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これより下なら公立はあり?

志望校を決めていく段階で、ここまで下げてだめだったら公立という選択肢があると思うのですが、これに反対される塾の先生は意外に多い。

なぜか?

やはり教えている立場で考えれば、

「どこかに合格させてあげたい」

という気持ちがあるからでしょう。

しかし、それで入ったはいいが、6年間そのレベルでいいのか、という議論はあまりなされないことが多い。

中高の6年間は13歳から18歳まで。

多感な時期でもあり、人格形成期でもあります。

だから良い環境であることに越したことはないが、ぬるま湯に6年つかるぐらいなら、公立で3年やって高校受験をした方が良いという選択肢は当然あってよいのではないかと思うのです。

「良い環境を与えたいために中学受験をする」

のが目的です。その通り。

「だから公立より私立でなければいけない」

は正しくはない。

6年間の長い間に子どもたちは成長していきます。が、その成長がプラスの方向に行かないといけないのです。

「今の中学やめたいんだ」

ということばを何度か聞かされたことがあります。

理由はいろいろです。「いじめ」「なまぬるい」「きびしすぎ」などなど。

「このままだと、ずるずるいっちゃうような気がして」

と言われると、やはりドキッとします。

「公立より私立か」、「6年我慢するなら3年我慢か」

最終的にはご家庭が決断されることですが、私は

「これより下なら公立」 は十分ありだと思います。

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自分で勉強する工夫(1)

中学に入学する前は、塾があったり、問題集があったり、やることはたくさんあります。

ただ、私立に入ると学校の先生はそれこそ、「その苦労をあざ笑う」かのごとく、独自のことをいろいろやらせる。

確かに遺伝子の勉強なのだが、これを中学生(というより中学1年生)が理解できる参考書など、あるのか?

と思わせるものばかり。

つまり、これらの先生方が子どもたちに教えたいことは

問題を解決する方法がすべて提供されているとは限らない

ということです。

だから学問があり、研究がある。しかし、受験勉強というのはそうではない。

突破すべき試験は明確にある。出題傾向も合格ラインもだいたいわかっている。それに向けて、「これでもか」とやらされる。

そんなのは本当の「勉強」ではない。

その通りであります。

で、まあ中学に入ってそのことで苦労するのは、良いのですが、苦労した結果、また塾や個別指導を探すのはばからしい。

ので、少しずつでも自分で勉強する工夫というのを、受験勉強でも身に着けていくことが必要だろうと思います。

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

まず問題意識というところからスタートしましょう。

入試問題もまた突破しなければならない壁です。この壁を突破するためには、当然入試問題が解けなければならない。

例えば算数でいえば、50分で13題の問題が出る学校で、これで9題正解しないと合格しないとするならば、

(1)計算力

(2)基礎となる文章題の知識と解法

(3)正確に問題を解く力

(4)できる問題を選ぶ力

などが必要になります。

今の勉強は、それを培うためのものでなければならないわけで、では(1)のために何をしているのか? (2)のために何をしているのか?

そんなのは塾が考えてくれるんでしょ?

その通りです。

ただ意識しておきたい

少なくとも計算力はついていないといけないんだ、と。だから4年生ぐらいは、難しい応用問題はできなくてもいいが、計算だけは正確に解き上げる力がある、という目標がしっかりあって、それを達成していくという意識があれば、

「計算問題の宿題はいやだなあ」

と思っても、多少がんばるかもしれない。

自分の問題は何か。

それを解決するために何をしているか。

まず日ごろの勉強で、この2点を明確にしてみてください。

やらされている勉強から脱しないと、自分で勉強するようにはならない。

ある意味「やらされる」から「やりたくない」部分はあるのです。

自分の問題を解決するために自分からやろうとすることは、案外、うまくいったりするのです。

まず意識をそこに持っていくことからスタートしましょう。


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なぜ上位校に合格したのに、落ちこぼれるのか

せっかく上位校に合格して、「よかった」と思っていたのだが、その後学校についていけず、大学受験もうまくいかなかった、という話しをたまに聞きます。

上位校に合格するぐらいだから、それなりに力があったはずなのに、どうしてそうなるのか。

いくつか、きっかけが考えられるでしょう。

(1)遊び癖がついた

今までは規則正しく(?)塾に行っていた。したがって、否応なく勉強していたのですが、中学に入って勉強は自分任せになる。そこに来て、中学受験が終わって遊び癖がついたので、それがなかなか修正できず、ついだらだら遊んでしまう。

