中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
比べられた子
勝手がわかっている分、兄弟姉妹、同じ塾に行っている子が結構多いのかもしれません。
お母さんも下の子になると、大分勝手がわかってくる。塾の先生ともよく話ができるから、初めての塾よりは、勝手知ったる塾の方が良い。
というので、下の子も行く。で、先生が上の子のことを知っていると、
「そうか、○○の妹か、」
とか
「○○さんの弟ね。」
みたいな迎えられ方をします。
まず、ここが一つの試練。「お兄ちゃん、僕のこと、なんか言ってたのかなあ。」と疑心暗鬼になったりする。
で、まあ、しばらく通ううちに、先生もだんだん下の子のことがわかってくる。
「なんだ、お兄ちゃんはもうちょっとがんばってたぞ」
いや、これは言う先生にも多少、問題はあるのです。でも、悪気はないかもしれない。本人をがんばらせようと思うから、つい言ってしまう。
しかしねえ、下の子というのは、常に比べられているのです。あちらこちらで。
「お兄ちゃんはこうだったわよね。」
とか
「お姉ちゃんはできたのよ。」
とか。
別に自分のことは言われているわけではないが、比べられている、と常に思ってしまうのが下の子です。
で、まあ、上がそこそこずっこけてくれてれば、
「君の方ができるよ」
なんてことになって、うれしいのですが、ほら、浅見光彦の兄みたいのがいる場合もあるわけで。
比べられてもタフであればいいのですが、例の「どうせさ、僕はさ」みたいになってもいけないので、下の子は下の子、と考えてあげてください。
兄弟姉妹、同じように育てているつもりでも先先いろいろ違ってくるのだから、最初からそれぞれ違うんだ、と考えておかれた方が良いでしょう。上と同じようにやらせなくてもいいのです。兄が中学受験をしたから、下も受験をしなければならない、ということもありません。
それぞれの個性に合わせた育て方を考えてみられると良いと思います。
今年も1年、読んでいただいてありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
田中 貴
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来年は普通のお正月にしようね?
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中学受験 算数オンライン塾
12月31日の問題
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朝型にならない
この時期、朝型に切り替えるのが良い、というお話は何度かしているのですが、それでもなかなか切り替わらない子は結構いるものです。
だいたい平日は塾が終わるのは9時か9時半。それから帰ってきて、まあ、少し何か食べて、ちょっと勉強でもしようものなら、あっという間に11時になってしまう。
慌てて「もう寝なさい。」という話になるわけですが、しかし、体は結構疲れていても、神経は高ぶっていることが多い。授業に出ていると、先生とのコミュニケーションもあるし、友だちともたくさん話をするだろうから、当然、興奮する部分はあるわけです。
だから早くベットに入っても、寝られない。寝られないなら、勉強しよう。とはならないかもしれないが、起きている子は多いので、結局早く起きられない。
これはしかし、早く習慣にしてしまう方が良いと思います。寝れないのなら、早く寝る練習をする。それでも部屋を暗くして、静かにしていると、まあ眠れるものです。
不思議なことに、入試前日になると、みんな早く寝るし、「寝れなかった」という子はあまりいません。
ということは「寝れる」ということなのです。
ただ、起きれないというのはあるかもしれない。だいたい寒いし、6時に眼を覚まして勉強なんて、大変だ、となかなかベットから起きられない。
こういう場合、ひとつの方法として家族みんなで早起きする、という方法があります。
「え、なんで私が。」
と思うかもしれませんが、しかし、みんなが起きていると家の中は賑やかになるから、まあ、何となく起きることになるし、それで朝食でもあれば、食べてほしいと思うから、結局は起こす。
その結果として、午前中の時間がたっぷり使えます。
夜遅くまで何かやっていると、結局、次の日はゆっくりになってしまい、その結果として勉強時間がなくなるのです。だったら、寝た後元気になった頭で勉強した方が本当は効率が良い。
これで正月休みに入り、正月特訓が朝早くからある塾もあるでしょうから、今度こそ、朝型に切り替える覚悟でがんばってみてください。
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ていねいにやると遅くなっちゃうんだよ
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経済史の問題
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お父さんの気合もほどほどに
昨日が御用納めだった会社は多いので、これでお父さんも正月休みに入られた方が多いでしょう。
入試も近いことだから、よし、いっしょに勉強するぞ、と気合が入った方もおられるのではないかと思うのですが、だからといって「やりすぎ」にならないように気を付けてください。
長い方だと今年は1月6日まで9日間あるわけですが、子どもたちも講習に行くだろうし、そうずーっと勉強できるわけでもない。
