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中学受験に向かない子

では、中学受験に向かない子とはどういう子なのか。

端的に言えば「幼い子」でしょう。
受験勉強は我慢が必要です。自分のしたいことを我慢して勉強を続けないといけない。また、自分の思い通りにならないことがたくさん出てきます。勉強したのに成績が悪い、これもある意味思い通りにならないことなのです。

つまり現実をつきつけられる。幼い子だってその現実はわかります。ただし、それが行動に反映されない。
勉強しなければいけないことはわかっている、だけど勉強しない。なぜ?
我慢ができないからですね。

小学生でそんな立派な人物はいないでしょうけど、でも、ある程度我慢を強いられるのが受験なんです。だから小さいときからある程度苦労はさせないといけない。

世の中、自分の思い通りにならないことはたくさんある。それをがんばるという気持ちに変えていかないと受験勉強はなかなか続きません。

そういう構えができていない子、実は今の時代は多いのです。だから、私は中学受験は万人に向かないと思っています。

ただ、子どもは同じどころにはいません。

もう少し精神的に成長すれば受験に向かえるようになるのです。その時期を見るのも親の大事な役目だと思います。

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景気と中学受験

昨年の金融危機以来、景気はあまりぱっとしません。

で、景気が悪くなると中学受験はやさしくなります。当たり前ですが、私立中学に出すのは大変です。1年間に平均70万円ぐらいはかかります。それ以外に交通費だ、クラブ活動だ、塾代だ、ということになってくると家計に影響が大きくなります。だから、景気が悪くなれば、中学受験をしようとする生徒は減ってくるのです。

ただし

次第に減るというのが本当のところ。
今までがんばってきたのだから、ここまで来たら受けようというのが6年生のお父さん、お母さんの偽らざるところではないでしょうか。

一方で4年生だとしたら、

そう、まだやめとこうか、高校受験でもいいかも

という判断ができます。だから次第に少なくなる。

これは私の印象ですが、ピークは2年前だと思います。これから次第にやさしくなるでしょう。上位校の倍率はそう変わらないと思いますが、それでもやさしくなる。

かつてバブルがはじけたときも、明らかにやさしくなりました。中学受験はしばらく停滞か?と思ったとき、神風が吹きました。

そう、「ゆとり教育」です。だから塾は助かったところがある。

でも今度は、指導要領も変わり、公立一貫校もあります。しっかり考えていいのではないでしょうか。

私は中学受験が誰にでも向く受験だと思っていません。

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第一志望の偏差値が遠いとき

第一志望は決まったものの、実際の成績を考えると、まだまだ遠いと思われることがあると思います。

例えば4教科偏差値で合格可能性80%以上が63だったとして、お子さんの成績が50そこそこだとすれば、かなり厳しいといわざるを得ないでしょう。

ただし

算数の偏差値が60に近ければ、まだまだ可能性があります。やはり中学受験でウェイトが大きいのは算数。算数がそこそこできれば、まだ可能性はあるのです。

逆に算数だけが突出して悪いという場合、これはちょっと慎重に考えていかなければなりません。というのも、算数が後半伸びるかどうか、微妙な問題が残っているからです。

こういうときこそ、学校別の傾向に特化して勉強することが大事。それでうまくいくならば、まだ合格ラインを突破できる可能性は高いのです。

いずれにしても、変更する時期はまだ先でいいでしょう。具体的に、何をどう勉強して合格していくのか、戦略をたてるべき時期です。あわてて志望校を下げないようにしてください。

子どもたちにとって、やはり第一志望はモチベーションの一番大きな部分ですから。

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第一志望と第二志望の学校別傾向はなるべく同じに

首都圏特に、東京、神奈川の場合2月1日から2月3日までがメイン日程。ここで受けられるのは3校ないし4校。

その中に滑り止めが入るでしょうから、やはり狙う学校としては第一志望と第二志望ぐらいになるでしょう。

第一志望の過去問は夏休みから始めるとして、第二志望の過去問は?

これは秋からでいいでしょう。もちろん早く始められればそれに越したことはないのですが、第一志望をていねいにやることが優先順位としては高いのです。

ただ、第二志望と第一志望の学校別傾向は、できたらそろえたいもの。
その意味では、上手に第二志望を選んでいくことも大切ですね。例えば国語で第一志望は記述型、第二志望は選択型ということになると、全部やらないといけなくなります。ここで記述型に揃えられれば、対策はシンプルになります。

ですから、第一志望をまず決める。そして第二志望は第一志望の傾向を踏まえて選んでいけるといいですね。

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授業にどれだけ集中するか

運動部をやっている中学生は、やはり勉強時間が他に比べて圧倒的に少ない。
しかし、中間や期末試験は当然あるわけですから、それに対して準備をする必要があります。しかし、時間はない。とすると、彼らが使えるのは授業時間しかない。だから授業にどれだけ集中するか、ということが大事になります。

もちろん自分で演習もしないといけないから、行きかえりの時間をつかったり、すき間の時間を使ったりします。

でも、授業中に寝てしまう子は、やはり成績は伸びない。

これは運動部でなくても実は同じなのです。
時間があると思うから、授業をおざなりにする。授業でわかるしか方法がないと考えれば、真剣に聞きます。

ここで差がつく部分は小学生でも同じ。

別に勉強に大して時間を使っていなくてもできる子は、授業中に理解しているのです。授業で解決する、まずここが成績を上げる大事なポイント。だから、早く塾に出すよりも、しっかり聞く力を身につけさせた方が本当は早道だと私は思います。

4年生のDVDのテキストに解説をつけなかったのは、そういう理由からです。とにかく、聞く、そしてなるべくその場で理解する、そういう練習をしてから塾に出した方が本当は、効果があるのです。




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片親は中学受験に不利か?

