沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

赤月燃える60日

2023年06月06日 | 離島物語

 6月に入りました。台風2号が通りすぎて数日が立った沖縄です。ある夜、不気味に赤く光る満月が浮かんでいました。きれいというより何だか不吉な感じを受けました。もちろん画像に加工などしておらずリアルにこんな色でした(翌日の新聞を見ると白でした。場所によって変わるのでしょうね)。ネット情報によると、PM2.5などで空気が汚れていると、月から赤い光以外届かなくなり赤が際立つことがあるそうです。人類のわがままに対する神の怒りの色なのでしょうか。

 さて、ブログを更新している今日は、5回目の挑戦となる診断士1次試験まで残り60日を切ったタイミングでもあります。60日とはつまり残り2カ月を切っているということです。最後の1カ月はもう流すことしかできないので、この6月がインプットできる最後の月と考えています。ちょうど月末には大手予備校の模試(自宅受験)を受けるので、それを本番と位置づけ取り組んでいこうと思います。

 

 そんな節目のタイミングで、サラリーマン8郎に2つ動きがありました。まずはちょっとした人事です。転勤というほど大げさなものではなく勤務先の変更ですね。業務内容はほぼ変わりませんので。まさに数合わせの玉突き人事です。もはやこの会社、どこにいてもやるべきことは変わらないという覚悟はありますので、試験への影響を最小限にするよう努めるだけです。ただ、社宅や駐車場を探すなど、いろいろ手間が生じています。勉強に影響が出ることだけが不安材料です。

 もう1点は、またしても座間味島に行ってきたということです(何回行くばー)。業務の総仕上げとなる3度目の訪問でした。業務外に写した写真とともに島でのつれづれを報告いたしますね。

 

 ・  ・  ・  ・  ・

 

 では、座間味報告です。台風2号の接近で何回か延期した上で、結局週末土日になりました(泣)。しかし、台風のおかげで観光客はほとんどおらず、フェリーも島も人影は少なかったです(ほっ)。

 行きのフェリーでは、乗船時間すらもったいないと大手予備校の練習問題を繰り返しました。外の景色をあまり見なかったことで船酔いもほとんどしませんでした。テキストは今2回転半です。もっと回転率を高めなければ。

 泊港を出た時点ではちょっと荒れていましたが、中盤以降はほとんど凪でした。8郎がお会いした島の方々は「朝一の高速船もだせばよかったのに」と不満が多かったです。

 フェリーの最前列に座った8郎の目に、浮力ベストのロッカーの模様が飛び込んできました。座間味BLUEのビーチグラスをイメージしたのでしょうね。心癒されました。ホントに青って大好きな色です。

 波が穏やかになってきたところで、2階デッキに上がってみました。温かい日差しと涼しい海風が心地よく、気分爽快です。

 世界に誇る座間味BLUE。美しすぎます。サングラスがないときついくらい輝いています。ところで、下写真に写る白人イケメン2人は8郎より背が5㌢ほど高く、顔は8郎の半分くらいしかありませんでした。ホワイ! アングロサクソンピーポー!(8郎訳:なぜ、君たちは顔が小さくて手足が長い?神は不公平だ)。

 座間味BLUEを今年3回も拝めるとは、うれしいやら、悲しいやら。でもやっぱり美しい。飛び込みたい!

 途中、阿嘉島に寄港します。積み下ろし、脱着作業が終わるまで15分くらいの停泊中に、今から7年前に家族3人で訪れたときのことを思い出してしまいました(何回思い出すばー! いや、何回でも思い出すでしょう。まだあどけなかった愛息10郎のことを)。

 座間味島に到着。過去2回同様、快晴でした。やっぱりプライベートで来るべき島です。

 早速業務です。4時間ほど汗を流したあと、港の目の前にある環境省の施設「青のゆくる館」のカフェで休憩がてら商談。

 その日の業務を終え、夕方にホテルにチェックイン。今回利用したのは、島で一番高級とされる「オ●アナポート●レッジ」さん。営業上のお付き合いがあったのでここにしました。8郎はかなりの自腹を払って上積みしました。痛い出費でしたが仕方ないっす。ところで驚くことに、台風の影響で本土からの観光客のキャンセルが相次ぎ、この日の客は8郎1人だとか! 史上最大の貸し切りではないですか! 1万数千円した宿泊料も高くなかったのかもしれません(いや、やっぱ高い)。

 手前のベッドに飛び込もうと思ったその瞬間、置き紙に気づきました。

 テラスから見える座間味集落の光景は午後6時を回っているのにまだ明るかったです。梅雨明けはまだ先ですが、夏至が近いというのを感じました。

 無償貸与の部屋着を着用。鏡を見ると映画「少林寺」の高僧がいました。

 やっと、ぼっちのおつかれ一杯です(ホテル価格1缶400円)。でも一人で飲むとやっぱりおいしくないですね~。

 ということで夜ごはんがてら居酒屋に向かいます。この夜は満月でした。業務関係で会いたかった人がいたのですが残念ながらこの日は島外ということでした。なのでぼっち飲みです。ところで、居酒屋に入ってから気づいたのですが、Tシャツに3匹毛虫が付いていたのにはビックリしました。梅雨時期、虫も活発化する時期なんですね。

 今回の居酒屋は、前々回来た時に満席で入れなかった人気店「三楽(さんた)さん。大阪出身の大将と東北出身のおかみさん、北海道出身の厨房男子で営んでいるようです。台風効果か、客は8郎のほかに3人しかいませんでした。カウンターに着席。

 離島で食べる刺身はうまい! 写真左上は島ラッキョウ。千切りにしていたのは初めてです。正直、千切りでないほうがよかったですね(笑)。つまみとしては長持ちしましたが。

 「三角定規油揚げ」という東北地方(宮城県?)のソウルフードのようです。おいしゅうございました。

 最後はモズク天ぷらです。これは正直イマイチでした。油が多かったですね。もっとカリっとしていれば絶品だったはずです。ピンクの塩(ヒマラヤ岩塩?)はパンチがきいていました。

 カウンターにはもうひとりボッチ観光客の男性がおり、ちょっと話したのですが、島に来た理由について「満天の星空を見たかったから」と言っていました。夜から展望台に行くのか聞いたところ、「いえ、すごそこで見れますので」との返答。離島まで来てもったいないのか、離島だからこそのぜいたくなのか、8郎には分かりません。おかみさんによると、近年は星空目当ての観光客も徐々に増えているそうです。

 明日も仕事なのでアルコールは控えめに、午後9時には店を出ました。「三楽」さん、おすすめです。座間味観光時にはぜひご利用ください。集落の中にあるのですが、夜道ではたどり着きにくいのでグーグルマップに頼ってください。

 ぼっちおじさんは「貸し切り」ホテルに戻ります。貸し切りだけに、怖いくらいひと気がありません。

 無人のカウンターで、禁断の夜食カップラーメンを購入してしまいました(ホテル価格350円)。午後9時を過ぎたら胃袋に何も入れないと決めた「50歳の誓い」を悪びれもせずにソッコー破る50歳1カ月です。

 うまいんだわ、これが。はい、寝る前に満腹決定です。内臓脂肪をたんまり貯金しました。

 自宅の妻子とLINEでテレビ電話したあとに、就寝。日中に体力を使っていたので爆睡でしたね。Zzz。。。

 

 朝食です(1500円)。和食を予約していたはずなのに思い切り洋食が出てきました(笑)。8郎の勘違いか、ネパール系のボーイさんに伝わってなかったようです。ま、いいけど。スクランブルエッグもソーセージも好きなので。

 ネパール系ボーイさんは、お客様に向かって自分のことを「オレ」というナイスガイでした(笑)。8郎がコーヒーメーカーの操作に戸惑っていると「オレがやります」と代わってくれました。愛嬌あるボーイさんです。

 朝食会場ももちろん貸し切りです。BGMしか聞こえず、めっちゃ、さみしかったです。

 ネパール系ボーイさんは気を利かせたのか、一号だけ炊いた炊飯器と温泉卵、海苔を持ってきてくれました。「オレのおごりです」と言ったとか言わなかったとか。どちらにしろ、はい、朝から満腹決定です。

 重たい腹を抱えて仕事に出ます。ひと汗流したあと、2日目の商談、というかクロージングです。なんとか無事に終えることができました。目前の美しい座間味BLUEに仕事であることを忘れそうになりました。こら。

 一連の業務を終えることができたので、あとは本島に帰るだけです。

 最後の昼飯は、前回同様「和山海雲(わやまもずく)さんにしました。チェックアウトしたホテルから一番近かったからです。フロントさんに「島の店はほとんど14時に閉まりますよ」と教えられたので焦りましたが、ぎりぎり間に合いました。前回と同じ冷やしそばを頼んだのですが、思わず三枚肉をトッピングする食いしん坊50歳(+200円)。おいしゅうございました。はい、船に乗る前に満腹決定です。

 以上、痩せる気のない50歳1カ月の座間味島つれづれ記でした。お付き合いいただきありがとうございました。

 補足ですが、今回宿泊した「オ●アナポート●レッジ」さん。古いホテルをリノベーションしているそうなので、高級リゾートを意識していくとがっかりする部分が多いかもしれません。でもスタッフさんはサービス精神にあふれており、ゆっくりできるのでいいホテルだと思います。チェックアウト後にもシャワー、タオルを無償で貸してくれました。「オレ」くらい全然気になりません。〝貸し切り〟だった8郎だからこそ言えるのかもしれませんが。。。機会あればご利用してみてはいかがでしょうか。

 

 ・  ・  ・  ・  ・

 

 さて、何度も書きますが試験まで残り2カ月を切りました。仕事やプライベートでどんなもめごとが起きようとも、もう言い訳は許されません。何があろうともこれからの60日間は勉強を最優先に時間を費やし、合格を勝ち取らなければなりません。絶景テラスから見た赤い月はけっして凶兆ではなく、油断しかけたおっさんを警告しに現れた試験の神様の使いだと考えます。赤い月に負けないよう燃えるような執念で試験に立ち向かいたいと思います。

 五十の挑戦に温かい応援よろしくお願いいたします!