お父さんの直近の受験勉強は「大学受験」であることが多いので、どうしてもその時の感覚に陥りやすいのですが、しかし相手は小学生です。そんなに体力があるわけではないので、集中も長続きするわけではない。
知識の確認をするにしても、過去問を解くにしても、「まだまだ」と思われるかもしれないが、本人もがんばってきているので、むしろ一生懸命ほめてあげてください。
それと、もう一人がんばっている人がいます。
それは「お母さん。」
そして、子どもと同じようにプレッシャーがかかっているお母さんも多いのです。
ですから、お母さんのフォローも忘れないようにしてください。日頃、仕事が忙しくてなかなか子どもの勉強の面倒が見れない方は多いし、それはそれで良いのです。
むしろ、こういうときはお母さんと良く話をしてお母さんのプレッシャーやストレスを解消してあげてください。
入試は本人ががんばるべきもの。
本人が力を出し切れるようにするには、お父さん、お母さんも腹を決めて「子どもが入る学校をベストにしよう」という心構えができれば一番良いのですから。
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豆電球の問題
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中学受験 算数オンライン塾
12月29日の問題
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入試も近いことだから、よし、いっしょに勉強するぞ、と気合が入った方もおられるのではないかと思うのですが、だからといって「やりすぎ」にならないように気を付けてください。
長い方だと今年は1月6日まで9日間あるわけですが、子どもたちも講習に行くだろうし、そうずーっと勉強できるわけでもない。
お父さんの直近の受験勉強は「大学受験」であることが多いので、どうしてもその時の感覚に陥りやすいのですが、しかし相手は小学生です。そんなに体力があるわけではないので、集中も長続きするわけではない。
知識の確認をするにしても、過去問を解くにしても、「まだまだ」と思われるかもしれないが、本人もがんばってきているので、むしろ一生懸命ほめてあげてください。
それと、もう一人がんばっている人がいます。
それは「お母さん。」
そして、子どもと同じようにプレッシャーがかかっているお母さんも多いのです。
ですから、お母さんのフォローも忘れないようにしてください。日頃、仕事が忙しくてなかなか子どもの勉強の面倒が見れない方は多いし、それはそれで良いのです。
むしろ、こういうときはお母さんと良く話をしてお母さんのプレッシャーやストレスを解消してあげてください。
入試は本人ががんばるべきもの。
本人が力を出し切れるようにするには、お父さん、お母さんも腹を決めて「子どもが入る学校をベストにしよう」という心構えができれば一番良いのですから。
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倍率は気にしない
そろそろ1月校の倍率が情報として出始めてきました。
1月校は入試日が前年と変わりやすく、数字が多少上下することがあります。倍率が上がる学校に出願をして、「あら、失敗したかしら」と思う場合もあるかもしれませんが、気にしないことです。
もちろん倍率が上がれば当然、難しくはなるのですが、しかし、その上下で受験校が変わると当然対策も違ってくるわけだから、結局準備としては不十分になります。
予定していた学校に対してしっかりと過去問をやったり、対策を続けていたのだから、受験する学校に対する準備が一番整っているわけです。
だから初志貫徹。当初のプランで推し進めてください。
塾のホームページではこれから、倍率速報がどんどん出てくるでしょう。
しかし、気にしても仕方がない。倍率は見ないのもひとつの手です。
見れば、子どもに話をしたくなるかもしれません。しかし、子どもがそれを聞いても得になることはありません。
妙なプレッシャーがかかるよりは、「知らない」で済ますのも良い方法です。
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雪も想定しておこう
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インターネット発表で安心しない
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もちろん倍率が上がれば当然、難しくはなるのですが、しかし、その上下で受験校が変わると当然対策も違ってくるわけだから、結局準備としては不十分になります。
予定していた学校に対してしっかりと過去問をやったり、対策を続けていたのだから、受験する学校に対する準備が一番整っているわけです。
だから初志貫徹。当初のプランで推し進めてください。
塾のホームページではこれから、倍率速報がどんどん出てくるでしょう。
しかし、気にしても仕方がない。倍率は見ないのもひとつの手です。
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妙なプレッシャーがかかるよりは、「知らない」で済ますのも良い方法です。
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気になったら、ゆっくり話す
いつもなら、そんなにはしゃぐわけではないのに、何か教室で騒いでいたりする子。
かと思うと、休憩時間にひとりで座っている子。普段なら友だちとおしゃべりをしているはずなのに?
