沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

大ヤンバルの小さな支社

2008年03月28日 | 風物詩(やんばる)

 天下のN○○西日本様の粛々とした工事ぶりのおかげで、25日ぶりの更新となった前回(もはやブログではない?)。ヤンバル新生活をお伝えしたつもりが、大事なことを書き忘れていました。そうです。新しい部署のことです。今回はそれをご報告させていただきます。※下写真は国頭村のとある浜。近くでコンサートを催した南こうせつ氏が「こんな夕日をただで見れるなんてあなたがたがうらやましい!」(笑)と絶叫していた美しい浜です。

 追記:「私は“神田川”で終わっているミュージシャンではありません!」とも叫んでいましたねぇ(再笑)。

Photo

 自称「選ばれしエリート」たちが自称お支えになるという那覇市の本社からは離れること、わずか70㌔。ハチローが赴任した北部支社は、沖縄版「北の都」名護市にあります。支社長1人、従業員数7名(関連会社の方が別にお1人)の小ささですが、抱える問題はなかなか大きく、あるテーマに関しては本社以上のものを抱えているかと・・・。でも少人数ながらの働きぶりは、まさに家族的な雰囲気です。ハチローも歓送迎会を含め、非常に温かく迎え入れていただき、感謝しています。

 全8名のうちハチローらの部署は4名。まだ40歳前ながら部署をまとめるT部長(全国的Photo_2 大企業に就職しながら、やりたいことがあってわが社へリクルートしたという、キャラに似合わぬツワモノです)、北部支社3年目を向かえ現在最も激務の担当を預かり、日々テンパりながらも頑張っている後輩テル(ストレスからか甘いものが手から離れません)。ウチナンチュらしいおっとりした性格ながら、似合わぬ激務を言いわたされ(笑)、たまに泣き顔で頑張る女性の後輩AK。ハチローの部署は基本この4名で動いています。※右写真は国頭の県道2号線ヤンバルクイナが飛び出てきそうですね。

 そしてハチローの背中2㍍には、たった二人で頑張る別部署が。先輩カツさんと、後輩GOちゃんです。カツさんはハチローと一緒に北部支社へ転勤してきました。外見は絵に描いたようなウチナンチュで、豪放磊落な仕事ぶりは、なかなかの評判です。以前から髪が薄かったのですPhoto_3 が(酷)、最近なぜか盛り返しているような気がして(驚)、その育毛法を密かに伝授してもらおうと企むハゲ坊主ハチローです(先週、仕事で行った小学校で「あ、ハゲ丸!」と指を差されるという洗礼を受けました。泣)。そして後輩GOちゃん。恐らくハチローのヤンバル生活で、「遊び」の新たなパートナーになるかと強制、いや期待している男です。見た目は、「真面目な公務員」ですが、その人生はなかなか波乱万丈。しかも派遣社員時代(約6年間)の勤勉ぶりが評価されて正社員となった、わが社では異例の経歴の持ち主(ハチローはこういう男がすきなのです。あ、ホモではありません)。かの後輩JUNちゃん同様、ハチローと同じ部署を異動希望して叶わなかったのですが、現在の職場での評価も上々。いずれうちの会社を背負って立つ男になるだろう、と期待しているのです(ハチローはその背中に乗ろうかと企んでいます。え?)。※左写真は東村のデイゴの木。真っ赤な花が咲くころ、違った景色を見せてくれるでしょうね。

 そして残る二人は、北部支社を語る上で非常に重要な人物二人です。

 まず、支社の事務を何でもつかさどるテキパキ派の女性HKちゃん。名護育ちのヤンバルPhoto_6 っ子で、ハチロー妻の高校の後輩でした(笑)。大きな目をくりくりさせて、いつも職場を明るくしてくれる子です。彼女がいなければ、支社が即機能停止となるでしょう(怖)。みんなが「財務大臣さまぁ」とあがめるゆえんです。不思議なことに、現在彼氏募集中だとか・・・。うぅ~ん、案外理想が高いのかもしれないなぁ(笑)。※右写真は国頭村にある「浜風」というレストランのシーフードカレー。海臭さもなくおいしゅうございました。

 そして最後に、支社のドン、N支社長です。本社にいるときから何度か接点はあったのですが(過去記事参照↓)、人柄の良さは社内でも評判。いつもダジャレを撒き散らし、ドタバタする職場の雰囲気を和らげてくれます。人付き合いが丁寧で、酒がほとんど飲めないのに酒席には毎日のように顔を出し、支社のために人脈を確保してきます(謝)。赴任後の名刺配りでも「お宅の支社長にはいつもお世話になって・・・」と何度言われたことか。かつ現場がこぼした業務をサッとフォローする。素晴らしいの一言に尽きます。しかし、残念なことに、この六月で異動がほぼ確定。ところが、意外にも支社内ではその後任人事の話はあまり出ません。たとえ誰がきても、N支社長以上のことはしないだろう、という気持ちからでしょうね。

 「初めての伊是名報告(前編)」 07年10月30日記事

 

 以上、ハチローの新天地、小さな北部支社の人模様でした。

 「人余り」(というか事実は単なる管理職余り)の本社では得られなかった、仕事に対する責任感というものを常に感じることができます!

