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沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

束の間の梅雨

2025年06月12日 | 映画

 去った6月8日に驚きのニュースが飛び込んできました。「沖縄地方、梅雨明け☀」です。え?梅雨入りしたばかりでは? ニュースによると6月8日は史上最速タイとのことでした。おまけに17日間という期間は過去2番目に短かったそうです。待ちに待っていたとは言え、心の準備もできないまま、夏本番です!(笑)

 下写真は梅雨の花こと月桃。あまりにも短すぎた雨の季節に、開花の準備ができていなかったのかもしれません。

 太陽が力強くなったおかげで、目に映る景色もビビッドになっています。永遠の夏男がスマホで撮影した写真を数枚アップします。

 ちょっと早めに帰宅した日はぎりぎり日没に間に合いました。完全に夏の夕焼けです。

 待ってたよ、2025年の夏。

 自宅に入り反対側の絶景テラスに出て見ると、短いながらも虹が。やっぱ夏って最高です。

 以上、目の保養になりましたでしょうか。

※歴史的な短さだった梅雨だけでなく、台風の数が多くなるとも予測されています。頼む!8月3,4日だけは来ないでくれ!

 

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 おいしゅうございましたシリーズです。今回は店舗ではなく、珍しい海鮮系🐟のキッチンカーに遭遇したのでご紹介いたします。業務で訪れた、とある集落の拝殿のそばにたたずんでいた魚人丸キッチンカー』さんです。

 若い夫婦らしいお2人が元気よく営んでいたので、『海鮮いなり』(3個入り600円)をお土産含めて2個購入しました。束の間の休憩時間にいただきました。

 とてもおいしゅうございました。『魚人丸キッチンカー』さん、お勧めです。通常は中城村一帯を回っているようです。見かけたらぜひ。刺身も売っています。

 

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 筋トレに励む毎日で遅まきながら気づきました。手のひらにまめができていたのです。全体重がかかる懸垂マシーンを使いはじめたのが原因だと思われます。52歳のおっさんだけに手のひらまでくたびれていてはさらにかっちょ悪いということで、筋トレ用グローブをアマゾンで購入しました(税込1,980円)。

 情けないことにまだ完全な懸垂はできていませんが、1回でもできるように努力していきます。 

 

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 さて今回のカテゴリーは〝映画〟にしていますので、宅シネマで鑑賞した邦画の名作を1本ご紹介いたします。30年近く前の傑作青春映画『がんばっていきまっしょい』(1998年、磯村一路監督)です。BSでやっていたのでご覧になった方も多いと思います。1970年代の四国・松山の穏やかで美しい海を舞台に、ボート競技に青春をかけた女子高生たちの姿を描いています。爽やかな涙、必須です!

 主演の田中麗奈さんの素朴でかわいいこと!(撮影当時17歳とは思えないほど女子中学生感を出しています。笑)。ほかの4人もみな女子中学生にしか見えません。昭和の高1ってあんな感じだったのかなぁ(撮影は平成)。娘のいない8郎、彼女たちの熱演にまぶしさを感じながら、昭和の青春に浸らせていただきました。尺はジャスト2時間。展開はスローですが、タイパの時代だからこそのんびりと観てほしい映画です。束の間の2時間を過ごせば必ずや心が洗われることでしょう。おすすめです。JKに甘いとされるシニカル映画評論家水野8郎、迷いもなく合格点82点🌸を差し上げる次第です。

 

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 ところで前回の記事に書いたように52歳のおじさんは今、自ら設定した地獄にいるはず。束の間の息抜きを閻魔大王👹に見つかって舌を抜かれる前に地獄に戻ります。今日はこれにて。


地獄の6月

2025年06月03日 | 映画

 6月に入りました。タイトル通りの〝地獄の6月〟を過ごそうと思います。と言っても悪いことをしたから閻魔大王に呼ばれたわけではありません(顔で判断してはいけません)。自ら地獄とイメージできる生活スタイルに入る、という意味です。理由は、6月末に迫った資格試験の全国ファイナル模試と、同じく6月末に迫った人間ドックに向けて、頭と体を徹底的に鍛え上げるためです。下写真は全国ファイナル模試の受験票です。本番に向けてモチベも上がってきました。

 地獄とは具体的に言うと、仕事と睡眠と家事以外はすべて勉強か筋トレに充て、食事もプロテイン以外可能な限り制限していく、ということになります。地獄なんて大げさな!などと言わないでください。勉強嫌いの食いしん坊メタボにとって、そんな生活は地獄でしかないのですから。ただでさえ仕事でストレスがたまっているというのに、そのリフレッシュに充てるべき時間すら地獄に行く覚悟なのですから。でも右方下がりの会社に勤めるサラリーマンである以上、やらねばなりません。右肩下がりどころか滝つぼがもう見え始めています。

 試験については、ファイナル全国模試を本番と位置付けてラストスパートに入ります。ラスト1カ月となる7月は今までやってきたことを思い出し得点に結び付ける作業に充てるためだけに使いたいので(これ超大事)。ファイナル全国模試では初の総合〝B〟判定を目指します(判定発表は7月初旬)。

 デスクトップPCではできる限り資格試験用のYoutube暗記チャンネルを流します。トイレでも暗記カードをめくります。もうやるしかありません。

 さて、下写真は今朝測った体重です。85㌔から何とか83㌔台にまで戻しました。筋トレ、減食の効果がちょっとだけ出てきましたね。

 人間ドック測定では70㌔台の世界へ、と言いたいところですが、あと3週間で3㌔減はほぼ無理です。体調をおかしくします。81㌔を目標にします(笑)。体重が減れば高血圧も改善するはず。

 腹が減ったらプロテインでしのぐ覚悟で挑みます。

 もうやるしかありません! 

 

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 いろいろ書きましたが、今回のカテゴリーは映画にしてますので、アマプラで鑑賞した名作1本を紹介させてください。模試を終えるまでの最後の観賞作となります(多分)。香港ノワールの最高傑作とされる『インファナル・アフェア』(2002年)です。当時も大ヒットした作品なのでご覧になった方も多いと思うのですが、8郎は未見でした。ノワール映画(ノワールとはフランス語で。いわゆる犯罪、ヤクザ映画のこと)が基本的に嫌いなので、これまで敬遠していたことを恥じる次第です。

 アンディ・ラウとトニー・レオンという当時の香港2大スターの豪華競演。ギャングと警察の二重スパイを軸に展開するストーリーは、双方ともいつバレるのかというスリル感がたまりません。ノワールにしては暴力描写は少なく家族でも観られますが、警視が報復リンチで殺されたことが分かる有名なシーンは大人でもトラウマになるかもしれません。スパイのうち1人は生き延びるのですが、その先の人生にも地獄が待っていることを臭わせてエンディングを迎えます。  

 超シニカル映画評論家水野8郎としても合格点80点🌸を差し上げるほどの傑作です(音響がイマイチなど減点ポイントも多少あり)。ただのヤクザバイオレンス映画ではありません。暴力の世界での男の生きざまはもちろん、生きることの意味を諸行無常的に深く問いかけて来る傑作です。シリーズ3部作まではあり、2までは面白いらしいので、機会あれば観てみようと思います。

 ところでタイトルの「インファナル・アフェア」とは「無限地獄」という仏教用語を直訳したもののようです。一度悪いことをして地獄に落ちると無限に出ることはできない、という意味のようです。さらには、生きることそのものが地獄、長寿こそ地獄である、という意味を含んでいるようです。お、重すぎる!(でも個人的にはかなり同感する思想哲学でもあります)。

 あ、ちなみに52歳おっさんが飛び込む地獄は有限ですからね。あしからず。

 

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 下写真は中城村の丘から望む青い空と海。ニライカナイ(方言で「東の遥か遠く」)まで見えるような光景が広がっていました。地獄の生活を終え、梅雨が明けるころには、8郎の視界と体調もこの空のように爽快でいたいものですなぁ。

 ということで、勉学、減量ともに2025年最大の勝負月に突入する52歳おっさんへのエールよろしくお願いいたします。地獄での業を重ねることにより、全国ファイナル模試で本番突破の手ごたえをつかみ、かつ人間ドックの数値を昨年より改善させるために必死で取り組みます。自分で設定した地獄すら突破できなければ、アフター55のリアルな地獄に立ち向かえない、という覚悟を持ちます。と、有限地獄に飛び込むことを高らかに宣言したところで、今日の記事を終わります。

 「どうせ1日で地獄からひんぎて(逃げて)くるんだろ」という声が聞こえたのは気のせいですよね?


