簡単な柔軟体操である真向法の創始者である長井津(わたる)さんは、大手の建設会社に勤めておりましたが、40数歳の時に脳溢血から半身不随になり退職されて、生家のお寺に戻りました。
そこで勝鬘経(しょうまんきょう)と云うお経の中に、頭面接足礼と云う言葉に出会い、この意味を考えました。 お釈迦さまのお話を聞いた時の礼だということが分かり、その座礼を下に真向法の簡単な体操を考え、実践されました。
すると数年後、何時の間にか半身不随が治っておりました。 長井さんは数分で出来る真向法の普及を行うことになったのです。
私は、たまたま友人からもらった健康に関する本に、真向法のことが絵入りで数ページ紹介されており、長井さんが現在に大成建設に勤められていたことや、勝鬘経のお経のことが書かれておりましたので、コピーをして保管しておきました。
真向法のことを私に半身浴のことを教えてくれた方からも聞いておりましたので、実践してみました。 半年ほど続けて体の柔軟性が出て来たところで、高校のバスケットボール部で痛めた右膝が、後ろにひっくり返る柔軟体操を行なっているときに、不具合が出てしまって、止めることになりました。
私が現在痛めている足の筋肉の付け根を伸ばす体操を教えて頂いた、北米に住むバレーをされている方からのコメントに基づいて、朝夕柔軟体操を行いはじめましたが、ふと真向法のことを思い出したのです。
真向法の体操は、体を曲げる時に息を吐きながら行うことに、コツがあると感じておりましたが。