沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

身勝手な残暑

2020年09月22日 | 10郎

 9月の半ばを過ぎても30度超えが続く史上まれにみる厳しい残暑が続いています。これも地球温暖化を止めることができない身勝手な人類のせいです。さて、4連休のシルバーウイークも終わります。みなさんはどう過ごされましたか。お陰様で8郎も3日休みをもらうことができ、10郎の少年野球などで充実させることができました。シルバーウイークまでの8郎家の様子を記録いたします。下写真は絶景テラスから撮影した虹。きれいでした。

 先日、結婚記念日に〝高級寿司〟を食べてきたことをお伝えしたばかりですが、その翌週に「くら寿司」にも足を運んできました(どんだけ寿司一家だばー。笑)。理由は、愛息10郎が校内お話大会に4年連続で出場したからです。昨年に続き学校代表を狙ったのですが、惜しくもチャンレジ賞止まり。でも、準備不足ながらも今年も挑戦した、ということを最大限に褒めてあげようと家族3人、くら寿司での慰労会となったのです。

 くら寿司はデザートが充実していることも魅力。甘いもの好きのおじさんにはたまりません。

 家族3人で回転寿司を食べるって平凡な光景でしょうが、とても幸せなことだなぁと考えさせられました。でも、毎日を厳しく生きなければ、平凡な幸せを守ることはできません。8郎にとってその考えは、極貧だった幼少時代に強烈に植え付けられた変わることのない人生訓です。回転寿司屋で気持ちを奮い立たせた47歳です。もっと頑張らなければ。

【追記】先日ご紹介したお騒がせラッパーことSHOさんの『I LIKE SUSHI』のリミックス版も載せておきます(笑)。コラボしている7歳の女の子ラッパーもかわいいですよ。また寿司食いたくなった!

 さて、久しぶりに珍味をいただいたので報告します。ヒージャー(ヤギ)の刺身です。業務上のお付き合いで買わされ・・・いや、自発的に購入した、ということにしておきます。クセのある食材だけに、メキシコ産のコロナビールで気合を入れます。しかし、残り5枚を残したところでギブアップ。コリコリの皮だけでなく赤身もたっぷり付いている(ヒ―ジャーとしては高級のはず)ので10枚が限界でした。妻に「もったいないから焼こうか?」と聞いたところ、「臭うから絶対にやめて」と返されたので、捨てることにしました。ヤギさんの命に大変申し訳ないことをした身勝手な自分を猛省しました。ヒージャー好きな同僚に譲ればよかったなー。もう自発的に注文することはないでしょう。

 ほぼ半年ぶりに8郎の隠れ家的BARに顔を出してきました。職場の飲み会のあと、一人でフラッと立ち寄ったのです。また若い世代とお友達になりました。8郎は自分より若い人と飲むのが楽しいですね~。ビールもおいしかったです。振り返ると、8郎が尊敬する先輩方もそうでした。8郎相手にとても楽しそうに飲んでくれたしーじゃたちがいました。8郎もそういうおじさんになりたいのです。年下相手に威張っているだけの身勝手な〝昭和のおじさん〟にだけはなりたくないですね。そういう人種はもはや社会を停滞させるだけのお荷物でしかありません。早く表舞台から退場させなければなりません。でも、新首相が「国家観なき人事好きの71歳」というこの国ではそれも無理なのでしょうか。。。

 うたた寝の10郎です。かわいくて思わず撮影。今日だけモザイクも外します(笑)。もう10歳でうっすらとひげも見えてきているのですが、寝顔にはまだまだ子ども感が残っています。寝起きが悪いのはもちろん、わがままぶりが加速してきたこともあって、妻ともども朝から怒りっぱなしの毎日ですが、この寝顔を見ると、もっと寝かせてあげたいという親心も湧くから不思議です。一方、自らの苦しかった幼少時代を振り返り、もっと厳しく育てなければとも思います。答えのない中で、子育て真っ最中の残暑です。