(2)クラブ活動でへとへと

中1はあまり体力がありません。そこへきて朝から電車通学。かつ、クラブの練習。夜帰ってきたら、そりゃあ、もう眠い。勉強なんかにならない。
しかも土日も練習だ、試合だと駆り出されてしまう。


往々にして、きっかけはこの2つではないだろうかと思うのです。

親としても、今まで「サッカーをやりたい」と思って受験勉強をやらせていた都合上、無下にやめなさいともいえない。

(2)については子どもに体力がついてくるにつれて、問題が解決します。

もともと、それなりに力を持っていたのだから、勉強すればそこそこ追いつく。

ただし、「がんばれば」の話であって、(1)の場合、大抵は「がんばらない」のです。

がんばらないには理由がある。

本人は、自分では結構できる方だと思っていた。しかし上位校はできる子どもたちが集まります。結果として

「できない」

という現実がつきつけられる。

本当は、ちょっとした差なので、がんばればいいのですが、順位にすると僅差でもトップとビリはつくわけで、その結果としてプライドが崩れる。

「やったって無理だし、それよりは遊んでいた方がいいや」

という方向になっていく可能性があるのです。

間もなく4月ですから、こうならないように、最初からしっかり勉強していく工夫が必要でしょう。

私はよく子どもたちには

「本当に遊んでいいのは、中1の夏休み。そこまでは気を抜かない。」

と言っていました。

中1の1学期の期末試験で、その学校での子どもたちの最初のポジションが決まります。そこまで気を抜かない。

このポジションがうまくないと、子どもたちのモチベーションが負の方向に行く可能性があります。

入学後、クラブだ、イベントだ、いろいろありますが、まずは学校での成績をしっかり上げる、という工夫は必要です。


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新チーママ論

以前 こんな記事を書きました。

チーママ

上がお姉ちゃん、下が弟という組み合わせだと、お姉ちゃんがチーママになって下の弟の世話を焼くので、弟君が幼くなりやすい、という話だったのですが、女の子の母性はとどまるところを知らない部分がある。

最近、子どもの数が減ってひとりっ子が増えたこともひとつにはあるのかもしれませんが、

幼い男子同級生の世話を焼く女子

というのが登場しています。

確かに以前からいたのですが、それほど目を引かなった。しかし、ここのところ気になるのです。

普通、女の子が男の子に関わると

「え、好きなの?」

なんて他の女の子から冷やかされていたのですが、しかし相手の男の子があまりに幼すぎると、当然こういう結果にはならない。

ママどころか、近所のおばさんまで同じクラスに出てきたりする。

一人、二人の女の子に世話をされて、家ではママに手厚くされたら、こういう男の子の幼さはどうにもならなくなるところがある。

その結果として同じ6年生でありながら、精神年齢は大きく開いてしまう可能性が男子にはあります

だから男の子は気を付けておかないといけない。これが少しでも幼くなくなれば、「かわいく」ないので、女の子たちは手を出しません

ところがそういう男の子はやはり「かわいい」。だからお母さんも手を出すわけです。

家で、多少目の色変えて、自分でやらせていかないといかんでしょう。

で、こういう女の子を持つ親御さんも気を付けておかないといけない。

こういう母性の強い子は、いろいろなことを引き受ける傾向があります。

頼まれればいやとはいえない。その結果として、力以上にため込んでしまう。

「それは手を放した方が良いのでは?」

とたまにアドバイスをするのですが、

「大丈夫です」

と、これまた、きっぱりとした返事が返ってくるのがふつうです。

でも本人、いっぱいいっぱいになっているところはある。

こういう女の子はまず「共学志望」です。

だから、幼い男の子に共学は危険、というわけではありませんが、新しいチーママは女子も男子もやや注意が必要でしょう。


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かばんの中身

ある子が、教室でかばんをひっくりかえしていました。

「どうしたの?」
「お財布がない!」

あらら。

というので、いろいろひっくり返していたのですが、やがてかばんの底からお財布は見つかりました。

「よかったじゃない」
「うん」
「でも、君のカバンの中身はいつもああなのかい?」
「・・・・?」

ひっくり返した結果として、机の上にはいろいろな残骸?が展開されました。
いつ返したかわからないプリント。
お菓子の箱。
ぐちゃぐちゃになった漫画。

明らかに整理ができていない、かばん。

別に頭の中とかばんの中は同じ、というつもりはありませんが、この子の生活がだらしのないことは間違いありません。

こういう子は幼い男の子に多い。お母さんもいろいろ気を付けてはいるが、つい、かばんの中は見過ごしてしまう。

結果として、まあ大変なことが起きています。

手順良くいろいろなことを進めていく要領の良さというところには、当然整理力が必要です。

その整理力はやはり、日ごろの生活から身についていくものです。

良くやり玉にあげるのが、部屋の掃除ですが、大抵、お母さんがしている。着替えの在り処を知っているのもお母さん。

結果としてお母さんなしでは生きていけない?では困るのです。

「できない」わけではない。

「やらせていない」だけなのです。

まずは部屋の掃除から、やらせてみてはいかがでしょうか?

