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社会の勉強の仕方

子供にも文系と理系があって、算数の好きな子は社会が嫌い、逆もまたよく見受けられます。思うに、算数の好きな子は覚えるのが嫌い、社会の好きな子は、覚えるのが得意ということなのかもしれませんね。
 さて知識を覚えるということで、よく使われるのがノートです。教科書や参考書をノートにまとめるという作業、学生のころやられた方は結構多いのではないでしょうか。ところが、これには落とし穴があるのです。ノートができたところで、おしまい。本当はノートができたところから、何度も読み返して、大事なところをマークしていくなどするべきなのですが、ノートができたところで満足してしまうケースが少なくないのです。
 今は参考書もテキストもたくさんありますし、効率よくまとめてある図表も多いので、むしろノート作りをするよりも、こういうものを利用して、とにかく覚えていくことが大切です。

 覚えるにあたっては、それこそいろいろな記憶術が言われていますが、要はとにかく覚えるということにつきるのです。カードをつかっても、連想しても、とにかく覚える。私のいた塾では、はやあげというのが主流でした。
 
 先生は、クイズ番組の出題者です。
「ついに、やってまいりました。史上最強の歴史マンは誰か!恐怖のはやあげ大会!(なぜここで恐怖がつくのかわかりませんが。)
それでは第一問、鎌倉幕府ができた年は?」
といってどんどん問題を出していきます。ゲームのやり方はクラスを2つに分けて、勝ち抜き戦にしたり、すごろくを書いてコマを進め、早くゴールした人が勝ちとか、もういろいろでした。
 子供たちはこのクイズ大会で勝ち残るために、一生懸命覚えるのです。もちろん、ごほうびも用意されていましたから、みんな気合をいれてやってきます。(ちなみに、一番人気があった賞品はマグドナルド食べ放題でした。)

 つらくやっても勉強ですが、楽しくやっても勉強です。どうせやるなら楽しいほうがいいというのが私のいた塾の考え方でした。これはそのとおりだと思います。

 でも、このやり方にひとつだけ欠点があります。それは字。漢字で答えるというチェックができないのです。それで、あわせてよく100問テストなどをやっていました。これも多分、それぞれの塾で工夫があると思います。どちらかといえば、日本の塾は、「我慢優先」「鉢巻しめてがんばろう」的な部分がありますが、そういうストイックな努力は今の子供たちにはなかなかできませんし、また長続きするものでもありません。むしろ、楽しくおもしろく、やってくれる塾がよいでしょう。そういう工夫に親も乗っていけばよいのです。

 社会にも最近、記述式が増えてきました。ちょっと小論文的な問題です。例えば「ゴミの工場を作るのは、社会に必要なことですが、工場の近くの人は環境が脅かされると反対しています。これについてあなたはどう考えますか。自分のことばで400字以内で答えなさい。」
こういう問題は、どう対策すればよいのでしょうか。

 文章を書くということ自体については、国語のところでお話したとおりです。社会だからといって、何もかわりません。ただ問題について、考える力があるかというと、こればやはり日頃から機会を与えておかなければならないでしょう。

 前にも述べましたが、こういうところで親子の会話が非常に大事になってきます。別に入試のために会話するというのではないですが、子供といろいろな話題で話し合っていると、こんなときに子供の力が発揮されてきます。

 新聞、ニュース、いろいろな話題をとらえて、お父さんやお母さんが子供たちと話をしていると、子供たちには自然考える力がついてくるのです。この際、決して子供たちの話を最初から否定しないこと、大事なルールですからここでも守ってください。

 地理について、地図はとても大事な勉強です。特に日本地図を描く作業は、早くからやっておくと効果的です。

ポイント
ノートは作らず、よくまとまった参考書を利用する。
とにかく覚える。どうせ覚えるなら楽しくやろう。
記述問題は日常の会話から。いろいろな話題を親子で話そう。
地図はどんどん描こう。



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