 子の成長はうれしくも、さみしいものですね。あとちょっとだけ坊やでいてもいいんだよ。

 子がわがままなのではなく、親こそが身勝手な生き物なのかもしれませんね。

 さて、ご存知の通り、当ブログの管理者も基本身勝手なため(笑)、今日はこれにて。


祝16年は 〝高級〟寿司

2020年09月12日 | 夫婦

 8郎夫妻、先日めでたく結婚16周年を迎えることができました。みなみなさまのお陰です。記念日のディナーに〝高級〟お寿司を食べてきたので、プチ自慢がてら(笑)ご報告いたします。

 昨年の15周年で長野県旅行で散財し、今年はどこにも行かず控えめに生活してきたこともあったので、妻への感謝の意を込めて、初めて高級寿司店🍣に招待したのです。妻も「行きたい!」と好反応だったので、上司に聞くなり、ネットで検索するなどし店を探してみました。

 最終的に選択したのはネットで探し出した『鮨 つむぎ』。沖映通りでひときわ目立つウッディーなハチノスビルの2階にあります。東京で修業を積み、イタリアンの経験もある大将だとか。HPを見ると「中学生以上」と年齢制限があったので、あきらめかけたのですが、妻が「(コロナ自粛で)最近ずっと独りぼっちにさせている10郎も連れていきたい」と言うので、ダメ元で店に問いあわせてみました。すると「奥の個室ならいいですよ」と言ってくれたではありませんか。コロナの影響で客不足という事情もあったかもしれませんが、大変助かりました。

 8郎は会社帰りに徒歩で向かいました。途中でうっすらですが虹に遭遇。お天道様も庶民派夫婦の16年目を祝ってくれたのでしょうか。

 ハチノスビルに到着。〝8〟の看板がありますが、もちろん8郎のビルではありません(笑)。妻子と合流しました。

 6名用個室に案内されました。ぜいたく~。

 木製の箸とスプーンしか置かれていない敷紙をみているだけでもワクワクしました。ところで、この「鮨 つむぎ」さんの特長は、①ネタは本土から取り寄せている、②赤酢としょう油で仕込んだシャリなのでしょう油に漬けない、のようです。楽しみです。

 まず前菜にとうもろこし?のポタージュとモズクが登場。

 ハマチ?のジュレと季節野菜の煮こごりです。和の繊細さを感じます。

 右手前はニシンの卵こと数の子です。口の中でパチンパチンと弾けました。

 前半戦の5貫がそろいました。もちろんすべておいしいのですが、とくにエビがおいしかったです。赤酢シャリも最高です。しょう油がなくても全然いけますね。

 10郎にはセットも付きました。左手前がマグロのヅケです。まんまるの赤酢シャリがかわいいですね。

 10歳坊やが惜しげもなく、いっちゃいます。「く●寿司よりおいしい」とのこと。当たり前体操じゃ。

 来ました! 中盤の至宝、ノドグロです。皮のカリカリ感と白身の甘みが同居して最高でした。く●寿司で食べて期待倒れに終わった経験(笑)がぶっ飛びました。ノドグロ好きな錦織選手の気持ちよく分かります。そして海の宝石、ウニイクラです。なんちゅうー異色で最高の組み合わせなんでしょう!

 10郎にもセットがしっかりとありました。ウニは食いしん坊父ちゃんが半分以上いただきましたが。

 冒頭にもUPした中トロ。庶民派夫婦は「これで締め?」と勘違いしたくらいです(笑)。

 そして当店のおすすめというトロタク(手前)。トロとたくあんを刻んだものらしいです。トロの甘味とたくさんのさっぱり感がまさにマリアージュ!

 10歳坊やは遠慮なくいっちゃいます。味わって食えよ!

 そして、シメには最高のトリオが! 大トロアナゴ牡蠣です。まいりました~。3番王、4番落合、5番清原という史上最強のクリーンナップです。

 ごちそうさまでした~。

 満足感と恐怖感に襲われる会計。年末を前に庶民派夫婦の財布に早くも隙間風が吹きました。

 やっぱりおいしかった~。祝16周年の夜は最高のディナーとなりました。「鮨 つむぎ」。来年、試験に合格したら、また来るぞ!