52歳の決断

2025年05月19日 | 映画

 8郎、このたび52歳になりました。毎年書いておりますが、お祝いの言葉などいりません。右肩下がりの会社に勤めるサラリーマンであり、脱皮のための準備を進めているものの、いまだに成果が出ていない現状なので、とても人様から祝ってもらえる身分ではないからです。お気持ちだけいただきますね。もちろん、52間生き延びてきたということに関しては、素直に自分を褒めてあげたいですし、まわりの支えにも感謝申し上げる次第です。ということで例年同様、誕生日は家族3人のみでお祝いしました。健康が何より。

 誕生日プレゼントとして、10郎からマッサージ1回分を頂戴しました。1回なのであまり効果はないはずですが(笑)、父としては嬉しかったです。週末に利用しようと思います。父ちゃん、何があっても負けへんでー。君を大学に行かせるくらいの金は何があっても絶対に稼いでくるからなー🔥 あらためて闘志を燃やした52歳の誕生日でした。

 甘いモノの写真が続きます。先日、妻がウオーキング仲間(学童野球時代のママ友です)から旅行のお土産をもらってきました。旅行先はなんと、昨年10月に8郎一家も満喫してきた広島県の宮島・尾道コースだったそうです。ほんでもってお土産も『広島メープルバターサンド』ではありませんか。自宅用に購入し、人様にお渡ししたお土産よりおいしかったという衝撃の記憶が蘇りましたね(笑)。同時に、上品な甘さに膝パンパンになるまで歩き切った3泊4日を思い出しました。ママ友さん、ありがとうございました。

 バターサンドによって家族旅行を思い出したことで、52歳、ちょっとした決断をしました。

 52歳の決断とは何ぞや? というその前に、8郎家のつれづれを1つと、映画紹介をさせてください。

 

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 硬式野球チームを退団した愛息10郎の運動不足と野球勘の維持を目的にまたも草野球チーム「ダン●ンズ」の練習試合に参加してきました。月に1回、このような場を設けてくれるチームメートに感謝です。 

 試合では10郎はヒットが出なかったのですが、サードをやらせてもらい、とても楽しかったそうです。父8郎は膝痛のため終始ベンチでした(泣)。

 そうそう、息子の野球ネタで追記しておくことがあります。4月に退団した硬式野球チームですが、硬式リーグ最大の大会であるG杯の県大会で初戦敗退したそうです。しかも1,2軍とも、です。あのチーム編成、采配では強豪には勝てないだろうと確信していたので予想はしていましたが、マジで退団させてよかったです(8郎は息子が2年生時点でそう決断しようとしたのですが、コーチ陣、ママ友との関係性を憂慮する妻が反対していました。遅れた決断を8郎は生涯後悔するでしょう・・・)。G杯は中学硬式の夏の甲子園とも言われる超重要大会。8郎家も入団当初は「3年生で迎えるG杯で3番エースを目指そう」と誓ったくらいのメーンイベントでした。もし、ずるずると続けていたらまたしてもベンチから大惨敗を眺めることになっていたと思います。

 退団後、当初はヒマを持て余していた10郎ですが、最近はクラスメートであり塾も一緒のH君(すでに志望校は国内最難関の一つK都大学と確定しているようです)と、塾のない日も塾の自習室で待ち合わせてともに勉強にはげむようになっています。8郎家の家訓は「勉強しない者に野球をする資格なし」です。打席に立つ息子以上に自習室にいる息子にエールを送る毎日です。最高の友でありライバルを見つけてよかったね!

 つまり何が言いたかったかと言うと、硬式チームの途中退団という決断は、愛息にとってすでに英断になっているのです。

 

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 次に邦画を2本紹介させてください。なぜいきなり映画紹介?ということに関しては後ほど触れます。

 まずはダークサスペンス『悪人』(2010年公開)です。芥川賞作家にしてベストセラー作家、吉田修一氏原作の映画化です。殺人を犯した男の逃避行を描いています。テーマは現代社会のゆがみ、矛盾への怒りとなるでしょうか。沖縄出身の満島ひかりさんが幸薄い若い女性を熱演しています。

 悪人とは本人の行為だけで生まれるものなのか、本当の悪人とは誰か?という重いテーマです。役者さんたちの鬼気迫る演技もあって緊張感ある作品となっています。不安をあおるBGMもクオリティが高いですね。シニカル映画評論家水野8郎が苦手な長回し撮影が幅を利かせているので、合格点には至りませんが、時間のある方はご覧になってもいいかもしれません。

 お次が『くちびるに歌を』(2015年、三木孝浩監督)です。恋人を事故で失った悲しみからピアノが弾けなくなってしまった天才女性ピアニストと、その女性が臨時の音楽教諭を勤めることになった離島中学校の生徒たちがぶつかりながら、共に成長していく青春映画です。沖縄出身の新垣結衣さんが主演を務めています。ウチナーイナグは県境を超えて活躍していますね。

 ガッキー演じるピアニストだけでなく、多くの登場人物の心の悩みも描きます。しかし、島の風光明媚がそれを薄めてくれており、重くはありません。「君は一人じゃない」。世知辛い世の中でも大事にしていきたい言葉です。舞台が中学校だけに甘酸っぱいシーンもあり、楽しめます。中坊たちが「よし、今日はいい風が吹いているぞ!」と、階段の踊り場にいる女子のスカートの中が見える位置を確保するシーンは、全国の中坊たち共通の通過儀礼ですよね(笑)。8郎も中学校時代の悪友(親友?)を思い出しました。机を背にして寸胴から給食を取り分ける女子たちの後ろを「狭いけどお代わりしたいから後ろ通るよ」とつぶやきながら女子にかぶさるように通過し、「こうすれば複数の女子のケツと俺の股間を合法的に連続ですり合わすことができる」と超マル秘テクを誇らしげに教えてくれた友です。懐かしいなぁ。中学生8郎も「これは真似るべし」と決断し実行したかどうかはご想像にお任せします。

 俺に青春なんてあったかな、というおっさんたちにぜひご覧いただきたいと思います。きっと「あのときは青春の入口だったんだ」と振り返ることができるはずです。

 以上、お暇なときにこそ観る価値のある邦画2作でした。

 

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 さて本題です。

 52歳のおっさんが何を決断したかと言うと。。。

 8郎家、まだ先ではありますが年内に家族旅行を計画したのです! 「決断っていうから会社辞めたのかと期待していた」などとおっしゃらないでください。昨年10月、結婚20周年を記念した広島旅行を終えたばかりで財布もきっつきつの中、それを分かった上での思い切った決断なのです。本来ならステルス賃下げが続く家計で2年連続で家族旅行なんてやっちゃいけません。

