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6年受験用 DVD教材 これでわかる「力のつりあい」のお知らせ

前回のこれでわかる「電気」に続いて、今回は力のつりあいを制作しました。

力は、得意な子にとっては得点源ですが、なかなかわかりにくい部分もあり、特に物理的な要素のある部分は大人も教えにくい範囲ではないかと思います。

今回はここ3年の入試問題から、重要な6つの単元を選びました。

1 ばね
2 てこ
3 滑車・輪軸
4 浮力
5 ふりこ
6 斜面の運動

教えていく順序として、1→6が合理的なのでこのような並び方になっていますが、実際に頻出しているのは5と6です。

ポイントはいたってシンプルなのですが、てこや滑車の問題よりもむしろふりこや斜面の運動に最近の入試傾向が集まっています。これは特に受験校でよく見られる傾向で、やはり理科系の素養のある子をとりたいという学校側の希望の現われではないでしょうか。

今回は前回と違ってテーマが多いので、ステージを2つに分けました。

(1)基本事項の解説と例題の解説
(2)入試問題に挑戦

入試問題では、ここ2年の問題に集中して、詳しい解説をつけています。

とはいってももう12月ですから、残りの時間はわずかです。効率よく勉強できるように考え、ポイントは思い切り絞り込みました。でも合計で150分になってしまいましたので、テーマを1つずつ克服していってほしいと思います。

力のつりあいはやはり出題にパターンがはっきりしています。たとえばふりこではくぎにひっかける問題。また近年物理的な範囲として斜面の運動はむずかしいが、しっかり理解してほしい範囲だと思います。

今回の問題も基本的な範囲から偏差値60までの入試問題をとりあげていますので、冬休みまでにマスターできれば「力学」が得点源になると思います。

お役に立てば幸いです。

これでわかる力

DVD教材「これでわかる力」くわしくはこちらから

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受験は勝負事

いよいよ入試が近づいてきました。同じ志望校をめざしてがんばっている子どもたちも試験が終われば、合格者と不合格者に分かれます。そういう意味では、やはり受験は勝負事だと私は思います。そのときの試験で、いい点がとれるかどうか、ということにかかっているわけで、受験準備はそのためにすべきことなのです。

したがって、無駄なこと、無理なことをやっていても仕方がない。中学受験はやらなければいけない分量が多いので、どこを効率化して合格させることができるかという点に絞って考えていかなければなりません。その意味では学校の教育方法とはだいぶ違ってくるでしょう。

今の受験産業は、どちらかといえば保護者の負担が軽くなるようにできています。保護者が家庭であまり面倒を見なくても済むように、家で勉強をたくさんしなくても済むように、ということで通塾機会も増えているわけです。しかし、それが本当の意味で効率化につながっているのかというと、私はそうではないと思っています。

中学受験のメリットの一番は、保護者が受験にかかわりながら、受験のデメリットを減らすことにあります。小学校6年生といっても、まだまだ自分だけで判断できる範囲は小さいので、その分保護者がかかわることで子どもたちを守ってあげられるのです。例えば偏差値や順位というのは、単にその試験の結果に過ぎません。子どもの価値(?)を表すものではまったくないのですが、しかし数字は一人歩きします。子どもたちの中には、偏差値さえとればえらいんだ、みたいな考え方をする子もいるほどです。しかし、それでは子ども自身が方向性を見失ってしまう。偏差値がとれないからといって、だめな子ではない。これから成長する過程にあるわけだから、一回の試験の結果よりもこれから、どうするか?ということが重要です。だから保護者のフォローが必要になるわけですね。
だから私は保護者の負担が軽くなるということは、子どもたちの負担が大きくなるばかりだと危惧しているのです。

塾は、どうやったらこの子が、合格するか?ということを考えていくのが筋だと思うのです。土台、小学生が中2までの先取りをするわけですから、すべてをやろうとすることにすでに問題があります。先日、ある6年生が分数の計算を今、学校でやっているんだといっていましたが、中学受験の現場とは大きくかけ離れているのが現状なのです。だから、どの部分を削って、どの部分を強化するのか、塾や保護者が考えていって、子どもに無理をさせない方法をとらないと中学受験のメリットを享受できないと思います。

