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中学受験数は過去最高、今後は?

2023年の中学受験の応募人数は過去最高に達したようです。

まあ、これは昨年から模擬試験の受験者数を見ていてもそうかな、と思いましたが、やはりそういう結果になったようです。

で、この後の数字はどうなるか?ということなのですが、私は当面このレベルが続くだろうと思っています。

少子化にもかかわらず、なぜこのような受験ブームが起きているのか。

これはやはり社会の分断化に起因することが大きい。良くコロナ禍で、すぐにオンライン対応を決めた私立を評価して、という話がありますが、私はそうは思っていません。

やはり正規、非正規の差が大きく影響している。我が子が非正規にならないようにしたい、と保護者が考えているから大学はしっかり出てもらいたい、だからこそ大学付属の人気も出ていると考えられるのです。

で、この分断化は当面収まりそうにない。どちらかといえば構造的な問題になっていて、したがって今の中学受験は韓国型、あるいは中国型と言えるでしょう。

韓国は良い大学を出ないと財閥系の会社に就職できないなど、コースが構造的にはっきり分かれるようです。中国も割とそこははっきりしています。で日本もそうなっているのです。

だから当面、この傾向は変わらない。やがていろいろ弊害が出てきて、別ルートが効率的だということになるまで、いろいろ変遷があるでしょう。

すでに小学校受験にもこの傾向は反映していますが、やり方はやはり家庭が良く考えないといけない。

子どもの教育にプラスになる方法をしっかり実践していきましょう。


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志望校を決めるのが効率を上げる妙手


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できないと追い詰められた子

最近は早くから試験データが出てくるようになりました。

ただ、中学受験で出題される範囲は塾ではおおよそ5年生と6年生で習うことなので、(例えば4年生まで社会は地理だけのところが多いでしょう。)本当は、小さい時のデータはどうでもいい。

むしろ勉強がおもしろい、とか、文章を読むのが好きになった、とか、そういうことに塾の勉強が寄与してくれる方が良いのです。

ところが、試験データが出ると、当然他の子と比べることになる。

結果として、「なぜできないの?」「どうして勉強しないの?」ということになるでしょう。

それが長い間続けば、当然子どもたちは追い詰められる。

自信がない。勉強したくない。塾に行きたくない。そういう気持ちを抱え始めたら、これは受験がプラスになりません。

その結果、受験をやめてしまった子も少なくないし、親子関係が修復されないまま大きくなってしまったケースもあります。

だから、早くから比べないことです。

データは出ても、できたときだけ褒めればよいのです。それを追い詰めるからおかしくなる。

子どもは日々成長するから、だんだんできるようになるので、急いで結果を求めないことです。




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ペースをつかもう

新学年になって3週間。

そろそろペースがつかめてきたでしょうか?

塾に今日に数が増えたところがほとんどなので、たぶん、課題や宿題が終わらない、という子が多いかもしれません。

時間が少なくなって課題が増えたら、今までのようにはできません。

だから、優先順位を決めて今あるものの中でやらないことを決めるしかない。

せっかく時間をかけて勉強するのだから、それが身につく、わかる、ということでないといけないわけなので、ただ時間を費やしている、と思われることからは手を引きましょう。

そろそろ何をやるのか、はっきりさせていかないと、本当にただ終わらせる、ということになってしまい、力がつかないので気を付けてください。


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みんなと一緒に授業を受けないといけないのか?

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過去の加熱期

過去の中学受験加熱期で記憶が鮮明なのは、やはりバブル期でしょう。

世の中の景気が良くて、経済的に恵まれた家庭が増えたので、「じゃあ、うちも中学受験を」という流れになってきたのだと思います。

本来、公立はお金がかからない。それをわざわざ私立に行かせる、というのは、やはりそれだけ経済的に余裕がなければいけないことではあるので、バブル期にそうなるのは流れとしては当然で、だからこの時期は中学受験を扱う塾が増えたと思います。それまで遠くの教室に行かなければいけなかったのが、塾が迎えに行きはじめ、教室展開競争が進んだ時代でした。

さらにダブルスクール、トリプルスクールというように塾を重ねたり、まだ個別指導の時代ではなかったので、家庭教師がお高くなった時代でした。

さらにそこまでまだ中学受験が一般的でなかったから、評判の良い先生の値段は吊り上がっていったと思います。

子どもたちの負担はどんどん増えていきましたので、子どもたちのストレスもまた増えて、学校でのいじめなどの発展したケースは少なくありませんでした。

で、その後どうなったのか?

