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なぜ塾は競争させるのか

中学受験塾の大手はほとんどが組み分け試験をやっているでしょう。

その大義は、「本人のレベルに合わせて授業をするため」ということになっているわけですが、しかし、総合点で並べたら、それだけで目的が達成しないことは明白です。

どの子も4教科のできが同じ訳ではない。

当然、国語ができても算数ができない、という場合がありえるし、理科はできるが社会は全くやる気がないという場合もあるでしょう。

したがって、クラス分けをした場合、算数も国語もレベルが合わない、という場合だってあり得る。しかし、こんなことは誰もでわかる。したがってこの大義名分は違う、ということなのです。

簡単に言えば、クラス分けテストをし、競争させることによって、子どもたちのおしりを叩こうとしている。いや、子どもたちばかりではない。お父さん、お母さんにもそういう競争に参加してもらって、子どもたちを勉強させようという狙いがあるわけです。

まあ、そういうことを率直に言えないから、先ほどの大義名分が出てくるわけですが・・・。

しかし、戦って勝ち上がる子どもたちばかりではない。むしろそういうことをやると負ける子が量産される。で、そういう子どもたちはやはりやる気や自信をなくしてしまうケースが多い。

これは多くの塾の先生が感じていることでしょうが、そういう競争に疲れてしまった子どもたちをもう一度受験に向かわせることは、本当に大変なこと、なのです。

こうなる前に、もうちょっと早く、来て欲しかったなあ、と思っている先生がほとんどでしょう。

しかし大手塾は決してこのシステムをやめません。

そういう競争に勝ち残った子どもたちが合格実績を作ってくれるからですが・・・。


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コメント ( 1 )
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コメント
 
 
 
本当にそう思います (ヒビコレット)
2017-09-23 21:22:31
以前から拝見させていただいています。
たまたま自分でも同様のことを書いていたところに、記事を拝見して思わずコメントいたしました。
 
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