 異動辞令に対する感謝の心を忘れずに、明日からまた頑張っていきま~す。


ヤンバルの風吹く新生活

2008年03月25日 | 風物詩(やんばる)

 お久しぶりです! ハチローヤンバルです。皆さん、お元気でしょうか。わたしは(便秘気味であることを除けば)かなり元気です! 25日間、更新できませんでした(謝)。けっしてなまけていたわけではありません。転勤後の仕事が忙しかったのもありますが、何といっても天下のN○○西日本様の工事が予想以上に遅れたというのが最大の原因であります! 「お宅の地域はまだ電柱を建てていないんですぅ。これから三本建てるのでもうちょい待っててくださいぃ」というのが彼らの言い分でした。ヤンバルではいわゆる「沖縄タイム」がさらにのんびりしているようです・・・。

 ところで、ブログの冠もちょっといじくったのがお分かりでしょうか? これからは沖縄の北部ヤンバルに特化した話題をお届けしていくことになります。更新頻度は低くなるかも知れませんが、北部発ヤンバルの風を感じていただければと・・・。

 早速ですが、下写真はヤンバル初春の風物「新緑」です。黄緑色の若葉がまるでブロッコリーのように鮮やかですね。

Photo

 そして、東村のツツジ祭りではこのように色とりどりのツツジが(下写真)。曇り空を吹き飛ばすような暖色がきれいですねー。心のどこかに重いものを抱えたまま北上したハチローを、自然が暖かく迎えてくれたような気がします。

Photo_2

 さて、ハチロー夫妻の新居ですが、以前お伝えしたように、3LDKで間取り等、かなり気に入っているのですが、地理的に問題が・・・。まず下写真、毎朝ドアを開け、さわやかなヤンバルの風を吸いながら、目の前に広がる光景です。

Photo_3

 は、墓じゃね~かぁ!!  シーミー(清明祭)のとき、にぎやかそう・・・っていうてる場合か。

 そして対するベランダからの風景は・・・。

Photo_4

 開拓中じゃね~か! おかげで砂ぼこりが窓を汚しています(泣)。さらには野犬たちのたまり場となっており、夜中に遠吠えを聞かせてくれたりします(再泣)。

 しかし! ハチロー夫妻を苦しめるのは、これだけではないのです。

 最大の敵は、とても写真ではあらわせないもの、そうです、臭いなんです! 

 何でも数百㍍離れたところに、鶏舎跡があり、そこから排泄物、腐ったまま放置された飼料などの悪臭がヤンバルの風に乗ってやってくるのです!(乗せるなっつーの)。まぁ、部屋の中では感じませんが、たまに換気扇を逆流してまで入ってくるトイレはそれはきついっす(泣)。

 こればかりは、不動産周りをしているときにも気付きませんでした。ヤンバルの風、何であの時吹いてくれなかったんだよう。

 近くに住んでいる支社の後輩GOちゃんいわく「臭いでしょ~!僕らも住んでから気付きました。時すでに遅しって感じで。不動産屋は詐欺に近い! 梅雨の時期はもう最悪、北側の窓は開けられませんよ」とのこと。GOちゃん、貴重な情報ありがとう。

 ていうか、引っ越す前に言えっちゅーの!

 しかし、それでもハチローがこの新居を嬉しく思うのは、やはり書斎ができたことです。狭いながらこういう部屋があるのが、34歳10ヶ月、心の底から嬉しいのですよ。

Photo_5

 もっと使い勝手のよい部屋にしていこうと思います。

 さて後半は、ヤンバルののどかな風景写真を交えながら、転勤後のよもやま話を。(時間のない方は飛ばしてくださいねー)。※右写真は、国頭村奥での茶摘み体験(地名です)は日本で一番Photo_7く新茶が摘め るところらしいですね。知りませんでした。きっちり化粧をほどこしたお姉さんたちが(笑)、茶娘の衣装をまとい、せっせとパフォーマンスをしてくれました。

 転勤二日目あたり、N支社長に誘われ「名護単身赴任の会」なるものに参加してきました。中南部あたりから転勤してきた単身男たちの集まりです。支店長、支社長クラスのおじさんたちの集まりでしたが、いろんな話を聞けて勉強になりました。一番印象に残ったのがヤンバルの人はいい人だよ。優しい人たちだよ」とほとんどの人が口をそろえたことです。「心が洗われた」とまでいう方も(それまでどういう人生観だったのでしょう。笑)。確かに生粋のヤンバル人である妻 方の父を見ても、初対面からかなり紳士的でしたなぁ(俺の娘にお前ごときがぁ!なんて雰囲Photo_8気はいっさいありませんでした。謝謝)。

 ハチローもここにいる間に「いい人」になってしまおうかなぁ・・・。しかぁ~し! 「ただのいい人は、結局何も変えることはできない」ともいいます。「人間性悪説」派のハチローもそう信じています。悪いヤツらに結局は加担している「いい人」も何度か見てきました。そういう「弱いいい人」にはなりたくありません。もちろん優しさは大事ですが「強くないと優しくなれない」とも言います。捉え方の違いでしょうが、ハチローはこの言葉を信じています。ネガティブな「いい人」より、ポジティブな「優しい人」を目指して、人情深きヤンバルから何かを学びたいと思います。

※左写真は羽地の一期米田植え風景。コシヒカリだそうです。今年は昨年に続き豊作の予感だとか。おにぎりが食べたくなってきました。

 さてさて、書きたいことは山ほどありますが、今日はこの辺で。

 浦添から引っ越すさいに二十年ぶりに出会った友人のことなど、後日UPさせてください!いやぁ、運命的な偶然でした・・・。