【後記】8月の試験後までブログを更新しないつもりですが、今月末に8郎50年の人生で初の経験をするので、状況によってはその経過だけ報告するかもしれません。初体験というのは以前から書いているのですが、アレルギー性鼻炎の手術のため1週間ほど入院する、ということです。長年悩まされる鼻水、鼻づまり、鈍痛が解消されることを期待して。劇的な効果があったら更新する可能性があります(笑)。


2泊4日の座間味BLUE

2023年05月03日 | 離島物語

 仕事で座間味島に行ってきました。ということで今回のカテゴリーは約5年ぶりの「離島物語」となります。観光ではなかったので物語性はほぼありませんが、業務時間外に撮影した座間味島の美しい海の写真をたくさんご紹介いたします。ご覧ください、沖縄が世界に誇る透き通った座間味BLUEを!

※タイトルの「2泊4日」については読んでいただけると分かります。

 2度の往復に使ったのは高速船クイーンざまみ。2021年11月に代替えしたそうで、まだまだ新しかったです。サイズもスケールアップしたようです。平日にもかかわらず外国人を中心にいっぱい乗客がいました。コロナ明け元年を強く感じました。

 船内もきれいでした。このあとほぼ満席になります。

 2016年に家族で渡った阿嘉島と慶留間島に架かる阿嘉大橋が見えました。懐かし~。あの時6歳だったちび助はいまや身長166㌢の13歳中学1年生。時の流れは早いですね。

※懐かしいので当時の記事もアップしておきます。

 

阿嘉島3連休(上) - 沖縄 8 Scene

阿嘉島で3連休を過ごしてまいりました!もちろん家族3人です。しかし、今回の旅はぎりぎりまで実行するかどうか迷いに迷いました。そもそも計画を立てるのが遅れていたの...

goo blog

 

 座間味港に降ります(上陸はおそらく十数年ぶり)。ご覧ください、平日とは思えない観光客の数を。座間味にたくさんお金を落としてください。そしてごみは捨てないでください。それにしても皆さん、楽しそう。。。

 ブルーな49歳を島は美しい南国の花で出迎えてくれました。よし、仕事頑張ろうっと。

 こちらが村一番のメーンストリートになります。

 島で唯一の信号機。

 早速宿にチェックイン。今回使ったのは「レストハウスあさぎ」という民宿です。あさぎ、とは沖縄方言で「離れ家」。オーナーさんに聞くと「みんなが集まるところ」という意味も込めたそうです。家族経営のアットホームな宿でした。施設は古くなりつつありますが清潔感があって、おすすめです。

 さぁ、美しい座間味BLUEを横目に島内行脚です(泣)。「明日までに終わらせて延泊なんて絶対にしないぞ」と誓う心もBLUEです。

 あいさつ代わりにドタバタ回ったところで、いったんランチ。食堂「まるみ屋」さんのヒレカツ定食です。おいしゅうございました。満席でしたね~。

 仕事の話はともかく。。。

 4日間で島の5つの展望台を回ることができた(各地滞在3分)ですが、ご紹介します(初回は1カ所だけです)。

 一番標高が高く(134㍍)、一番人気だという「高月山(たかつきやま)展望台」です。

 長い道を抜けると絶景が待っていました!

 360度、絵葉書のようです。

 藪道を通って第二展望台へ。

 第二展望台からの眺めはこちら。

 評判通りの絶景でしたね~。

 ただし、この「高月山展望台」は行くまでの道がこんもりと茂っていて、蚊やアブが多かったのが減点ポイントですね~。特に第二展望台からの帰り道はちょっと長くて、女性一人旅ではちょっと怖いかもです。季節によるかもですが。

 

 仕事の話に戻すと、その夜はとあるイタリアン居酒屋で最後の〝商談〟。なんとか手ごたえを得ることができました。同行いただいた先輩のおかげです。とりあえずの成果を得たことで、翌日、無事1泊で離島することができました。帰りの高速船内にビール自販機があれば絶対に買っていましたね! 先輩、ありがとうございました。

 

 本島の自宅に帰ると、超お気に入りのスニーカー左の前横に穴が空いているのを発見!(写真では分かりません)。泣く泣く廃棄することになりました。デザインと歩きやすさが気に入って、数年間大事に使っていたのに~。島でいっぱい歩いたからな~。経費で落としてくれんか!

 以上、1泊2日座間味報告でした。

 

 と、締めようと思っていたら・・・。 

 なんと翌朝トラブルが発生し、その解決のために翌日からまた島へ行くことになったのです! なんでか~(泣)。

 今回は先輩はおらず完全ぼっちです。しかもこの日は8郎家にとって一年で一番大事な日、そうです、妻と10郎の誕生日なのです。10郎が生誕してから12回、必ず家族3人で過ごしてきた大事な日なのですが。。。仕事だから仕方ないですね。

 またも朝一でクイーンざまみに乗船。前回よりBLUEな眺めです。今回は船内が比較的空いていたので窓際をゲッツできたのが救いでした。

 ふたたび「レストハウスあさぎ」さんにお世話になります。オーナーさんも同情の目で迎えてくれました。同情効果なのか、変わらぬ値段でツインに格上げ?となりました。

 早速、島中を歩き回ります。今回はコロンビア製のウオーキングシューズで来ていたので、歩きやすさはさらに向上していました。コロンビア様様ですね。

 日差しに打たれ歩き回り、腹が減ったので島の事情にうとい49歳ぼっちはまたしても「まるみ屋」さんに向かいました。もう3回目です(笑)。この日は「角煮定食」にしました。角煮は泡盛と黒糖の薫りがよかったです。おいしゅうございました。それにしてもこの店、モニターではずっと韓国男性アイドルの映像が流れていました。お昼時くらいはニュースを流してくれませんか!(笑)。

 K-POPパワー、いや角煮パワーのおかげで午後も歩き回ることができ、なんとか、なんとか、その日の業務を終えることができました。一定の収穫がありました。 

 夜は、ご協力いただいた方にお礼を込めて「おーぷんはうす」という居酒屋で打ち上げすることに。こじんまりとしたいい感じの店でした。とても美味しいお酒が飲めました。

 特にマグロの刺身は絶品でしたね。漁港に揚がったものをすぐさばいているようです。左の島産タマネギのポテトサラダもおいしゅうございました。これだけで最高のつまみとなりました。

 ブログ映えを狙い興味本位(失礼)で頼んでみた「ホタルイカ沖漬けの串焼き」。お味は独特。珍味ということで。

 付き合ってくれたオーナーさんも厨房に戻ったので、ぼっち飲みとなりました。周りは観光客や地元マリン業者の団体で盛り上がっています。ぼっちは急に孤独感に襲われます(笑)。しかし救いの神がタイミングよく現れたのです。8郎のぼっち出張やぼっち旅の夜の最大の楽しみである、愛息10郎の写メを、妻がLINEで送ってきたのです(待ってました!)。二人でカットケーキを食べて誕生日を祝ったそうです。13歳と●歳、おめでとう!

 とは言え、ぼっち飲みの孤独感〝第二波〟がすぐ来た(笑)ので「おーぷんはうす」さんは1時間半ほどで退店しました。飲み足りなかったので宿の手前にあるBAR「ラ・トゥーク」でぼっち2次会へ。2階です。

 思ったより広い店でした。カウンター越しのモニターには座間味BLUEの映像が流れており、ぼっち観光客でも有意義に時間を過ごせます。大阪から来たという一人旅中の女性と小一時間ばかり楽しく会話しました。

 その夜はもちろん爆睡。

 さぁ、最終日4日目です。前日で蒔いた種を確認をします。成果を感じました。お昼過ぎにはだいたいのめどを付けることができました。ほっ。

 ということで島で最後のランチです(絶対に最後にするぞ!)。最後ぐらいは「まるみ屋」さん以外にしようと(笑)、宿から教えてもらったそば屋「和山海雲(わやまもずく)さんに足を運びました。

 モズクそばには温と冷があったのですが、外回りで体温が上がっていたので冷を注文。つけ汁が甘口でおいしかったですね。歯ごたえのある麺やモズクととても合いました。

 夫婦二人で営んでいるようで(マリンスポーツ兼)、忙しいときは入店をお断りせざるを得ないようです。機会あればぜひ。

 

和山海雲 | ボートスノーケルと名物もずくそばの店

沖縄県の座間味島にある和山海雲では、ボートスノーケルツアー・名物もずくそば・座間味特産品のお土産を取り扱っております。

和山海雲 | ボートスノーケルと名物もずくそばの店

 

 

 帰りの船の時間まで一気に残り4つの展望台巡りをすることにしました。まずは島内の絶景から。

 「神の浜展望台」です。展望台というより巨大なコテージがありました。写真でお伝えするのは難しいですが、一番リゾートチックで雰囲気がよかったです。

 次は女瀬の崎(うなじのさち)展望台。北海道のカムイ岬を思い出しました。今回の展望台巡りの中でイチオシの展望台です。理由は展望台までの吹き抜ける風が最高だからです。夕日スポットでもあるようです。

 荒々しい岸壁。地殻変動や波の浸食の影響なのでしょうね。

 向こうに見えるはおそらく屋嘉比島(かつては有人、今は無人)です。

 岬の駐車場にあった電気自動車。島の環境にもよさそうで、夏以外はアリですね。若いカップルさんが使っていました。

 バイクで移動中。飛行機雲が座間味BLUEの空のキャンパスに美しい一筋のラインを引いていました。

 8郎の心の中に流れていたのはユーミンの名曲「ひこうき雲」です。

空に憧れて

空をかけていく

あの子の命はひこうき雲

 

※座間味村は今でこそ観光の島ですが、沖縄戦では米軍が最初に上陸(隣の阿嘉島)し、集団自決など凄惨な歴史が残っていることを、沖縄県民は忘れてはなりません。特に来島される観光客の方には知ってほしいですね。同村のサイトをリンクしておきます。ユーミンの名曲とは関係ありません。

 

戦跡地マップ

座間味村内の戦跡地を紹介しています

沖縄戦初上陸の地・座間味村 - 座間味村平和・未来プロジェクト

 

 

 お次は「稲埼(ンナザチ)展望台」です。ホエールウォッチングのスポットで〝クジラ展望台〟との別称もあるそうです。こちらも夕日の絶景ポイントだとか。飛行機雲がまだ生きています。

 座間味BLUEに赤瓦が映えます。

 さて、「稲崎(んなざち)展望台」です。ホエールウオッチングの名所で〝クジラの展望台〟とも呼ばれているようです。こちらも夕日スポットだそうです。飛

 展望台に上がってみましたが、老眼8郎にクジラの姿など見えるはずもありません。

 クジラではなく航路の余波ですね。

 琉球王朝時代に中国への船旅の中継地だった阿佐地区へ向かいます。途中には絶景ポイントにして王朝時代の台風時の停泊湾「阿護の浦」がありました。きれいでしたね。

※ちなみに冒頭の写真も阿護の浦の水面です。

 最後の展望台「チシ展望台」です。展望台の中では最も東に位置します。来る途中は大きなアオサギ以外、誰ともすれ違いませんでした。

 景色も一番地味だったと思いますね。晴れた日には粟国島も見えるそうです。老眼8郎には見えませんでした。

 展望台にはインド系の男性が一人でずっとスマホを見ていました。駐車場に車両はなかったので、あの長い上り坂を歩いてきたのでしょう。こちらも女性一人旅にはお勧めできません。

 

 以上です。つたない写真ですが、美しい座間味BLUEに癒されていただけたでしょうか。今回は業務時間外という限られた行動範囲でしたが、島を回ったのは初めてで、いい思い出になりました。

 最後に展望台からの絶景を簡単動画にまとめました。座間味BLUEに満たされたい方はご覧ください。BGM付です。

 

 

 今度は仕事でなく、またダイビングで行きたい! 