冬期講習中、やはり普段とはちょっと違う様子になる子は少なくありません。
別に何か、悪いことをしているわけではないのだが、しかし、気になることはあるものです。
そういうときは、なんとなく残す。
ちょっと話があるから、とか何とか言って。
「え、何?」
「うん、伝言だよ。」
とか何とか言ってその場はごまかします。
で、大方普段と違うというときは、やはり「プレッシャーがかかっている」場合が多いのです。はしゃぐ、ということはそのプレッシャーをはねのけようとしているわけだし、また、押し黙っているのはそれに耐えているから、と考えるのがよさそうです。
でも、本人に「プレッシャーかかっるでしょう?」とは聞けないもの。そのとたん、もっとかかる子がいるからです。
「勉強や試験のことで何か気になることがある?」
「いえ、特にありません。」
「試験結果が気になってるかい?」
「そりゃあ、気になります。」
「そうか。でも合格しても不合格でも、君は変わらないからな。」
「え?」
「合格した君と、不合格の君と、君の中身は何も変わらない。同じだ。」
「はい。」
「と少なくとも、僕はそう思ってるよ。入試は試合だね。何年間か、練習してきて、ようやく本番の試合だ。だから、自分の力が出し切れればいい。自分の力を出し切っても、負けるときもあるかもしれないが、しかし、出し切れればそれ以上にできることはないからね。だから、それだけに集中すること。」
「はい。 あの、・・・先生、ひとつ聞いていいですか?」
「何?」
「お母さん、何か言ってました?」
ははあん、お母さんも何か違うものを感じていたのかもしれませんね。
「いや、別に。何かあったの?」
「いえ、特にありません。ま、がんばります。」
まあ、お母さんも本人も「あとは力を出し切ればいい」と思えれば、気持ちの準備も整ったということでしょう。
だから多少なりとも気になることがあったら、よく話をすることです。そうやって話しているうちに、だんだん、落ち着いてくるものですから。
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絶対満点をとれ!