きっといろいろな「発掘」品が出てくるでしょう。


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第23回 親がまず志望校の学校別傾向を熟知する
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居眠り

授業中、居眠りをする子が増える時期です。

昼間の講習中は元気なのですが、通常授業の夜になると眠い、つい目がとろとろとして。いかんいかん。戦っている子がいる。

その戦いに負けて、がくん。

「緊張していないとだめだ!」

と叱る先生もいるかもしれませんが、眠いものは眠い。

土台、学校に行ってフル活動をして、また夜9時過ぎまで塾。

ということになると、体力は相当使います。

にもかかわらず、塾が終わってまた家で夜中まで勉強、ということになると、本当に睡眠時間が不足するでしょう。

子どもは成長期にあるので、必ず眠くなるようにできています。

だから、睡眠時間はきちんと確保する必要がある。

授業中、睡魔と闘っていて、負けた子には5分間、眠らせていました。

5分たったら起こす。

その5分の睡眠でも、案外すっきりはするのです。

ただ、基本的に睡眠時間はしっかり確保すべきなので、子どもの生活に無理のないように注意してあげてください。

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本当に全部、必要なのか

私は、娘が中学受験を終えたとき発した言葉を今でも、よく思い出します。

入試が終わって迎えに行くと、本人はニコニコしてVサインを出していました。

「なに、できたの?」
「ううん、場合の数が出なかったの。」

彼女はどういうわけか場合の数が得意ではありませんでした。まあ、場合の数は検算ができない、というのがあるので確かにやりにくい分野ではあるでしょう。

それが出なかった。

いろいろ準備していたけれど、

「結局出なかった」

というテーマを、多くの受験生は経験しているのです。

で、実際に学校別傾向を調べていくと、出そうにない、というテーマは案外あるものです。

しかし組み分けテストはそういうわけにはいきません。毎週、毎週勉強する内容をチェックするわけですから、「すべて出る」のです。

でも入試には出ないものがある。そして、ここが大事ですが、「すべてをやるのは大変なので」優先順位をつけた方が効率的ではないか、ということになってくるのです。

私が

基礎を優先し、応用の枝葉は「学校別傾向」で伸ばす

という学習法を勧めているのは、そのためなのです。

実際に中学受験の範囲は公立中学でいえば中2まで含まれます。だから小学校の勉強をやっていれば、中学受験は大丈夫、にならない。みなさんが中学受験専門の塾に行かれるのはこのためです。

しかも最近はそのスピードがあがりつつある。小5までに全部の範囲を終えて・・・は、できる子とできない子がはっきり分かれます。

以前、「小5の壁」という言葉を聞いたことがあります。これは4年生まではやさしかったのに、5年生になったら難しくなってついていけなくなった、ということなのですが、今後のカリキュラムによっては小4の壁になってしまうかもしれない。

しかし、山に登る道はいろいろあるし、結局、入試で合格点をとればいいのです。

その意味で、私はやり方を考えないといけない場合があるだろうと思います。そろそろ新学年の塾の生活になれた頃でしょう。

すべてやらなくてもいい

と思って、もう一度勉強を組み立てなおしてみたら、少しは気持ちが楽になるのではないかと思います。

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自分の間違いには気づかない

6年生の生徒が算数の問題を解いていたときのことです。

「その計算、違うと思うんだけど」
「はい? どこ、どこ?」
「見つけてごらんよ」
「そんな、いじわる!」
「だって先生は、入試会場にはいないんだぜ」
「そうか、えっと。」
しばらく自分のノートを見ている。