 2008年に亡くなった盟友ヤスーンとの約束を果たすためにも。。。

 そう思ってしまった2泊4日の座間味報告でした。


西表島で跳んだ夏 最終日

2018年07月22日 | 離島物語

 ついにこの日がやってきました。西表島3泊4日の旅の最終日です。朝のフェリーで石垣島に戻り、午後には飛行機で本島に帰ることになります。ホテル西表アイランドをチェックアウト。おかみさんから手作りのお守りをもらいました。お世話になりました。

 スーパー星砂前のバス停に無料バスがやってきました。 

 連日の大冒険の疲れがどっときたのか、バスでうたたねする10郎。

 フェリー待合所でもこの通り。昨日までが気負いすぎていたのかもしれません。これも成長の階段。

 やっと船がやってきました。さらば、西表島。

 名残惜しくて、窓から島を写すちびっ子カメラマン。

 帰りの船は高速船だったのか、ものすごいスピード。アップダウンが激しく、隣の女性観光客が「超怖い!ここまで急がなくてもいいじゃん?」と困惑するほどでした(笑)。

  石垣市に着くとタクシーでレンタカー屋に移り、車を借ります。11年ぶりの石垣島ドライブです。道がまっすぐ! 

 時間がないので、絶景ナンバーワンの平久保崎は断念。11年前の旅ではいけなかった玉取崎展望台へと向かいます。30分程度で着きました。太平洋と東シナ海を望めるという180度の絶景が開けていました。ここは南側方面です。

 パノラマも一枚。

 北側方面にはきれいな三角山の野底岳(標高282㍍)などが見えました。野底岳は、恋人と仲を引き裂かれたマーぺーという女性が山に登って石に変わったという言い伝えが残る通称「マーペー山」です。不安定な天気だったので、こちら側は曇り空ですね。

 中国人観光客のように自撮り棒で撮影する母子。100均で調達したものです。何かと役に立ちました。

 展望台と駐車場をつなぐ散策路には、咲いたばかりなのか、こぶりで活きのいいハイビスカスを発見。活きのいい(?)8歳とツーショット。 

 絶景を背に、10郎に恒例のジャンプをしてもらいましたが、照れ臭かったのか、中途半端な結果に。どんどんお兄ちゃんになっていく証拠かな。

 いやー、いいところでした、玉取崎展望台。

  トイレからの帰りに急なスコールに見舞われます。さあ、飯食いに行くぞ。

  30分かけてたどり着いたお目あてのカフェが閉まっていたので(なぜこの3連休に!? しかも月曜日だぞ)、仕方なく隣のカフェへと。

 すると、なんということでしょう。お隣さんは11年前に利用した「carib cafe」ではありませんか。浮き沈みの激しい観光地のカフェ業界で、11年も続いているのなら、間違いなくいい店なのだと判断。入店しました。

 母子はハンバーグを。1200円。

  8郎はビーフシチューを注文。これが最高でした! 石垣牛ではなさそうですが、柔らかい牛肉がこれでもかと入っております。この旅で一番おいしい料理に最後に巡り合えました。こちらも1200円。ホテルなら2000円取られても不満なしのお味でした。

 満腹になったあとは、迷った挙句、11年前も訪れた御願崎へ向かいました。当時は夕暮れ時に行ったので、今回は青い海を見てこようということです。

 駐車場では父と母の手を握る、まだまだ甘えん坊の一人っ子です。いつまで握ってくれるかなぁ。

  御願崎です。ダイナミックな岬です。

 記念碑ごしに西表島が拝めました。びゅーりほー。

 ダイビング船やレジャー船が夏を満喫していました。やっぱり7月の海が一番美しいっ。

 西表島をバックに、この旅最後のスリーショット! ちび助がフレームから消えそうだぁ。最高の思い出となりました。

 新石垣空港では、時間つぶしにアイパッドでアニメを見る10郎。楽しそうだね。来年には歯は生えそろっているのかな。

  飛行機搭乗。窓から何を思う、8歳。

 夕方に那覇空港に到着。9月に引退する沖縄が生んだスーパーアイドル安室奈美恵仕様のジェット機をパチリ。

  帰宅後は3人ともぐったり。もちろん翌日から仕事で~す。

 

 3泊4日の西表島の旅(石垣経由)、勇気を出して海に、滝つぼに跳んだ息子の小さな背中に大きな成長を見た夏。二度と戻ることのない大切な時間を、家族3人で楽しく過ごせました。楽しかったはずなのに、終わりに近づくと、どこか寂しさが募ってくるのは旅の常ですね。

 いつの日か、西表島で跳んだ夏を、家族3人で過ごしたこの4日間を、10郎が楽しい記憶として思い出してくれたら、親としてこんなにうれしいことはありません。


西表島で跳んだ夏 3日目

2018年07月22日 | 離島物語

 さあ3日目です。西表島滞在最後の日でもあります。気合を入れて、ピナイサーラの滝&キャニオニングツアーに参加します。西表おさんぽ気分というショップを利用しました。県外のカップルさんと一緒です。

 しかし、残念なアクシデントがこの時点ですでに起きていたのです(ツアー終了後に分かりました)。愛機STYLUS TG-2に変調が起きていたのです。変調というより、設定が変わっていたのです。なぜか、画像サイズがガラケーサイズに小さくなり、ISO感度が2400まで上がっていたのです。昨夜父に内緒でカメラをいじった犯人はおおよそ検討がついていますが、本人が否定したので事件は迷宮入りとなっています。まあ、撮影しながらも気づかなかった8郎の責任です(笑)。ということで、メーンの日であるにもかかわらず、8郎撮影の写真は画質が悪いことをご了承ください(泣) おい、本当にいじってないのか!?

 今日お世話になるガイドさんは、昨日の酋長さんとは正反対の自称19歳の若者(残念ながらお名前を聞くのを忘れました)。しかしこのガイドさんも最高でした。10郎と気が合っただけでなく、カメラの腕がとてもよく、非常に助けられたのです。途中途中ではガイドさんの写真を活用させていただきます! カヤックの船着き場まで歩いて移動します。

  マングローブの道沿いにはサガリバナが落ちていました。全身の筋肉痛から、無理やり早朝ツアーに参加しなくてよかったとつくづく思いました。

 1日だけの求愛を終えた花たち。わびさびを感じます。

 妻撮影。

 ウミショウブに続き、サガリバナまで見せることができました。ありがとう、西表の神様。

 いざ、カヤックで出発です。2014年の北海道以来、4年ぶりの親子カヤックです。まだまだ、小さな背中がかわいいっす。

 8歳の坊やはかーかーと離れ急に寂しくなったのか、常にかーかーを意識し、追っかけます。

 30分ほど、のんびりこいで、ついに県内一の高さを誇るピナイサーラの滝が見えてきました! 幻想的です! 10郎がジュラシックパークのテーマ曲(巨匠ジョン・ウィリアムス作曲)をくちずさみ、ガイドさんを驚嘆させます(笑) タッターン、タッターン、タタタータッタッタッターン♬

 

 山のふもとの入り口はラッシュアワー状態。しばらく待機します。

 やっと上陸すると、それからは20分ほど、かなりの傾斜がある山道を這うように登ります。妻はひいひい言っていました。昨日の疲れが抜けない中での山登りはさすがにきつそう。マンションの階段上りを続けている8郎はなんとかしのぎましたが。10郎は、父母を置きざりにして、ガイドさんの後を追います。その体力に感動しました。途中でサキシマスオウの巨大な根っこに遭遇。ほかに青く輝くトカゲなど見ました(昔は公園でも普通に見ましたがね)。 

 ピナイサーラの滝にやっと到着。高さ55㍍の荘厳な雰囲気です。ピナイサーラには「年よりの白いひげ」という意味があるそうですね。まさに仙人のひげをほうふつとさせます。20年近く前、ヤスーンと男二人で記念撮影した記憶がよみがえりました。ヤスーン、また来たぞう! 今は亡きいちどぅしの優しい照れ笑いを思い出しました。

 滝つぼ周辺には数十人の観光客、ガイドさんでごった返していました。 

 今度は家族3人で記念撮影。

 10郎と8郎は滝つぼに入水。缶ビールを冷やせそうなくらい、とても冷たかったです。岩の上から飛び込んでいる観光客がたくさんいましたが、ガイドさんは「すべって危険なのでやらないでください」とのこと。残念でしたが、従いました。止めた理由はあとから分かりました。

  冷えた体を温めるランチは、なんと沖縄そば! ほっともっと弁当などではありません(好きだけど)。ガイドさんが重い荷物を担いで持ってきてくれていたのです。コーレーグースもあったので、使用。アウトドア効果があったとは思いましたが、本格的でとてもおいしかったです。ダシもあぶりソーキも最高でした.

