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まあまあ


子どもたちが模擬試験から帰ってきて、「どうだった?」と聞くと、「まあまあ」と答える子がいます。

「まあまあ」という場合は、ああ、できなかったんだな、と思って間違いない。つまり手応えがなかったのだけれど、それでも振り返ってみれば、まあ、そこそこできたような感じはするから、「まあまあ」ということになるわけです。

帰ってきて「できた、できた」という子もこれはあやしい。つまり何ができたのか、ということが明確に分析できていないから、「できた」と騒いでいる。全教科満点とれるわけではないから、できた、という感覚は本当にいい加減なものでしかないことが多いのです。

じゃあ、何がいい?

「できなかった」と言っている子が一番正しい。できなかったのは、本当にできなかった場合もあるだろうし、手応えがなかった、ということもあるでしょう。しかし、少なくとも冷静に自分の出来を把握しているから、こういう子が一番伸びるのです。

自分の口から「できなかった」というのはやはり言い難いところはあります。でも、それでも正確に状況を掴んでいるのだから、その冷静さが今後の成長に役立つはず。

だから「できなかった」と言っているうちは、まだまだこれから十分に可能性がある、と思った方が良いでしょう。

実際、「できなかった」と言っている子の成績は結構、良かったりするのです。

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どちらかが受験から引くのも大事
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中等部の一次合格点
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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携帯の時計は使えません

最近スマホがいろいろなことを教えてくれるので、時計をしない人が増えてきました。

タイマーもストップウォッチもついているわけだから、腕時計なんてなくても何の問題もありません。

しかし・・・

入試はそうはいきません。

携帯はほぼ持ち込み禁止。禁止でなくても確実に電源を切るように指示されます。機内モードなんかにはできない。

では教室に時計はあるか?

ある場合もない場合もあります。

だから、入試実施要項にちゃんと書いてあります。

「時計のない教室もあるので、計算機などがついていない時計を使用してください。」

ということで腕時計をしないといけないわけです。

まあ、懐中時計でもいいかもしれないが、まあ、腕時計の方が便利でしょう。

で、これはそろそろ用意して模擬試験の時に使ってください。

あるいは塾の演習プリントのときに使ってもいい。

とにかく時計を見ることになれることです。

残り時間を判断するにはやはりアナログの時計の方がわかりやすい。

開始から何分たって、あと何分ある、みたいなことがしっかり時計を見て考えられるようになるために、どんどん使ってください。

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最初に腹を決めておく
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10月30日の問題
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詩の出題


各校の入試問題を見ていると、長文読解として1つが物語文、もうひとつが論説文・説明文、それに漢字というスタイルが多いようです。

詩の出題はその意味ではあまり多くはないのですが、逆に出る学校は出る、というイメージが強い。

詩は長文読解のように、ひとつの論理や状況が明白、ということでない場合があり、解釈は幾通りも存在する、ということがあり得るわけで、それをそれとして受け入れた上で問題を作らなければなりません。

答えは誰がなんと言おうとアである、というようなところがないといけないのですが、それを設定するのが難しい。

しかし、逆にそうだからいろいろ考えられるだろう、ということでその自由度をひとつ採点の視点にしていく、という問題を作ることができます。

したがって記述で答えを書く、ということも多くなり、採点には時間がかかるが、それを読むことで子どもたちの言葉に対する理解度や表現力を試すことができる、とも考えられるのです。

ですからそういう視点が入学者を決めるのには必要だ、と考えている学校ではその出題が多い。

逆に入試に採用することが難しいな、と感じている学校は出題が少ない。

これははっきり過去問にその傾向が出ます。

ですから、詩の対策をしっかりするかどうかは比較的わかりやすい。もちろん今まであまり出なかったからといって出題の確率が0というわけではありませんが、やはり優先順位は低くなる。

この辺は過去問をしっかりやるのと同時に、当然これから勉強する内容を決めるにあたって考慮しておく必要があるでしょう。

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第159回 公立一貫校の併願
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ゆるめ、きつめ
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親はあわてない

結局のところ、子どもたちはお父さん、お母さんの動向に非常に影響されます。

例えば模擬試験の成績が悪かった、ということになって親ががっかりしたりすると、「まずいなあ」とまず思う。

そこでやはり何とかしないと、と思う子もいるにはいるのですが、実はそれは少数派かもしれません。多数派と思える子どもたちは親といっしょに「がっかりしてしまう」ことが多いのです。

「やっぱりだめかな」

そこで何とか切り替えして、自分で何とかした経験は子どもたちにはまだない。したがって、親とおなじような対応をすることに慣れている、といってもいいかもしれません。

だから、動揺を顔に出してはいけない。あるいは何か手を打たないと、と思っても、それがあわてて手を打っているんだ、という風に子どもに悟られてはいけないのです。

あわてて手を打っている、ということになれば、子どもたちもあわてて手を打とうとします。

その行動は本当に理解しよう、とか、もっとていねいに考えようとかいう方向には進まず、単にあわてている、あるいはその場限りに対応に追われてしまう、みたいなことになるのです。