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中学受験 算数オンライン塾
12月27日の問題
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冬期講習中、やはり普段とはちょっと違う様子になる子は少なくありません。
別に何か、悪いことをしているわけではないのだが、しかし、気になることはあるものです。
そういうときは、なんとなく残す。
ちょっと話があるから、とか何とか言って。
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とか何とか言ってその場はごまかします。
で、大方普段と違うというときは、やはり「プレッシャーがかかっている」場合が多いのです。はしゃぐ、ということはそのプレッシャーをはねのけようとしているわけだし、また、押し黙っているのはそれに耐えているから、と考えるのがよさそうです。
でも、本人に「プレッシャーかかっるでしょう?」とは聞けないもの。そのとたん、もっとかかる子がいるからです。
「勉強や試験のことで何か気になることがある?」
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「はい。 あの、・・・先生、ひとつ聞いていいですか?」
「何?」
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ははあん、お母さんも何か違うものを感じていたのかもしれませんね。
「いや、別に。何かあったの?」
「いえ、特にありません。ま、がんばります。」
まあ、お母さんも本人も「あとは力を出し切ればいい」と思えれば、気持ちの準備も整ったということでしょう。
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Flashcards
以前、暗記カードの電子版をご紹介したことがありますが、iPhoneやAndroidのアプリにFlashcards Deluxeというアプリがあります。
Flashcards Deluxe
お子さんがiPhoneやAndroidのスマホを使っていたり、あるいはお父さんの古いiPod touchがあったりすると、このアプリを使って簡単に単語カードが作れます。
単語カードの作り方は簡単です。
Excelを開いて1列目に問題、2列目に答えを入力します。
これをUnicode形式のtxtで保存します。
で後はiPhoneの場合であれば、iTunesからFlashcardsのホルダーへ送ります。
Flashcardsを起動して、Decks画面で+をクリックすると、転送したファイルが反映します。
反映すると、すぐ問題が始まります。
画面をクリックすると答えがでて、スワイプすると次の問題。扱い方はお子さんなら簡単でしょう。
知識を覚えるのが、大変だ、と言うお子さんには結構便利かもしれません。
もちろん、オリジナルの教材を作るのがちょっと大変ですが。
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第63回 小学校の先生との関係
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で後はiPhoneの場合であれば、iTunesからFlashcardsのホルダーへ送ります。
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講習の復習を頑張ろう
冬期講習が始まった塾が、多いでしょう。
ここまできたら、最後まで塾と決めたわけだから、これは最大限活かしましょう。過去問もやらないといけないかもしれないが、しかし、講習に行くならば、講習の復習の方が優先度は高いと私は思います。
この時期の講習は結構長い。
つまりかなりのエネルギーを使っているわけだから、これを活かさないともったいない。結構塾でもプリント演習が多いでしょう。
できた問題は何もしなくてOK。
集中すべきは、間違えた問題。ミスをしたのか、不確かな知識だったので間違えたのか、原因は明確にしましょう。知識を誤って覚えていたのなら、それはやはり確認しておいた方が良い。間違えると勉強になるのです。
それが知識の精度を上げてくれる。
また、ミスをしたのはなぜなのかを考えれば、そうならない工夫も考えられるでしょう。
一番いけないのはやりっぱなし。やったはいいが、その確認をしなければ、精度をあげることはできません。
講習に時間を割く以上、実りの多い時間にするために、ぜひしっかり復習してください。
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立体の切断に関する問題
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中学受験 算数オンライン塾
12月25日の問題
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ここまできたら、最後まで塾と決めたわけだから、これは最大限活かしましょう。過去問もやらないといけないかもしれないが、しかし、講習に行くならば、講習の復習の方が優先度は高いと私は思います。
この時期の講習は結構長い。