 あったまったね、10郎。

 

 あれだけひーひー行った往路も、帰り道はあっという間。カヤックに乗って車まで帰りました。カップルさんは午後は別のツアーということで、お別れ。彼女さんが10郎に手を振ってくれました(10郎が連発していた『春に出てくるサメは何だ?春雨だよ』のギャグに反応する優し気な女性でした)。

 1時間ばかり休憩ということで、大通り沿いのジェラート屋に。昨日利用した「ブルーゼスト」はこの裏にありました。島は広いが、施設は集中!

 8郎は黒糖。おいしゅうございました。

 あまいジェラートをしぶい表情で味わう8歳。このあと、人生最大の冒険が待っているとも知らずに・・・。

 再びガイドさんと合流。大見謝川に向かいます。10郎はガイドのお兄さんとすっかり打ち解け、仲良しに。一人っ子だけに、いろんなことを教えてくれるお兄さんと遊ぶことが楽しくてしょうがない様子。父母を置いて、つねにガイドさんに寄り添います。

 ここは天然のアトラクション。多くの滝つぼがあり、安全にダイブが楽しめるそう。ピナイサーラでダイブをさせなかった理由が分かりました。

 まずは浅場で飛び込みの練習です。昨日の反省を生かし、鼻をちゃんとつまんでいます(笑)

 お次は2mほどのところから。怖くて逃げるかと思いきや、果敢に挑みました。えらい!

 さらに高いところに挑戦! 迷わずに飛び上がる息子を、下から見上げる父は感動しながら激写! かっちょいいぜー、10郎! 

 

 このダイブは、ガイドさんが撮ってくれた動画の方が素晴らしいので、スローモーションに編集しなおして、UPします。8歳10郎一世一代のダイブをご覧ください! 親バカなので全画面表示をお勧めします(笑) 

 そのあとも滝のぼりなどに挑戦。かーかーを置いて滝に向かっていきます。これもガイドさん撮影。

 しかし、8歳の冒険はこれで終わりではありません。クライマックスが待っていました。ガイドさんの案内で岸壁をよじ登ります。木登りは得意なので意外にするする上っていきます(驚)。動画で撮ったのですが、写真に落としています(この技術は今回初めて使いました)。

 なんと高さ3㍍はあろうかという地点まで行きました! ガイドさんより上です。

 まずはガイドさんがお手本。

 取り残された10郎ですが、父母の声援を受け、えいや!

 ちゃんと鼻をつまんでいます。

 ザブン!

 息子の挑戦に父と母はドキドキさせてもらいました。浮かんできた10郎のうれしそうな表情がたまりません。西表島まで来たかいがありました。 

 あ、一応、8郎も跳びましたよ。息子の前で逃げるわけにもいかないので(笑)。ガイドさんが激写したやつを証拠として載せておきます。

 別の滝ですが、飛び込んだ瞬間の動画もUPしておきますね。VR体験にどうぞ。

 10郎の表情には何やら自信が満ち溢れてしました。

 あとは川をゆっくりぷかぷか浮かびながら流れに沿って帰ります。

 8郎は川面に浮いたヤマツツジを水中から激写。ガイドさんも「いい構図ですね!」とマネをしていました。「やっぱ写真は奥が深い」とつぶやきながら。写真がうまいガイドって最高だぜ。

 水深15㍍防水などアウトドアで頼りになる機能を備えた愛機オリンパスSTYLUS TG-2。4年間で十分すぎるほど元を取ってきました。しかし、19歳ガイドさんは同機の最新バージョンTG-5を持っており、それにはIMAGE SHAREなる機能があって、スマホのアプリと連動させると、撮影した写真をスマホに送信できる機能がついていたのです!(ほ、ほしい!) おかげで旅の最後には、数分で何十枚もの写真を妻のスマホに送信してもらうことができました(CDに焼き付けて千円で売るなんて商売は若いスマホ世代相手には通用しなくなるでしょうね)。

 ぐいぐい前に進む10郎の小さな背中を見ながら、妻と二人、「今年来てよかった」と共感。

 お兄さんにべた張りです。

 ついに河口に出ました。ゴールです。

 お兄さんが10郎の記念撮影してくれました。お兄さんともここでお別れ。またしても10郎は寂し気な表情(笑)。これもいい経験です。

 宿に戻って、この旅最後の夕食。刺身、天ぷらがおいしゅうございました。

 宿のおかみさんには、この夜、小学校で開かれている地域行事(なにやら西表では新築祝いの流れで祭りになるそう)への参加を案内されました。珍しいので興味がありましたが、夫婦はあまりの疲労感に断念。それでも最後の夜だからと気力を振り絞り、星空観察へ行くことにしました。ウミショウブを見た近くの海岸です。ホテルでは電灯を無料貸し出していました。

 結局雲がかかっており、星は満足には見れませんでした。ホテルに戻り、サッカーワールドカップの決勝のあおり番組を見ます。午前零時に始まるLIVEまで見る気力はありませんでしたね。酋長さん、19歳ガイドさん二人の「フランスが勝つ。エムバペ、ポグバはえぐい」という予想は当たりましたね。

 8郎は一人、スーパー星砂で買った缶ビール片手にテラスでゆくります。過去の一人旅を思い出しました。西表の夜は真っ暗です。

 さて、明日、最終日は石垣市内の観光となるので、おまけみたいなものです(石垣市民に失礼ではないか)。よろしければお付き合いください。西表島、本当に最高でした。ありがとう!


西表島で跳んだ夏 2日目

2018年07月21日 | 離島物語

 2日目の朝です。父と母が準備で忙しいにもかかわらず、10郎は爆睡。いつもの8郎家の光景です。 

 窓から拝める西表島。雲がかかっていて多少不安になりましたが、早く行きたい気持ちに変わりはありません。

 朝食はこんな感じ。これでも抑えたほうです。結局、納豆も残しましたし。麺類が2つあるのはご愛敬ということで。

  タクシーで離島ターミナルへと移動。八重山観光フェリーさんにお世話になります。 

 施設内を徘徊していた不思議なゆるキャラと撮影。

  フェリー出発20分前にはすでに行列ができていました。早めに来てよかった。 

  石垣島が生んだ戦後沖縄最大のスーパースター、具志堅用高のモニュメントと記念撮影。10郎もうれしそう。ところで、クリスチアーノ・ロナウド空港があるくらいですから、当ターミナルも具志堅用高ターミナルにしてはどうでしょうか。 本島在住の無責任おっさんからの提案です。

 西表島には、1時間ほどの航路で到着。10郎撮影です。

 西表島の玄関口の一つ、上原港は3連休とあって、観光客の人だかり。

  バラス島シュノーケリングは、港から歩いて2分のところにある「ブルーゼスト」さんにお願いしました。オーナーの「酋長さん」と息子さんの「太郎」の二人でやっているそうです。酋長さんは来島40年になるのだとか。野性的な風貌のなかに、人情味がにじみ出る方でした。北海道出身ということで地元では「おしゃまんべさん」と呼ばれているそう。その「酋長さん」いわく台風8号の影響は限定的だったとか。よかったですね。8郎家も11年前の悪夢再来とはなりませんでした。

 ただし、最近は海面の上昇などでバラス島が小さくなっているとのことで、しかも大潮の満潮時間(つまり海面が最も高い)。酋長さんは「ここ数年は本当に『幻の島』になってきている。もしかしたら見られないかもしれない。それを了解の上でツアーになります」と保険をかけてきます。ここまできてキャンセルするわけにもいきません!

 いざ出港。「どちらにしろ今は絶対見られない」ということで別のポイントでしばらく遊ぶことに。酋長さんは撮影用にと10郎にもハンドルを握らせてくれました。もちろんあくまでポーズのみです。でも10郎、いい記念になったね! 

 ポイントに着くと、西表の海に初ザブン! 10郎と妻は今年初泳ぎです。水が冷たっ。でも気持ちいい!

 3人手をつないで海中散歩。生き物は小魚ばかりでしたが、サンゴは元気でした。

  約1時間くらいでしたが、逆流を泳いだこともあって、太ももの乳酸は限界までたまりました(笑)。妻はひざが笑っていたそうです。泳げないのによく頑張りました。しかし、10郎が片方のフィンをなくしたため、8郎は酋長さんと一緒にさらに10分ほど水中を探すことに。残念ながら見つかりませんでした。すいませんね。酋長さんは「僕の装着が緩かったね、すいません」と言ってくれました。

 酋長さんは「バラス島が見える時間帯です」と第一目的のバラス島へ船を向かわせます。3人の期待も高まります。12年ぶりのバラス島、頼む、顔を出していてくれ。 

 酋長さんが「あったよ!」と叫びます。確かに、海の上に白い砂らしきものが、そしてその上に人影が! な、なんだ!この蜃気楼のような光景は!

 さらに近づくと、まるで絵葉書のような光景がありました。バラス島が顔を出していたのです!

 12年前に8郎が上陸したときに比べると20分の1ほどの大きさに。でも小さいだけに逆に「まぼろし感」を増しています! こんな小さな島、ほかにあります!?

 それしにしても海がきれいだ! ここで8郎の耳に流れるBGMは山下達郎『LOVELAND,ILAND♬』を置いてほかにありません。バラス島のためだけに魚眼レンズ(防水プロテクターも)を持ってきてよかったぁ。

 早速、上陸。10郎が跳んだ!

 お次は妻撮影!

 やったね!

 家族3人で記念撮影。10郎の手にはいつの間にかサンゴのかけらが。おい、持って帰るなよ。

 ついに二人を「幻の島」に連れてくることができました。45歳は感無量です。

 50㌢ほどの深さに浸かります。冷たくて最高です! 

 当然ですが、透明度も抜群。

 いつまでもこの海に浮かんでいたい。心からそう思いました。酋長さんが迎えに来たので、やむなく乗船。わずか10分ほどの滞在でしたが、この旅で最高の爽快感をいただきました。さらば、バラス島。顔を出してくれて、ありがとう!

  さて、また場所を移して2本目のシュノーケリングです。青と黄色のエダサンゴが広範囲に群生する一帯。8郎も初体験。とてもきれいでした。台風の影響もそれほど感じませんでしたね。

 ニモの登場に10郎も大喜び。

 さらにウミガメを発見! 10郎と妻は初体験です。一昨年の阿嘉島で見ることができなかっただけに感動しました。西表の海はやっぱりすごい!

