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歴史事件の説明を練習する

 社会の記述が出題される学校があります。特に最近は増えてきていますが、なかなか社会の記述の練習をするのが難しい。

 過去問は、時事問題が多いので、3年違うともう子どもたちにはテーマがわからなくなる。だから練習にならないことが多いのです。
 
 そこでお勧めするのが歴史事件の説明。

 例えば関ヶ原の戦い、226事件といったひとつのテーマでいったいどういう事件だったのかを400字程度にまとめる練習をするのです。時間の関係でたくさんはできないでしょうが、それでも10回ぐらいは練習すると、明らかに社会的な文章を書けるようになってきます。

 歴史事件の説明は、歴史の復習にもなります。自分で説明しろ、ということになると案外、あいまいな記憶がわかってきたりするもの。そうなるとやはり調べたりすることになりますから、結構時間がかかったりしますが、知識が明確になるという点ではいいでしょう。

 ただし。

 歴史が好きな子は本当に好きですから、こればっかりやってしまう。楽しくて仕方がない。まあ、こういう子は文系の素養があるのでしょうが、しかし歴史だけやって合格できるわけではありませんから、時間のコントロールが必要でしょう。

 10回ぐらいやれば、できるようになってきますが、ここでも国語の時と同じような注意が必要です。

 1 一文は短く。ひとつの文はひとつのことを言えばよい。
 2 結論は先にかく。

 まずひとことでこの事件は何か、ということを最初に書いてしまう。226事件でいえば陸軍青年将校による反乱、とかクーデター未遂事件とか。この最初の言葉があると、比較的説明がしやすくなっていきます。いつ、どこで、だれが、何を、どうした、というような内容もしっかり盛り込めるようにしますし、それを親が確認してあげれば、採点もそれほど難しくはないでしょう。

 ただし、やりすぎないように。算数もがんばらないとね。


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冬休み、講習に行かなくてもいいですか?

 ここのところ、こんな質問が届いています。(田中貴.comお問い合わせ、ご相談)


 多分、娘のときの記事を読まれた方が多いのではないかと思います。(といって、どこに書いたか覚えていないのですが。)
娘は飛び級をしていました。ので、6年生の2学期は大きな試験だけ受けていたのですが、これがとんと良くない。おかしいなあ、と思っていたら、なーんと過去問をぜんぜん練習していなかった!
 何!というので、12月からは塾に行かず、冬期講習も出ず。黙々と家で過去問をやらせました。塾の先生は心配してくれましたが、いかんせん、やってないものはどうしようもなく。ということでなんとか1月で過去問が終わり、間に合った、というようなお話なので、それが良いというお話とも違うかなと。

 ただ、やはり悩まれている理由は同じようです。過去問も十分でなく、暗記も十分でない結果が出ているのに、またこれで冬期講習を朝から晩までやって、何ができるようになるのか、心配だというお話。しかも塾の先生に相談すると、
「冬期講習は出ないとまずいです。」
の一点張りで、そりゃあ、売り上げ大事ですから、とつい勘ぐりたくなってきて。

 そうですね。これはお子さんとの相談がまず必要です。やはり塾を全部休んでいいか、という話はお子さんも抵抗があると思いますので、まず話し合ってみてください。本人がそれよりも家で勉強したい、と言い出す場合があります。この場合は、思い切って休んでしまっていいと私は思います。というのは、子どもが「他にやりたい勉強がある」と思っている場合、それで失敗すると後悔が残るからです。あの時、そういう勉強をしたかったのに、親がさせてくれなかった、というのはあまり楽しくない話ですから、本人が家で勉強してければそれでよいのではないでしょうか。

 一般には、塾も行き、家での勉強も確保したい、ところなのです。本来であれば午前中に6年生の授業があるといいのですが、多くの塾は午後から夕方ですね。本当は朝早く起きて、塾に行き、午後からは家に帰ってしっかり勉強する、という流れがいいなと思います。

 ところが最近は塾の拘束時間が長くなりました。なかなか自分の都合に合わせてくれるわけではありません。だったらお休みをする、というのもありでしょう。この辺はお子さんとしっかりコミニュケーションをとって決めてください。

 この時期は子どもたちの気持ちがしっかり入試に向き合う時期です。したがって、短期間で良い結果が出ます。その分、効果的に時間を使いたい。だから、先にお話した通り、データから考えて、この冬の優先順位を決めてください。それをやるのに、時間がなければ、当然、優先順位を考えて塾を休んでもかまわないことだと思います。