 

 さて、寿司ネタのついでに寿司をテーマにした曲をご紹介します。もちろんシブがき隊の『スシ食いねェ!』(1986年)ではありません。「ヤクブーツはやめろ」で有名なお騒がせラッパーのSHO(しょう)さんの『I LIKE SUSHI』です。SHOさんや曲を批判する人もいるようですが、8郎は単純にこの曲を聞くと寿司が食べたくなる、それだけの理由でご紹介しています。ネットで見るSHOさんは確かに変人ですが(笑)、パフォーマンスや曲づくりのセンスは持っていると思います。ほかにもいい曲だしてますよ。ライフスタイルにギャグを意識した姿勢も嫌いになれません。入れ墨などの外見だけで食わず嫌いにならず、まず聞いてみてください。

SHO - I LIKE SUSHI (OFFICIAL MUSIC VIDEO) 寿司.鮨.すし.スシ

SHO - I LIKE SUSHI (OFFICIAL MUSIC VIDEO) https://music.apple.com/jp/a...

youtube#video

 

 どうです? 寿司が食べたくなりませんか?(笑) 

 さて今回のタイトルに〝高級〟寿司という言葉を使いましたが、本格的な江戸前寿司で「一人1万円」は高級ではない、というセレブな見方もあります。でも、ここは沖縄。右肩下がりの会社に勤める庶民派サラリーマン一家にとって、この寿司屋は間違いなく高級です。

 ということで、寿司ネタは以上でアガリです! 

 17年目も2人3脚プラスαで頑張ります。

 【補足】もちろん「くら寿司」さんも大好きな8郎家で~す。 

 

・ ・ ・ ・ ・

 

 さて、動画編集のスキルを身に付けようとしている47歳。従来使っていたソフトのバージョンを上げました。「Power Director 365」です。いわゆるサブスク(定額制)です。1年契約で約5900円ちょい、月当たり500円弱となります。先日のどぅしぐゎたーによる男旅の模様も現在、鋭意編集中です。同ソフトに興味のある方はこちらを。

OGPイメージ

PowerDirector - 5年連続 No.1 動画編集ソフト

 

 

 

 明日は早朝から10郎の野球に付き合います。早めに寝るので今日はこれにて。


12年目の男旅@屋我地島(後)

2020年09月02日 | どぅしぐわぁ

 「12年目の男旅@屋我地島」の2日目の朝が来ました。二日酔いと寝不足できつかったのですが、なんとか7時には起床。早速なので昨日足を運んだ海を散歩してみました。ほかのメンバーはまたもYoutube!(数時間前まで見てたよな!)。屋我地島まで来てそのライフスタイルでいいのか~。この朝日を見なくていいのか~。

 ほぼ森ドゥが作ってくれた朝ご飯を食べたあと、8郎は海パンに着替え、一人海に向かいました。海に入るとヤスーンに会えた感が増幅するのです。一人でウインドサーフィンを楽しむ人(移住者でしょう)がいましたが、ほぼ貸し切り状態です。

  旧盆に海に入ると幽霊に引っ張られるという言い伝えがありますが、まったく信じておりません。そもそも8郎にはヤスーンという海の神ネプチューンがついているのです。

 海に腰までつかりました。感想はというと、

 気持ちいい~。超気持ちいい(By北島8介

 でした。台風が連発するだけあって海水温は適度に温かかったです。

 面白半分で逆光で撮影してみると、なんと、海坊主が現れました(笑)。よく言えば、海でトレーニングをする往年のヒクソン・グレイシーです。なんだかめちゃマッチョに見えますね! 理由は、周辺ほど大きく見えるという広角レンズの特徴からくるものですが(47歳にそこまで筋肉量はありません)。

 わずか20分程度の入水でしたが、海から大自然のエネルギーをもらいました(ヒクソンあらに)。ちなみに亀さんだけは浜辺まで来て「旧盆だから深くまで行くなよ」と声かけしてくれました。さすがメンバーきっての優男です(でも何で名義使用であんなに怒る!?再笑)

 後片付けはみなで協力してあっという間に終了。特に亀さんはほとんどの皿を洗うなど大活躍でした。U家の母君がよい教育をしたのでしょうね。

 チェックアウト時に、メッセージ帳に何やら書き残すロックンローラーの森ドゥ。けっして暴飲暴食してしまった名優ニコラス・ケイジではありません。

 何を書いたのか、あとから見せてもらうと、とても素晴らしい文章でした。さすが父君が教師だけある。しかもロックンローラーを名乗るわりには字がきれい。内容だけ読むと女子大生グループの卒業旅行のようにも読めるのが爆笑でした! 誰がこの文面から、その正体が加齢臭ただようおっさん5人組だったと気づけるでしょう。