 サンゴに頭を突っ込んでえさを食べるシーンまで見ることができました。

  つたない動画ですが、西表の豊かな海の雰囲気だけでも味わっていただければ。雑音御免。

 充実した30分を終え、船に戻ります。船の下まで来ると、8郎の視界に何と人魚?が飛び込んできたのです! もちろん人魚ではなく、ふつうの水着ギャルたっだのですが、水深3㍍くらいのところをすごいスピードで推進していたのです。よく見ると、手に棒付きの動画カメラを持っており、亀を追いかけていることが分かりました。間違いなく水泳経験者でしょう(スーツでなくビキニなところもすごい)。去り際に8郎のカメラに手を振っていきました。あのアグレッシブさは中国系観光客でしょうか。

  船上に上がると酋長さんが「生き物を追いかけてはいかん。この海に来なくなる」と苦言をはいていました。8郎も気を付けようっと(笑)。しかしビキニギャルのおかげで(?)亀をもう一度撮影することができました。さらば、亀さん。

 船に上がると、酋長さんが「おにいちゃん、海に飛び込んでみなよ」とあおります。「海水が入らないように鼻をつまんでね」とのアドバイスを受け、10郎、西表の海に跳びます!

  ザブン! しかし、入水の瞬間に鼻から手を放してしまい(意味ないじゃん)、その上海水を多少飲んだようでせき込みながら、じたばたします。

 ひいひいしながら、酋長さんに拾ってもらいました。

 「もう一回やるかい?」と酋長さんに聞かれても「もういい」と即答。心を折られたようです(笑)。

   とにもかくにも、西表のシュノーケルは大満足でした! 

 島に戻ると酋長さんと記念撮影。まるで孫を迎えてくれるように楽しませていただきました。

 宿泊先のホテル西表アイランドに到着。送っていただいた酋長さんに「とても楽しかったです。ありがとうございました」とお礼を告げました。寂しげな10郎の表情が印象的でしたね。

 さて、このホテルは8郎が過去2回利用したホテルです。当時すでに古かったのですが、さらに円熟味を増していました(笑)。いろいろな記憶が鮮やかに甦ります。

 フロントには美しい花の写真が数枚飾られていました。すべてきれいな写真です。特に右端は、撮影者の方がよく考えて一枚に収めた素晴らしい力作だと感嘆しました。

 おかみさんとオーナーさんご夫婦の似顔絵が貼られていました。まさにこんな感じの仲のよさげなお二人でした。

 

 さて、お腹が空いたのでランチです。 しかし、大変残念な事実を知らされることに! 8郎は12年前に当ホテルを利用したとき、ホテル内の食堂で食べた石垣牛カレーが忘れられず、今回もひそかに期待していたのですが、おかみさんに聞くと「人手不足」を理由にランチ用の食堂は閉鎖したのだそう。腕のいいコックさんが辞めたのでしょうか。時の流れを感じ、さみしい思いになりました。二人に食べさせたかったな~。仕方ないので、案内された近くのラーメン屋「片桐」に入りました。ここは12年前にはなかったなぁ。

 移住組の方が経営されていて、鶏ガラだしのもちもち麺でした。「スタミナをつける」という勝手な理由で8郎はチャーハンも注文。炭水化物を表す黄土色一色です!

  10郎はいっぱい泳いだ分、食欲も旺盛。ギョーザをもしゃもしゃ食べました。おいしゅうございました。まさか西表島でラーメンを食べるなんて・・・。

  しかし、満腹になると同時に、大事なことに気づきました。「やっべぇ。満潮時間だ!」。そうです、大潮の満潮時間にだけ受粉をするウミショウブを観察するには、満潮時間の2時間前にスタンバっておかなければならないのです。わかっていましたが、こってり炭水化物を優先してしまいました。慌てて、おかみさんが教えてくれたホテルから100㍍ほどの海岸に向かいます。

 ウミショウブは夏の大潮の満潮時間帯をねらって受粉します。干満の差を利用するのです。ある研究所の予測ではこの日が開花確率の高い日とされていました。生息範囲は石垣島が北限で、沖縄本島でも見ることはできません。まさに幻の花なのです。以下はウィキペディアからの引用です。

 

 ウミショウブの雄花は、風や波の力によって、水面を走るようにして容易に流されてゆく。ほとんどの雄花はどこへともなく流されて終わるが、ごく一部の雄花はたまたま、水面上に開いている雌花にひっかかり、その内部へとはまり込む。潮が満ちてくると雌花は雄花を閉じ込みながら沈んでゆき、受粉を完了する。雄花、雌花ともに一日花で、こうした受粉イベントが初夏から秋にかけての大潮の日に繰り返される。受粉後の実の中には10個前後の種が入っていて、熟してはじけると、種が散らばり、根づく。このような方法で受粉する植物はウミショウブのみであるとされる。 

 

 海岸に行ってみると、すでに潮は引き、動きはありませんでした(泣)。ギョーザとチャーハンに時間を費やした食いしん坊一家が悪いのです。しかし、雄花はあちらこちらに見られたので、一応、記念撮影。

 遅れてきたとはいえ、貴重な光景に変わりはありません。まず、前回できなかったマクロ撮影! おしべが本当に面白い形をしています。まさに「小さな海の雪だるま」です。

 恋の花とも呼ばれるウミショウブだけに、ハートの形をした集団も。

  ウミショウブの受粉の光景は、動画がわかりやすいのでUPします。

 まずは、雪だるまことおしべたちが、めしべを求め、海面をスケーターのように滑走する美しい光景です。

  お次は不運にも袋小路に入ってしまったおしべたちの悲恋のダンスです(撮影者が途中でシャコに気を奪われてしまうのはご愛敬)。 

 10郎もちゃんと受粉のSCENEを撮影していました。

  どちらにしろ、年に数回の貴重なSCENEに妻と10郎を立ち会わせることができて、ラッキーでした。一日でバラス島とウミショウブという二つの奇跡を見せることができたので、西表の神様に感謝です。

 帰りの砂浜にはチョウの死骸が。そして、サガリバナと同じ一日花で今にも落ちそうなユーナも見ました。生命のはかなさも感じました。10郎、人の命も一度きり。この世に生まれたからには、どんなことがあってもたくましく生きていくんだぞ。

  夕飯は宿でいただきました。12年前よりは多少グレードが落ちたような気がしました。人手不足の影響でしょうか、これも時の流れでしょうか。もちろん、十分においしゅうございましたが。 

  部屋に戻ると、半端ねぇ疲労感が。老夫婦は互いにマッサージをして少しでも疲労回復につなげようと躍起です(悲)。一人元気な10郎は、今日一日の感想をかーかーにインタビューします。将来はリポーターか!? かーかーも一生懸命付き合っていました。おつかれさん!

 翌3日目はヤスーンとの思い出であるピナイサーラの滝と、人生初のキャニオニングに挑戦します。ツアーとしてはあきらめたサガリバナも見られればいいなと期待しながら・・・。

 川の字になった3人はあっという間に深い眠りにつきました。 


西表島で跳んだ夏 初日

2018年07月21日 | 離島物語

  7月の3連休を活用し、家族3人、西表島(石垣島経由)で3泊4日の旅を楽しんできました。天候にも恵まれ、45歳8郎の積年の思いが成就した記念すべき旅となったので、4回に分けてご報告させたいただきます! 長編となりますが、おひまな方はお付き合いください。下写真は石垣島の御願崎から望む西表島。感謝でいっぱいです。

 2001年ごろ(記憶もあいまいです)、いちどぅしのヤスーンに会うために、飛行機と船を乗り継ぎたどりついたのが、初めての西表島でした。当時島で自然ガイドをしていたヤスーンに案内され、県内一高いピナイサーラの滝を見ることができました。その後、勤め先の業務出張で2回訪れ、「海にふる雪」と称されるウミショウブという花、また川面に浮かぶ神秘的な一日花のサガリバナを見て、写真に収めることができました。さらには生命豊かなマングローブ、サンゴの死骸でできた奇跡の島バラス島など、3回の旅はいずれも大きな感動を与えてくれました。その感動を、妻子にも分けてあげたい、特に幼い純粋な心を持った愛息の記憶に残してほしい、というおっさんの思いが今回の旅の原動力です。難関資格の試験日まで1カ月を切っているという切迫した状況(怖)にも関わらず、妻も同調してくれました。なぜなら特に上記の花に関しては7月のこの時期にしか見られない可能性が高いからです。ネットリサーチで、7月の3連休の過去10年間の沖縄地方のデータを調べると、雨天が一日もありませんでした(驚)。さすが海の日! それらが後押しし、45歳の頭から難関資格試験の存在を消してしまったのです(笑)

 

(妻とは、11年前に西表島計画を実行に移したのですが、台風襲来で西表島がパンク。石垣止まりとなった不運な記憶があるので、11年越しのリベンジという側面もあります)

 

 そんな一年で最も貴重な3連休を限りなく有効活用するために、平日の金曜日の夜に石垣に向けて飛行機に乗る強行日程にしました。金曜日の業務時間の17時半をすぎるころ、妻からLINEで「これから空港向かいます」というメッセージとともに10郎の写真が届きました。すきっぱの最高の笑顔です! この純粋無邪気な笑顔を見られるのもあとわずか(2、3年でひげも生えてくるでしょう)。今回の旅を決断して間違いなかったと再認識しました。8郎も勤務時間を終えると、さっと空港に移動します!

 那覇空港は、台風一過の影響か、多少混んでいました。空港はいつ来てもなんだか心が高揚します(仕事以外)。

 搭乗手続きを済ませるとコーヒータイム。今回、10郎にはカメラをもたせ、自分で記録を残してもらうことにしました。妻が数年前に購入したニコンのコンデジです。まだまだ使えます。画質は父の愛機STYLUS TG-2より断然上です。

  さあ、搭乗です。 午後7時前だというのにまだまだ明るい。

 機内は空いていたので反対側の窓席に移動して撮影。美しい乗務員さんはにこやかに見逃してくださいました。非日常の景色は旅のだいご味ですね。 

 愛息が撮影した作品も初掲載いたします。神々しい。構図はなかなかよいですね。さあ、石垣が見えたぞ! 

