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僕、家で勉強したいんだけど

6年生のこの頃になるとこんなことを言い出す子が出てきます。

「塾で何かあったの?」
「いじめられた?」
と親は心配しますが、もしそういう話だと
「塾に行きたくない」
と言い出すので、これとは違います。

なぜ、家で勉強したいのか。

塾のカリキュラム通りにやっても、自分の問題点が解決しない、と感じているからです。例えば、過去問がまだ終わっていない。社会の知識をおぼえていない。ニュートン算が不安だ。それぞれ、子どもが抱えている問題があり、残り3ヶ月の中で何とかしたいと思っているからです。

ですから、どういう勉強がしたいのか?

まず聞いてみてください。その上で、やはり本人が納得して勉強が進められるようにしてほしいと思います。塾に行くばかりが対策ではない。

実際に、私の塾に変わってきて、通塾日数を減らし、自分のやるべき勉強を決めてやり始めてから、急激に成績が上がってきた子がいます。

「家で勉強したい」というのは、とても前向きな発想だし、本人がやる気になっているのです。ですから、良い道を見つけてあげてほしいと思います。

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雑音

この時期、小学校でも中学受験の話題はかなり出てきます。

お母さんのネットワークだけでなく、子どもたちの話の中にも。

「○○君は、△△中学を受けるんだって」
というのはまだいい方。

塾があるから、学校行事の練習に参加できないのをたてにとられて
「あいつなんか、落ちちゃえばいいんだ」
みたいな誹謗中傷。いじめになることもあります。

お父さん、お母さんはそれを聞くことはないし、子どもが話してくれないと詳細はつかめないでしょう。

これは塾内でも同じで、例えば
「あいつ、この前のクラス分けで落ちたのに、まだ○○中学を受けるんだって」
というようなうわさやいじめは、結構見聞きするかもしれません。

で、こういう雑音は、もう気にしているとどうしようもない。言ってる本人が、逆に苦しいという面もあって、またそこから言ってる方がいじめられはじめたりする。

ただ、こういうコトを気にし始めると子も、親もつらくなりますし、子どもには「プレッシャーがかかる」わけです。

だからお子さんの様子は良く見ていないといけないわけですが、
実際の対応は、
こちらからは言わないし、聞いても動かない
が正しい。

こちらが対応していろいろ発言すれば、またそれが問題になる。また聞くのを無視するのもむずかしい。だから聞いても動かない。が正しいのです。

ある意味で言えば、親も子も異常な緊張感が続く3ヶ月。しかし、そんなことに気を煩わせていると勉強すら進まなくなります。

それに、こういうことは、入試が終わってしまうとあっという間になくなってしまう。むしろしこりが残らないようにしておけば、何ということもなく解決してしまうことが多いもの。

少なくも、言う方にはぜったい回ってはいけないと、子どもたちには言い聞かせてください。

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頭をやわらかくする

昨日、キッズの3年生の問題を見せてもらっていたら、いい問題がありました。

次の□に+、-、×、÷の記号をいれ、かつかっこを使って式がなりたつようにしなさい。

4□4□4□4=1
4□4□4□4=2
4□4□4□4=3
4□4□4□4=4
4□4□4□4=5
4□4□4□4=6
4□4□4□4=7
4□4□4□4=8
4□4□4□4=9
4□4□4□4=10

たとえば最初は4-4+4÷4=1
になります。答えは1つとは限りませんが、先取りばかりをめざすよりも、彼らができることの中で頭をやわらかくするトレーニングをしていくのが私は低学年から3、4年生のうちは大事だと思いますね。

