命のつながり

　５月２０日、父方の祖父がなくなりました。９４歳でした。死因は、同居していた父によると風呂場での転倒による溺死ということです。そして今日家族葬をすませてきました。

 

　幼いころ、離婚した両親の元をいったりきたりさせられた８郎と姉妹は、祖父との交流がほとんどありませんでした。思い出も特にありません。これは祖父だけでなく親戚のほとんどがそうです。そういう意味では父を今でも恨んでいます。棺の中の遺体と対面したときも火葬のときも涙は出てきませんでした。７年前の祖母のときとは大きな違いでしたね。

 

　ただ、やはりなんだか胸を揺さぶるものがありました。それはやはり、血がつながっているということでしょうか。父とはうりふたつの祖父ですが、８郎とはほとんど似ていません（悲しいことにハゲ遺伝子はちゃっかり相続しました）。それでも、８郎にとって息子１０郎に続く自分のルーツを考えると、切っても切れない人だったわけです。

 

　あくまでも昔父から聞いた話です。祖父は泡盛用の酒樽つくりを営む家で育ったようです。祖父の父（８郎にとってのひい爺さん）はものすごい大酒飲みで、当時沖縄に走っていた鉄道の線路上で寝て、危うくひき殺されそうになったりするなどいくつも迷惑話を残しているようです。そんなひい爺さんを見て育ったためか、祖父はほとんど酒を飲みませんでした。第２次世界大戦前に祖母と結婚し（親が決めたと祖母は言ってました）、すぐに海軍に召集され戦争に派遣されました。日本軍の上司に毎日殴られるなどつらい思いをしたと、かつて本人の口から聞いたことがあります。鉄の暴風と呼ばれた沖縄戦時中に祖母が８郎の父を生みました。

 

　戦後は、祖母が中心となった商店を営みながら、祖父は保険会社の営業マンなどし、父と父の弟の二人を育てました。ただ、父によると、あまりいい思いではないそうです。台風襲来のときに、母子を部屋に残して自分だけ玄関に避難したとか、弟ばかりをかわいがったとか。憎しみしかきいたことがありません（ここでは書けないみっともない話ばかり）。祖母も相当苦しんだようです。

 

　８郎きょうだいも、壁一枚へだてて同居していた時期もありますが、祖父はほとんど口を聞いてくれませんでした。幼いころ8郎が室内の壁に伝わるアリをライターで焼き殺していたら（子供って残酷！）、祖父がすっ飛んできためちゃくちゃ怒られた記憶は鮮明ですが（笑）。また、父により母方のもとへ強制移住させられた８郎きょうだいが夏休みに泊りがけで遊びに来ても、ほとんど無視していました。父と何十年も憎しみあっていたので孫すらもかわいく思えなかったのでしょう。祖母は泣きながら抱きしめてくれましたがね。祖父が８郎に積極的に話しかけてきたのは８郎が国立大学に入ったころからです。８郎が社会人となってからも、会社にまで来て父の文句をいうのには本当に閉口しましたよ。

 

　ここに書くだけでも、気の小さい人間だったというのがすぐ分かりますね（苦笑）。故人を偲ぼうにも、いい思い出がないのだから仕方ありません。そういう意味ではかわいそうな人だと思います。ただ、彼は彼なりに、一生懸命に生き、誰にもわかってもらえない苦しみを抱えていたのだろうとは思います。でも、周りに愛情を注げなかったのだから、周りも理解してあげられませんでした。

 

　ありがとう、おじいちゃん、といえる心境ではとてもありませんが、自分のルーツとして、祖父の人生をしっかり胸に刻んでおこうと思います。彼がいなかったら、８郎も、そして１０郎もいなかったわけですから。

 

　おじいちゃん。生きている間はへどが出るくらい家族げんかをしたんだから、天国ではおばあちゃんと仲良くね。そして、自分のルーツのつながりである息子や孫、ひ孫たちのこれからの人生を見守っていてください。

 

　９4年の激動の人生、おつかれさまでした。

 

 

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　さて、その８郎も先日、めでたく４2歳となりました。毎年恒例、家族３人で祝いました。主役をおしのけローソクを消す５歳の王子です。