「え、合ってます!」
「見つからない?」
「だって、ないでしょ?」
「(断固として)あります!」
「ウソ!」
「ウソじゃない」

結局、ここだと指摘すると
「え、合ってるでしょ?」
「もう一度やってみたら・」
「・・・・」
「あら、違う」

 実際に自分の間違いには気が付かないものなのです。

問題を解いているとき、当たり前ですが、正解を導こうとしている。だから、ゴールに向かっている最中に「自分が間違わない」と思いこみやすい。

結果として計算間違いにも気が付かなかったりするのがふつうなのです。

できる子も当然、同じです。自分で考えている最中は自分のミスに気が付くことはない。ただ経験として「ミスをする可能性」を否定していない。

だからふと、立ち止まる。あるいは、自分の書いた式を見直してみる。あるいは、人数が分数になって「はた」と考える。

その繰り返しの中で、自分が「いかに間違えるか」を知るようになります。

失敗するのは当たり前で、入試前にはいくら失敗してもいいのです。

その失敗から何を学ぶか、が大事。

「思い込んでるのねえ」

がその時の、その子の感想でした。

こういう経験を積んでいけば、やがてていねいになってきます。ただし、叱ったり、怒ったりしても治らない。

「自分で治したい」と思うようにならない限り。それは「志望校に入りたい」と思った時に強くなります。

だから志望校は、早めに必要だと私は思っているのです。


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カレーライスの問題から思うこと

2008年に慶應普通部の理科でユニークな問題が出題されました。



下の材料を使ってカレーライスを作りました。

材料
(1)タマネギ (2)ニンジン (3)ジャガイモ (4)ナス (5)豚肉 (6)バター (7)市販のカレールー

1 次の(ア)~(エ)を調理する順番に並べなさい。
(ア)水を入れて煮る。
(イ)カレールーを入れて煮込む。
(ウ)野菜と肉を食べやすい大きさに切る。
(エ)バターでいためる。
(オ)ご飯の上に盛り付ける。

2 1 の(イ)に適した火を次の(カ)~(ケ)から1つ選び記号で答えなさい。
(カ)種火 (キ)弱火 (ク)中火 (ケ)強火


3 野菜を切った包丁をそれぞれそのままにしておきました。白いものが一番多くでてくるのは、どの野菜を切ったときですか。材料の(1)~(4)から1つ選び記号で答えなさい。

4 タマネギを縦と横に切りました。切り口の様子を右の図1に描きなさい。

図1

5 調理に使わなかった(1)~(3)の野菜をしばらく置くと、芽が出てきました。それぞれの野菜(図2)で芽の出るところに×印をつけなさい。

図2

6 調理に使わなかったニンジンを冷蔵庫に入れたままにしておくと、芽が出てきました。光の当たる場所に置いたものから出た芽と比べて、芽の色や形はどのように違いますか。10字以内で答えなさい。

7 材料の(1)~(4)の中で、花の形が似ている野菜はどれとどれですか。




普通部は男子校ですから、ひとつには「お母さんの手伝いもしなさいよ」というメッセージがあったのかもしれません。

しかしこの問題の3以降、家にある野菜についての出題ばかりです。

普段食べているジャガイモやニンジン、そしてタマネギ。ジャガイモを包丁で切れば、白い液体が包丁につくでしょう。

「これがでんぷんか」

なんてつぶやいてカレーを作っている子はいないかもしれませんが、それはさておき、普段の場面でも観察力を養っていくことはできるのです。

ジャガイモの芽はどこから出るか、受験生はほとんどが知っているでしょう。しかし、これもちょっと古くなったジャガイモの芽を見ていると、

「なるほど」

と思うことはあるのです。

タマネギの断面図は他校でも出題されたことがありますが、縦に切るとこうなり、横に切るとこうなる、というのはそういうところにも目を向けてほしい、というメッセージでもあるような気がします。

入試問題は、入学者を決める問題ではあるのですが、その裏にもうひとつ学校から伝わってくることがあったりするのです。


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子どもの長所

お母さんと面談をしていて

「お子さんの長所はどんなところですか?」

とお尋ねすることがありました。

「まじめな子です。」

「明るい子です。」

いろいろな答えが返ってくるのですが、たまに答えに窮される方がいました。

お子さんの長所は、親だからこそわかるものです。

私たちのように子どもたちに接する大人はたくさんいるでしょうが、でもお父さん、お母さんにはかないません。

その分、じっくりお子さんの様子を見て感じられる「長所」というのは本当の長所だろうと思います。

だからその長所を伸ばしながら、これを勉強にも活かすというのはどうでしょうか。

例えば

明るく元気な子

であるならば、「本人がおもしろい」と思うことを中心に据える。

まじめな子

であるならば、計画をきちんと決めて、ひとつのことをやるとげるようにする

など、お子さんの長所に合わせた学習法が見つかると思うのです。

最近、勉強法とか受験法とかいう言葉が先歩きしていて、本当に子どもに合う勉強法にはなっていないのではないかと感じます。

子どもの顔も性格もそれぞれが違うのだから、同じ勉強法が良いとは限らない。

その意味で、「長所を考える」勉強法を、お父さん、お母さんが考えてみられると良いのではないかと思います。

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