 そんなおじさん5人組はチェックアウト時に記念撮影。ご心配なく。全員、朝シャワーを浴びたので加齢臭はありません(でも気づけばハゲと白髪しかいません)。左端の男は国宝級陶芸家のような貫禄がありますが、普通のリーマンです(笑)。前回のドタキャンを汚名返上(?)するかのように、唯一無二のギャグ連発で旅を盛り上げてくれました。ありがとう!

 写っているのは5人ですが、ユタにでも聞けば主賓のヤスーンと、残念ながら不参加だった砂吉も写っているはずです(笑)。ヤスーンも楽しんでくれたことでしょう。

 さらば、屋我地島。お世話になりました。

 

 さて、帰路の途中で最後のランチです。8郎おすすめ恩納村の「なかむらそば」にしました。8郎も数年ぶりです。

 8郎は「ソーキそば」(いなりセットで¥950)。おいしゅうございました! 本部町の「岸本そば」が東の横綱なら、こちらは堂々と西の横綱を張っており、10年来その地位は変わりません。自家製麺、ソーキ、すべてが完璧ですが、特にスープは県内一だと思っています。透き通っているのにあじくーたーという、唯一無二の存在感です。このスープだけでもペットボトルに入れて持ち帰りたい。

 コロナ感染防止のため、各テーブルにはラップ式のシールドが備え付けられていました。ところで亀さん(写真右)、ファイティングポーズとってるけど、無断名義使用した8郎にパンチしようとしてるばぁ~。もう許してくれんかぁ~。

 大満足のランチでした。

 帰りがてら、メタボおじさんたちは、恩納道の駅でブルーシールのソフトクリーム(¥350)をなめなめし、この旅を締めます(ポン先生だけかき氷系を選択していました。高校教師だけに“正解”だったかも)。あまりの猛暑にクリームが溶けるの早いのなんのって。ちなみに8郎はこの旅で81㌔台に戻ったことは言うまでもありません。

 おじさん5人がそろってアイスを食べる、という絵にならない話ですが、でも気分だけは、授業をさぼった7人が公園裏の階段でゆくっていた30年前にタイムスリップできたのかな、と思います。

 以上、おじさんたちによる「12年目の男旅@屋我地島」報告でした。動画撮影に注力するあまり写真がほとんど撮れなかった、特段のイベントも実行できず酒とYoutubeに終始してしまったなどなど、計画倒れに終わったのがとても残念ですが、できる範囲でやるべきことはやれたのかな、と今は思っています。

 みんな、参加してくれて、ありがとう!

 

 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

 ヤスーンが天に召され、心に大きな穴が空いた直後から、集まり始めたこの会。言い出しっぺである8郎は当初から、十三回忌となる12年目の今年で一定のめどをつけたいと考えていました。ヤスーンの供養を目的とするイベント企画は今回で終わりになるだろうと考えています。少なくとも8郎が企画するという意味では。年2回とはいえ幹事役にも疲れたという個人的な理由もありますが(言い出しっぺは終わりまで責任を持たなければなりません)、もうヤスーンを解放してあげなければヤスーンが成仏できないのでは、という気が年々募っていたのが一番の理由です。50歳の大台が見えてきた8郎らが、いつまでも35歳当時のヤスーンに甘えていていいのかと反省することもしばしばでした。そういう意味で、「完結」を意味した今回の旅はぜひ7人全員参加にしたかったのですが、47歳にもなれば個人的な事情がいろいろあるので、実現できなかったのは仕方ありません。ヤスーンも12年間本当によく付き合ってくれました。もしかするとヤスーンが一番疲れているのかもしれませんね(いつもぐだぐだの飲み会だったね。申し訳ない)。そう考えると、今回の屋我地島での一泊ドライブというイベントは楽しくも、さみしい、そんな男旅でした。でもそんな複雑な思いを共有できるどぅしぐゎたー(親友たち)が、そばにいたということはとても幸せなことです。

 