最近はインターネットや動画の環境がよくなっているし、子どもたちもパソコンに慣れてきているので、こういう点での効率化も考えられるでしょう。あるいは学校別対策に集中するのもひとつの方法です。対策すべき学校は結局2潤オ3校なのですから、すべてを網羅するという考え方はあまり得策ではありません。

とにかく、がんばるんだでは意味がないのです。勝負事だから、どうやって勝つか、その戦略がないといけない。ただ、子どもたちに戦略を立てられる力はまだ、ありません。だから保護者が考えないといけないのです。塾は利用するものであって、塾にまかせきりにしていいものではありません。

中学受験は親の意思だとお話しましたが、だからこそ、親はしっかり受験に関わって、子どもたちのフォローをしてあげてほしいと思います。

田中貴.net
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過去問を練習したって、同じ問題は出ない?

あるお母さんと話をしていて、塾の先生に「過去問を練習したって、同じ問題は出ないから、あまり時間をかけないでください。」と言われたそうです。

そういえば、時々こういう話を聞くのですが、過去問の勉強の目的が全然違います。過去問を解くことによって、

(1)学校別の出題傾向になれる。
(2)出題の意図を見ぬく練習をする。
(3)正確に解き上げる練習をする。
(4)じっくり考える訓練をする。

(1)以外は他の問題でもできる、その通りでしょう。塾にはいろいろな志望校を持つ生徒が集まります。だから、いちいち対応できない。だからいろいろな要素を持った問題をやらせるから、過去問の分は心配しなくてもいい(?)という話ならまだ、わかります。ただ、過去問は子どもたちのモチベーションが非常に高くなる。塾の教材やテストで高い点をとるよりも嬉しい。これなら合格しそうだ、と思えるからです。(まあ、逆も確かにありますが。)

だから過去問をやるのは、実質的な学習効果があります。それに(1)ばっかりは過去問をやらないとできない。土台、同じ問題が出ることを期待して過去問をやるわけではないのです。ただ出題者の顔ぶれはある程度決まっているし、学校がどういう子どもをほしいかという像も決まっている。その中で各校が工夫をこらして作るのが入試問題です。こんなに実践的な教材は、作ろうと思ってもなかなか作れるものではありません。ですから、まずは過去問をやりこなすという勉強をお勧めしているわけです。

ただ、社会についてはあまり古い問題をやると、データが変わってしまいます。ですから、まあ5年まででいいでしょう。(ただ歴史なんかは、やって損はありません。)

塾によっては、過去問をする時期をかなり後ろにしているところがあります。これはやはり授業をやる上で、いろいろな子どもたちの第一志望に対応するのは困難であるからです。ただ、逆に言えばそれだけ「出ない問題」をやらされている場合が考えられるので、やはり自宅では過去問をなるべく早めにやった方がいいでしょう。子どもたちはそういう意味では、あまりよく考えないで勉強しているのです。「先生に言われたからやる」という子が圧倒的に多い。でも中学受験の本質は、4年分の先取りですから、どこかを切り捨て、効率化しないとうまくはいかないものです。

首都圏の入試で言えば、スケジュールが短縮化して2月1、2、3日でほぼ入試が終わってしまいます。ということは、滑り止めを除けば、実際に対策すべき学校は1校か、2校なのです。そこに集中していくことの方が勉強はより効率化できます。その中核が過去問の勉強ですから、ぜひがんばってほしいと思います。

田中貴.net
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急いで解く?

模擬試験で、試験時間内に全部解き終わらない生徒はたくさんいます。

しかし、空欄はやはりもったいない。だから何とか答えを書きなさい、という話になるのですが、だからといって、あわててやってもろくなことがないというのが現実ではないでしょうか?あわてれば当然ミスがでやすくなります。むしろ自分ができる問題を選んで、その正解率を上げる方がやはり合格への近道ではないかと私は思います。

そんなとき、あるご相談を受けました。教科は国語。やはり模擬試験で空欄が多いので、問題文を斜め読みして、問題のところだけしっかり読んで、解いていくというやり方を試してみたら?ということだったそうです。

これは我々が子どもたちの質問に答えるときに、あまり時間がないとやる方法ですが、決して薦めるものではありません。やはり間違いがおきやすいくなる。大事な部分を読み飛ばしてしまう可能性が高いからです。