 それでも決断した一番の理由は、8郎が10月末に受験予定の診断士2次試験で福岡まで行くので、どうせチケット取るなら・・・と家族を含めた旅行をドッキングさせたのです(2次試験は直前暗記の労力がほぼないので家族帯同でも一応可)。

 同時に来年には愛息10郎が高校生になるので、今年が〝最後の家族旅行〟になるかもしれないという気持ちも先走りしました。 

 行き先については、ネット上の対策として現時点ではここに書きませんが、もちろん国内です。そうです、8郎念願のハワイはもう断念しているので(寂)。

 ご参考までに、さきほど紹介した2本の映画のロケ地でもある、とだけお伝えさせてください。2作を観たのも、いきなり紹介したのもそのためでもあります。ちなみに、その地なら叶わなかった8郎のハワイ願望もちょぴりだけなら消化してくれそうでもあります。

 家族旅行はあくまでまだ予定の段階ですが、無事に実行できるよう、しっかりと計画を立てていきます。

 と言うことで、52歳が始まりました。残り時間だけでなく、いろいろなチャンスもどんどんなくなっていきます。数年先を見据えて、決断する時は決断をしていかなくてはならない年です。旅行のことは当面忘れて、気合を入れて日々を過ごしていきます。

 「誕生日だから勉強しない」と決断したので、今日はこれにて。

【ご報告】 長らく迷っていた当ブログの「今後の方向性」をついに決めましたので、近く報告させていただく予定です。その際は管理人8郎の決断へのご理解のほど宜しくお願いいたします。


B級の宅シネマ

2025年05月10日 | 映画

 大型連休があっという間に終わりました。振り返れば過去6年間は愛息10郎の野球大会に家族でエネルギーを注いだ大型連休だったのですが、退団した今年は野球と無縁の連休となりました。野球一家にとってそれは寂しいものではありましたが、一方で6年ぶりに家族3人で過ごす時間を多く作ることができました。宅シネマもいろいろ鑑賞できました。ということで今回のカテゴリーは「映画」です。宅シネマで鑑賞した3作品をご紹介します。

 

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 本題に入る前においしゅうございましたシリーズです。恩納村の『ゆんたく亭』という庶民的な食堂で『護佐丸そば定食』(750円)をいただきました。地域が生んだ歴史上の英雄の名前が入った定食ではありましたが、味はザ・家庭料理で、胃袋に優しくおいしゅうございました。

 これで750円はコスパ最強ですね。恩納村に立ち寄る際はぜひ。減量中の8郎ではありますが、今後も機会があれば、沖縄が誇るB級グルメを食し、紹介していきたいと思います。

 ていうか、やせれ~。

 体重に関する話は最後に余談として挙げさせていただきます。どなたも興味ないでしょうけど。。。 

 

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 さて本題です。おススメ映画全3作のうちB級と評される2作から紹介いたします。

 まずは邦画の学園コメディー『おいしい給食』(2020年~20024年のシリーズ3作です。市原隼人さんが給食大好き教師を演じています。給食を通していろんな事件が起こり、それを生徒も一緒になって解決していく(自然に解決している?)というストーリです。とても51歳のおじさんが紹介する内容ではありませんが、B級映画と割り切れば気休めに最適です。

 子供向けのように見えますが、時代設定が1980年代後半なので昭和世代こそが楽しめます。8郎家はシリーズ3作まで完見しました。年内にシリーズ4作目が劇場公開されるようなので給食大好き10郎(毎日お代わりするそうです。女子の分は残せよ!)と楽しみに待っています。もちろん観るのは公開後しばらくたってからのアマプラ無料版になってからですけど。

 

 2作目は40年前のハリウッド大作『オーバー・ザ・トップ』(1987年)です(8郎は中学生のとき映画館で鑑賞)。連休中に10郎と2人、アマプラでサクっと鑑賞しました。主演は8郎のみならず世界中の元少年たちのヒーローことシルベスター・スタローン。腕相撲大会で優勝を目指すトラック運転手と一人息子の物語です。下記リンクはロビン・ザンダーが歌う主題歌『In This Country』が流れるクライマックスシーン。この数分間を見るだけでも熱く泣けてきます。

 この映画はある意味、父子の成長映画です。それを象徴するシーンが2つあります。

 昭和の父であるスタローンは、弱気な息子をゲームセンターに連れていきヤンキーといきなり腕相撲をさせます(今では児童虐待になるでしょう。笑)。もちろん息子は負けてしまうので、悔しくて泣いてその場から逃げようとします。そこでスタローンは息子を追いかけてこう言うのです。

「堂々と戦って負けたんだったら、恥じゃない。次、頑張ればいいんだ。でも今逃げ出したら次は無いぞ。逃げたことを一生後悔するぞ」

 息子は父から注入された闘争心で再びヤンキーに勝負を挑み、見事逆転勝利するのです(出来すぎのストーリーではありますが)。ここまでが1つ目のシーン。しかしこの映画はそこで終わりではありません。そこで終わると日本古来の「親の教えは素晴らしい」的思想を植え付けただけで終わってしまいます。

 2つ目は、腕相撲大会でラスボスが待つ決勝戦を前に、けがを理由に「勝てそうにない」と弱気になるスタローンに向かって息子が問いかけるシーンです。

「パパは僕に逃げるなと言ったでしょ? (戦う前から勝利を)パパはあきらめるの?」

 8郎の胸にもぐさりと突き刺さりました。息子に受験勉強を強要する前に自ら努力して勝利するシーンを見せつけなければと🔥 この映画に教えていただきました。40年前の子供のころに観たときの感想とまた違う感動があるのもこの映画のいいところです。

 息子の激にスイッチが入ったスタローンは、息子に闘う姿勢を見せるべく反則まがいのテクニックを使いながら(笑)、見事優勝カップを勝ち取るのです。ベタでしょうが最高のストーリーです。

 B級映画にはB級なりのよさがある。いや、B級でしか伝えられないテーマがあるんです。子育てに悩むお父さん、この『オーバー・ザ・トップ』をB級と侮らずに一度ご鑑賞ください。往年のハリウッドご都合主義的なシーンも満載でツッコミどころも多く楽しめます。そもそもあんな体重差なら勝てるわけがありませんよね(笑)。

 

 最後の3本目が今回イチオシ、いや激オシ🔥の作品となります。SF映画の金字塔『インターステラー』(2014年、クリストファー・ノーラン監督)です。この映画に関してはB級などではありません。超が付くA級・・・いやS級です。久しぶりに遭遇した大傑作です。SFに全く興味のないシニカル映画評論家水野8郎ですら合格点をクリアする92点を献上奉る次第であります。こんな名作を10年間も見逃していたなんて恥ずかしい限り。

 アインシュタインの相対性理論など難しい宇宙論理が出てきますが、全然嫌味はありません。逆に、時空のことなどほぼ考えずに生きてきた人生を反省し相対性理論を学びたくなるくらいです。約170分という長尺もあっという間に時空を超えてしまいます。ラスト10分の父と娘の時空を超えた家族愛は映画史に残る号泣必至のシーンです。

 脚本も映像も俳優陣の熱演もほぼ完ぺきです。ハリウッドの底力をまざまざと見せつけられた珠玉の1作でした。〝超絶イケメン俳優〟ことマシュー・マコノヒーもイケオジ世代に入り、父親の信念と哀愁を熱演していました。こんな傑作を見せられると、同じくSF映画の超大作『アルマゲドン』が一気にB級に見えてしまうなぁ。未見の方は時間を作ってでもご覧ください。8郎家ももう一度観るつもりです。

