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いろいろなことをやってみたい

日本の大学は、最初から行く学部が決まっています。入試が学部ごとだから、経済学部に入れば経済学部に進むのが普通。学部間移動もできることはできるが、それを利用している学生はそれほど多くはありません。

ということは、中高の時代に、ある程度自分の方向を決めていかなければいけない。ところが最近は何をやるか、よりもどこに行くか、の方に重点が置かれている感じがします。

つまり学部がどうのこうのよりも、大学がどうか。どの大学に行くかによって就職できるかが決まる、という面は確かにあるのでしょうが、それが今後続くかどうかはわからない。むしろどこに行くかよりも何をするか、の方に重きが置かれていく可能性は充分にあります。

しかし、今の私立中高はどちらかといえば「どこに行く」かということに重点がある。旧帝大系や早慶、というような目標を掲げている学校が多いと思うのです。そして塾と見間違うぐらいに、成績管理をしたり、宿題を出したりする。でも、それだけ時間を使うということは、逆にいろいろなことをできる時間が減っている。

その結果として、自分の方向性に迷いが出てくることがむしろ大学に入ってから起こる。でも、大学や学部を変えないから、かえって仕事で変えることになったり、社会に出てからもう一度学校に戻る、などということも出てきています。それはそれで良いのだけれど、しかし、どうせなら中高時代にもう少しいろいろなことがやれた方が良いのではないかと思うのです。

中高一貫校のメリットは6年という長さにあると思うのです。高校受験で中断されない。だから同じ環境でいろいろなことを試せる。音楽も演劇もスポーツも技術も、それこそいろいろなことを試した結果として、自分は「これをやる」という方向が決まってくるのが良い。

その意味でいろいろなことを試せる学校は魅力です。

では、それはどうすれば見分けがつくか?

文化祭を見ればすぐわかります。

本当に生徒たちがいろいろなことをやっている。ごちゃごちゃ、わけがわからない。でも、そのごちゃごちゃ感が実は一番の魅力だと思うのです。かえって整然と文化祭が進んでいくのは、あまり文化を感じないと、私は思うのですが。

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次号は10月26日正午ごろ配信予定です。

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