中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
ノート
小学校では、学習に際して、ノートの作り方を指導している例はほとんどないのではないかと思います。つい、この間まで勉強法がブームでしたが、しかし、勉強の仕方を学校で教えるということが、意外に行われていないようです。
塾に最初にくる子供たちのノートは、あまりしっかりしていません。もちろん例外はあるのでしょうが、ほとんどの子供がたとえば計算帖のような感じになっています。ホワイトボードに書いてある板書すら書かないケースがあります。これはきちんと指導しないと、なかなか身につかないものです。
以前、よくお母さんからもらったクレームに、やはりノートがとれていないというのがありました。お母さんは子供のノートをごらんになって、何も書かれていないことに愕然となさったのでしょう。
「どうしてノートをとらないの?」
「だって聞いているうちに、先生、消しちゃうんだもん。」
板書を写すということだって、4年生の子供たちには大変な作業です。まして自分の創意工夫の中でポイントをうまく書き取るという芸当は、ある程度練習しなければできないものなのです。だから最初の段階では、
「では、ここで写してください。」
と板書を写す時間を作っていたものです。みんなが写すので、自分も写さなければいけない、、少なくともそう思ってもらえれば、まず最初の一歩は踏み出したことになります。その上で、今度は復習をしてもらいます。ノートというのは、あとで勉強するために用意するものであって、授業が終わって何もしなければ、必要ないものです。で、復習をしてもらうと、自分が何を書いているのか、まったくわからなくなります。
「今日は何を教わったの?お母さんにも教えてくれる?」
あくまでやさしく言ってください。お母さんに教える!すごい、よし、ちょっと待ってね、子供はノートを取り出して、一生懸命読み出します。でも、自分の書いていることがなんだかわかりません。
お母さんはここで怒ってしまってはいけません。
「あら、じゃあ、もう一度先生に聞いてみたら?」
ここでうなずく子供はなかなかよい子でしょう。しかし、ここでぐずる子供もいます。
「やだ、はずかしいもん。」
ほら、また怒りがフツフツと湧いてきましたか?ここでも怒ってはいけません。
「そう、じゃあ、お友達に教えてもらってくれば?同じところを写させてもらいましょうよ。」
これは比較的簡単にできるようです。さて、写してきても、どうもわからない場合があります。
こういうときは、一度いっしょに解読してあげて、思い出させてあげましょう。そうすると、子供は、ノートの意味がようやくわかります。
「あとで読んでみて、わかるようなノートを書かなきゃ、いけないな。」
指摘をしなくても、わかれば、OKです。次から本人が工夫し始めるでしょう。でもそう一朝一夕にうまくいくものではありません。何回も失敗があり、やり直しがあって、ようやく、ノートの書き方が身についてくるのです。
前にもお話したと思いますが、頭のよい子はノートを書かない傾向が強いようです。問題を解いていても、頭の中でどんどん先行してしまっていますから、ノートを書くのが面倒になるのです。
これがどこまで続くかによって、子供の頭の良さを計ることもできます。私が今まで教えた子供の中で、中学受験で最後までそれで通した子供が二人います。二人とも、天才肌でした。どんどん頭の中で解けていって、ノートは計算用紙と同じ。ガチャガチャ書いて、最後に答えだけでてくるのです。二人ともトップ校にラクラク合格していきましたが、でもそういう例は稀です。どこかでノートを書かないと、考えが整理できない段階がくるものです。それに人の話を聞きながらメモをとるということは、後々非常に役に立つ力ですから、これを鍛えておくに越したことはありません。
ノートをとらない!と叱るより、ノートの取り方を教えてあげることが大事なのです。
ではどうやって、ノートをとればいいのでしょうか。板書を別にすると、やはりキーワードを並べて書いていくということになります。
ノートというのは、あとから見て思い出せればよいのですから、文章にして書く必要はありません。キーワードと矢印、図などを利用しながら、どんどん書いていくことです。このとき、大事なことは、ノートを大胆に使うということでしょう。細かい字でつめて書くことは避けましょう。後からいろいろ書き込めるようにしておくのです。
そして、帰ってきたら整理しますが、ここで新しいノートを作る必要はありません。キーワードをつなげていって、多少忘れても大丈夫なように、枝葉をつけておくのです。ここはこういう話だったなといつでも思い出せる程度まで、くわしくしておきます。
よく中学生の女の子たちが、一度とったノートを清書して作り直していますが、あれはあまり効率が良くないでしょう。