※ところでこの映画の欠点が唯一あるとすればジャケットでしょうね。「ジャケ詐欺」が逆方向に働いていると思います。ジャケットのほとんどが、灰色の惑星を背にした宇宙服、ととても地味なのです。普通のSFアクション映画にしか感じられないのです。8郎もそれに騙され長年敬遠していた次第です。

 以上、B級を中心に宅シネマで締めた2025年大型連休でした。

 映画選択のご参考になれば幸いです。

 

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 最後に余談と言い訳をさせていただいた上で今回の記事を終わります。

 伝説のB級連続ドラマ『池中8郎80㌔』がついにタイトルを更新してまで再放送を始めやがったのです。その名も『池中8郎85㌔』。遠回しに書きましたが、単純に体重が85㌔の大台に乗ってしまったということです。

 そうなんです。もう少しで52歳になるおじさんは人生でMAXに近いヘB級になっているのです(無理くり語呂合わすな)。連休中の暴飲暴食が原因です。6月末に控えた人間ドックに向けて「70㌔台に戻る」と誓ってはいるものの、井上尚弥ばりの減量をしなければ、まず無理ですな(涙)。

 この件に関して言い訳もさせてください。実は8郎、筋肉も付いてきているのです。2年間続けてきたディップスと最近買った懸垂マシーンでの筋トレ、さらに朝晩のプロテイン摂取のおかげです。さすがに20代の頃には勝てませんが、30代以降で最もぐてー(沖縄方言で筋肉マン)になっていると思われます。ゆったりだったシャツがパンパンになっているのでホントです(見た目では分かりません)。なので85㌔超えは決して太っただけではありません(多分)。

 ということで、以前より食事制限をしても減量の効果が現時点では出にくくなっていると思われます。いずれ太い筋肉が全身に増えればカロリー消費も高まるので、やせやすい体質に徐々になっていくと思います。今後も高タンパク質、低カロリー、低塩分の食事を心がけていきたいと思います。70㌔の世界はあきらめずに長期的に目指していきます🔥

 余談とせこい言い訳は以上になります。

 さて、連休期間中、計画通りに勉強できていないので(汗)、今日はこれにて。

 ん? 誰ですか 今日の記事ネタこそB級だったなと言ったのは? そのと~り。


親心の宅シネマ

2025年04月21日 | 映画

 今回のカテゴリーは「映画」です。アマプラ宅シネマで鑑賞した佳作3本をサクっと紹介いたします。

 まずは『ザ・メニュー』(2022年)です。体の一部を切るなどちょっと残酷なシーンがあるのでR15指定になってますが、コメディー要素もあり、中学生なら一緒に観ても大丈夫かと思います。R15という表記にビビって息子を外してしまった親心を後悔しています(笑)。

 ミステリーとしての謎解きには納得できませんが、おとぎ話として観ると楽しめます。とある映画紹介youtuberさんは「チーズバーガー🍔が食べたくなる映画」と紹介していました。その通りです。

 あとの2本目はいずれも「困った時の韓国映画」です。家族3人で鑑賞しました。まずは『死を告げる女』(2022年)です。オカルト的ホラー映画として大ヒットした『哭声(コクソン)でミステリアスな女性を演じたチョン・ウヒさんが、売れっ子女子アナを熱演しています。上質なサスペンスミステリーです。

 オチはある程度読めますが、俳優陣の熱演ぶりなど韓国映画ならではの迫力がひしひしと伝わって、観て損はない映画です。テーマのひとつに毒親があるのも作品の質を高めています。

 最後は、今回イチオシの『無垢なる証人』(2019年)です。こちらはシニカル映画評論家水野8郎が合格点手前の78点を差し上げる傑作となっています(合格させい!)。自閉症の女子中学生の証言は信じることができるのか、というテーマに沿った法廷劇で、家族愛あり、どんでん返しありの贅沢な作りとなっています。

 お漏らしをしたりするほど老いた父が、悩める息子に贈ったメッセージには泣けましたね。そのメッセージが息子の生き方をブレることなく支えました。8郎もいつか棺桶に入る直前まで息子を応援する父でいたいと思っています。

 以上3本、うりずんの夜長におすすめで~す。

 

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 「親心」ということで沖縄民謡の名曲、いや神曲をリンクさせてください。『てぃんさぐぬ花』です。親の教えを大事にしなさい、そんな親はいつかいなくなる、という人類普遍の根源的テーマを歌い上げた永遠不滅の神曲です。多くの有名アーティストの動画があるのですが、ラップが混じった珍しいライブ動画を見つけたのでリンクいたします。夕方のビーチという映像もきれいだったので、お暇な方はご覧ください。

 

♪ なしばなんぐとぅん

 なゆるくとぅやしが

 なさぬゆいからどぅ

 ならぬさだみ

 

(標準語訳)

 何事も為せば

 成るものではあるが

 為さぬことは

 いつまでも成らない

 

 本当にいい曲だなぁ。ウチナンチュに生まれてよかったぁ~。

 

 「てぃんさぐぬ花」をベースにしたという20年前の名曲もリンクしておきますね。8郎も好きな曲です。

 

♪ 手をつなげば 怖くないから

 そこまでお前は弱くないから

 でもいつまでも そばにいないから

 Believe my way my way my way

 

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 最後においしゅうございましたシリーズです。5年ぶりに免許更新手続きをしたついでに(もちろんゴールドカード)、豊見城市豊崎の笑輪咲(わらわさぁ)」という食堂でランチしてきました。ソーキそば(950円)を注文。

 値段は高かったけど基本的な沖縄そばでおいしゅうございました。コーレーグースをたっぷりかけてスープも完飲しました。ソーキもおいしかったです。半分以上が観光客だったのですが、過剰に独創的でない本来の沖縄そばを味わえたのではないかと思います。飽食の時代に育った愛息10郎が大人になったとき「僕のソウルフードは沖縄そばです」と言ってほしいと願うのはウチナンチュ父ちゃんの親心でしょうか。

 さて、これからそんな親心を👹にして、スマホばかり見ている愛息に「1日をスマホで締めるんじゃない。勉強で締めるんだ!」と熱血指導してきますので、今日はこれにて。

 もちろん父8郎も寝る前まで勉強してますよ。そういう背中を見せるのも親心と思ってます。


時間を大事に

2025年03月09日 | 映画

 いきなりですが。タイム・イズ・マネー、時間は金なり、と時間の大切さを示す諺は国境を超えて共通して存在しています。諺通り、最近、時間の大切さを痛感している51歳10か月です。理由は読んでいただければ分かります。ということで今回は「時間」をキーワードに書いてまいります。

※先日PCのメモリーを4GBから16GBに増設したので作業がはかどる、はかどる~。ブログを更新する時間もかなり効率的になりました。今日の記事も効率的に書いていきたいと思います。

 まずは、おいしゅうございましたシリーズです。

 時間は金なり、と言いますが、空いた時間は食なり、とどこかの80㌔デブが言ったとか言ってないとか。。。そんな、どうでもいい話はともかく(余計な時間使うな)、数年ぶりに那覇市のラーメン屋『らーめん工房 赤まる』さんに足を運びました。ここの男らしい無骨なチャーシューが大好きです。時間かけて煮込んでいるんだろうなぁ。

 バス到着まで時間がなかったのですが、ついでにギョーザも注文(やせろ!)。こちらもおいしかったです。那覇市でランチという機会はそうそうないですが、またこの店ののれんをくぐりたいと思います。

 次に掲げるワードの意味や過去の経緯などを説明している時間がないので、はいもう皆さん、ご一緒に! 

 70㌔の世界いずこ!