国語のテストでは、まず知識をやり、次に問題文が短い、あるいは問題数が少ない方の長文読解から手をつけるというのが常套手段です。しかしこれを上手にやる子もまだまだ多くはない。多分、最初から読んでしまっている生徒が多いのではないでしょうか。むしろこちらの方をしっかりマスターして、実際の長文読解はやはりていねいに読んでいくにこしたことはないと思います。

これから受験まで、私が一番重要視するのは「正解率」です。これはどの教科でも同じ。答えを出した問題の正解率を上げていく、ていねいさを身につけていく、こちらの方に注力してほしいと思います。

せいてはことを仕損じる、急がば回れというではありませんか。

田中貴.net
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受験を失敗させる親

中学受験は保護者が受験にかかわる要素が多い分、失敗の原因を作ってしまう可能性が少なくありません。
入試まであとわずかになってきましたから、ちょっと警鐘を鳴らす意味でお話してみたいと思います。

(1)言葉で厳しく、態度が甘い親

「勉強しなさい。」「何度いったらわかるの?」
言葉は怒気を含んでいるものの、実際には「仕方がないわね、もう寝なさい!」となってはいけません。
例えば子どもが計画を立てた勉強が終わらなかったら。
「大変ねえ。がんばってね。お母さんは先に寝るから。」
が正しい態度なのです。次の日が眠かろうと、朝、起きれなかろうと、それは本人が悪い。自分がやろうと思ったことは最後までやらないといけないのです。だから言葉が厳しい必要はありません。言葉が厳しくても、「お母さんは寝ろというに違いない」と思われたら、そこで勝負ありですから。

(2)子どもの障害を取り除こうとする親

人生、いろいろあるのだから、自分で何とかするということができないと先先困ってしまうと思うのです。
しかし、どんどん取り除いてしまう。まるでラッセル車、あるいはブルドーザーのように。子どもは人がやってくれるのなら、当然、自分でやろうとは思いません。
よく自立させようとお考えになっているお母さんとお話をしますが、そういうお母さんに限ってまだ子どもを朝起こしているのです。自分の時間をコントロールしようと思ったら、朝、自分で起きるのが当たり前。学校に遅刻しようが、自分のまいた種。だから自分で起きるまでほっとけばいいのです。子どもの部屋の掃除、お母さんがしていては自立はほど遠いと思ってください。

(3)子どもの受験が自分の受験と同質化している親

誰が受けるのか?当然、子どもでしょう。しかし、まるで自分が受けるかのように心配したり、準備されているお母さんがいるものです。もちろん、それなりに親として準備しなければいけないことはあります。願書や手続きは親がやってあげないといけないでしょう。しかし・・・。本人がやらなければいけないことまで、お母さんがやる必要はありません。これから入試が近づいてくるにつれ、子どもの受験だとしっかり割り切る必要があります。
本人がどこまでやるのか、しっかり見届けてあげるのは大事なこと。しかしあまり手を出しすぎると、本人は「最後はお母さんが入れてくれる」などと思うようになったりするものです。

(4)今の学校や受験状況を知らない親

さすがにお母さんは情報通なのですが、お父さんが疎いという家庭はまだまだ多いかもしれませんね。最近は保護者会や講演会にお父さんが足を運んでくださる方も増えましたが、しかし、そうでない方も多いのが現実かもしれません。
「え、そんな学校に行くのに塾に行くの?」
今の学校はお父さんの時代の水準と大きく違っているはず。ですから、そういう言葉がいかに子どもを傷つけるか、あまりご存知ないとすれば、それは問題外。おじいさんやおばあさんではないのだから、今の状況はある程度知っていてほしいものだと思うのですが。
ただし、お父さんがあまり詳しすぎるというのもちょっと考えもので。お父さんもお母さんも子どもにはっぱをかけていると子どもの逃げ場はなくなります。お父さんが一番果たさなければいけない役割、それはお母さんの話を聞いてあげることなのです。

田中貴.net
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4教科のバランス

最近の塾では4教科の先生がばらばらというところが増えてきました。少なくとも文系、理系で分けているところも多いようですが、小学生に各科の先生がかかわるというのは、本来はまだ難しいといわなければなりません。