だから、あまり改善しない、というよりもむしろ後退してしてしまう。

やはり、こういうときは、デンと構えてしまうのが一番。

「大丈夫、君ならできる」

ぐらいの顔をしていると、「そうか、僕はできるんだ」という対応に変わってきます。

よくお母さんから、「私のいうことは聞かないので、先生から言ってください。」と言われましたが、実はそんなことはないのです。

お母さんの動向を子どもたちは注視しています。ただ、素直に言うことを聞く、というわけではない。

その反応の仕方はひねているように見えるかもしれませんが、非常にわかりやすい。逆にほめていやだという子はほとんどいないのです。

だから、親の方がその対応の仕方を心得ればいいわけで、まずはデンと構えるところから始めてください。

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割合の問題
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中学受験 算数オンライン塾

10月28日の問題
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コツをつかむ子


この時期になると、急に成績が伸びる子がいます。

別に今までも勉強をしていなかったわけではないのだが、模擬試験の成績が上がり始める。

最初は何か、あったのか?と思うこともあるのですが、実はちょっとしたコツをつかむことが多いようなのです。

今までだって当然、月例テストや組み分けテストを受けていたわけだし、それなりに真面目にやっていたとは思うのです。ただ、入試が近づくにつれて、本人も本当に点数をとらないといけないと意識する。今までだって本気で点数をとらないといけないということは十分にわかっていたし、それなりにはやっていたと思うのですが、やはり本番が近付くということはそういうことなのです。

で、例えば国語では、いつも授業中に先生に本文で根拠を探せと言われていました。でも、結局のところ、自分で何となくアかな、とか、この六文字かな、みたいな判断で問題を解いていたのが、ようやくにして何を言われているのか、わかり本当に根拠を探し始めた。

算数で言えば、良く考えろと言われて、本人はよく考えていたつもりだったが、今は何をヒントにものを考えるのか、少しずつつかめてきた。

こういうことは積み重なると、本人も何となく問題が解けるような気がしてくるし、発想も豊かになってくるし、対処の力も上がってくる。

例えば場合の数の問題は躊躇することなく、書き出し始めて、その結果として解き方を思いつく、みたいな展開が生まれてくる。

思うに、今までの蓄積がようやくにして日の目を見るということなのでしょう。

だから、今のところ、まだそういう兆候がないにしても、そういう日が近づいていることは間違いない。そこであきらめず、しっかり応援してあげることが肝心です。

まだ残りの時間はあるので、ちょっとした上昇のきっかけをうまくつかんでいってほしいと思います。


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やさしい問題に気を付ける
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面接で最も重要なこと
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長い時間よりも集中した時間


夜遅くまで勉強する、というのが受験勉強の典型みたいになってきているのですが、でも小学生はそんなに体力があるわけではありません。

だんだん疲れてくるが、疲れてくるのと同時に興奮もするので、眠れなくなる。

だから何となく起きていると言う子も出てくるわけですが、しかし朝から学校に行き、夕方から塾に行き、それで家に帰って遅くまで勉強って、それはなかなか身体がついていかない。

あまり長い時間やっていても、実は効率が上がっていない場合もあるのです。

小学生の勉強はやはり集中した時間をいかにつくるか、の方が大事です。

例えば40分なら40分と決めて、その間にこれだけの問題を解くとか。30分間でテキストの2ページを覚えるとか。

よくダラダラする子にはタイマーをかけて勉強させます。

30分でも集中できれば、それなりの力はついていく。逆に3時間やっても、全然という場合もあるから、やはり短時間で集中して勉強して、早めに寝るようにした方が良いでしょう。

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家庭教師や個別指導をつける理由
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中学受験 算数オンライン塾

10月26日の問題
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根拠のない自信


6年生の中に、妙に自信を持っている子がいます。

「絶対うかる」

「ボクは合格する」

みたいな呪文を唱えている。別に成績が良いわけではない。勉強しているわけでもない。でも、本人はそう言っています。

で、こういう根拠のない自信を持つ子は2パターンあります。

1つは実は大変結果を心配している。心配するなら勉強すりゃあいいんだけれど、そこはそうならない。ただ、心配を押し返すためにこういう風に自己暗示をかけている。

多分、心配に向き合うとちょっと心が折れてしまう、と恐れているのでしょう。つまり実は勉強をしていないことに対して確信があるので、だからこういう態度に出る。

もうひとつは本当にそう思い込むと合格する、と考えているパターン。

絶対にゴールする。絶対に勝つ。そう思うとそうなる、とどこかで読んだか、合格者体験記を拾い読みしたか。

で、そう思い込めば(勉強しなくても?)大丈夫だ、ぐらいに考えているのです。

いずれにしても大人は感心しないでしょうが、私は心配で心折れるよりはマシだと思っています。

どこかのタイミングで、こういう子たちはちょっと本気になって勉強を始めたりする。だって、一応合格する予定なわけだから。

そうなると、その時はなんか勢いよくがんばっちゃう、みたいなところがあるわけです。

あの試験の日だけは、できた。

そういう都合の良いことが、結構入試では起きるものですから。

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ふりこに関する問題
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高校受験と中学受験
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正しいものを選ぶのか、間違っているものを選ぶのか