 

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 時間がないので本題に入ります。カテゴリーは「映画」です。

 宅シネマで鑑賞した日米の良作映画を各1本ご紹介します。どちらの尺も100分弱とタイパの時代に即したつくりとなっています。

 1作目は『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(2019年アメリカ)です。プロレスラーに憧れて施設から逃げ出したダウン症の青年、事件を起こして逃亡する漁師、青年を追ってきた施設の看護師3人の出会いと別れを描いたロードムービーです。尺は97分。

 非現実的な世界観ですが、笑いと感動をサクっと味わえますよ。映像美も◎です。ダウン症の方々の愛嬌を感じます。ほんと天使のような無邪気な存在感ですよね。主役はダウン症のザック・ゴッツァーゲンという俳優さんのようです。撮影当時34歳だったようです。

 ところで難点もあります。とある映画紹介サイトでも指摘されていたように施設職員を演ずるダコタ・ジョンソンが美人すぎる、という点です。こんな美人で心まで優しい女性が、シャワーも浴びずに白タンクトップのまま野宿までして、追われる野郎2人に何日間も同行するか!ていうリアリティーのなさですね(笑)。シニカルすぎてすいません。それが水野8郎の真骨頂。

 

 お次が今回のイチオシです。『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022年、竹林亮監督)です。タイムループに陥った小さな広告代理店の社員たちが時間の罠からの脱出を目指して奮闘する姿を描いたSFコメディです。長いタイトルですが尺はわずか82分です。82分間にSF、社会風刺、さらに笑いと感動がぎっしり詰め込まれた傑作です。

 映画なんて観てる時間なんかない、とおっしゃる方にこそ観てほしい作品です。シニカル映画評論家水野8郎も合格点の80点を差し上げる次第です。邦画って素晴らしい。

 さらに主題歌『TIME MACHINE』と、エンディングテーマ『WORLD'S END』も映画の内容にピッタリで最高でした。歌っているのはリリカルスクールという女性アイドルのラップグループのようです。おじさんには分かりませんので動画リンクしておきます。

【追記】上司役を演じたマキタスポーツさんっていい俳優ですね。映画後半で、過去に断念した夢に再挑戦するシーンがありますが、とてもよかったです。8郎も一生に一度の人生、夢にもう一度取り掛からなくていいのか? と自分に問うてみました。

 

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 愛息10郎の野球ネタです。

 ミドルクラスの大会が始まりました。ここまで練習試合で無双とも言える打撃成績を残してきた愛息10郎。またしても「チーム事情」を理由にベンチスタートとなったら、退団を勧めるつもりでした(趣旨はすでに伝えています)。そんな8郎家の覚悟が通じたのか分かりませんが(伝わってないでしょうね)、初戦のスタメン表には「8番ライト」として名前が載っていました。星8徹🔥としては「4番レフトじゃねーのか!?」と悔しい思いでいっぱいでしたけどね(笑)。ま、それは監督が決めることですから。

 さて、10郎は期待の長打こそありませんでしたが3打席3安打2打点! さらに2盗塁2得点と足も見せました。それだけではありません。守備では2死1、2塁のピンチで打たれたライト前ヒットをイチロー選手のような鮮やかなバックホームで刺殺! 自慢の強肩ぶりも見せつけたのです。打・走・守で勝利に貢献しました。試合もコールド勝ち。

  ここまで活躍しても来週の2回戦でまたしてもベンチに戻すなら、8郎の心は決まっています。ま、とりあえず様子を見ることにします。

 8郎家の教育方針は野球より学力、です。今、学力のほうが心配なのです。 

 試合の前日にネットでいろいろ調べたところ、10郎の1,2年の内申点では第一志望のNK高校への入学はほぼ絶望的と判明。沖縄県教育委員会は3学年を平等に評価するので3年生で盛り返そうと思っても無理なのです。学校での三者面談や塾への送迎を担っていながら、そういう状況にあるということを全く理解してなかった妻の緊張感のなさに怒りすら感じました。「普通でいいさぁ」という親の生き方が子供に伝染したことは間違いありません。「普通でいい」と思った瞬間に人間の成長は止まります。頑張っている人の足も引っ張るのです。小学校6年のときから父子で見据えてきた志望校を、中学3年になる前にあきらめさせる教育をしてきたことが残念で仕方ありません。その夜は悔しさと虚脱感でほとんど眠れませんでした。

 しかし、父としては最後の最後まで第一志望にこだわらせます。難しいと思ったら簡単にハードルを下げてしまう、そういう思考を息子に持ってほしくないのです。また、上を目指すという緊張感がないと第二志望まで危険な状態になりかねません。

 自らの資格試験でいっぱいいっぱいの8郎ですが、息子の高校受験に向けても一皮も二皮も剥いていこうと考えています(これまでもやってきたつもりですが)。このままでは息子の成績がどんどん落ちていくのは間違いないので。

 そう考えると、51歳にはまったく時間がありませんね!

 1分1秒を大事に生活したいと思います。

 

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 時間と言えば。。。

 8郎もあと2カ月ちょっとで52歳になります。右肩下がりの会社に勤めるサラリーマンとして「55歳で必ず大きな壁にぶつかる」という覚悟でこの10年生きてきました。55歳に向けて50歳までに一定のスキルと戦略を持っておこうと頑張ってきました。それはこの会社で出世するということでは決してありません(クサレ人事権者のケツの穴なめなめ合戦に参加するだけ時間の無駄です)。どんな状況が訪れても会社ではなく社会から求められる50代でいる、ということです。それはとても困難なことだとは分かっています。それでも資格試験を始め、ブログに書いていないことも含めて、いろいろ挑戦している最中です。しかし情けないことにそれはまだ花を咲かせてはおらず、道半ばです。毎日不安でいっぱいです。しかし不安をエネルギーに挑戦を続けています。55歳までの残された1日1日が本当に勝負です。

 ということで、時間を大事にするために当ブログ恒例? の締めのダジャレも捨てて終わります。今日はこれにて。


旧正月も宅シネマ

2025年01月31日 | 映画

 正月が3回あると言われるここ沖縄。新暦の正月と旧暦の正月、さらにジュウルクニチーと呼ばれるご先祖の正月(グソーの正月)です。 8郎は物心ついたときから新暦の正月だったので、旧正月に馴染みはありません(グソーの正月なんて成人してから知りました。全く興味がありません)。どちらにしろ3回も新年をお祝いできるおめでたい島に生まれ51年間も生きてこられたことを祝いたいと思います。

 1月29日は旧正月でした。それに合わせたのか、沖縄の桜ことカンヒザクラが満開となっています。濃いピンクが青空に映えます。

 せっかくなので数枚アップします。

 さて、そんな旧正月シーズンですが、仕事、勉強、家事以外の時間において、ほぼ唯一の息抜きとして宅シネマを継続中です。ストーリーの根底に人種差別が横たわる良作2本をご紹介いたします。

 

 まずはインドの超大作『RRR』(2022年、S・S・ラージャマウリ監督)です。植民地時代のイギリス人の圧政に対する現地インド人の壮大な復讐絵巻です。CGを駆使した映像の迫力と美しさに驚かされるものがあります。ボリウッドのパワーを感じること間違いなしで見て損はない映画です。

 でも、ほぼ3時間、とにかく長いっす。多くの敵に囲まれた主役2人が肩車して戦うシーン(どんなやねん)や主役の1人が鞭打ちの刑に処せられるシーンがあるのですが、それぞれやたらと長いんです。観終わってなんだか疲労感が襲ってきたのは、おやつで糖分を過剰摂取していただけはなさそう(やせろ)。気力と時間がある、そしてインド映画あるあるのダンスが好きな方にはおすすめです。

 