 窓越しに大空の神秘を体感し、まどろむ8歳の10郎。まるで別れたメーテルに思いを寄せる銀河鉄道999星野哲郎です。この旅で最高のショットを行きの便で撮ってしまったのかもしれない、という後悔も襲ってきました(笑)。とーとーとかーかーは、この瞳が見たかったのです。

 そんな愛息の姿を記録に残そうと妻もストーカーのように張り付きます。親バカ、御免。そろそろ、うざいと言われますよ(笑)

 開港5年目を迎える新石垣空港に初上陸です! きれいな空港でした。短くて怖かった滑走路が懐かしいです。観光立県を目指すなら、これくらいの規模は必要でしょう。スタバもありました。

 タクシーにはかなり待たされましたが、やさしい地元の運ちゃんでした。30分3千円かけて、ようやくホテルに到着。港側に立地するベッセルホテル。周辺は夜になると人気がなくなります。

 リーズナブルな価格だけに室内もリーズナブル。ちいさなおやっさんがいますね。

 日曜日のたるんだリアルおやっさんを見ている息子はこうなります。

 夕食のために街へ繰り出します。途中で、11年前の石垣旅行で妻と利用したホテルを発見。当時は新築でしたが、今は壁面などにうっすらと経変劣化が見られ、時の流れを感じましたね~。

 タクシーの運ちゃんが言ってました。「繁華街のいいところは全部ナイチャーが経営している。地元育ちの自分からしたら、足を運びたくなくなるさー」と。多額のキャッシュを抱えてきたリタイア組で構成するセレブな集落もあるのだそう。とても景色がいいところだそうです。その人たちが悪いわけではないですが、なんだか悲しいですね。

 週末金曜日にしては、人の姿はまばらでした。

 当初は石垣牛ステーキ店にしようかと迷ったのですが、今回は大自然との交流がテーマなので、お金のかけ方を再考。ネットで探した「てっぺん」という居酒屋にしました。

 店内は満席。ほとんど観光客でした。

 石垣牛をあきらめきれずに、石垣牛のサイコロステーキを注文。おいしゅうございました。

 アーサ入りかき揚げ天ぷらも。

  カウンターのほとんどの観光客が頼んでいた「てっぺん盛り」です。お値段は1200円と意外に良心的でした。左は「羽根つきギョーザ」。ほとんど10郎がたいらげました。

 「ガリガリ君入りサイダー」という奇特なメニューに反応した8歳。石垣の夜を満喫しています。

 南の島の夜でご機嫌な愛息は、芸を披露してくれました。お得意の妖怪カオナシです! しかし、その口元には、多少のおとぼけ感を漂わせています。ということは・・・。

 ひょこっりはんとのコラボ!です。 楽しませてくれました。

 満腹で帰路へ。先にも書きましたが、ベッセルホテル周辺は夜間の女性の一人歩きは避けたほうがいいかもしれません。治安は悪くないのでしょうが、観光地だけに、どんな人間が入りこんでいるか分かったものではありませんからね。老婆心までに。

 自販機でチューハイを買って、初日を閉めます。おやすみなさ~い。家族3人爆睡。

 初日はこんな感じで移動で使ってしまいました。翌日朝から西表島に向かいます。

 そこからの2日間は8郎の期待以上に西表島が応えてくれました!


やせる初夏@久高島

2018年05月27日 | 離島物語

  45歳で迎えた梅雨は本当に変です。ずっと晴天が続いています。おかげで、仕事がてら通った本島南部一帯は、初夏の色で鮮やかに彩られていました。数枚UPしますね。まずはグンバイヒルガオの群生です。

 アダン越しに見える海。

 知念岬公園からの絶景。女性たちが癒しの時間を過ごしていました。

 青い海を背に映える真っ赤なハイビスカス。向こうに見える平ぺったい島は神の島こと久高島です。

  その久高島にも足を運んでみました。フェリーで往復1300円程度です。

  島の待合室。韓国系らしきおばちゃんが愛想よく対応してくれました。

 畳間の休憩室もありました。頭痛持ちには寝転がりたくなる一室です。

 てっぱんの被写体、島名物のイラブー(エラブウミヘビ)の燻製です。最低でも4000円程度と高価な値札が付いていました。イラブーは捕獲されたあと、何十日間もえさを与えられず、脂を程よく残した状態にまでやせさせてから、燻製にするようですね。燻製となったイラブーの表情には飢えに苦しんだ断末魔の迫力がありました。くわばらくわばら。

 せっかくだからということで、待合室のとなりにある食堂で、勇気を出して、人生初「イラブー汁」(1500円)を注文。

 アップにすると、余計グロい! うろこがぁ~。

 まったく味がしないイラブーの肉。たんたんと肉をかむ作業に耐え切れず、残してしまいました。一緒に入っていたソーキがめっちゃおいしかったのが救いです(そのために入れているかも)。感想はというと「ひと夏の経験で十分」・・・。島を出たあと、なんだか無性に焼きそばUFOが食べたくなった45歳の現代っ子です。

  店の周りをうろついていたネコ。久高島はネコの多い島としても有名らしいですね。

  お土産に島特産の「いらぶーちんすこう」を購入。裏のラベルを見ると「イラブー粉末入り」と表記。家族で食べたのですが、意外に味は普通のちんすこう。汁とは違い、イラブーの存在感をまったく感じませんでした(笑)。でも、商品開発としてのアイデアとすれば、ありだと思います。

  久高島、のんびりとした、とてもいい島でした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 副鼻腔や低気圧による頭痛が重なり体調不良が続いたのもあって、食欲も減っていたところ、なんと体重が2年ぶりに70㌔台になりました。体重計の表示が貴重なシーンだと思って撮影(笑)。二日後には80㌔台に戻りましたが(悲)、これを機会にどんどん無駄な食事を減らしていきたいと思っています。45歳、体が資本だとつくづく感じている、2018年の初夏です。

  ・・・といっておきながら、先日、友達らとの飲み会で午前3時まで爆飲。翌日はあまりの二日酔いで床から起きられませんでした。内臓を痛めつけただけでなく、勉強に充てるはずの貴重な休日をまる一日無駄にしてしまいました(悔)。45歳、もっとしっかりしろぉ。ということで、今日はその分まで勉強します! やせるほど勉強した、いつかそう振り返ることができる夏にしたいものです。

 今宵は昨年度の1次試験「財務・会計」と「経営情報システム」に挑戦してみます。とりあえず50点を目標に・・・。

 今日はこれにて。


うりずんの宮古ブルー(番外編)

2018年04月01日 | 離島物語

 宮古島ダイブツアーの番外編です。ダイビング以外のもろもろを書きつづっています。

 今回利用したダイビングショップ「カラカラ先生ダイビングスクール」は2階が宿になっています。

 8郎は和室を選択。6畳一間。もちろんクーラー完備(1時間100円)。3人は泊まれます。

 なんとテレビ、冷蔵庫も!

 小さいながらも設置されているベランダには驚きの水道まで。これで一泊3600円(ダイビングした場合かつ素泊まり)です。良心的です。

 シャワーやトイレは共同ですが、清潔感にあふれていました。共同の洗面台や洗濯機も複数あり、長期滞在者は不便を感じないでしょう。

 2ダイブを終えて宿に戻ると、宿の原付バイク(無料!)を借りて、伊良部大橋に向かいます。当初は自転車でのんびり行こうと考えていたのですが、ガイドさんに「かなりきついですよ」と言われたのでバイクを選択。途中「人頭税石」という標識があり、薩摩藩に重税を課せられていた琉球王府が転嫁の対象にした宮古・八重山の苦難の歴史を学びたいと思いましたが、道が複雑そうだったのでこれまた断念(人頭税石については諸説が混在しているようですね)。とにかく人間がつくった現代の巨大インフラだけはこの目で見ておかなければ、と出川哲郎のように原付バイクを走らせます。

 伊良部大橋のふもとにある展望台に着くと、大橋の全貌が見えました。全長3540㍍。無料で渡れる橋としては日本一だそうです。8郎が生まれた翌年の1974年に地元民が国に建設を要請したということなので、40年超の離島苦(しまちゃび)解消の願いが2015年に結実したということですね。総工費380億円だとか。

 期待の展望台はメンテナンスを理由に立ち入り禁止。なにをメンテナンスしているのでしょうか。

 いざ、大橋にエントリー。改めてみると、すごく長い! そして予想以上に頂上が高い! 自転車でなくてよかった。

 駐車禁止ながら、頂上付近には車が横付けできるスペースがあり、数台停まっていました。すばらしい景観です。台風のときはめっちゃ怖いでしょうね。もちろん通行止めになると思いますが。

 反対側(東側)です。このように欄干の向こうにもスペースがあります。昨年起きた悲しいプロポーズ中の男性転落事故の現場なのでしょうか。確かに酔った勢いで降りてみる若者がいそうです。

 上ってきた道を振り返ってみるとこれまた絶景。

  伊良部島に着きました。

  近くの空き地にぽつんと立っていたパーラーでブルーシールアイス(300円)を購入。44歳、一人でいろいろなことを考えながら完食しました(はたから見るとかなり怪しいおっさんですね)。

 伊良部島滞在5分。さて戻ります。帰りのほうが傾斜が高く見えますなぁ。バイクでよかった(もちろん自転車の方もいました)。

 夜の酒場放浪に備え、宿に戻りシャワーを浴びて一休みすることに。早起き2ダイブの疲れがどっと来ます。3ダイブを終えたお客さんたちがぼちぼち帰ってきました。

 

 今回の旅で、行こうと決めていた店が2つあります。居酒屋「でいりぐち」と喫茶店「レオン」です。「でいりぐち」はネットでの評判がすこぶる高かったからで、一方の「レオン」は宮古島勤務経験があるいちどぅしてっちゃんのおすすめです。もちろん喫茶目当てで行くのではなく、宮古名物〆飯のステーキで有名だからです。ネットで情報収集すると、なんと、奇跡的にこの2店は隣同士ではありませんか! (もちろん経営者は違います)。

 「でいりぐち」は予約するのも困難らしいのですが、ものは試しと当日17時に電話すると、カウンターを予約できました! おひとり様の特権ですね。

 タクシーで繰り出します。今回の旅でタクシーは3回利用しましたが、いずれも宮古んちゅの方でした。彼らからいろんな話を聞きました。運ちゃんたちの個人的見解をまとめると、宮古島の中心的飲み屋街である西里通りは「ナイチャーがやっている店ばかり。若い人が通って繁盛している」のだそうです。一方の生粋の地元民が経営する店が多い旧中心繁華街イーザトは「経営者やスタッフは若くても五十代。あとは年よりだらけ。客足が激減している」とのこと。また、宮古の経済についても「(おいしいところは)ナイチャーに持っていかれている」と苦々し気。宮古の若者については「働こうとしないで朝まで飲んだくれている」と嘆いていました。すべての若者像ではないと思いますが、本島のどこも同じ問題を抱えていますね。ウチナンチュは怠け者、という切り口だけでは解決できない歴史、社会的な理由がある問題だと思います。

 ちなみにある運ちゃんのおすすめクラブはイーザトの「みつき」と言ってました。もちろん行きませんでしたが、興味のある方はぜひ調べてみてください(笑)。

  西里通りの「でいりぐち」に着きました。いい感じの外観です。そしてその左隣にある喫茶店が「レオン」です。今宵は半径5㍍で完結しそうだ!