 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 

 ヤスーンを慕う仲間たちは、誰かが呼びかけ、これからもごく自然と集まるでしょう。でも、8郎がヤスーンの名を使って呼びかける集まりは忘年会が最後になります。店の予約には亀さんの名前を使うかもしれませんね(怒らんで~)。

 前にも書きましたが、この2日間で撮った動画と過去の写真を編集して一つのカタチにしておきたいと考えています(素材不足のため実現するか微妙ですが)。それを何らかの媒体にして、その忘年会で仲間たちに寄贈したいと思います。それが8郎なりの、亡き親友に対する12年分の供養の総括であり、集まってくれたどぅしぐゎたーへの感謝の表れだと考えています。

 それが、この旅を企画したもう一つの理由でした。

 今年2020年の忘年会はヤスーンを主賓に招く最後の飲み会であると同時に、ヤスーンとの2度目のお別れになります(法事的な堅苦しいことはしませんが)。ただ1度目とは違って、12年間の楽しい思い出を共有してきた仲間たちは、笑顔で友を送り出してあげることができるはずです。その会には、ヤスーンもきっと笑顔で現れるでしょう。今回参加できなかった同じK中出身の砂吉を連れて。

 では、どぅしぐゎーたーよ、その宴で会おう。ぐだぐだの飲み会で大いに結構。屋我地で飲み干せなかった祈念泡盛も、新たな旅立ちの祝い酒として持参します。今から楽しみです。

 

 最後に天国のヤスーンへ。

 

 12年間、楽しい思い出を本当にありがとう。

 

 これからも最高のどぅしぐゎでいてくれ。

 

2006年1月6日午前0時56分 NIKONのD200で撮影) 


12年目の男旅@屋我地島(前)

2020年09月01日 | どぅしぐわぁ

 2008年に亡くなった、いちどぅしヤスーンを慕う仲間たちで、十三回忌を記念した男旅をしてきました。この旅を企画した幹事8郎にはもう一つの大きな意味合いもあったのですが、それについては後編でお話しします。旅と言っても目的地は県内の屋我地島。この島を選んだのに特に理由はありません。沖縄最高のドライブコースのやんばるであることと、ネットで評価が高いペンションがあったから、くらいでしょうか。そんなおっさん旅、いや男旅の模様を前後編に分けて報告いたします。下写真は恩納村真栄田岬での献花のシーンです。ヤスーンが眠る場所です。

 今回は呼び掛けた5人のうち4人が参加してくれました。砂吉は残念ながら諸事情により参加できませんでした。寂しかったけど、砂吉の分まで楽しんでくるぜ、と気を取り直しました。

 もちろん沖縄県内は、新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が延長されたご時世。みなマスクを着用し、車内にも消毒ハンドジェル、消毒シートを完備してのドライブを徹底しました。N高時代なら「しむさ」(方言で、気にするな)とマスクなど着用しなかったはずですが、みんなもう初老なので感染がリアルに怖いのです(笑)。時の流れは早い。

 まず向かったのは、冒頭写真にあるように8郎とヤスーンのダイブの思い出の地である恩納村の真栄田岬。コロナの影響で、管理施設は休業中でした。ご覧のように施設内はガラガラ(数人の観光客はいましたが)。

 8郎もこの岬を訪れたのは数年ぶりですが、吹き向ける海風と真っ青な海に、とても崇高な気持ちになりました。タンクを持った褐色のヤスーンが笑顔で迎えてくれそうな気がしました。

 吹き流しの角度で強い風が吹いているのが分かります。台風9号が接近していたからです。結果から言うと非常に強い台風でしたね。

 沖縄の海は美しい。ヤスーンと潜った13年前を思い出してしまうのは至極当然なこと。

 ダイビング船が10隻程度いました。県内有数のスポット「青の洞窟」に潜っているのでしょうね。海へ降りる地獄の階段が懐かしい。ここでヤスーンと男二人で記念撮影したなぁ。

 海に降りる階段は入口で金網封鎖されていたので入れません。仕方なく、フェンスに花束を供えました。ヤスーンが命を落とす悲惨な事故があったのは県外の冬の寒い海でしたが、その後、どぅしぐわぁたちが遺骨をこの美しい真栄田の海に散骨したのです。ヤスーンを沖縄の温かい海で眠らせてあげたかったのです。

 ここで供養するということは、同時に、ヤスーンが旧盆飲み会に参加するためにグソー(方言であの世)から帰ってきたことを意味します。さあ、ヤスーンも車に乗り込んで、男旅の始まりだ!