 お次が今回イチオシのクライムサスペンス『ケープタウン』(2013年、ジェーロム・サル監督)です。おススメと言っても、残虐なシーンがちょくちょくあり15禁となっていますので、家族で観たりなどしないようお願いいたします(8郎も1人で鑑賞)。ハリウッドを代表するイケメン俳優ことオーランド・ブルームと、名は知らなくとも味のある顔を見れば思い出す名脇役ことフォレスト・ウィテカーが刑事コンビを組んでいます。

 南アフリカで最も人口が多いとされる「ズールー族」の子供が次々と行方不明になっている謎を追う白&黒の刑事コンビが巨悪の存在を突き止めていく、というストーリーです。暴力シーンも多いですが、その分スリル感もたっぷりです。クライマックスで白人に対するズールー族の怒りが爆発するシーンは逆に爽快でもあります。

 ただし、ストーリーの骨格となる陰謀論がちょっと非日常的だったのと、終盤がベタなアクション映画の様相を醸し出し商業的側面を見せられてしまったのが残念。映画は興行的に成功しないと意味がないので仕方ないのですが。ネット評価にもあったように「ブラジル映画の『シティ・オブ・ゴッド』のようにリアリティを徹底したほうが作品の質としては高まったのではないか」とシニカル映画評論家水野8郎も感じました。 

 とにもかくにも、やさぐれたオーランド・ブルームがかっこいいのは間違いないです(煙草がCAMELだったのに好感を持ちました。絶煙したはずの8郎もたまに吸います)。その鍛え上げられた筋肉と骨太の骨格を見るにつけ、阿部寛やキムタクがどんなに鍛えても体格で日本人は外国人に勝てないなぁと痛感させられました。よし、今からせめて出っ腹をへっこますためにプランクでもしよ。

 ん?誰ですか? てめーが真似るのはオーランドでなくステイサムだろ、とのたまったのは!

 水野8郎評価としては、2本とも合格点とはなりませんでしたが、良作であることは間違いありません。2月のグソーの正月にご先祖様と一緒に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 

※その後、もう1本観たのでリンクを追加しておきます。『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』(2020年、ミカエル・マルシメーン監督)です。下記サムネイルの文言通りの内容です。90分程度なのでサクっと観れます。B級感満載ですが、南洋の美しい海の光景が目の保養となり、スリル感あるストーリーなのでそこそこ楽しめます。

 最後のシーンでは、2018年7月に家族で上陸した西表島のバラス島を思い出してしまいました。10郎も思い出してくれるかなぁ。

 映画って素晴らしいですね~。

 

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 ここでナカユクイ(休憩)として、もはやシリーズ化の予感すらある〝海中道路フォト〟を挟ませていただきます。毎度おなじみの構図で申し訳ないのですが、1月に撮った写真なので1月中にアップしておこうと思います。

 世知辛い世の中、少しでも目の保養になりましたでしょうか。 

 海中道路に来たからには、ランチはもちろんおなじみの『海中茶屋』さん。窓から見えるは冬の海ですね。

 寒かったこともあって、初めて沖縄そばを注文しました。当地の名産物モズクが入っていました。紅ショウガは自分で載せております。

 麺にもモズクが練りこまれているこだわりよう。間違いなくこのカフェには凄腕シェフがいるはず(何回言うばー)。みなさんもぜひ立ち寄ってシェフの腕を試してみてください。

 とろとろソーキもスープも絶品でした。おいしゅうございました。また行きます。

 はい、行くのは勝手だが海中道路シリーズはもう不要だ、というブログチェッカーの方がいらっしゃればご連絡ください(笑)。

 

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 さて、旧正月の初日の出🌅はごらんように美しいものでした。我が家のベランダ・・・いや絶景テラスからの眺めです。

 1カ月前にも書きましたが、改めまして。。。明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします。

 最後に資格試験勉強について記録しておきます。1月の総勉強時間は52時間となり過去6年で最高となりました(それでも1日2時間もできていないのですが・・・せわしい年始であることを理由に机に向かわなかった6年間だったことを浮き彫りにする数字です。そりゃ受からないわな)。とは言え、過去の自分と比較すると最高のダッシュを切れたことに間違いはありません。また、旧暦のおかげで今年2回目の心のスタートを切ることができました。このままペースを上げていき、本番の8月、10月まで走り切りたいと思います。今日はこれにて。


リバー、流れ続ける

2025年01月27日 | 映画

 突然ですが「川」と「河」の違いって分かりますか。ウチナンチュにとって「川」はともかく「河」はなじみが薄いですよね。違いについて諸説あるようですが、単純に言うと「大きさの違い」だそうです。「河」が大きいのです。向こう岸が見えるか見えないくらいの大きな川を河と表現するようです。あるネット辞典では「日本に河はない。川を河と表現するのは中国だけ」とありました。確かに中国には黄河があります(ん?長江や揚子江もありますが・・・ま、いいか)。

 どうでもいい話ですいません。本題に入ります。今回のカテゴリーは映画です。

 

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 本題に入るといいつつ、おいしゅうございましたシリーズです。うるま市の『帆掛(ふーか)きそば』さんに初めて足を運びました。過去3回ほど立ち寄ったことがあるのですが、いずれも行列が出来ていたので、遠慮しました。この日は空いていました。すぐ近くに天顔川(てんがんがわ)が流れているしずかな環境に立地しています。

 この店は昨年、バナナマン日村さんの番組で紹介されたことで一時大混雑したようです。この日空いていたのは、もうブームが過ぎたのかな。店内はご覧のようにとてもきれいでした。アイスクリームの置物が目に入りますね。

 『帆掛きそば(照喜名麺)+ジューシーのセット』を注文。ジーマーミー豆腐がうれしいです。

 期待のスープを一口すすって驚きました。「味薄っ!」・・・。魚介系のダシまで含んでいるというのが売りなので、もっと濃いのを想像していました。当店の「化学調味料無添加」というスタイルが、化学調味料漬けで育てられた51歳おじさんの麻痺した舌に刺激を与えなかったと思います。ジューシーも薄口に感じました。この日も寒かったので8郎の鼻づまりがMAXになっており味覚が落ちていたのかもしれませんが。。。

 もちろん、この店がまずいというわけでは全然ありません。絶品ソーキや錦糸卵などに料理人の真心と手間ひまを感じました。薄口好きの女性などからは絶賛されそうな風味です。あじくーたー世代のメタボ男性にはパンチが物足りないかもですね。

 メーンがちょっと物足りなかったので、もう一つの名物アイスクリームにも挑戦。

 クリーム感よりアイス感が強めで、こちらは濃厚な味でした。量もたっぷりあります。おすすめです。値段は少々高めで400円超えていたかと思います。

 次は鼻の調子がいいときにでも通ってみようと思います(笑)。

 

 ・・・いやいや、やせなきゃ。3月最初のブログで70㌔台復帰報告を宣言しただろ!