バブルが一気に崩壊したので、この加熱期は終了しました。

今は経済が潤沢というよりは、子どもの将来に対する不安から親が動いている、という理由が大きいので、より韓国型、中国型の受験の要素が増えているのだと思います。

これは構造的な問題なので、そうすぐに解決する、とは思わないものの、しかし少子化は驚く勢いで進んでいます。

最早浪人は少なくなり、大学受験も半分が推薦制になってしまいました。大手予備校が校舎を閉めてしまったのは当然の流れなのです。

この先、過度な受験競争が進めば、当然違う道が生まれてくるでしょう。もはや海外へ目を向けている層も少なくないでしょう。その点もまたバブル期に見られたことではあるのですが…。


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小学校で英語をがんばって、受験は高校受験に回るという考え方

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第一志望合格は3分の1説について

第一志望合格率はほぼ3分の1、というのは割と都市伝説になりつつあるのではないかと思うのですが、特にデータの根拠を示されたわけではないので、まあ、割と頻繁に語られているものの(私も記事にしているところはあり)、実際にその内容を本当に吟味したのか、というとまあ、心もとない。

で、例えば御三家の子どもたちは、これが合格すれば第一志望なんじゃないか、という話もあるが、いや、筑駒がある、ということになって、じゃあ、灘や筑駒は全員が第一志望合格じゃないか、と思えるのです。

だからこの頂点部分の話はちょっと置いておいて、一般的にこの説が正しいと考えるならば、

3分の2が上位層から流れてきた合格層、3分の1が第一志望層ということになる。

つまり3分の2は他に第一志望があって、でもそこは残念で、この学校で止まった、みたいな感じなのかもしれません。

で、もうひとつ、競争率から考えてみると3分の1説というのは、割と実感がある。

多くの学校で一般的には競争率は3倍になりやすい。(これも合格者を絞る学校はあてはまりませんが。)で、3倍だと合格者は3分の1だから第一志望3分の1説と合致する。

まあ、確かにそんな感じかもしれませんが、その3分の1のうちの3分の2が上位層から流れてきた合格層、ということになると、第一志望合格者は9分の1になってしまうわけで、この辺はまあ確かな論拠があるわけではない。

ということで、やはり3分の1しか入らないんだぞ、厳しいんだぞ、という都市伝説かもしれないなと思いました。

つまり言われていることの中には明確な根拠がないものが多い。3年生(2年生の2月)から始めないと間に合わない、というのもその一つでしょう。


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高校受験のメリットは?

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今年の湘南の作文をCHATGPTに聞いてみた。







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今の中学受験で勉強していることは、将来役立ちますか?

先日話題のCHATGPTについて算数の問題を解いてもらった話をしたのですが、いろいろやってみて、あれはあの短い時間に日本語→英語→作文→英語→日本語と流れているようです。

で、その日本語が結構流暢で、いやいや、もう英語って習わなくても良くない?みたいな話になるぐらい。

インターネットの翻訳技術はどんどんAIが代わりに学習してくれていて、サーバーの処理速度も飛躍的に伸びているから、あっという間に流暢な英語に直ってくる。

さかのぼって明治維新の時代。

一気に西洋の学問が日本に入ってきて、日本語はいろいろな言葉を増やしました。だから母国語で新しい文明を学ぶことができた。どんどん翻訳されていったわけです。

しかし、今の時代は英語で全部学ぶ方が早い、というので東南アジアなどは全部英語で勉強している。だから日本は遅れる、ガラパゴス化する、と言われていました。

日本が遅れ始めた、という原因のひとつと言われましたが、しかし、AIで話は変わってくるかもしれません。

で、そうなるとやはり考える力や読解力、創造力、決断力とかが求めらるわけで、中学受験の勉強はその一部として役に立つところもあれば、そうではないところもあるでしょう。

ただ知的訓練をしているという意味では、なかなか面白いところもある。しかし行き過ぎれば、子どもたちの成長を阻害する要因にもなります。

今回の入試でこれだけのレベルの問題を小学生が解ける、ということは本当にすごいことなのですが、しかし、この先も成長していかないといけない。

その意味で、長く知的努力を継続していく力をまずは作っていくことが大事なのではないでしょうか。

中学受験はこの点でプラスでありますが、しかしマイナスの要因になりうることも知っておかなければなりません。





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男はつらいよ

首都圏模試センターの推定値によると、2023年度の首都圏の受験人数と定員の関係は

男子 受験者数 27310人 定員数 22631人 受験者に対する定員の割合 82.9%
女子 受験者数 25290人 定員数 25663人 受験者に対する定員の割合 101.5%