字はほどほどにきれいであればよいのであって、天然色でカラフルにする必要もありません。勉強は、むしろそのノートを何回読み返すかということの方が重要なのですから。
塾に最初にくる子供たちのノートは、あまりしっかりしていません。もちろん例外はあるのでしょうが、ほとんどの子供がたとえば計算帖のような感じになっています。ホワイトボードに書いてある板書すら書かないケースがあります。これはきちんと指導しないと、なかなか身につかないものです。
以前、よくお母さんからもらったクレームに、やはりノートがとれていないというのがありました。お母さんは子供のノートをごらんになって、何も書かれていないことに愕然となさったのでしょう。
「どうしてノートをとらないの?」
「だって聞いているうちに、先生、消しちゃうんだもん。」
板書を写すということだって、4年生の子供たちには大変な作業です。まして自分の創意工夫の中でポイントをうまく書き取るという芸当は、ある程度練習しなければできないものなのです。だから最初の段階では、
「では、ここで写してください。」
と板書を写す時間を作っていたものです。みんなが写すので、自分も写さなければいけない、、少なくともそう思ってもらえれば、まず最初の一歩は踏み出したことになります。その上で、今度は復習をしてもらいます。ノートというのは、あとで勉強するために用意するものであって、授業が終わって何もしなければ、必要ないものです。で、復習をしてもらうと、自分が何を書いているのか、まったくわからなくなります。
「今日は何を教わったの?お母さんにも教えてくれる?」
あくまでやさしく言ってください。お母さんに教える!すごい、よし、ちょっと待ってね、子供はノートを取り出して、一生懸命読み出します。でも、自分の書いていることがなんだかわかりません。
お母さんはここで怒ってしまってはいけません。
「あら、じゃあ、もう一度先生に聞いてみたら?」
ここでうなずく子供はなかなかよい子でしょう。しかし、ここでぐずる子供もいます。
「やだ、はずかしいもん。」
ほら、また怒りがフツフツと湧いてきましたか?ここでも怒ってはいけません。
「そう、じゃあ、お友達に教えてもらってくれば?同じところを写させてもらいましょうよ。」
これは比較的簡単にできるようです。さて、写してきても、どうもわからない場合があります。
こういうときは、一度いっしょに解読してあげて、思い出させてあげましょう。そうすると、子供は、ノートの意味がようやくわかります。
「あとで読んでみて、わかるようなノートを書かなきゃ、いけないな。」
指摘をしなくても、わかれば、OKです。次から本人が工夫し始めるでしょう。でもそう一朝一夕にうまくいくものではありません。何回も失敗があり、やり直しがあって、ようやく、ノートの書き方が身についてくるのです。
前にもお話したと思いますが、頭のよい子はノートを書かない傾向が強いようです。問題を解いていても、頭の中でどんどん先行してしまっていますから、ノートを書くのが面倒になるのです。
これがどこまで続くかによって、子供の頭の良さを計ることもできます。私が今まで教えた子供の中で、中学受験で最後までそれで通した子供が二人います。二人とも、天才肌でした。どんどん頭の中で解けていって、ノートは計算用紙と同じ。ガチャガチャ書いて、最後に答えだけでてくるのです。二人ともトップ校にラクラク合格していきましたが、でもそういう例は稀です。どこかでノートを書かないと、考えが整理できない段階がくるものです。それに人の話を聞きながらメモをとるということは、後々非常に役に立つ力ですから、これを鍛えておくに越したことはありません。
ノートをとらない!と叱るより、ノートの取り方を教えてあげることが大事なのです。
ではどうやって、ノートをとればいいのでしょうか。板書を別にすると、やはりキーワードを並べて書いていくということになります。
ノートというのは、あとから見て思い出せればよいのですから、文章にして書く必要はありません。キーワードと矢印、図などを利用しながら、どんどん書いていくことです。このとき、大事なことは、ノートを大胆に使うということでしょう。細かい字でつめて書くことは避けましょう。後からいろいろ書き込めるようにしておくのです。
そして、帰ってきたら整理しますが、ここで新しいノートを作る必要はありません。キーワードをつなげていって、多少忘れても大丈夫なように、枝葉をつけておくのです。ここはこういう話だったなといつでも思い出せる程度まで、くわしくしておきます。
よく中学生の女の子たちが、一度とったノートを清書して作り直していますが、あれはあまり効率が良くないでしょう。
字はほどほどにきれいであればよいのであって、天然色でカラフルにする必要もありません。勉強は、むしろそのノートを何回読み返すかということの方が重要なのですから。
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