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時事問題の対策

昨日は大阪市長、府知事選でした。

いわゆる二重行政の問題ですが、これも時事問題にはなりやすいかもしれません。ただ、今年は震災もあり、原発の問題もあり。普通の年よりも、時事問題の出題は増えるかもしれません。

時事問題は、それほど専門的な問題が出るわけではありません。小学生として現在の日本や世界をどうとらえているのか。自分の意識の中でどうとらえているのか、が問題になりやすいのです。

例えばこんな問題。

11月円高・ドル安が進行して、一時的ではありますが、14年ぶりに1ドル=84円台を記録しました。

円高、ドル安が進んだときに予想される状況として、適切でないものを次のア~エから1つ選び記号で答えなさい。

ア 日本で生産された製品がアメリカ合衆国で販売されるとき、ドルで表示されている販売価格が上昇する。
イ アメリカ合衆国で生産された製品が日本で生産されるとき、円で表示される販売価格が下落する。
ウ 長期にわたって円高・ドル安が進んだ場合、アメリカ合衆国向けの輸出品の生産工場を日本からアメリカ合衆国へ移転させる企業が増加する。
エ 日本に来るアメリカ人の観光客が増加する。

(ラ・サール中)

ことしも円高が進んで、今は80円を切ってしまっていますので、円高の問題も出やすいかもしれませんね。答えはエです。適切でないものを選べ、というところがひっかかるかもしれませんが。

やはり小学生ですから、別に経済の話を詳しく知っていなくてもいい。円高、ドル安の意味を考えれば日本にとっては輸出にはマイナス、輸入はプラスです。そういうことを考えて選べばいいわけです。


最近、時事問題や現代社会の問題が増えてきました。単に歴史や地理の知識を聞く、というよりは時事問題に合わせて複合化する傾向が強くなっています。

年末に各新聞でも今年の10大ニュースが発表されますので、しっかりチェックしておきましょう。


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受験を失敗させる親

中学受験は保護者が受験にかかわる要素が多い分、失敗の原因を作ってしまう可能性が少なくありません。
入試まであとわずかになってきましたから、ちょっと警鐘を鳴らす意味でお話してみたいと思います。


(1)言葉で厳しく、態度が甘い親

「勉強しなさい。」「何度いったらわかるの?」
言葉は怒気を含んでいるものの、実際には「仕方がないわね、もう寝なさい!」となってはいけません。
例えば子どもが計画を立てた勉強が終わらなかったら。
「大変ねえ。がんばってね。お母さんは先に寝るから。」
が正しい態度なのです。次の日が眠かろうと、朝、起きれなかろうと、それは本人が悪い。自分がやろうと思ったことは最後までやらないといけないのです。だから言葉が厳しい必要はありません。言葉が厳しくても、「お母さんは寝ろというに違いない」と思われたら、そこで勝負ありですから。

(2)子どもの障害を取り除こうとする親

人生、いろいろあるのだから、自分で何とかするということができないと先先困ってしまうと思うのです。
しかし、どんどん取り除いてしまう。まるでラッセル車、あるいはブルドーザーのように。子どもは人がやってくれるのなら、当然、自分でやろうとは思いません。
よく自立させようとお考えになっているお母さんとお話をしますが、そういうお母さんに限ってまだ子どもを朝起こしているのです。自分の時間をコントロールしようと思ったら、朝、自分で起きるのが当たり前。学校に遅刻しようが、自分のまいた種。だから自分で起きるまでほっとけばいいのです。子どもの部屋の掃除、お母さんがしていては自立はほど遠いと思ってください。

(3)子どもの受験が自分の受験と同質化している親

誰が受けるのか?当然、子どもでしょう。しかし、まるで自分が受けるかのように心配したり、準備されているお母さんがいるものです。もちろん、それなりに親として準備しなければいけないことはあります。願書や手続きは親がやってあげないといけないでしょう。しかし・・・。本人がやらなければいけないことまで、お母さんがやる必要はありません。これから入試が近づいてくるにつれ、子どもの受験だとしっかり割り切る必要があります。
本人がどこまでやるのか、しっかり見届けてあげるのは大事なこと。しかしあまり手を出しすぎると、本人は「最後はお母さんが入れてくれる」などと思うようになったりするものです。

