私は座禅の時には、ただひたすら深呼吸の要領で、はじめに大きく息を吸ってから出来るだけ長く息を吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐き入れる呼吸法を行なっていました。
実際に自分の息が体の中へ入って行くのを実感するために、吐く息音が聴こえるように吐いておりました。 意識して体の中へ吐く呼吸を続けていたところ、何時の間にか意識しなくても、息音を立てながら吐く息を体の中へ吐いていました。
家族からは、変な息音をたてないでと注意を受けることも、度々でした。 週1回の静功の会では、私の息音がよく聴こえたようで、3回目の帰り道で声かけをしてもらった級友から、もう少し静かにしろよと注意され、4回目からは一転して、出来るだけ息音が聴こえないようにして、長く吐く呼吸を行なっていました。
これまで意識して来なかった呼吸を、何時も意識して長く吐く呼吸、吐く息を体の中へ吐く呼吸を、座禅の時だけでなく、日中どんな時でも眼を軽く瞑って実践していました。 時には知人の葬儀の時にも行いました。
すると意識しなくても自然に、そのような呼吸を行なっていたのです。 この呼吸法は生来、私たちが持っていた機能、気感を取り戻すことになったのです。
ここでのこの逆腹式呼吸は経絡の通りを良くして、自己免疫力を高めることになるのです。