1940年~50年代にかけて、F・Lライトは、ローコスト住宅:Usonian Houseを数多く設計している。
これは、いわゆる枠組工法:2×4工法と言ってよい。
しかし、今の工法は、合板製パネルの表面に別途仕上げ材を張るのが普通だが、ライトのそれは、パネル自体がそのま仕上げになるように考えられている。
具体的には、1インチ:25.4㎜厚の芯材(この場合はイトスギ:cypressの板を縦張り、一般的には合板)を立ち上げ仮止めし、その両面に厚7/8インチ:約22.5㎜の無垢板(イトスギ)を横張りにする。こうして仕上がるボード(パネル)が構造体になる。その上に屋根パネルを載せる架構。壁のボード両面に張られた無垢板は、そのまま仕上げとなる。
壁ボードの詳細図は、後日紹介。
今回は、その段階までの工程の写真。詳細な架構組立図がないので、細部には不明な点が多々ある。
なお、寒冷地のため、温水床暖房が設置されている。