ぜひやってみてください。私も、子どもと競争をして、ひとつ苦労したところがありました。

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速さの問題は、問題文の読み取りがポイント

速さが不得意という子が案外多いものです。

「また、間違えちゃった。速さ、できないんだよねえ」
とある男の子がもらしていました。

「うん?どうしてできなかったの?」
「A君が進む方向が違ったの」

つまり、原因を考えてみると、問題文の読み落としが多いのです。確かに速さの問題を集めてみると、問題文が非常に長くなります。

しかしポイントは、その中にあるわけで。例えば
「上流のAから」
ということを見落としたり、逆に考えてしまえばもう問題は解けなくなる。

で、私はよく速さの問題をグラフにしてときます。DVDの解説のときもグラフを多用しました。

つまり文章を視覚化するわけですね。そうすると、どこで会う、どこで追い抜かれるということがわかります。

また速さの問題を解く鍵は
「同じ時間、動いていたところ」
「同じ距離、動いていたところ」
にあります。

同じ時間動けば、距離の比が速さの比になる。
同じ距離動けば、時間の比の逆が速さの比になる。

ここを見つけることで、問題が解けていくことが多いのです。

単に「不得意だ」と決めつけるのではなく、何が原因なのかを考え、そしてどう対策するのか、方向を見つけてあげると、
「速さは得意なんだよねえ」
に変わっていきます。

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入試は試合、親はラグビーの監督のようなもの

私は良く、子どもたちに入試は試合だという言い方をします。

数年間かけていろいろな勉強をするのは、この試合に勝つため、です。しかし、試合ですから、勝つときもあれば、負けるときもある。
だからといって、負けた準備をする必要はないのです。

負けたときは、大いに悔しいし、泣いてもらってかまわない。そこからまた立ち上がればいいこと。お母さんは、
「本当に、立ち上がれるかしら」
と心配してしまいがちですが、どんな子でも立ち上がります。ただし、いい立ち上がり方をしてもらいたい。だから、負けることは思い切り悔しくなければいけないのです。

で、そのためには「本気で勝ちに行く」ことが大事です。

昨日お話したように、中学入試は当日のでき一発で決まります。その日にできれば合格、その日にできなければ不合格。だから、今までのデータはある意味どうでもいい。その日に合格できる、そのために何をするか、「本気で勝ちに行く」ことが大事です。

そして、親もその前日までしか手伝うことができません。

当日はラグビーの監督のようなもので、スタンドで見ているだけです。ハーフタイムの指示もできません。

つまり、そこまでにどう育てたか、どう本人ががんばったか、が勝負なのです。

その意味で「いい加減」な勝負をしてはいけない。やる以上「勝つ」という一点に絞って準備していくことが大事でしょう。

形にこだわるのは意味がありません。気を集中するために形にこだわってはいけない。なぜか。子どもは形で満足して、本当に気を集中しているかどうか、わからなくなる場合があるからです。

闘志は静かに燃やすのがいいし、最後の100日で十分に合格まで仕上げることは可能です。

冷静な監督として、次にどう手を打つか、具体的に考えてあげてほしいと思います。

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これからは気持ちの勝負

東京、神奈川の入試まで100日を切りました。

いよいよ最後の追い込みに入るわけですが、ここからは子どもたちの気持ちを十分に考えていく必要があります。

まだ12才。そんなに精神的に強いわけでもありません。だから気持ちの部分で大きく揺れるのが小学生であって、私がデータでだけでなく、子どもの性格やその時々の気持ちの面を重視するのはそのためです。

成績が良くても、気が弱く、上がりやすい子は失敗しやすい。また、成績が悪くてもどこ吹く風で、最後に気合を入れる子は合格ラインを突破してしまう。これが入試です。

なぜか?