選択肢の問題で、良く出てくるのが「正しいものを1つ選びなさい」「正しいものをすべて選びなさい。」「間違っているものを1つ選びなさい」「間違っているものをすべて選びなさい。」の4つのパターン。

模擬試験でも結構間違えている子どもが多いのではないでしょうか。

「え、正しいの?」

「やだ、すべてじゃない」

みたいな話です。

こんなこと、チェックすれば間違うはずがない、と思われると思うのですが、どっこい間違う。

なぜ間違うのか、子どもたちの様子を観察していると、一応、それなりに下線をひいているのです。

でも選択肢を読んでいるウチに、わからなくなっちゃう。誤っているものが多くなって、これは正しいものを選ぶのだ、と変わってしまう。あるいはひとつ明らかに違うことを見つけてしまって、これが答えだと思い込んでしまう。

例えばこんな選択肢。明治政府の改革は?という選択肢で

(イ)地価を決め、その3%を税と定めて地主に米でおさめさせた。

「ひっかからないよ。米じゃなくて金納だった。」

とわかった瞬間に違うものを選ぶんだ、にすり替わってしまうのです。

つまり最初に確認するだけでは、効果がなくなるのです。選択肢を読んでいるウチにすり替わるから。

答えを書くときに、もう一度見る、でないといけない。

こんなの簡単だったのに、と悔やむより、答えを書くときにちょっと問題を確認する。それだけで正解率は改善します。

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スランプ
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10月24日の問題
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あと100日

東京、神奈川の入試まであと100日というところになってきました。

この100日というのは、なかなか微妙な感覚があります。つまり、まだ先だなあ、とも思えるし、もう100日しかないんだ、とも思える。

が、実際にはこの100日はやはりかなり慌ただしいものがあります。昨日、出願のお話をしましたが、え、まだ先でしょう?とういう感覚をもたれた方も少なくないかもしれない。

しかし段取りを取り始めてみると、案外そうでもなかったりするのです。

子どもたちの勉強も同じです。だから、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、って思っていても、実際に最後までできない、ということになりがちなのです。

したがって、ここからは大胆にやることを絞ることをお薦めします。

あれも、これもと最早手をつけない。

これは塾の授業も同じです。最近の塾は授業がセット化されていますが、もうこの授業は出ない、と決めてもいいのです。

その分時間を上手に使って、例えば過去問をやるとか、暗記の時間に使うとか、そういう工夫をしないと絞り込んでも時間が足りなくなります。

で、残りの100日であと、これと、これと、これをやって「準備万端、終了!」ということにしたいのです。

その代わり、その分しっかりがんばって「よくやった」と自分を褒めてあげたい、と思うようになってもらいたい。

合否はもちろん気になるところですが、当然、心配したところで何か変わることはない。

だったら、今やれることをしっかりやればいいんだと割り切ってしまった方がよいわけです。

気になることは多々あるでしょうが、最早100日しかないのだから、本当に最後にやることを絞ってやりきってほしいと思います。

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ダブル出願は考えものかも
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大学付属校だから
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面接の練習


面接がある学校は少なくなってはきているものの、面接試験を行っている学校もあり、そういう学校を受けるとなると面接の練習はしておいた方が良い、ということになります。

最近は本人だけでなく、保護者と本人、という面接の形態もあるので、本当はお父さん、お母さんも面接の練習をした方が良いのかもしれません。

が、塾の面接特訓はさすがに本人だけのことが多い。

冬期講習前後に面接特訓は行われますが、まあ、その前に少しずつ準備していけば直前に慌てる必要はなくなります。

いや、別に大丈夫、という方はそれで良いのですが、「私の方が上がっちゃうかも」と思われるのであれば、ちょっと練習はしておいた方が良いかもしれません。

保護者同伴の面接の場合、保護者は1名で良いところが多いので、お父さんが面接官で、お母さんが面接の練習をしてもいいし、その逆もあるでしょう。

本人もいっしょに家族でやって、聞かれたことにちゃんと答える、という練習をしておくことです。

当たり前のように思われるでしょうが、実は、面接で一番問題になるのがここなのです。

「聞いていることが理解できていない?」

と疑問に思われてしまってはいけない。

だから、上手に答えることよりも、相手が何を聞いていて、それにちゃんと答える、という練習をしておくのが良いのです。

立て板に水、に答えることなど毛頭考える必要はありません。それよりもしっかり聞いて聞かれたことにちゃんと答える、ということに注意を集中していきましょう。


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第158回 出願準備
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10月22日の問題
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