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ペット

 マンションなどでペットを飼うのは大変ですね。でも、子供の教育にとって生き物を飼うということをとても大切なことです。それも早ければ早いほどよいと思います。ペットを飼ことは、生命を実感することにつながります。今はテレビゲームで格闘技ゲームがはやっていますがゲームだと簡単に生き返る命も、現実はそうはいきません。そういう意味で命の尊さというものを、早い段階から身近に感じられるのが、ペットの存在なのです。

 ペットを飼うと、子供たちがやらなければいけない仕事もでてきます。糞の世話や、散歩、水をかえたり、いろいろ仕事がありますね。しかも、それをさぼってしまったら、ペットの命にかかわるような問題になることだって少なくありません。だからこそ、責任感も育つのです。

 小学校で飼育係というのがあるそうです。夏休みにも学校にいかなければならないので大変で、あまり人気がない係りだそうですが、こういう教育は実は大切です。どちらかといえば放送係のような係が人気があるのですが、責任をもって飼育係をやる子供は、私は非常に大切な資質を伸ばせると思います。

 我が家の話で恐縮ですが、我が家ではメダカを子供が小さいときにかっていました。それから子供が池でつかまえてきたザリガニもかいました。玄関の前のたたきのところに、洋服ケースのおふるを使って水槽をしつらえ、えさをやったり、水をかえたりは子供と家内が交代でやっていました。

 うちのメダカはメちゃんとダちゃんとカちゃんでした。(なんと安易な名前の付け方をするのでしょうか。ちなみにザリガニはザリちゃんとガニちゃんでしたっけ。)子供たちは、今日はメちゃんがどうだったとか、ネコがメダカをねらっているとか、よくそんな話をしてくれました。私は水は一晩汲み置きしてから、変えたほうがいいよとか、ネコに狙われるのなら、水をいれたペットボトルを並べておいた方がよいかもしれないなどと、勝手なことばかり言って、
「パパは口ばっかりなんだから。」
とよく家族から非難されたものです。しかし、子供たちがメダカが死んだときの話をしてくれたときに、意外に死というものを現実的に受け止めるのだなと感心しました。
「やっぱり、半年だったね。」
「でも、結構よく生きていた方じゃない。前のメダカは2ヶ月で死んじゃったもの。」
「お墓は作ったのかい?」と私。
「うん。木の根元にうめてあげたよ。」
別にメソメソしているわけではないのです。でも、やがて生き物は死んでいくということを何か冷静に受け止められているのには驚いてしまいました。

 息子が中学1年生になったとき、学校からカイコをわけてもらってきました。夏休みだったと思いますが、観察記録をつけるのが宿題だったようです。こういうことをしてくれる学校は大変ありがたいと私は思いました。この学校はそういうのが多くて、こおろぎを卵からかえすというのも課題にありました。息子のコオロギは友達のなかでも長生きだったようで、
「けっこう、記録なんだよ。」
といってましたが、やはりきちんと世話はしていたようです。

 私が若いとき、家庭教師をしていた子供は生き物を飼うのがとても好きでした。彼の部屋に入ると、昆虫やカエルがいっぱいです。勉強が始まる前に、一通り説明があって、それがすまないと授業になりません。でも、そのときの彼の顔は本当にイキイキしていました。お母さんも立派な方で、多少部屋の中がにおっても、彼のやることをみとめてくださっていました。
当然、理科の生物は得意です。きっと私より、よく知っています。
「君は、僕より生物はできるから、心配ないよ。」
私はよく彼に言っていました。得意分野ができることは、子供が自信をつけるので、より積極的になれるのです。

 何も高い犬やネコを飼う必要はありません。犬に洋服を着せなくてもよいのです。でも生活の中でちがう生き物と暮らすことは子供の教育の上でとても大切なことだと私は思います。子供が池でなにか捕まえてきたら、お母さん、いやな顔はしないでください。いっしょにその生き物を飼いましょう。きっと楽しい経験ができると思います。



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