一発勝負だからですね。

つまり、これからはその一発勝負に強い子にしていく準備が必要なのであって、データはデータで考えなければならないが、それで気を弱くしても意味がないのです。

受験する学校が決まっている。最早これは動かないということであれば、後はいかにこの一発勝負をものにするか、ということを考えていかなければなりません。

「まだまだ、これから」
「なんどかなる」
そういう強い意志を子どもたちが持てるように、応援してあげてください。

入試が最高の舞台になれば、それでいいのですから。

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あきらめるのはまだ早い

1回目、2回目の合不合の結果が出て、落胆しているご家庭もあるかもしれません。

もう、この成績はちょっと無理。

と感じておられるとしたら、それは早計。

もちろん程度の問題はありますが、合不合というのは、差が開くテストです。つまり分析を優先するために、非常に大きな差が出るようにしてある。

冷静に考えてみてください。

例えば4教科300点満点の学校とは違うのです。

だから、アップダウンも激しくなります。

下がるときは大きく下がる場合があるのです。それが現実。

「こういう成績が出る場合もある」

と思っていただければいい。後は志望校に向けて、何をしていけばいいのか、具体的に考えていきましょう。塾を変えることだってありなのです。問題は、きちんと対策を講じることであって、日々不安にさいなまれることではないということです。

あきらめるのはまだ早い。

お父さん、お母さんがしっかり気持ちを持って、具体策に取り組んでください。

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今、どんな先生に子どもは習っていますか?

先日、ある保護者の方から相談がありました。

「志望校の面接をするのに、どうも、その先生は、ウチの子を教えている感じではないのです。ウチの子の顔も知らない先生に言われても、納得できないし」

まあ、そういうシステムの塾はあるでしょうね。教える先生と、進路指導をする先生が違う。

なぜか?

教える先生が進路指導するのは難しいから。なぜ?

学生のアルバイトだから? でも大学生のアルバイトでも、できる人はできる。

先日、高校受験のある先生と話をしたところ、
「中学生は学生のアルバイトをすぐ見ぬくので、力のない先生を置くことはできない」といっておられました。

学生のアルバイトでもできれば問題はないし、そういう教育を塾がしていればいいはずです。

でもできない。

問題は組み分けテストです。

毎月組み分けがあれば、先生は変わる。だから教えている先生がずーっと同じ子をみているわけではない。

だから進学指導の先生がいるわけです。

でも、ということは。だれも自分の子のことを知らない、なんてことになりかねないわけですよね。

したがってデータだのみになる。私は一番ここが気になります。

データはデータでしかない。2ヶ月前の模擬試験が良くても、本番がいいとは限らない。だから、進学指導には経験も技術も必要なのです。

そこでこういう塾では残り3ヶ月組み分けをしません。最後の3ヶ月は固定でみようと。

しかし、先生の布陣が変わらないとなれば、上からいい先生がついているとすれば、結論は明白でしょう。

今、お子さんはどんな先生に習っていますか。

最後の3ヶ月は大事な時期ですから、その先生としっかりタッグを組んで準備を進められなければ、効率は悪くなるだけです。

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高望みは悪くない

中学受験は高校受験、大学受験にくらべて高望みの傾向があります。

つまり、自分の実力よりも高いところを受験する子どもが多い。偏差値60以上に全体の3分の2が受験するというような年もありました。今は、そこまで高望みではないにしても、やはりその傾向は顕著でしょう。

なぜか。

行くところがあるから、というのが正直なところでしょうか。

まだ義務教育段階なので、だめなら公立がある。浪人があるわけでもないし、行く学校がないわけでもない。それに子どもにとって、最初の受験ですから、狙ってみようというのは、決して悪いことではない。

ただ、いけないのは落ちてから慌てることなのです。

例えば、滑り止めが中途半端だと、僅差の勝負ですから、落ちる可能性はある。それで落ちて慌てて学校を探すということが、問題なのです。

ある程度、しっかりとしたシナリオを作ることが大事で、これ以外の学校ならば行かないで、3年後にするという考え方であれば、そうしっかり決める。

公立を避けるという狙いがあるのなら、合格できる学校をしっかり作る。

何が目的であるのか、ということをしっかり考えて、決めた上で、あとは迷わない。悩まない。決めるまでは慎重でいいでしょう。しかし、決めてからは迷わない。

そこが大事です。

高望みは悪くない。挑戦する気持ちは大事です。その分、親がしっかりその後のことを考えておきましょう。
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