　そして誕生日当日は、久方ぶりに８郎の好きなサムズへ。豊見城のバイザシーです。カメハメハ大王がお出迎え。

　　サムズは室内の雰囲気も８郎は好きです。冒険ロマンチックですよね。

　１０郎のお子様メニューについてきたジュースはどくろに入っていました。真っ赤なジュースだったというのもあって妻は気味悪がっていましたが、この遊び心、いいですね。

　一応主役の8郎はふんぱつして４０００円ほどのメニュー。フィレステーキに大きなエビフライ、魚フライもありました。もちろん満腹ですっ。お味はというとＢ級かなぁ。でも雰囲気を楽しめるレストランだからよしとしましょう。

　振り向けばあっというまの４２年間でした。こうやって気付けば５０になっているのでしょうね。仕事も宅建ももっともっと頑張らなければっ。頑張れるうちに頑張って、後悔することはないでしょうから。

 

　最後に、またしても潮干狩りをしてきたので写真でご報告です。

　貝、見つけたど～。

　小さなタカセガイでした。これって条例で捕獲が禁止されているんですね。もちろんリリースしましたが。

　さ、週末は宅建頑張るぞ。４２歳の尻を叩きます！ 

５歳のＧＷ

　さあ、5歳になった１０郎のゴールデンウィークがやってきました。大半の県民が先日開業したイオンモール沖縄ライカムへと足を運ぶと思うのですが、人ごみが嫌いな８郎一家はあえて外しました（笑）。そんな地味ぃな８郎家の４日間を急ぎ足でお伝えします。

　初日は豊見城豊崎のアトラクションを楽しむことに。アウトレットモールあしびなー内に設置された遊具ではねる１０郎です。

　そして「ふしぎ科学館」でマジックミラーを体験。１０郎のまん丸の顔が長丸になったぁ。

　しかし、ここは入場料が高い（大人７００円）。５００円でも高いと思える施設でした。

　連休２日目からは、妻の実家がある名護に拠点を移しました。じいじばあばも大喜びで迎えてくれました。一泊後、朝一で国頭村奥のこいのぼり祭りに。天気予報をくつがえし、まさに五月晴れ。早速コールマンのサンシェードを設置。これがあって助かりましたよ。

　川では１０郎とカニなどを採取して遊びました。水がまだ冷たかったのですが、パンツ一丁で泳いでいる２．３歳ほどの兄妹がいて、びっくりしました。

　サンシェードの中で、ばあばが作った弁当を食べました。おいしかったぁ。ノースリーブのわが子が昭和くさくて可愛くてなりません（笑）。

　国頭に寄ったついでにと、久しぶりに名勝「茅打ちバンタ」へ。相変わらずの絶景に、６、７年前に潜った辺戸岬ドームダイブを思い出しました。ちょうどこの真下辺りに海中洞窟があります。また潜りたくなったなー。今年は全く予定を立てていませんが。

　さらに南下して国頭村の森林公園へ。じいじばあばおすすめの木工オモチャの施設があるのだとか。確かにたくさんありましたが、人も多かったので、なかなかお目当てのオモチャにたどりつけず。３０分ほどで退散。

　大宜味村の埋立地にできた「結の浜公園」へ。大型の遊具があり、てっぺんにはテント生地のトランポリンみたいなやつがあって、１０郎は非常に気に入り、ずっと走り回っていました。風が爽やかでした。

　充実したやんばるツアーをおえ、名護の実家に帰宅。じいじご自慢の庭で水遣りを手伝う１０郎です。じいじは君に見せるために庭いじりを急ぎ、腰を痛めたんだとかっ。

　そして夜は、玄関前でばあばと花火。火花を真剣に見つめる表情が面白かったです。

　その日は疲れで爆睡。妻だけは８郎＆１０郎のいびきで寝付けなかったのだとか（謝）。

　連休3日目は、今回のメーンイベント海洋博公園へと。人ごみがきらいといいつつも、県民王道のここだけは外せません！　何と言ってもドラえもんとウルトラマンのショーがあるからです（笑）。１０郎にとってはジンベエザメよりも大事なヒーローなんです。

　周りの準備が遅いと、畳み間でねっころがる１０郎です（平日はさんざん親の手を焼かせているくせにっ）。でも。これが気持ちいいんだよね。８郎家の狭いアパートではできません。ちなみに表情はウルトラマンの悪役ベリアルだとか。俺は悪魔に魂を売ったのさ、と叫んでいるのだとか。