(4)今の学校や受験状況を知らない親

さすがにお母さんは情報通なのですが、お父さんが疎いという家庭はまだまだ多いかもしれませんね。最近は保護者会や講演会にお父さんが足を運んでくださる方も増えましたが、しかし、そうでない方も多いのが現実かもしれません。
「え、そんな学校に行くのに塾に行くの?」
今の学校はお父さんの時代の水準と大きく違っているはず。ですから、そういう言葉がいかに子どもを傷つけるか、あまりご存知ないとすれば、それは問題外。おじいさんやおばあさんではないのだから、今の状況はある程度知っていてほしいものだと思うのですが。
ただし、お父さんがあまり詳しすぎるというのもちょっと考えもので。お父さんもお母さんも子どもにはっぱをかけていると子どもの逃げ場はなくなります。お父さんが一番果たさなければいけない役割、それはお母さんの話を聞いてあげることなのです。



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データから考えるべきこと

 中学入試はいわゆる独自入試です。

 独自入試というのは、その学校ごとで問題の内容が違う、ということです。当たり前のようですが、例えば高校受験の場合、公立高校は一斉入試で、問題はどこでもいっしょというところが多いので、学校別の対策というのはそれほど重要ではありません。

 しかし中学受験は各校の問題が違います。そして問題を作るのは学校の先生ですし、問題は学校がどういう子をほしいかということで決まってくるので、それなりに学校別の傾向がはっきりしています。

 例えば中学に入ってレポートの多い学校があります。こういう学校に入ってものを書くことができない、と本当につらくなる。だから入試の段階で国語にとどまらず、社会や理科でも記述の問題を出す。理科の生物を出す学校というのは、中学に進んでその観察が多い、など、やはり理由あってのことなのです。

 逆に記号式が多いところは、受験人員が多い、という事情があります。例えば2日以降で受験人員が多くなると、すぐに結論を出すためには、なるべく採点に時間のかかからないようにしたい。コンピューターで採点をする、というところもあるでしょう。大学付属などは、大学入試のためにそういうシステムを持っているので、利用させてもらっている学校もあるようです。

 で、これだけ明確に傾向が出ているのだから、それを研究しない手はない。

 しかも、東京、神奈川の入試解禁日は2月1日で、2月3日までにおおよその学校の入試は終わってしまいます。ということは受けられる学校は午後入試を含めても限られます。そのうち、絶対入るという滑り止めを考えると、対策をしなければいけない学校はわずか。

 条件が整っているのです。だから中学入試は他の入試に比べて、学校別対策をする意味が非常に大きいのです。

 子どもが過去問をやっているときに、その横で、どんな問題がでているのか、傾向はどうなのか、保護者のみなさんも研究してみてください。

 例えば過去10年で見てみると、傾向は実にはっきりしていることに気がつくと思います。

 多くの学校で言えば、だいたい長文が2題、と漢字の書き取りでしょう。文章はひとつが物語。ひとつが随筆か説明文。記述の割合が多い、少ないは学校によってさまざまですが、だいたい形が決まっているはずです。

 そして学校にはある理由があるから出題傾向が決まってくるので、それはそう頻繁に変わることはない。大きく変わる場合は必ず説明会で事前の説明があるはずです。

 それがない以上、大きな変更はないと見ていい。となれば、今の子どもの実力から考えて何をやればいいのか、自然、見えてくるものなのです。

 例えば算数の出題。大問が6題と決まっていたら、そのうちどの問題がどのくらいのレベルなのかを調べていくと、だいたい子どもの課題というのが見えてくるでしょう。

 4題までは比較的取れていれば、あと1題解けるかどうかが問題になりますが、その4題でミスが多ければそれに関する対策をしないといけないことになります。またジャンルによって、速さの問題が良く出ているが、なかなかそれができないということになれば、そこに対策の中心を持っていく必要がでてくるわけです。

 それを考えず、ただひたすら塾の課題だけに応じていても、実際は遠回りをする可能性が出てきます。

 受ける学校の傾向は親がまずしっかり研究し、子どものデータと比べてみて、残りの時間の課題を整理すべきでしょう。それをやるとやらないとでは、結果に大きな違いがでます。

 中学受験が親と子の受験だ、といわれるのは実はこういうところにあるのです。高校受験であれば、子どもがそういうことを考えられるようになってきますが、小学生ではまだそこまで行かない。だから親の出番があるわけです。


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「この問題、おもしろいんだ」(田中貴.com)

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