 

 早速ランチへと向かいます。恩納村の老舗レストラン「シーサイドドライブイン」です。

 駐車場から海が一望なので、あまりの美しさにパチリ。エクストレイルが海に映える~。前回ドタキャンのTら~(写真左)は今回全身の黒のスーツ姿で参加(爆)。ウケを狙ったのであれば、さすがとしか言いようがありません。ウケでなく本気だと言われれば、これはもうすでに8郎の倫理観を超えています(笑)。

 ところで、Tら~は一人だけ昼飯を食わず車中で寝ていました。病から回復したとは言え、まだまだ本調子じゃないのかな。それだけが気にかかりました。

 この有名レストランについては、同レストランHPから引用させていただきます。

 1967年創業、沖縄初のドライブインレストラン。冷蔵庫の製造業者として米軍基地に出入りしていた創業者が、基地内のレストランを見てそのスタイルを気に入り、アメリカの文化にたっぷりと影響を受けて、地元である恩納村(おんなそん)にオープンしました。オープン当時からドライブ途中の休憩場所として利用される方が多いレストランです。当時から現在に至るまで、全ての料理がテイクアウトできて、イートインもできるドライブイン形式として、沖縄県内でも初めての「レストラン」です。

 だそうです!

 看板に24時間とうたっていますが、コロナの影響で時短営業しているようです。でも午前8時から午後10時って十分に長くね?(笑) おつかれさまです。

 窓からの光景は干潮ながらも青い海。目を癒してくれました。

 コロナや熱中症、台風、さらには突然辞任を発表した安倍首相の件などもあって、忘れられがちな「首里城再建」。再建の協力を呼びかけているお手拭きでした。

 当レストラン名物の一つスープです。この種のアメリカンスープは那覇市内のステーキ屋でお代わり自由になれているせいか、一杯¥250は非常に高めに感じました(セット付のメニューもありますが)。8郎は我慢できずに生ビールも注文。もちろんここで運転を亀さんに代わってもらえるからです(感謝)。昼間のビールのうまいこと、うまいこと!

 8郎が注文したフライライス(¥900)。フライと言っても揚げているわけではなく、しっとりしたチャーハン、ピラフといった感じです。完全に家庭の味ですね。外食に来てまで・・・ピー。

 亀さんと森ドゥは、最もポピュラーなビーフカレー(¥850)を注文していました。森ドゥに味見をさせてもらいましたが、40代以上のウチナンチュにとってとても懐かしい黄色のカレーでした。でも懐古主義には浸れるものの、もはや8郎は注文しませんなぁ。COCO壱の方が安くておい・・・ピー。まぁ、カレーは好みですから! 亀さんに写真を撮ってもらいました。

 使わせていただきます。ヤマトゥーになんと言われようと、カレーにピーマンは必須だと断言させてください。8郎家では見えないほど刻みます(隠し味的存在なので)。

 老婆心ながらお店の方にご提案があります。もうちょっとていねいに盛り付けていただけませんか。フライライスもカレーも皿の縁にこぼれています。SNSでの口コミも大きなPR戦略となるご時世では見た目も大事ですよ。老舗とは言えてーげー(いい加減)主義では生き残れません。沖縄県民の経済的自立を心から願う通りすがりのウチナンチュより(クレームではありません)。

 でもとてもいいレストランでした。抜群の立地環境はもちろん、館内にはレトロなバイクの展示などSNS映えするコーナーもあります。特に観光客の方には足を運んでもらいたいものです。

 満たされすぎたおやじっ腹を抱え再び北上。ビールを飲んでいない亀さんがドライバーです。西海岸の美しい光景とTら~のギャグが冴えわたり、楽しいドライブとなりました。

 名護市に入ると、Tら~おすすめの休憩スポットで一息つくことに。国道58号沿いの数久田(すくた)のバス停です。風情あるバス停でした。Tら~によると映画の撮影でもよく使われるのだとか。

