沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

つれづれなる師走

2017年12月17日 | 読書

 12月の半ばに入り、急に寒くなってきましたね。久々のブログ更新です。 

 大したネタも特にないので、カテゴリーは久々に「読書」にしました。ということで、最近読んだ本の紹介をはじめ、つれづれなるままです。

 宅建試験後に、束の間の休息をしようと、本を3冊、AMAZONで購入しました。すべてミステリーです。「どんでん返し すごい」で検索したところ出てきた評判の高い3作品です。

 以下、8郎の書評です。

 まず『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午著)は、「絶対に騙される衝撃のトリック」というキャッチフレーズに以前から気になっていた作品です。しかし、感想としては、「すべてトリックのために無理やり作られたストーリーというのが見え見え」というネットでのある辛辣な書評に、8郎もほぼ同感。確かに奇想天外なオチがあるのですが、それまでの事件と何の関係があるんだという違和感が読後もぬぐえませんでした。一人称である主人公のキャラも好きになれないタイプで感情移入も無理。奇策を考えすぎたあまり策に溺れた、というのは酷でしょうか。前評判が高かっただけに、点数は辛口50点というところです。 

 『仮面山荘殺人事件』(東野圭吾著)のオチも、全く想定外というものではありませんでした。それどころか、多少ひきょうではないか、とまで思いましたね(笑)。単行本250ページ程度なので読みやすいですし、懐かしの赤川次郎氏のようなライトノベルズって感じですね。当代切ってのベストセラー作家である東野氏ですが、8郎は波長が合わないのか、完読したのはこの作品が初めてです。直木賞作家のわりには人間描写が浅いというか(素人のお前が言うか)、ストーリー構築最優先の非現実な人格描写が多いような気がします。だから、多くの国民が面白いというベストセラーを次々と出せるのでしょうが。別作品も読んでみたいと思わせる完成度ではなかったですね~。これまた辛口55点。ただ、気軽に読めて、気軽に楽しめます。出張時に飛行機の中で読むにはいいかもです。

 最後の『十角館殺人事件』(綾辻行人著)は、まだ途中です。四半世紀前に書かれたものですが、本格推理小説としていまだに名作と語り継がれているので、ついに手に取りました。松本清張氏らの社会派推理小説ブームが終焉したことに現れた「新本格」という位置づけのようです。本書にも書いてあるように「靴の汚れた刑事が不倫現場を追うのではなく、孤島の連続殺人事件を高級なゲームとして楽しむ」(長!)として読んでみるつもりです。意外にも読みやすくて入りやすい内容です。年内にこれを読んで、80点を超えなければ、本格推理小説は卒業しようと思います。

 8郎は非現実なエンターテイメント(ほぼ推理小説ですが)も好きですが、中途半端にリアリティーを持ち込んだ作品は苦手です。そんな作品を読むと、これなら故・横溝正史大先生が70年前に書いた『八つ墓村』の虚構の世界のほうが全然リアリティーがあるわい!と思ってしまうのです(当時お化け屋敷とバカにされた『八つ墓村』ですが、横溝先生の「誰よりも面白い小説を書くぞ」という人生をかけた執念が一行一行に詰まっています)。小説だけでなく映画の世界でもそう感じますから、8郎がもう「旧世代」のカテゴリーに含まれているということでしょうね(気づくの遅!)。どちらにしろ、人間を浅くしか描けていない作品は、やっぱり面白くないですね。最近の作家は、恵まれた環境に育ち読書量が多い天才たちなのでしょうが、一方で人生経験が非常に浅いのではないかとも思います。面白い脚本を頭の中で組み立てるのは天才だが、実体験が伴っていないから一番大事な人間が描ききれていないという感じがしてならないのです(これは仕事でたまに会うIT企業家たちにほぼ共通して感じる空虚感に似ています)。ゲーム世代のある意味弊害もあるでしょうし、文学自体が飽和状態という実情もあるでしょうがね。

 評判の高い2冊を読んで、あらためて横山秀夫氏の未読の作品を探してみようかと思った、師走この頃です。どなたか、激オモの小説があるという方、ぜひ教えてください!