つまりかなりのエネルギーを使っているわけだから、これを活かさないともったいない。結構塾でもプリント演習が多いでしょう。
できた問題は何もしなくてOK。
集中すべきは、間違えた問題。ミスをしたのか、不確かな知識だったので間違えたのか、原因は明確にしましょう。知識を誤って覚えていたのなら、それはやはり確認しておいた方が良い。間違えると勉強になるのです。
それが知識の精度を上げてくれる。
また、ミスをしたのはなぜなのかを考えれば、そうならない工夫も考えられるでしょう。
一番いけないのはやりっぱなし。やったはいいが、その確認をしなければ、精度をあげることはできません。
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勢いに乗る子
はじまりは1月でした。
まず最初のお試し受験。地方の学校ですが、名前はある意味知られている学校。
「ここは難しいんだよ。」
と本人が言っていたので「あれ?」とは思っていたのですが、しかし、黙っていました。
本人の力からすれば、それほどでもないし、地方の東京入試は比較的、合格者を取ることが多い。まあ、合格しても手続きをしない子の方が多いでしょうから、多分大丈夫だろうと私は思いました。
実際に合格したわけですが、その後本人が私のところに来て、
「ね、なかなかえらかったでしょ?」
というのです。ここはほめないといけないだろうなあ、と思ったので
「大したもんだと思うよ。」
と答えると、
「そうなんだよ、僕は絶好調かもしれない。」
というので、吹き出すのを必死にこらえました。
で、後は2月1日に。
2月1日の彼の受験校は、うーん、ちょっと無理かなと思えるチャレンジ校。
やはり難しかったらしく、不合格。電話で話をすると
「やっぱねえ。いくら絶好調の僕でもやっぱり無理でしたね。」
と結構落ち込んではいない様子。でも、相変わらず絶好調だと思っている。これはなにかからくりがある、とは思いつつ、
「次が本番だから、がんばろうね。」
と励ましました。
で、本命校。落ちてもおかしくないが、合格してもおかしくはない、という微妙なライン。
しかし、見事合格しました。まあ、一応安全校は確保してあったものの、無事合格できて何より。
で、後日談。
お父さんと話をしていたときのこと。
「ひとつ作戦を考えたのです。」
とお父さんが言われます。
「はあ」
「1月の学校。先生は合格すると思っていました?」
「はい」
「私もそう思いました。でも、合格しても勢いがつかないといけないなあ、と思ったので、あの子に言ったんです。あそこは難しい。全国から秀才が集まる学校だから、落ちてもがっかりしないようにって。」
「事前に?」
「はい。」
「なるほど。それが絶好調の理由ですか?」
「あ、わかってらした? そうなんです。調子に乗りやすい子ですが、いったんこけるとうまくいかないかもしれない。1日校は危なさそうだし。だから、まあ、本人に暗示をかけるつもりで、やったんですけど。それが良かったかなあ、と思うんですが。」
いいアイデアだと思います。ただ、やはりこのお父さんは子どもの性格が良くわかっていた。調子にのりやすい。一方で、一度落ち込むとなかなか立ち上がらない。だからこれは効果があったのかもしれません。
こういうコーチングは中学受験ならでは、でしょう。
試験前、子どもたちの心は揺れ動きます。ですから、子どもの性格を踏まえて上手に導いてあげてください。
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外出は充分気を付けて
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出願書類のコピーを忘れずに
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まず最初のお試し受験。地方の学校ですが、名前はある意味知られている学校。
「ここは難しいんだよ。」
と本人が言っていたので「あれ?」とは思っていたのですが、しかし、黙っていました。
本人の力からすれば、それほどでもないし、地方の東京入試は比較的、合格者を取ることが多い。まあ、合格しても手続きをしない子の方が多いでしょうから、多分大丈夫だろうと私は思いました。
実際に合格したわけですが、その後本人が私のところに来て、
「ね、なかなかえらかったでしょ?」
というのです。ここはほめないといけないだろうなあ、と思ったので
「大したもんだと思うよ。」
と答えると、
「そうなんだよ、僕は絶好調かもしれない。」
というので、吹き出すのを必死にこらえました。
で、後は2月1日に。
2月1日の彼の受験校は、うーん、ちょっと無理かなと思えるチャレンジ校。
やはり難しかったらしく、不合格。電話で話をすると
「やっぱねえ。いくら絶好調の僕でもやっぱり無理でしたね。」
と結構落ち込んではいない様子。でも、相変わらず絶好調だと思っている。これはなにかからくりがある、とは思いつつ、
「次が本番だから、がんばろうね。」
と励ましました。
で、本命校。落ちてもおかしくないが、合格してもおかしくはない、という微妙なライン。
しかし、見事合格しました。まあ、一応安全校は確保してあったものの、無事合格できて何より。
で、後日談。
お父さんと話をしていたときのこと。
「ひとつ作戦を考えたのです。」
とお父さんが言われます。
「はあ」