 動画撮影にいそしむ8郎をTら~が写真撮影してくれました。ツルピカにしてこわもての8郎。マスクをつけるとさらに危険分子感が増します。海辺でカメラを持っていたら、沿岸警備隊にいつ拘束されてもおかしくありません(笑)。

 ちなみに、手にするビデオカメラはSONY製で10郎が生まれるときに購入した、まさに10年もの。現役バリバリですが、時代遅れ感は否めませんね。スタビライザーなどもちろんありません。改めて確認してみるとぶれっぶれです(笑)。今回の旅では、時間が経つにしたがって撮影量が落ちたので、とても反省しています。遊びながら写すというのは難しいものですね。これから作成する予定の動画、なんだか失敗しそうです。

 ところで、亀さんと森ドゥの二人は、このような絶景ポイントで停車しても、「暑い」と言って車を降りずじまい。せっかくのドライブなのに残念! これが加齢というものか。。。

 名護市のスーパーで名護に単身赴任中のポン先生と合流しました。元気そうでした。N高時代からほとんど容姿が変わらないポン先生。奇跡の47歳✨と呼んでおきましょう(笑)。ここから「働き続けで24時間寝ていない」と訴える森ドゥが運転を交代しました(怖)。居眠りさんけよー。友の過重労働の心配より自己保身を優先する悪8参上。

 寄り道しながら那覇から5時間。ついに屋我地島の宿に到着です。「サザンライトクラブ やがじ家」です。民家をリフォームしたペンションです。なんだか、旧盆に親戚の家を訪れたみたいで、いい感じです。

 塀越しに見えるは、ポン先生の20年ものの愛車トヨタハイラックスサーフ、もちろん右は8郎の8年もの愛車日産エクストレイルです。今回の男旅になくてはならない相棒たちです。RV、四駆って、まさに男の車ですね。黒塗りのベンツやレクサスに全く興味のない庶民派サラリーマン8郎です。 

 外観もおしゃれでした。

 アメニティに関しても、そんじょそこらのホテルより充実していました。星4つを付けさせていただきます。5つにならなかったのは、ただ一つ、HPで「歩いて30秒」と表記されているほど海が近くなかったことだけです! 部屋内部は後日作成予定の動画をご参照ください(作成しないかもしれません)。

 コロナ対策の体温計がありました。5人とも2日間平熱でしたよ。

 ところで、チェックインと同時にこの旅最大のトラブルが発生したのです! 旅の記念に経緯を記しておきます。

 

 実はこの宿を予約するとき、8郎は自分の名前を使わず、亀さんの名前で予約していました。なぜかというと、かつてこの地で仕事をしたことがあり、地域住民の方に自分の名前を知られている可能性があったからです。関係者から急に訪ねられても困るという、それだけのものでした。また過去にも同様の理由で飲み屋の予約で亀さんの名前を借りることもしばしばあったので、ネタ的にも自然の流れと思っていました。さらに今回はその旨、LINEで亀さんに事前共有していました。

 ところが、宿主から安倍政権の失策「GOTOキャンペーン」関連の説明を受けた途端、亀さんが激変したのです!「えーひゃぁ、8郎! 勝手に俺の名前使わんけーどー」と叫びまくります。理由を聞くと、キャンペーンの旅行費3割引きを実現するためには、政府に申請しなければならず、その書類に住所、氏名など個人情報を書かなければならないからだとか。ほかの4人は「なんで、書けばいいあらに」と一様に思っていたはずですが、亀さんの根拠不明な怒りは収まりません。「本土に郵送しないといけないらしい」「それに関連してわったーやーに行政から問い合わせが来たら、どう責任取るばー」と口から唾を飛ばす勢い(コロナで飛沫厳禁ですよ!)で8郎に怒りをぶちまけます。

 念のために「亀さん、もしかしてGOTOって知らないの?」と聞くと、亀さんは明らかに狼狽の色を見せました(新聞読んでないのか)。それが逆効果だったのか、8郎の胸ぐらをつかみ「知らないわけねーだろうが」とすごみます。あまりの恐ろしさに8郎は土下座までして謝りましたが、亀さんの怒りと混乱は収まりません。「無断名義使用の重罪あらに。指を詰めて仁義を見せてくれんか」とまで言われましたが、周りが仲裁してくれてなんとか事なきを得ました。あんな狂暴な亀さんを見たのはN高以来初めてです。けっして年齢からくる尿漏れではなく、本気でちびりそうになりました。