家庭の事情で、お父さんだけになった、お母さんだけになった、というお子さんも少なくありません。

で、そういうご家庭ではやはり中学受験は不利なのではなかろうか、という漠然とした不安がおありになるだろうと思います。

確かに願書では家族構成を書きますしね。

でも、それで落ちるということはありえない、でしょう。

基本的に、経済的な問題については、
「親はできると思っているから志願するんだろう」という前提で話が進みます。だから親の職業や収入を学校側が吟味するなんてことはまずない。

だから入試で不利になることはありません。

ただ、親が働いている間、子ども一人で勉強しないといけない。ここが一番問題になるでしょう。

自覚をもって、親が一生懸命やってくれてるんだから、自分もがんばらないとというような「けなげ」な気持ちを持っている子どもなら大丈夫でしょう。

しかし、親が一人になると、なんとなく子どもに甘くなるのです。寂しい思いをさせているんじゃないか、そういう気持ちになるから、甘くなる。結果として、図にのる子どももいます。

そういう子にお金をかけるのは、まあ、もったいないといえばもったいない。
本人がちゃんとやるのを見届けてから、中学受験させてもいいのではないでしょうか?



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やはり

ここ2回ばかり、ある業者テストの6年生の理科の平均は異様に悪いのです。

他の教科はだいたい平均が60%ぐらいにくるのですが、理科だけ35%程度。
もちろん理由ははっきりしています。
テーマが力のつりあいだから。

てこ、ばね、浮力、などいろいろありますが、いずれにしても計算問題なので、わかってしまった子にとっては簡単な問題でも、できない子にとっては解決方法が見つからない。

知識なら覚えればいいのですが、やり方を覚えようとしてもいろいろなパターンがあるので、それを網羅できないのです。

これは勉強の仕方が間違い。

すべてのパターンを網羅する必要はない。
基本的な原理を理解したら、それがどうなっているか、一問一問検討していけばいい。もちろん時間はかかります。しかし、ここでしっかり時間をかけて理解できないと、後から苦労します。

本当に得意な子はニコニコ顔で問題を解きます。だって差が圧倒的につくからですね。

ここは腹をすえて、しっかり取り組んでください。

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夏休みは天王山ではない

6年生の夏休みは天王山、という感じ方があるように思います。
確かに入試までまとまった休みはこれが最後ではあるのですが、子どもたちの成績の推移で見てみると、この時期に上がる子はあまり多くはありません。

ひとつには、夏休みに勉強することで混乱が始まる。

1年半かけて勉強してきたことを、いくら夏休みとはいえすべて復習できるわけもなく、また、実際に勘違いやミスも増えてくるので、9月のテストではむしろ7月よりも下がるという現象が起きるのです。

あんなに勉強したのに、下がる、ということで悲観的になられる方が多いのですが、私からすると、よくあることでしかないのです。

むしろ、そこから、どう整理し、どう上げていくのかを考えていけばいいだけの話。ミスの原因、混乱の原因をひとつひとつ正していく、だから秋に伸びればいいのです。

実際に秋になると急激に成績が上がる子が出てきます。これは、やはり締め切り効果も大きい。あと3ヶ月、あと100日というのが子どもたちのモチベーションを上げるきっかけにもなるのです。親からすると、もっと早く本気になってほしいと思うものですが、それが幼さでもあるわけで、それを前提として親は考えておく必要があります。

だから夏休みは天王山ではない。

もちろん、ここで勉強することはとても大事なのことですが、ひとつのステップであって、ここで伸びなければ合格しない、などと決して思ってはいけません。

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勘違い

組み分けテストを受けると、上から下まで順番に並びますね。

保護者の方の話を聞いていると、どうも、これが入試と同じだと勘違いされているように思うときがあります。

例えば開成を受ける子と慶應普通部を受ける子がいっしょに競争する必要はない。大方どの中学も倍率は3倍から5倍ぐらいでしょう。その中で、どう合格すればいいかを考えればいいのです。

開成を受ける子と比べれば、それはできないかもしれない。でも、開成を受けないのなら別に悲観する必要はないのです。

開成なら開成、普通部なら普通部を受ける子の中で、いったいどうなっているのか、それをしっかり考えていけばいいのではないでしょうか。

どうも、そういう意味では保護者のみなさんが悲観的になりすぎているような気がするのですが。


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すべての範囲がでるわけではない

昨日の浮力もそうですが、学校やレベルによって入試に出題される問題は違いがあります。

例えば電気。豆電球の明るさは出るとしても、例えば発熱量や抵抗値がかわる電球や電熱線の問題まで出す学校はそう多くはないでしょう。なぜか。

できない問題を出すと、誰ができて、誰が出来ないのか、判然としないからです。

だから、早めに第一志望を決めて、出るレベルを想定することが大事。第一志望を決めなければ、全部やらないといけない。その結果、範囲は膨大になり、成績を上げることが難しくなるのです。

第一志望が決まれば、その学校の出題レベルに合わせて学習内容を特化できます。そうすれば、何もすべての勉強をする必要はなくなります。優先順位も決められるので、例えば難しい相似形の問題は捨てられるということになるのです。

6年生はもう、第一志望が決まっていなければいけません。

塾はなるべく全員同じカリキュラムで動かしたいので、なかなか志望校を決めることに積極的に動かない場合があります。だから、夏前には家庭で決めておきましょう。

成績をみながら決めるのは併願校であって、第一志望ではありません。

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