 

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 本題のカテゴリー、映画です。いずれも宅シネマで鑑賞したいずれも2時間もない短めの映画を2本ご紹介いたします。

  まずは「掘り出し物作品」としてネットで有名な『トランス・ワールド』(2011年アメリカ)です。どんでん返し系のSFスリラーです。低予算でつくられたいわゆるB級映画ですが、ネット界隈では脚本が絶賛されています。確かに面白かったです。※一応予告版をリンクしていますが、これを見ずに本編を観たほうがいいですね。大事なネタをサクっとバラしている恐ろしい予告版となっていますので(笑)。

 山小屋で出会った男女3人が主役。最初はホラー系タッチで遅々と進みますが、男が「さっき水を汲んできた川が消えてなくなっている」と戻ってくるところからタイムループ系にスイッチが入ります。そこから後半にかけて怒涛の展開! 伏線回収もばっちしです。愛息10郎も「面白かった。95点!」と大絶賛。シニカル映画評論家の父から遺伝は薄いのか、甘い採点が目立ちます。彼の14年間の人生史上で最高得点だった『君の名は。』に早くも並んでしまうくらいですから(笑)。さて、この映画は8郎の感想などより、これまでに何度かご紹介している下記映画紹介チャンネルをご覧になったほうが分かりやすいですのでリンクはっておきます。C.イーストウッドの息子の例え、最高でした。

【プライムビデオ】ガチの掘り出し物を見つけたからおすすめ映画4選【映画紹介】

 お次は今回イチオシの邦画『リバー、流れないでよ』(2023年、山口淳太監督)です。京都の温泉旅館を舞台にした、こちらもタイムループ系というジャンル。とてもよかったです。低予算ながら邦画はこんな映画を作れるんだと感動しました。心がほっこりするストーリーなので年の瀬に観たくなる映画ですね。今年の年末にもう1回観てみようかな。

 ロケ地となった京都の旅館や神社、川の風景も美しいです。そりゃ映画を作りたくなるよなぁという場所です。シニカル映画評論家水野8郎の評価として合格点にもうちょいの78点を差し上げます(低)。あ、久々に本上まなみさん(旅館の女将役)の元気な演技をお見かけしたので2点プラスで合格点🌸にしておきましょう! 

 シニカルなはずの水野8郎氏が女性には甘いということが発覚しました。

 え、え、映画って素晴らしいですね~(by焦る水野8郎)。

 本題の映画カテゴリーは以上となります。

 

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 最後に、Youtubeでたまたま見つけた懐メロを1曲ご紹介させてください(勉強せい)。レゲエ界のレジェンド、ジミー・クリフの名曲『Many Rivers To Cross』(1969年)です。それを8郎の高校時代のアイドルだった久保田利伸さんが1992年当時のNHKの音楽番組で歌ったものです。33年という月日を一瞬にしてタイムトラベルしたかのようです。Youtube様に感謝です。近年、涙腺崩壊気味の51歳おじさん、またしても涙がちょちょ切れました。

 

And it’s only my will that keeps me alive

 I’ve been licked, washed up for years

 And I merely survive because of my pride

 

 どんなにつらいときも 

 僕は僕だけを 信じて生きてきた

 だからこそ なんとかやっているけるんだ

 

 この映像がいつまでも見られますように。

 ちなみにこの名曲を作ったときジミー・クリフは21歳だったそうです。天才ですね。

 

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 さて、現実の人生は映画のように止まったり、遡ったりすることなんてありません。泣いている時も笑っている時も川のように常に流れているのです。大切な瞬間には二度と戻れないのです。

 そして大きな河を難儀して渡り切ったとしても、すぐに行く手を塞ぐ新しい河が現れます。嘆いたところでどうしようもありません。それが人生だからです。それを忘れずに緊張感を持って一瞬一瞬を大事に生きたいですね。

 幼かった10郎を挟んで親子3人、川の字になって寝ていた時期が懐かしいなぁ。子の成長も川の流れのように早すぎます。

 今日はこれてに。


残暑も宅シネマ

2024年08月31日 | 映画

 8月も今日で終わりです。残暑が続いていますが、朝夕は比較的穏やかな気温になりつつあります。台風が来なかった8月って何年ぶりでしょうか。

 今回のカテゴリーは映画ですが、食前酒として51歳サラリーマンの日常つれづれをお届けします。残暑見舞いの定番メロン。妻の実家から送られてきました。おいしくいただきました。

 〝雲マニア〟こと8郎が撮りためた恒例ショットをアップいたします。8月後半は入道雲にも多少勢いがなくなってきましたね。その中でも残暑のエネルギーを感じる力強いやつを3枚。

 おいしゅうございましたシリーズです。中城村の琉球料理店「悠愉樹庵(ゆうゆじゅあん)さんでランチを取りました。フーチバージューシーミニ沖縄そばが付いた豆腐チャンプルー定食です。あじくーたー島豆腐としゃきしゃき野菜が大変おいしゅうございました。

 珈琲を頼むとお洒落なやちむん(沖縄の陶器)で出されてきました。やちむんフェチの方にはいいかと。デザートのくずもちも久しぶりでしたがおいしかったです。

 「悠愉樹庵さんは村の集落の中にあり、民家に挟まれた入口が超見つけづらいので、グーグルマップを頼りに向かってください。下見時の8郎も2回間違った道に入り、お店のスタッフさんに電話で教えてもらったくらいです。大きな古民家を改修したようなので店内も広いです。商談でも夏休み中のご家族にもおすすめです。

  グーグルマップも載せておきますね。

 

悠愉樹庵 · 〒901-2405 沖縄県中頭郡中城村屋宜824−1

★★★★☆ · 郷土料理店

悠愉樹庵 · 〒901-2405 沖縄県中頭郡中城村屋宜824−1

 

 

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 さて本題です。残暑の宅シネマで鑑賞した映画3作品をご紹介いたします。うち韓国映画が2作です。

 まずは韓国のコメディミステリー『LUCK-KEY』(2016年)です。邦画の『鍵泥棒のメソッド』のリメイク版となります。ストーリーもほぼ一緒です。何といっても主演のユ・ヘジンさんの演技が最高ですね! 決して二枚目ではないけれど、男の無粋さと愛嬌の魅力が爆発しています。アフター50の8郎もこんな男になりたいですね(笑)。韓国俳優界の頂点ソン・ガンホ様の次にファンになりました。日本にこんな味のある俳優はいないですね。

 殺し屋が主人公という時点でリアルさは全くありませんので、完全にコメディーとして楽しめます。邦画『鍵泥棒のメソッド』とどちらが完成度が高いかというと、やはり邦画が一枚上かなとは思います。まだの方は両方鑑賞しても損はないかと思います。

 2作目も韓国映画で『モガディッシュ 脱出までの14日間』(2022年)です。1990年、内戦で混乱した東アフリカ・ソマリアの首都モガディッシュから、韓国と北朝鮮の外交官たちが力を合わせて脱出する様子を描いたアクションスリラー超大作です。国家予算で支援しているという韓国映画ならではのスケールの大きさです。

 実話がベースなので最初から緊張感がみなぎっていますが、飽和しつつある韓国映画の悪いところである「中途半端に笑いを入れてくる」点が散見したのでシニカル映画評論家水野8郎には減点要素となりました。最初から最後まで社会派サスペンスを貫き通した方が面白かったのではないかと。銃弾に襲われる複数の車両の緊張感を描いた撮影技法など素晴らしいものがありますが、これだけお金をかけて作っているのに何かが足りない、という感じがぬぐえませんでした。中身の完成度より、鑑賞者の層を意識した商業主義を優先した感も受けました。そして尺がちょっと長いですね。それでも平均以上の出来栄えだと思います。

 3作目が今回イチオシです! フランスとルクセンブルク合作のアニメ映画『神々の山嶺(いただき)』(2021年)です。原作は日本の小説家・夢枕獏さんの同名小説です(国内でも先にアニメ化されていたようですね)。2人の登山家の生きざまをめぐる物語です。超、超、超よかったです。シニカル映画評論家水野8郎も大絶賛の合格85点を差し上げます。

 エベレスト初登頂の歴史を塗り替えるかもしれないスクープを追う雑誌カメラマンと、孤高の天才登山家をめぐる物語です。男の愚直さとピュアさを描いた、まさに男の映画です。ミステリー、冒険、旅、哲学などいろいろなジャンルからも観ることができます。恋愛要素が皆無なのもいいですね。CGにはないアニメーションの温もりも満喫できます。日本語吹き替え版の声優陣もしぶいっす(特に大塚明夫さん)。鑑賞後、10郎も「面白かった。これは男の映画だね」と感想を述べておりました。ウイスキーをちびりちびりやりながら、雪山と都会を行き来する男の世界に浸ってみてください。映画comの評価が3.6なのが信じられません。

 キャッチコピーも最高です。

 男たちの飽くなき闘いに 呼吸も忘れ 生き様と向き合う94分間!