小学校では担任の先生がなるべく多くの教科を見る、中学校では各科の先生にかわります。これは学習の優先順位や状況の把握を小学生の側ではなかなかしにくいので、なるべく情報の一元化を図る方がいいからです。中学生になれば、科目的な専門性がでてくるので、どうしても科目別の先生に分かれるのですが、中学受験では専門性は中学生程度ありますが、しかし勉強するのは小学生(しかも最近の小学生の精神年齢はさらに幼いので)ですから、受験指導という点では1人の担任指導の方が結果が出ると私は思います。

というのも4教科の先生がばらばらだと、各科の内容を先生が子どもに伝える。そのときの優先順位が決まらない。結局、子どもは全部やらないといけないので、「がんばるしか」ないのです。

私の教室は、やはり文系科目を同僚に任せていますが、一方で週1回、私自身が4教科をみる時間を作っています。どういう状況にあるのか確認するためにやるのですが、そうすると何が問題点なのか絞りきれるので、家庭での勉強などの指針を切り替えることができるのです。

ただ、4教科をみる先生は圧倒的に少なくなりました。これは先生に負担がかかるので、当たり前ですけどたくさんの教室を持つ塾には向きません。ただ、そういうスタイルで子どもたちの面倒を見て成果をあげている塾が地域にはあります。

中学受験は中2までの先取り学習が本質ですから、学習は合理的に進めるべきなのです。

全部やるというと、物理的な時間が不足するのは当たり前のことなので、そこをいかにシンプルにするか、大人が工夫しなければなりません。

学校別対策も学習の効率化には役立ちます。

「全部やる」ということが当たり前になっていると中学受験準備としては遠回りをしてしまうことになるので、要注意です。

田中貴.net
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模擬試験の見方(2)

何を失敗したのか?という点でいえば、いくつか問題点が浮かび上がってきます。

(1)まだよくわかっていない分野がある。
(2)問題を読み飛ばした
(3)条件を勘違いした
(4)計算間違いをした
(5)時間が不足した

などがあるでしょう。それぞれについて対策を考えていきましょう。

(1)まだよくわかっていない分野がある。
早急に復習する必要があります。例えば理科では浮力、電気、天体など、子どもたちが不得意な範囲はある程度決まってきます。これまでのテキストを読み直したり、練習問題をやってみたりする必要がありますが、自分が受ける学校であまり出ないということになれば、それほど時間をかける必要はありません。要は、頻出する範囲に対する苦手がないかどうか?ということが一番大事です。

また、あまり細かいことまで覚えていても仕方がありませんから、むしろ、「まとめ」を利用すると良いでしょう。四谷大塚の四科のまとめなどをいい教材になると思います。

(2)問題を読み飛ばした
これはやはりあせっているから起こることでしょう。過去問や入試傾向の似た他の学校の過去問を時間を決めてやることによって、練習をしていくのが良いと思います。このとき、
①条件にしっかり下線を引くこと
②それを使っているかどうかチェックすること
③答えが出たと思ったら、もう一度問題を確認すること
の3点をしっかり守ることでしょう。

(3)条件を勘違いした
早飲み込みというか、自分が知っている問題だと勘違いする場合が多いようです。(2)と同じ対策をしていきますが、これもあせりからくるケースが多いので、自分のできる問題をしっかりできればいいんだという考え方に切り替えることでしょう。

(4)計算間違いをした
よくありますね。最初から計算間違いをして、ずいぶん損をしている子どもたちが多いものです。
①計算は式をまず書くこと
②たて式の計算をやったら、その場でもう一度見直すこと。
の2点を徹底します。日ごろから計算練習をしていると思いますが、たくさんやる必要はありません。その代わり「絶対に間違えない」というやり方をしてください。1日3問でいいですから、見直しをして、これで絶対あっているという確信を得たところで、答え合わせをするように練習すると、ミスは減っていきます。

(5)時間が不足する
基本的にあわてても、ミスが連発するだけです。合不合は差を大きくするために、たくさんの問題を出していますが、受験する学校の入試は多分、これほど忙しくはないでしょう。ですから、時間が不足してもあまり気にしない。むしろ「できる問題」を確実に得点する練習をしたらいいと思います。

秋の学習のポイントは
(1)授業の復習
(2)過去問の練習
(3)知識の暗記
の3点です。特に(3)にはこれから時間がかかると思いますが、しかし、算数の答案練習は欠かさないように注意してください。もはや、あまり難しい問題はいいので、ミスをしない、という一点に絞って演習を進めていくことが大事です。
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