 もちろん上記のくだりの半分(以上?)は「盛って」ますが(笑)、日ごろ温厚な亀さんの慌てぶりに、「行政に名前を出すと何かやっかいなことがあるのだろうか」と疑ってしまった8郎です。そのような「話せない話」がもしあるなら、忘年会で聞かせてください。楽しみにしています。立ち退き料関連かなぁ。ぴーがちゃ。

 

 そんなどうでもいい話はさておき。無事チェックインしたものの、みんな「暑くて出たくない」(悲)と言うので、8郎一人周辺を散歩することに。このペンションの石垣は古いやつをまんま使っており、古き良きウチナー感を演出しています。でも所有者かつ利益を生み出しているのは県外からの移住者、というのが何だかさみしいですね。経済活動は自由であるべきでしょうが。こればかりはウチナンチュにしか分からない感情でしょうね。

 ブーゲンビレアとすーじぐゎ(小径)。沖縄の原風景です。ブーゲンもハイビスカス同様、外来種ですが。。。

 ぶらぶら歩いて1分、そのすーじぐわぁを抜けると絶景が待っていました。

 羽路内海の穏やかな水面です。2組ほどの釣り客がいたくらいで、ほぼプライベートビーチでした。BBQまで時間がないので泳ぎませんが、明日こそは必ず。

 このあたりは済井出(すむいで)といいます。記念碑のようなものが建立されていました。

 宿に戻ると、宴会の始まりです。今回は経費をなるべく落とそうと、各自がお酒を持ち込んでいました。8郎は、亀さん持参の「Havana Club 7年」が一番おいしかったですね。キューバ産のさとうきびを使ったラムです。南国感漂う甘口って最高です。南国育ちのDNAでしょうか。それにしても亀さん、前回同様、いい酒持ってる。

 夜は庭でBBQ。セットもすべてそろっていました。ただ照明が蛍光灯なので、ちょっと雰囲気が落ちます。8郎持参のランタン2つが大いにアウトドア感を醸し出してくれました。牛肉は前回の国頭村の旅に続いて、森ドゥが仕入れてくれました。おいしゅうございました。焼いたのもほぼ森ドゥだったね。ありがとう!

 8郎持参のメスティンでつくった「あさりの白ワイン蒸し」です。ムール貝がなかったための代用品でしたが、みんなに喜んでもらえました。プチトマトと赤唐辛子がポイントでした。

 BBQで腹を満たしシャワーを浴びたあとは、部屋に戻りクーラーをガンガンにきかせて、You Tube鑑賞会です。ポン先生はカラオケ用マイクを持ってきていましたが、8郎の釣り竿同様、今回は登板機会にめぐまれませんでした(泣)。次は本物のカラオケで十八番の爆風スランプ期待しています!

 ランチビールからの延長線上にあった8郎はすでに疲労困憊。午後10時ごろには布団にバタンキューしてしまいました。みんなは深夜までYou Tube三昧だったそうです。おかげで大切なことを忘れていました。8月に誕生日を迎えたTら~の誕生祝いです。くす玉もクラッカーも使わずに今家にあります。

 寝床に付いたとはいえ、ハンモックに巣ごもりした亀さんの豪快ないびきに悩まされ、8郎とポン先生はほとんど眠れず。さらに室内の非常用案内板がやけに明るかったのも災いしました。玄関にもあるから、ここはいらないんじゃないの!?(宅建士が言うべきセリフではありませんね)。もちろん、ちゃんとしたセミダブルベット付きの寝室があるのですが、今回は夜にかけて体調不良となったTら~が独占。おそらく30時間ぶりの睡眠となった森ドゥは亀さんに負けじといびきをかいて爆睡していました。肉係やドライバー、おつかれさまでした。

 清潔な布団だったのもあって、8郎も熟睡こそできなかったものの、数時間ですが快適に横になれました。飲みに帰ってきたヤスーンに十分付き合ってあげられなかったような気がしたのも事実ですが。悪かったね。

 12年目の男旅の初日は、加齢を痛感しつつ、こうして終わりました。