 か、か、かっけ~。コピーライターさんに拍手です。

 マイナス点としては、居酒屋が思い切り中国風など、日本と中国を同一視しているシーンが散見することです。また、登場人物の顔が似ていて区別がつかず混乱します。みんな目が細く描かれているので。ヨーロッパ人から見れば目が細くてのっぺりとしたアジア人は区別がつきにくいのでしょうね。

 以上です。3作ともとてもいい時間を過ごせました。

 明日から9月。2024年も残り3分の1となりました。うだる残暑に負けじと、時には映画の力を借りながら、一日一日を大事に過ごしたいと思います。おススメ映画があったら教えて下さい!


コンクリートな夏

2024年08月12日 | 映画

 2024年の8月も中盤に差し掛かりました。診断士1次試験に全力投入するためコンクリート・ジャングルに引き籠りで過ごした51歳おじさんにとって、夏らしい思い出は一つもありません(泣)。思い出すのは、4年前のこの時期にN高どぅしぐゎたー5人と実行した男旅です。難儀でもあったけど楽しかったなぁ。その旅の途中で「借金コンクリート固め🦂」という名言を吐いたプロレスマニアのどぅしぐゎ亀さんは無事に借金完済できたかなぁ。N市行政からの立ち退き金をうまく使っ・・・おっと、やめとこう。この年になると健康であれば何より。とにもかくにも夏はどんどん過ぎていきますね。

 

 下写真は今回紹介する写真の中でマイベストの1枚です。夏感が伝わってきませんか。勝手にモデルにさせていただいた通りがかりのご家族に感謝いたします。潮干狩りを楽しんだのかな。

 先日3度目の海中道路ドライブに行ってきました。何度通っても同じ構図で撮影してしまう無粋なカメラマンをお許しください。でも何度通っても美すぃー!

 カタブイ(方言でスコール)もちらほら。

 独特な形の雲があったので〝雲マニア〟である8郎は思わずパチリ。

 せっかく海中道路まで来たからにはと、浜比嘉島まで足を延ばしました。昨年OPENし、ひそかに人気沸騰中のラーメン店『美ら門扇(ちゅらもんせん)さんでランチを取るためです。京都から脱サラ移住したご夫婦で営んでいるようです。島の古民家を改装した趣のあるお店でした。古民家といっても〝台風銀座🌀〟の沖縄のしかも離島なので、土台はもちろんコンクリート造りです。

【豆知識】ちなみにコンクリートは、セメント+水+砂+砂利で出来ています。コンクリートから砂利を除けばモルタルになります。砂利があるからこそコンクリートは硬く、建物に使われるのです。砂利さまさまなのです。宅建士で学びながら全く使っていない知識を自慢げに披露するおじさんをお許しください。

 夏休みだけに混んでいるだろうと覚悟していたのですが、奇跡的に空いていました。8郎が頼んだのは、泡盛かすを原料にした「冷やし泡粕(あわかす)担々麺」(1100円)ジューシー(小、200円)。地元産モズクもトッピングされた担々麺は冷たくてお上品でおいしゅうございました。ジューシーにうるさい8郎ですが、ジューシーも合格点ですね。ウチナンチュも伝統にとらわれ過ぎずにどんどん進化させないと優秀なヤマトゥにジューシーすら持ってかれるな、そう感じた生粋のウチナンチュです。

 ご夫婦も仲睦まじい感じでした。8郎に負けじと強面の中にこってこての人情味を醸し出す大将(どんなやねん)。厨房にいた奥さんはウチナンチュにはない(失礼)お上品な爽やかさがありました。まさに灼熱の沖縄離島で涼し気に鳴る京都の風鈴、的な笑顔でした(俗にいう京女の腹●さなど一切感じません。そもそも奥さんが京女かどうかも知りません。笑)。またのれんをくぐる機会があれば、今度は普通のラーメンも頼んでみたいと思います。超おススメの店です。海中道路をドライブする際はぜひ足を延ばしてみてください。

 近くの浜比嘉漁港に立ち寄りました。5年半前に愛息10郎との男旅で先代の愛車エクストレイルT-31で車中泊した思い出の港です。懐かしいぁ。でもコンクリートの反射熱🔥があまりに強烈なので秒で退散。

※その車中泊の記事は今でも検索履歴上位に上がってきます。これから父子旅をしたいという方のためにご参考までに再掲しておきますね。幼き10郎がかわいかったなぁ(親馬鹿御免)。

 

子連れの車中泊@浜比嘉島(前) - 沖縄 8 Scene

念願の車中泊を愛息10郎と二人で楽しんできたので、前・後編の2回に分けてお届けいたします。従来のカテゴリー「キャンプ」を、これから増えていくカテゴリーであること...

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 はい、また雲マニア参上です。

 浜比嘉大橋からの絶景です。

 ここで恒例、なつうた紹介です。いつもなら邦楽POPですが今回は珍しく洋楽レゲエとなります。

 レゲエの神様ボブ・マーリー『コンクリート・ジャングル』です。発表年は何と8郎が生まれた1973年! レゲエでありながらテーマは、現代社会で生きるもどかしさ、的な感じです。ということで爽快な夏感ではありません、うだるような夏感を堪能してください。

 

♪  コンクリート・ジャングル

 できること全部やるしかない

 立ち上がらないといけないんだ

 

 生まれた年のレゲエから、おじさんは立ち上がるエネルギーをいただきました(はず)。昨年劇場公開された映画『ボブ・マーリー ONE LOVE』も観てみたいですね。もちろんアマプラ宅シネマで。

 ということで、3度目の海中道路ドライブがてらの風光明媚ショットは以上となります。美しい青空に4年前と5年半前の男旅を思い出すことができました。

 ホント、夏よ過ぎないでくれ。

 

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 さて本題です。

 診断士1次試験が終わりましたので(暫定不合格)、1カ月間我慢していた映画鑑賞を楽しみました。もちろん宅シネマです。1本ご紹介いたします。

 韓国映画『コンクリート・ユートピア』(2023年)です。地球規模災害により荒廃した世の中で唯一崩壊を免れた高層マンションを舞台に、サバイバルな状況で生き抜く人間たちの本質を描いています。主演は世界のイ・ビョンホン様。面白かったです。

 さすがの韓国映画。想定内のストーリーでは終わらせませんね。極限に追い込まれた人間の利己主義をテーマに、起伏ある展開が続き、最後まで目が離せません(ちょっと長いけど)。「みんな●●だった」。主人公が最後につぶやく言葉がすべてを物語っています。鑑賞後、愛息10郎に点数を聞いてみると「面白かった!78点」とのこと。シニカル映画評論家の遺伝子を引き継いだようです(爆)。父こと水野8郎も同じ採点とさせていただきます。ぜひご鑑賞ください。夏の暑い日にさらに熱くなります。

 

 コンクリートジャングルの中で過ごす2024年8月、プロレスマニアのどぅしぐわぁの言葉を借りれば、この夏の8郎はまさに「勉強コンクリート固め🦂」です。強固なコンクリートを内から突き破り勝利の勝ちどきをあげるために、今から2次試験の勉強を始めますので、今日はこれにて。