　海洋博公園には午前9時に着きました。でもすでに人だかり。父８郎は、５歳になった息子に一番近いところでジンベエザメをみてほしいと、美ら海水族館に入るや否や、水槽前の席を確保するためにカフェへとダッシュ。水槽前の席はすでに埋まっていましたが、その次席を確保。水槽前の席に座っていた観光客が席をたった瞬間に、「ここいいですか」と見事、確保に成功したのです（笑）。

　そして、あとからやってきた１０郎の目の前をジンベエザメが通った瞬間をパチリ。またしてもベリアルだー（笑）

　家族でコーヒーを飲みながら、さまざまな魚たちの遊泳する姿を満喫しました。でっかいミーバイにも驚きました。ハンマーヘッドシャークの子供も単体で泳いでいました。楽しかったね。席取り、頑張ってよかったと思った父です（苦笑）。

　カフェを出ると、黒潮の海。そこで１０郎を肩に乗せた８郎。妻が後から撮ってくれたました。肩車は今年で最後かなーと思うと、とても寂しくなった４１歳の親バカでーす。

　美ら海水族館で１時間ほど過ごしたあとは、公園の中央でウルトラマンギンガショーです。残念ながらドラえもんの映画は間に合いませんでした（泣）。でも１０郎の目つきは真剣そのもの。だって、いつも人形で遊んでいるウルトラマンの世界が、目の前に実現するわけですからね！等身大とはいえ。伊江島タッチューを背にギンガとビクトリーが、怪獣相手に大立ち振る舞いを演じてくれました。

　司会のお姉さんの音頭に合わせて、「ギンガ、ガンバレ～」と絶叫する１０郎。父の好きな表情です。

　　ランチは、久しぶりに今帰仁村の「ＣＯＣＯ ＮＥＥＬ」（ココ・ニール）です。２品選べるランチ（１２００円）を注文。ハンバーグとエビフライで、相変わらずの文句なしのお味でした。ここのオーナーシェフはきっと本土でも一流だったに違いありません。付いてくる豚汁も最高で、お代わりしてしまいました。また来ます！

　じいじばあばにお礼を言って、名護を立ちました。いつもながら、別れ際の二人の寂しげな顔が心に残ります。１０郎、君は愛されているね。浦添のアパートに帰るとどっと疲れが。もう年ですな。

　連休最後の４日目。家でゆっくりしようと思っていたのですが、あまりの天気のよさに（今回は気象庁の大ミスなのか、すべて晴天でした！）、瀬長島で潮干狩りをすることに。ケンタッキーフライドチキンを買って、エクストレイルを走らせました。

　瀬長島は多くの行楽客がいました。ちょうど干潮前で潮干狩りには最適。沖合いに、那覇空港第３ターミナルの建設が見えるのは、ちょっと残念。

　ハマグリ？を発見。重かったので中味があると確信。１０郎もうれしそうです。

　浅瀬で逃げられなくなったハリセンボンが焦って泳いでいるのに遭遇。１０郎と二人、網で確保し、深めのところはリリースしてやりました。こういう出会いが海遊びの楽しいところですね。

　小さなモクズガニやシャコ、ヤドカリを捕まえました。最後にもちろんリリース。カニに向かって「もう誰にも捕まるなよー。ご飯いっぱい食べれよー」と声をかける息子の優しい心に感動した連休の終りでした。　

　１０郎５歳の連休が終わりました。来年は６歳、社会的にいえば幼稚園生です。大人になっても忘れない記憶が脳に焼きつく年頃になります。猫かわいがりできる年が終わったかなという気もしますね。そういう覚悟で、今年の連休はいっぱい甘えさせたつもりです。１０郎が少しでも覚えてくれていたらうれしいなぁ。まぁ、夏休みもありますが（笑）。

　さ、明日から仕事。５月は落ち着くかとおもっていたら、なかなかタイトな日程になりそうです。何より、宅建の勉強を頑張らないといけません。４月は予定の４０時間に対し、なんと８時間しかしていないのです（恥）。遅れを取り戻すべく頑張ります！