 

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 さて、最近の愛息10郎です。クラスのいじめっ子と折り合いが合わず「学校が面白くない」と不満を漏らすようになっていました。問題児のA君がしょっちゅう暴力的にけんかをふっかけてくるようです。A君は10郎だけでなくほかの子に対してもそうで、PTAでも問題化しているようです。

 父8郎は、いざというときは相手をぶっ飛ばしてもいいんだと教えました。自分から手を出すのは「空手に先手なし」の崇高な精神にも反し、道徳上もよろしくありません。しかし、もし相手がどうしても攻撃をやめなかったら、公衆の面前で、顔面に全体重をかけた鉄拳を打ち込んでやれと教えました(怖!)。顔面を殴られて、立ち上がって反撃してくるやつはまずいないと。そして「公衆」の面前なら、先手ではなかったという証人もいるからだと。もちろんあくまで最終手段としてですが。それさえも想定せずに、いじめられたと嘆くだけの男にはなるなと。どんな場面でも頭と体をフル回転に使って危機を乗り切るんだと教えました(ダイハードか!)。先生やお母さんに怒られても、父さんはお前の味方だということも

 とはいえ、まず親には何でも話せということと、先生にも相談すること、友達と連携すること、など、周りを味方につけるなど基本的な対策を最優先に教えましたがね(笑)。

 下写真は、石ころを使って石やりを作った10郎。勉強中の父に完成度を披露しにやってきたのでパチリ。石以外の原料はすべて真っ白なA4用紙です。妻いわく20枚くらい豪快に丸めていたとのことです(汗) おい、これでいじめっ子に反撃するなよ!

 10郎よ、どうして、いじめっ子、不良がいるのか、と考えることはとても必要だぞ。スラム街育ちだった8郎父さんも小学校2年生のときに近所の札付きのワルと遊んでいたが、彼らはみな家庭に問題ありだったよ。彼らの素行が悪いのは彼らのせいでなく、彼らをそういうふうに育てる家庭環境と、その家庭環境を育てた世の中が悪いんだと、当時8歳の8郎父さんは痛感しました。そんな不条理な世の中で、どうやって生きていくのか、自分で考え、実行できる大人になってほしいんだ。とても難しいことだが、それも人生だよ。

 そういう意味では「いじめっ子登場」は、いろんな意味で何よりの人生経験だと思っています。もちろん、いじめられている子が自殺を考えるくらいの状況で親が出なければならないほどの悪質なケースもあるでしょうが、今回は巷によくある範囲だということと、8郎家は、愛息がいつか8郎と妻がいなくなっときにも自分ひとりで生き抜いていけるように育てることが最大の教育理念なので、できる限り自分の力で解決してほしいと思っています。

 そんな父の思いとはうらはらに、学童でもらってきた超長のグミをもくもくと食べる10郎。服の毛玉などがくっついているので「食べるのをやめろ」と言っても聞く耳を持たず、すべて食い切りました。その意地があれば大丈夫だ! でも、学童には、こんな気味悪い(失礼)お菓子を配らないでほしいな~。

 その後、学級懇談会に行ってきた妻によると、その後、いじめっ子とも何とかうまくやっているのだとか。それだけでなく10郎の交友範囲の広さに妻も多少感動した様子。いじめ子からクラス1の秀才まで話が通じていると先生が言っていたそうです。名前に十字路の「」を入れたのは、けっして偏らず(強いものに媚びず、弱いものをいじめず)、多くの友達と交わってほしいという父の願いがあるからです。10郎、その通りに学校生活頑張っているようだね!

 

 話は別世界のように変わりますが、おいしゅうございましたシリーズです。那覇市松山にあるミカド食堂すき焼きです。牛肉と豆腐と白滝がおいしゅうございました。体が温まりました。そんなこんなで体重82㌔超が続く師走です。【追記】ところで、ほっともっと弁当のすき焼きって超おいしいと思いませんか? ミカドもおいしいですが、ほっともっとのそれは弁当界最強だと思っています。  

  当ブログにどんでん返しはないので、おなじみテラスの朝焼けショットで、お別れです(笑)。月も出ていたので、パチリ。冷たく乾燥した風が心地よいので洗濯物を干すのも苦ではありません。沖縄に生まれて、よかったぁ~。

 あ、備忘録として追記です。先日、毎年恒例のヤスーン忘年会を行いました。亀さんがシフト上の都合、Tら~が体調不良による欠席となり、寂しいものでしたが、代わりにゲストとして、草野球チームで一緒の山さんが参加してくれて盛り上がりました。砂吉も遅れて登場し、なんだかホッとした忘年会となりました。ポン先生、森ドゥ、いつもありがとねー。場所はツカピンの店。リハビリが続くツカピンですが会えてよかったです。ヤスーンもどぅしぐわぁたちとの年の瀬を楽しんだことでしょう。

 

 2017年も残り2週間。仕事も忙しくなってきのたで、もしかすると、次回更新は毎年恒例の大晦日になるかもしれません。みなさんも寒さに気を付けて(インフルも大流行のようですね)、乗り切りましょう。

 今日はこれにて。


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