 開店直後に入ったのでカウンターはガラガラ(7時過ぎると一気に満席になりました)。喫煙可能の特等席を抑えてくれていました。雰囲気もとてもいいです。 

 ネットで高い評価を得ていたウェルカムカードもしっかりありました(本当にあるかどうか楽しみだったのです。笑)。早速、生ビール。 もちろんオリ・・・(ピー)ではありません。キンキンに冷えたキリン一番搾りです。

 埼玉出身というおかみさんが積極的に話かけてくれました。性格的に話好きのような感じでした。本当に気が利く方で、接客で忙しいはずなのに、注文しようと思ったらいつの間にかそばにいるし、お手拭きを気づかないうちに5回くらい補充してくれました。こういう頑張り屋さんのヤマトンチュにウチナンチュはどんどん居場所を奪われていきますね。複雑な心境です。

 最初のつまみは、おかみさんの話術にまんまと乗せられ、お薦めの長崎直送の生ガキ(700円)を迷うことなく注文(宮古産を注文せんかい)。とてもクリーミーでした。2個頼もうと思いましたが、財布の中身を考え、なんとかセーブ。

 刺身盛り合わせ。これは宮古近海でとれたもので新鮮この上ない! 

 ほかにも、裂きイカ天ぷらやラフテーなども食べました。もうお腹いっぱいです。

 おかみさんからのサービスで「うでぃさんの酒」をグラス一杯いただきました。宮古の酒造メーカー「宮の華」の女性杜氏が作ったのだとか。しかも泡盛特有のタイ米でなく国産米を使っているのだそう。ロックでいただきましたが、まろやかな味でした。しかし、これが酔いを加速させましたね。そのあと菊の露古酒を2号弱飲みましたので。

 満腹ながらも気になるメニューがあったので、それを〆飯にすることに。「イクラウニ醤油卵かけご飯」です。絶品でした。今まで食べた〆飯で一番おいしかったといっても過言ではありません(ステーキ食う前に言うな)。これを食べるために飲む、という人がいてもおかしくないです。これほんと。今度自分で作ってみようっと。ところで、イクラってどこで買うんですか?

 おかみさんに再来を約束して21時ごろには店を出ました。18時からガンガン飲んだので、かなり酔っていました。おかみさんからチョコレート「ブラックサンダー」の新商品をいただきました。

 西里通りをちょっと散策。それなりに賑やかでした。おしゃれなカウンターバーやガールズバーなどもあり、せっかくだからもう一軒飲み屋に、と思ったのですが、44歳、体力が落ちてきているのでしょう、足がそこに向きませんでした。

 おそらく菊の露本店。

 結局来た道を戻り「レオン」へ(笑)。

 「レオンステーキ」(1250円)です。お味はというと、熾烈を極めるステーキ戦争真っ只中の那覇の店に比べると、肉質はじめ格下になりますでしょうが、ていねいな味付けと庶民的な雰囲気に満足しました。A1ソースではなく、自家製ソースでした。お腹はもう限界です!

 一応、イーザトもチラ見。確かに平日というのもあってか午後9時過ぎなのに人はほとんど歩いていませんでした。てっちゃんに案内された10数年前を思い出しました。右手前の店は有名な「島おでん たから」。ここも入ってみたかったのですが、前述の理由により断念。く~、分散投資すればよかったぁ。

 宿に戻ったのは22時ごろ。酔いすぎたのか、寝つきが悪かったですね。妻と10郎とLINE交換している間に眠りました。

 強烈な朝日が入ってきて起床。

 お世話になったガイドさんとダイビングに向かう常連さんらにお別れを告げ、タクシーで空港に向かいます。

 早めに着いたので、肩と背中のマッサージを受けることに。20分2000円。愛息10郎なら1分10円です。旅疲れが多少癒されました。弱めにもんでもらったのがよかったですね。もみ返しはなかったです。

 空港内食堂「ぱいぱいのむら」でブランチを取りました。「ぱいぱい」とは、みゃ~くふつ(宮古方言)で「素晴らしい」という意味だそうですね。では「ぱいぱいぱいぱい」はどういう意味になるのでしょうか・・・(あ、真剣に考えないで下さい)。ここはかなり広い店でした。最後の最後にやっと宮古そばを注文。なぜかカツ丼もつけて。。。おいしゅうございました。

 家族へのお土産も宮古そば。自分が食べたかっただけですが。個人的にはそばは八重山より宮古ですね。

 帰りの便は通路側でした。宮古んちゅのおばあちゃんと孫らしき男の子が窓側に座っていました。男の子は初めての飛行機なのか窓の外を見て興奮していました。美しい生まれ島?をいつまでも大切に!

 空港からはバスで帰宅。ところが、このバスは途中、思い切り会社の前を通ったので、年度末で忙しい同僚たちに申し訳ない思いに駆られました(笑) 旅の最後にそんな気分にさんけ~よ~。

 

 機会があれば、洞窟ダイブのリベンジを賭けて、もう一度訪れたいものです。もちろん、ショップと飲み屋は同じところを選ぶことでしょう。機会があればリゾート気分だけでなく史跡にも足を運んでみたいものですね。

 以上、うりずんの季節に訪れた宮古島一人旅の報告でした。


ナガンヌの星(後編)

2017年07月17日 | 離島物語

 ナガンヌ島1泊ツアーの後編です。

 国立公園記念碑がある小高い丘で記念撮影。後ろにみえるは渡嘉敷、座間味の諸島群です。

 ナガンヌ島は野鳥の繁殖地でもあり鳥獣保護区にも指定されています。 先日の地元紙に、野鳥の会らがナガンヌ島で24年前に島で生まれたアジサシの生息を確認したなどという記事がありました(つまり森高千里の『わたしの夏』と同い年!)。保護区の効果が出てきているというような趣旨でした。確かにたくさんいました。海で捕った小魚を巣に運ぶ親鳥の姿をカメラに収めることができました。 

 次々と海からえさを運んでいくアジサシ。よく働きます。

 その姿になんだか、感動。8郎も10郎のためにひたすら汗を流して働こうと思った次第であります!

 ちなみにナガンヌの空に米軍のミサゴことオスプレイも飛行していました。落ちんじゃねーぞ。

 夕方が近づくにつれ、空が幻想的な雰囲気になってきました。夕日を拝もうと再び記念碑がある丘へと移動することに。

  先を行く親子連れらしき3人をモデルに撮影。なんかのテレビCMで見たような光景です。

  夕日が丘を舞台に幻想的な光景を作っていました。

 丘に登ると雲に隠れる直前の太陽が。間に合った!

 去年の阿嘉島では拝めなかった力強い太陽に感謝です。

 記念撮影。

 あわよくば地平線に沈むまで見られるかなと期待したのですが、難しそう。10郎、グリーンフラッシュは次のテーマだな。

 雲に隠れても力強い太陽です。

 さよなら、ナガンヌの太陽。

 日没直後の空のキャンパスには、一筋の青いカーテンが描かれていました。

 そんな美しいパノラマを背に、愛息10郎は大好きな石ころ集めです(笑)。

  さて、コテージに戻り、星空撮影の準備です。星空撮影はピント合わせが一番大事なので早めに本島那覇の照明群に照準を合わせます。といっても10郎が何度もぶつかったので、間違いなくずれているはずですが。

  8郎が好きなアコークローの空色になりました。星が徐々に見え始めました。自販機で買った「南国チューハイパイン&シークヮーサー」があっという間にぬるくなりました。

 ヘリコプターが美しい光のラインを引いていました。

 今回撮った中で一番、星が多く映っていたのがこちらです。

 以上すべて同じカットなので、最後に真上を映したやつも載せておきます。魚眼レンズがほしくなります。

  写真の完成度はいまいちですが、8郎が11年前に阿嘉島で見た満点の星を、やっと二人にも見せることができたので思い出の夜となりました。

 コテージで就寝。屋根あたりにいた鈴虫らしきものがたまに携帯電話の着信音のような鳴き声を響かせていました。

 朝です。午前6時にはもうこの太陽。鳥の鳴き声がすごかったので、営巣地域まで行ってみることにしました。

 昨夜11時近くまで起きていた10郎は爆睡中。仕方なく一人で向かいました。

 鳥獣保護区はコテージから距離的にはそう遠くないのですが、砂に足を取られるのでなかなかたどりつけません(笑)。営巣地区から50㍍ほど手前に立ち入り禁止の看板がありました。

 営巣地区にはアジサイの群れです。昨日えさを加えていた親鳥はここに帰ってきたのですね。鳥類学者らしきおじさん二人が調査していました。これが鳥たちの鳴き声を誘発していたのでしょう。

  起きた10郎。ウッドデッキを歩いていたヤドカリさんと記念撮影。 

 さて、ダイニングレストランでの朝食です。昨日の愛想のよい健康的なお姉さんが「飲み物はコーヒーのほかに、トロピカルドリンクのマンゴー、パイン、グアバから選べます。どちらになさいますか?」と聞いてきました。8郎は朝から甘いトロピカルを飲む気になれなかったので、コーヒーを頼み、10郎に「3つのうちどれにする?」と聞きました。すると10郎は「俺もアイスコーヒーにする」とのたもうたではありませんか!? 爆笑するお姉さんが「パパとママからアイスコーヒーをちょっともらって、僕はジュースにしたら?」と優しく諭してくれたのですが、それが逆に7歳男児の“男気”に火をつけたのか「俺、アイスコーヒーが本当に好きなんだよ」と我を張るのです! 仕方なくアイスコーヒーを3つ頼みました。