「1月の学校。先生は合格すると思っていました?」
「はい」
「私もそう思いました。でも、合格しても勢いがつかないといけないなあ、と思ったので、あの子に言ったんです。あそこは難しい。全国から秀才が集まる学校だから、落ちてもがっかりしないようにって。」
「事前に?」
「はい。」
「なるほど。それが絶好調の理由ですか?」
「あ、わかってらした? そうなんです。調子に乗りやすい子ですが、いったんこけるとうまくいかないかもしれない。1日校は危なさそうだし。だから、まあ、本人に暗示をかけるつもりで、やったんですけど。それが良かったかなあ、と思うんですが。」
いいアイデアだと思います。ただ、やはりこのお父さんは子どもの性格が良くわかっていた。調子にのりやすい。一方で、一度落ち込むとなかなか立ち上がらない。だからこれは効果があったのかもしれません。
こういうコーチングは中学受験ならでは、でしょう。
試験前、子どもたちの心は揺れ動きます。ですから、子どもの性格を踏まえて上手に導いてあげてください。
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ほめる学校
3か月に一度ぐらいの割合である私立中高から、学事報告を送ってもらっていました。B6版ぐらいの小冊子なのですが、学校のイベントの様子や教科の狙い、OBのインタビューなどが掲載されていて、なかなか読みごたえのあるものでした。
これは保護者に送られるものなのですが、学校の様子を伝えていただけて大変ありがたい資料でした。その中で、
「顕彰者一覧」
というのがありまして、後ろの方に3ページぐらいずらっと、賞の名前と生徒氏名、学年が書いてありました。
賞の名前はたくさんありました。金杯とか、銀杯とかいう名前があるかと思うと、校長賞とか理事会賞とか、あと学年賞みたいなものもありました。
例えば運動部が大会で入賞した、となれば運動部全員が表彰される。中間試験や期末試験の成績優秀者も表彰される。学校行事に毎回参加したということで表彰を受ける生徒もいました。
こんな表彰もありました。
おばあさんが、駅で荷物を持って階段を上がれないでいたので、その学校の生徒が荷物を持ってあげた。感激したおばあさんは、生徒の名前を聞きだし、学校に電話をしてくれた。そういうのはすぐ表彰される。
単に表彰状を出すのではなく、コストのかかる冊子に載せて発表する。あるいは校長室に呼んであげて、ちょっとした記念品をあげる。でも、そういう経験は子どもたちにとって、やはり「うれしい」ものであるのです。
私は、子どもを育てるにあたって大事なのは「ほめること」だと思っています。だからこういう風にほめるシステムを持っている学校は、やはり子どもたちの力を伸ばしてくれるだろうなと思います。
表彰というのは、ややもすると形式的になりがちだが、実は大げさにやるくらいでちょうどいい。例えば子どもをほめるのに、職員室に全員の先生がいるときを見計らってその生徒を呼んで教職員全員が拍手するという方がほめられる方の感激は違うでしょう。そういうことを、しっかりやっている学校というのは、やはり子どもに対する気持ちが違うな、と思います。
学校の姿というのは、実は学校説明会ばかりではなく、こんなところからも見えてくるのです。学校でもらった資料にも、いろいろなヒントがあると思うので、時間のあるときに読んでみられたら良いと思います。
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語彙を増やす方法
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12月23日の問題
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賞の名前はたくさんありました。金杯とか、銀杯とかいう名前があるかと思うと、校長賞とか理事会賞とか、あと学年賞みたいなものもありました。
例えば運動部が大会で入賞した、となれば運動部全員が表彰される。中間試験や期末試験の成績優秀者も表彰される。学校行事に毎回参加したということで表彰を受ける生徒もいました。
こんな表彰もありました。
おばあさんが、駅で荷物を持って階段を上がれないでいたので、その学校の生徒が荷物を持ってあげた。感激したおばあさんは、生徒の名前を聞きだし、学校に電話をしてくれた。そういうのはすぐ表彰される。
単に表彰状を出すのではなく、コストのかかる冊子に載せて発表する。あるいは校長室に呼んであげて、ちょっとした記念品をあげる。でも、そういう経験は子どもたちにとって、やはり「うれしい」ものであるのです。
私は、子どもを育てるにあたって大事なのは「ほめること」だと思っています。だからこういう風にほめるシステムを持っている学校は、やはり子どもたちの力を伸ばしてくれるだろうなと思います。
表彰というのは、ややもすると形式的になりがちだが、実は大げさにやるくらいでちょうどいい。例えば子どもをほめるのに、職員室に全員の先生がいるときを見計らってその生徒を呼んで教職員全員が拍手するという方がほめられる方の感激は違うでしょう。そういうことを、しっかりやっている学校というのは、やはり子どもに対する気持ちが違うな、と思います。
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小手先の募集?
