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見栄を張る子

この時期になってくると、やはり人が自分をどう見ているのか、気になる子は増えてきます。やはり精神年齢の成長が早い女の子に多く見られますが、身に着けるものにしてもいろいろ関心が増えていくる。親が出すものを黙って着る、などということはありえない。これは子どもが大きくなって来れば、当たり前に起こってくることです。

しかし、それがファッションだけにはとどまらない。自分の成績、自分の志望校、いろいろなところで人にどう見えるかが気になる。逆に人がどこを受けるか、どういう成績かも気になる子がいるものです。

で、そちらに関心が行きすぎ出すと、今度は勉強に支障を来し始める。つまり、「わかっていないこと、できないこと」をごまかし始めるのです。

「わかった?」

「はい!」

「じゃ、この場合は?」

と聞くと、できない。なんだ、やっぱりわかってないじゃないか、と思うことが多くなります。

こういうときは、よくその子だけを呼んで話をしていました。

「受験と言うのは、自分の問題なんだ。自分が行きたい学校に合格するかどうか、ということに集中しないといけない。だから、人がどう思おうと、自分はこの問題が本当にわかっているのか?本当に次解けるのか? 自分に聞いてみて、自信がなければ『わかった』と考えてはいけない。」

というような話をします。まあ、その時は殊勝に聞いているが、おおむね、まだわかっていない。

ところがこれがもう一段、成長してくると、非常に頼もしくなってくる。

「これができなかったの。もう悔しくて。」

というような話が素直にできるようになると、一皮むけた、と言う感じになります。つまり、外側を最初に気にするのはステップとして必要で、でもそれに振り回されている自分が「ばからしく」なってくるから、ストレートに自分が満足できるかどうか、に視点が向き始める。人がどう評価するか、よりも自分が納得がいくか、と言う観点で勉強を進めるようになると、合不合は別にして成長したなあ、と感じます。

ただ、時期的に「単純に人の目に振り回されている」だけで終わってしまう場合もありますから、そういう風に見えたら、やはりしっかり話をしてあげることが大事なことだと思います。

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今日の田中貴.com

記述の問題はぬかさない
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