 朝食の内容は下写真。妻によれば、女性二人組の観光客が皿を一目見るなり「パン、パン、パン!」と叫んでいたそうです(笑)。まさに炭水化物の宝石箱やぁ。無人島とはいえ、せめて卵くらいは・・・という気持ちもありました。濃いめのオニオンスープは腹にしみわたりました。

  妻に「どうせ飲めないでしょ」と言われ、意地でも飲みきろうとする10郎。男の見栄ですね! コンビニのミルクコーヒーとは違うぞ。お姉さんにちらちら視線を飛ばしていましたが、結果、7割残しました。

 息子の日々の成長が面白くてたまらない44歳です。 

 午前9時。出港です。さらば、ナガンヌ島。

 行きと同様にアジサシが狩りをしていました。那覇が見えてきたぞ~。

 島での18時間、遊びきった10郎。ついに力尽きて、うたた寝です。お姉さんに見栄を張るほど成長しても、ほっぺたはまだまだ子供です。

 20分で泊港に到着。1泊だったとは思えないほどの満足感と疲労感に満ちていました。近くのファミリーマートでざるそばセットを買って、タクシーで帰宅しました。なぜだかむしょうに食べたかったのです。

 以上、ナガンヌ1泊ツアーの報告でした。

 10郎が幼いうちに見せたい沖縄の夏、その最大目的地は西表島です。西表島は8郎のいちどぅしヤスーンとの思い出の地でもあり、妻と挑戦したものの台風でドタキャンとなった因縁の地でもあります。小学校3年までにはいきたいと思っています。

 家族での旅は子供の成長が一番の楽しみですが、同時にいつまでも子供のままでいてほしいという親としての身勝手な気持ちにも直面しますね。

 10郎、3人で見たナガンヌの夕日、星空、そして世界一美しい沖縄のエメラルドグリーンを一生忘れないでおくれ。

 


ナガンヌの星(前編)

2017年07月17日 | 離島物語

 7月の3連休を利用し、家族3人、ナガンヌ島へ1泊旅行に行ってまりました! 昨年の阿嘉島を上回る好天に恵まれ、沖縄の美しい夏を満喫することができました。愛機D300STYLUS TG-2が写した写真とともに、2回に分けてお届けします!

 

 3連休を前にした数日はずっと晴天。自宅マンションから見る夕日も下写真のように美しく力強かったです。そのせいもあって「まさか週末に台風発生来ないよなぁ」という不安が募るばかりでした(笑)。結論からいうと、この太陽よりもっと力強い姿を拝むことができました。 

 

 スノーケルセットを新調し、島が待ちきれない愛息10郎。宿題するときもマスクを着けたままです。って曇ってるやないかい! 仕事中に妻がLINEで送ってくれました。

  数あるナガンヌツアープランから8郎家が選択したのは、14時に泊港を出発し、コテージで1泊してから、翌朝9時に島を出るという「格安プラン」です。節約の意味合いよりは、混雑を避けたいというのと、7歳のボーイにとって長時間海にいるのもきついだろうという判断からでした。

 タクシーで着いた泊港に、送迎船がやってきました。ナガンヌの方角でもある背景の空には多少の雨雲が見られました。

 いざ、出港! 2階席もあり、定員53人という船内には8郎家を含め8人ほど。多くは午前の便に乗っていたようです。作戦成功!

 離岸直後の船からは、かなり大きなクルーズ船が那覇新港に着岸しているのが見えました。中国船籍でしょうか。沖縄に外貨をいっぱい落としてくださいね。そしてそれが、この島で生まれ育つウチナーンチュに1円でも多く届きますように。

 防波堤を抜け海に出ると快晴。入道雲が美しいオブジェをつくっていました。 

 青と白だけのコラボレーションはいつみても爽快ですね。森高千里の「私の夏」が聞こえてきそうです(1993年リリース、四半世紀も前やでぇ。古!)。

 泊港で買ったサングラスをかける10郎。妻と並ぶと豪華クルーズ船から降り立った中国の小皇帝みたいですね(笑)。 

 この旅には、今度こそ星空を撮影すべく愛機一眼レフD300を持ってきました。この旅初めての撮影。入道雲、慶良間諸島をバックに白波をたてて疾走するダイビング船です。沖縄の夏まっさかり!が伝わってきませんか? 

 ケラマ諸島といえば、沖縄の古くからのことわざ、キラマー ミーユシガ マチゲー ミーラン! ご先祖たちのことわざの意味をかみしめたい今日このごろです。

 アジサシの群れにも遭遇。一生懸命、狩りをしていました。

  パラセーリングを楽しむ光景にも出会いました。島は近いっす。 

 ついにナガンヌ島に到着。泊港から約20分。8郎は6年ぶり、妻と10郎はもちろん初上陸。船から桟橋に移ると、エメラルドグリーンの海が出迎えてくれました。まだまだ甘えん坊の小皇帝がそこにはいました。

 抱っこも今年で終わりかな~。寂しいなぁ。

 振り返ると、干潮時だったため、船はかなり低い位置にあるのが分かりました。

 桟橋の格子越しに見えるエメラルドグリーン。まさに宝石のような輝きです。飛び込みたくなります。

 愛息もこの笑顔。あらためて、すごい垂れ目さんですなぁ。誰に似たのかなぁ。

 ナガンヌ島は那覇から西に約15㌔に位置し、行政区としては渡嘉敷村に属します。面積は19.6平方㍍。東西約1.7㌔、南北約200㍍の「横長」の島です。

 上陸すると赤い屋根のダイニングレストランと宿泊施設であるコテージ群(右)がありました。白砂がまぶしいのなんのって。

  受付をすませると早速コテージへ。白砂ぁ~。この島ではサングラスがないと生活できませぬ。

  コテージの目の前にはごらんのようにパラソルとデッキチェアーが完備されています。コテージ宿泊者には無料レンタルという、うれしい特典です。

 注目のコテージにいざチェックイン。妻はもちろん女性だけに、宿には徹底してこだわります。

 そんな妻はドアを開けるやいなや「想定以下だよ」と低い声(笑)。8郎ものぞき込むと、ごらんのとおり、ベッド3台以外、足の踏み場もほとんどありません。あまりの狭さに笑ってしまいました。でも、基本寝るだけという意味では十分な設備でしたよ。なんといってもクーラーがフル稼働しています。8郎的にはそれだけで十分。トイレ、シャワーは共同で、シャワー施設はコテージからはちょっと遠かったですね。

 でも、窓のカーテンを開けるとごらんの通り絵葉書のようなSCENE。これには妻もびっくり。

  17時には遊泳時間が終了するので、急ぎ、島反対側のビーチへと移動。ビーチは思っていたより混みあっていませんでした。ほとんどの日帰り行楽客は午前中に遊んでいるのでしょうね。 

  パラソル&チェアーをレンタル。1500円でした。

 10郎、7歳の夏、ナガンヌの海にざぶん!

  透明度はご覧の通り。

  丸々としたイスズミ(方言名シチュー)がたくさん泳いでいました。 

  あまりの気持ちよさに10郎もお手上げ?

 10郎とイスズミの出会いはこちらの動画から(21秒)。いつもながらの出来の悪さなので、水中の雰囲気だけでも堪能ください。 

  

 休憩をはさんだ10郎はなかなか水につかろうとしないいかーかーを連れて再び海へ。砂というかサンゴのかけらなので素足はかなり痛いっす。

 母子ともにナガンヌの海を満喫しました!

 わずか1時間半程度ですが、海遊びはこれにて終了。翌日も朝一の出発なので、ナガンヌの海とはこれでお別れです。でも満足感にひたされた1時間半でした。

 コテージに戻る小道はヤドカリロードとも呼ばれているらしく、大量のヤドカリさんに合うことができます(笑)。集まっている姿を撮影したのですが、ちょっとグロなのでUPは控えますね~。

 コテージで休憩。すると晴天の中、通り雨が。これも沖縄の夏。

 

 星空撮影に多少の不安がでてきました。曇るなよ~。空に雲は少ないのですが・・・。

  シャワーを浴び、塩を流しました。環境に配慮し、シャンプー、石鹸は使えません(宿泊客は夜間は使えるそうです)。

 公式サイトには「18時から夕食」と書かれていた記憶があったので、準備中の妻をコテージに残し、男二人、先にダイニングに向かいました。ダイニングは下写真のように海風が吹き抜ける心地よい場所です。しかし、スタッフのお姉さんから「日によって変わり、今日は18時半からとなっています」と説明を受けました。「え!!」と驚きながらも、とても愛想のよいお姉さんだったので、男二人、素直に受けいれました。健康的に日焼けしたお姉さんは10郎にも優しく語りかけ、微笑みを投げかけてくれる愛嬌のある女性でした。

※このお姉さんが10郎のタイプらしいことが翌日判明! 後編でご報告いたします(笑)。

 真水が貴重な島ではレストランでの水も有料(100円)です。簡単メニューでも頼んでおこうかと家族会議をしていると、笑顔のお姉さんがやってきて「準備ができましたのでご用意いたします」とのこと。うれすぃ~。お姉さんが届けてくれた食材はこちらです。おいしそぅ~。

 早速、明るいうちにBBQ。ジューっと焼ける音が食欲をそそります。イカもおいしかったです。

  鉄板奉行はこの方。

 夕焼けを背に、いただきま~す。今だに、一口目には「あんむ」と口ずさむ10郎です(ドラえもんがどら焼きをうまそうに食べるあの音です。笑)

 写真をご覧になってお分かりのように、撮影した父は思い切り直射日光。44歳、また鼻を黒光りさせそうです。 

 BBQはとてもおいしゅうございました。無人島のBBQだからといって、品質の不安は一切ない、ということをお伝えしておきます。妻とも「普通のメニューにしなくてよかったね」と納得しあいました。ただ、南国チューハイとスーパードライが、灼熱の無人島だからか、自販機の電力不足なのか、すぐにぬるくなってしまうのはちょっと残念。今思えば、自販機で買わずにカウンターでお姉さんから買えば、氷を入れてくれたのではないだろうかと反省。

 さて、 BBQで腹を満たしたあとは、島の丘から夕日を眺めます。夜はコテージ前のデッキから、阿嘉島でできなかった星空撮影に挑戦します。うまく撮れたかな? 後編でご紹介いたします!