入試日程を見ていると、毎年、募集の形態が変わる学校があるものです。
コースを分けたり、特待を入れてみたり、PISA型の入試に変えてみたり。募集人員も1回の試験は30名とか20名になっている。
確かに入試に出かけてみて、100人の募集のところ、どう見ても50人ぐらいだなあ、というと入試が盛り上がらない、というのはあるのでしょうが、しかし毎日午前、午後と入試があるのも、忙しい。
小手先の募集政策に見えてしまうのです。集まってないんだなあ、と。
学校にとっては募集は1年に1回しかないわけだから、当然、いろいろなアイデアが出てくるのはわかるのだけれど、そう毎年コースが変わったり、特待が出たり出なかったりするのは、学校の募集に対する姿勢に疑問が残ります。
以前、ある中学校の校長先生からこんな話を聞いたことがあります。
「この地域で考えると、Aという中学がやはり評判が良いのです。本校はA中学に肩を並べるようにならないと、学校の発展はありません。だから、どうやったらA中学に並べるか、毎日考える。でも、やはり生徒たちが伸びてくれるのが一番です。一人でも良い生徒を取ろう、というよりは、やはり来てくれた生徒をしっかり育てる。学校はやはり教育の場ですから、その成果がやがて募集にもプラスになってくる日が必ず来ると私は信じています。」
こういう学校はやはり、伸びるのです。20年ぐらいかかったが、今では結構難しい学校になりました。
募集を変えたからと言って、学校の中身が変わっていなかったら、結局は生徒が集まらない学校になってしまうのですから。
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コースを分けたり、特待を入れてみたり、PISA型の入試に変えてみたり。募集人員も1回の試験は30名とか20名になっている。
確かに入試に出かけてみて、100人の募集のところ、どう見ても50人ぐらいだなあ、というと入試が盛り上がらない、というのはあるのでしょうが、しかし毎日午前、午後と入試があるのも、忙しい。
小手先の募集政策に見えてしまうのです。集まってないんだなあ、と。
学校にとっては募集は1年に1回しかないわけだから、当然、いろいろなアイデアが出てくるのはわかるのだけれど、そう毎年コースが変わったり、特待が出たり出なかったりするのは、学校の募集に対する姿勢に疑問が残ります。
以前、ある中学校の校長先生からこんな話を聞いたことがあります。
「この地域で考えると、Aという中学がやはり評判が良いのです。本校はA中学に肩を並べるようにならないと、学校の発展はありません。だから、どうやったらA中学に並べるか、毎日考える。でも、やはり生徒たちが伸びてくれるのが一番です。一人でも良い生徒を取ろう、というよりは、やはり来てくれた生徒をしっかり育てる。学校はやはり教育の場ですから、その成果がやがて募集にもプラスになってくる日が必ず来ると私は信じています。」
こういう学校はやはり、伸びるのです。20年ぐらいかかったが、今では結構難しい学校になりました。
募集を変えたからと言って、学校の中身が変わっていなかったら、結局は生徒が集まらない学校になってしまうのですから。
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