ということになったそうです。

もともと昔から男子の定員は少ないのです。そこで女子校が共学校になることによってそれが緩和されてきたわけですがそれでもまだ3000人近い開きがある。

なので「男はつらいよ」ということになったわけです。

この数字だと公立に進学することになった生徒は多いでしょう。合計52600人も過去最高だと思います。

だから、どうしても私立、という場合はやはり安全校の読みがかなり慎重でないといけない、ということになるのでしょうか。

なかなかそこが踏み切れない家庭が多いので、ここはこれからの受験学年のご家庭は研究していかないといけないところだと思います。

ちなみに高校受験の合格偏差値60が、中学受験の偏差値50前後ぐらいになると思っていてください。これは受験集団の違いによるもので、中学受験で40台の学校が高校受験で60台に顔を出してきます。



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新設校の不手際

今年も数校、新設校の募集がスタートしましたが、入試の際の不手際が取り沙汰されました。

内容は、受験生にとって可哀そうだな、と思うものばかりでしたが、しかし、新設校は経験がない。だからこういう不手際が起きることが本当のところは予測されていないでしょう。

だからというわけではないが、やはり中高一貫校の場合6学年揃っている学校の方が経験は豊富であるから、その点はあまり心配がない。

長い間受験生を送ってきたので、ピカピカの新設校であってもやはり慎重に検討する必要があると思っています。

そういう経験が練れて、だんだん良い学校になっていく。

今の名門校も、最初から名門校ではなかったので、それまでの積み重ねが教育の厚みになっています。

一方新設校は、もともとそれがないので、いろいろなことに挑戦していくしかないわけですから、今回の不手際を踏まえて次年度子どもたちのために良い入試をしてもらいたいと思います。


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中学受験はしなければならないことではない

中学受験に長く携わってきましたから、中学受験をすることをお勧めはしてきました。

ただ、しなければいけないことか?と言われればそれはNOです。

また、中学受験は子どもの成長に寄与するように取り組むわけですから、その過程が非教育的であってはいけません。

親子バトルが繰り返され、子どもたちが追い詰められたり、まだ小さいのにテストの成績で責められるというようなことは、決して教育的なことではないから、それが続くのであれば、中学受験はやめた方が良いのです。

あくまでプロセスも子どもたちの将来に寄与するものでなければいけない。

ただ、それは親が矢面に立って子どもたちの行く末を見守ってあげられるから、やった方が良い、とお話しています。

過熱期は、どうしてもそういうことが見過ごされる。合格のために何でもして良いのか?と言われれば、当然答えはNOです。

あくまで子どもたちの成長に寄与するためにやっていることなのだから、そこから外れないように見守ってあげてもらいたいと思います。


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入室テスト合格にこだわらない

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負担が増えるのは当たり前か?

どうも首都圏の今年の中学受験者は過去最高を記録したようです。

少子化なのになぜ?と思われるかもしれませんが、これはやはり社会の分断化によるところも大きい。

雇用が正規、非正規に分かれてしまっているので、何とか正規雇用に、と考える保護者の方が多くなるのは当たり前で、これは以前とまったく違う要因だし、ちょっと根が深い。

で、厳しくなったのはそういう理由だが、それで子どもたちの負担が増えるのも当たり前だ、と考えてしまうと、子どもたちの行く末が心配になる。

すでに小学校1年や2年から中学受験塾に通わないといけない、と考え始めている方も出てきているので、その弊害も間違いなく出てくるのです。

本来小学生は遊びながら社会性を身に付けたり、いろいろ興味を持ったことを遊びとして体験しながら、自分の嗜好が決まってくる部分があるので、この時期を受験勉強だけにするのは本当に良くない。

家庭でお父さん、お母さんと話したり、遊んだり、一緒に生活をする時間も非常に大事なのです。

だからいかに受験勉強を効率化するか、ということが必要です。

受験勉強はきりがない。やろうと思えば確かにいくらでもやれる、というところはあるわけですが、それをどこかで切らないと、他のことができなくなる。

中学校に入れば中学生の生活が始まって、もう家族旅行にも行かない、という子も増えてくるので(部活とかいろいろあるからですが…)、やはり家族の時間を大事にするためにも、負担を減らす方策を考えていきましょう。




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