[転載記事追加 11月1日 12.38][感想文言追加 11月1日 15.39][註記追加 11月3日 7.19]
「3階建て木造住宅倒壊実験」の「公開実験」にあたって主催者が行った「主催者挨拶・解説」の録音されている動画のあることが分りました。
とり急ぎお知らせいたします。
下記で見る(聞く)ことができます。
「プレス資料」よりも詳しく、「試験体1」と「同2」の違いを懇切丁寧に説明し、
「試験体2」の方が「同1」に比べて「弱い⇒長期優良住宅の基準を満たさない」旨解説されています。
なお、「試験体1」は、29日に紹介の「動画」(下記に再掲)で、ひっくり返った方の試験体です。
なお、主催者としては、「プレス資料」では「防災科技研」が筆頭ですが、この「主催者挨拶・解説」では「木を活かす建築推進協議会」が筆頭で挙げられています。
「主催者挨拶・解説」
http://video.fc2.com/content/%E5%80%92%E5%A3%8A%E5%AE%9F%E9%A8%932/20091029J14ZNhV6/
「実験開始から試験体1がひっくり返るまで」
http://www.youtube.com/watch?v=IJQW8fuCwDc
追記 関西テレビのHPから、動画ニュースで倒壊映像、実験者のコメントなどにアクセスできます。
以下に、関西テレビネット版の映像から、説明文章部分をそのまま転載します。[転載記事追加 11月1日 12.38]
*********************************
関西テレビの映像から
木造3階建て住宅の倒壊実験 予想外の結果に…
最近増えている3階建て住宅の耐震実験が兵庫県三木市で行われました。
「長期優良住宅」と、そうでないものの比較でしたが、予想外のことが起きました。
27日に行われた、3階建ての木造住宅2棟を揺らす実験。
それぞれの違いは、柱と壁などの継ぎ目に使った金具の強さだけです。
一棟は強度の高い金具を使い、一定の耐震基準を満たす「長期優良住宅」の認定を受けています。
そしてもう一棟は、強度が「不十分」な家です。
実験は耐震基準の1.8倍の強さの揺れを加え、建物への影響を調べます。
手前にある「継ぎ目の強度が足りない」方(筆者註 試験体2)が倒壊する…と予想されたのですが、揺れが止まる直前、長期優良住宅だけが倒壊するという予想外の結果が出ました。
一方「強度が不十分」とされた方は、揺れ始めた段階で飛び上がり、大きく変形しますが、かろうじて倒れずにすみました。
この結果を受けた、実験担当者の建築研究所・河合直人上席研究員は「倒壊する・しないの結果だけ見ると、予想と違ったことは確かだが、両方の試験体ともに倒壊に近い状態になったと言える」と説明しています。
データの上でも、長期優良住宅のほうが1割から2割ほど揺れに耐える力が強かったということです。
「倒壊はしたものの、時間的にはずいぶん遅れて倒壊した」「詳細にデータを解析し、結論を出したい」(河上研究員)。
グループでは「実験の条件に左右された面もあると考えられ、基準の見直しにつながるものではない」としています。 ( 2009/10/28 19:52 更新)
*********************************
〇 記事を読んでの筆者の感想
記事がどこまで、発言内容を正確に伝えているか、分りませんが、
発言が事実だとすると、いずれも scientific ではなく、「研究者」の発言には思えません。
とりわけ、下記の発言は何だろう。いじましい。
《予想と違ったことは確かだが、両方の試験体ともに倒壊に近い状態になったと言える》
《データの上でも、長期優良住宅のほうが1割から2割ほど揺れに耐える力が強かったということ》
《倒壊はしたものの、時間的にはずいぶん遅れて倒壊》
唯一まともなのは「詳細にデータを解析し、結論を出したい・・・・」ぐらい。
《実験の条件に左右された面もあると考えられ、基準の見直しにつながるものではない》
「基準の見直しにつながらない」あたりまえです。
こんなのでやたらに基準を変えられてはたまらない!
もういい加減にせい!と言いたくなります。[感想文言追加 11月1日 15.39]
「速報」に於いて書きましたように、「試験体」の詳細(設計図など)を知るべく、「防災科技研」に「問合せ」を行いましたが、その進行状況・経過に付いて、明日あらためてお知らせいたします。
註 この記事へのコメントで触れている2007年1月23日の記事は下記です。[註記追加 11月3日 7.19]
「地震への対し方-2・・・・震災現場で見たこと、考えたこと」
「3階建て木造住宅倒壊実験」の「公開実験」にあたって主催者が行った「主催者挨拶・解説」の録音されている動画のあることが分りました。
とり急ぎお知らせいたします。
下記で見る(聞く)ことができます。
「プレス資料」よりも詳しく、「試験体1」と「同2」の違いを懇切丁寧に説明し、
「試験体2」の方が「同1」に比べて「弱い⇒長期優良住宅の基準を満たさない」旨解説されています。
なお、「試験体1」は、29日に紹介の「動画」(下記に再掲)で、ひっくり返った方の試験体です。
なお、主催者としては、「プレス資料」では「防災科技研」が筆頭ですが、この「主催者挨拶・解説」では「木を活かす建築推進協議会」が筆頭で挙げられています。
「主催者挨拶・解説」
http://video.fc2.com/content/%E5%80%92%E5%A3%8A%E5%AE%9F%E9%A8%932/20091029J14ZNhV6/
「実験開始から試験体1がひっくり返るまで」
http://www.youtube.com/watch?v=IJQW8fuCwDc
追記 関西テレビのHPから、動画ニュースで倒壊映像、実験者のコメントなどにアクセスできます。
以下に、関西テレビネット版の映像から、説明文章部分をそのまま転載します。[転載記事追加 11月1日 12.38]
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関西テレビの映像から
木造3階建て住宅の倒壊実験 予想外の結果に…
最近増えている3階建て住宅の耐震実験が兵庫県三木市で行われました。
「長期優良住宅」と、そうでないものの比較でしたが、予想外のことが起きました。
27日に行われた、3階建ての木造住宅2棟を揺らす実験。
それぞれの違いは、柱と壁などの継ぎ目に使った金具の強さだけです。
一棟は強度の高い金具を使い、一定の耐震基準を満たす「長期優良住宅」の認定を受けています。
そしてもう一棟は、強度が「不十分」な家です。
実験は耐震基準の1.8倍の強さの揺れを加え、建物への影響を調べます。
手前にある「継ぎ目の強度が足りない」方(筆者註 試験体2)が倒壊する…と予想されたのですが、揺れが止まる直前、長期優良住宅だけが倒壊するという予想外の結果が出ました。
一方「強度が不十分」とされた方は、揺れ始めた段階で飛び上がり、大きく変形しますが、かろうじて倒れずにすみました。
この結果を受けた、実験担当者の建築研究所・河合直人上席研究員は「倒壊する・しないの結果だけ見ると、予想と違ったことは確かだが、両方の試験体ともに倒壊に近い状態になったと言える」と説明しています。
データの上でも、長期優良住宅のほうが1割から2割ほど揺れに耐える力が強かったということです。
「倒壊はしたものの、時間的にはずいぶん遅れて倒壊した」「詳細にデータを解析し、結論を出したい」(河上研究員)。
グループでは「実験の条件に左右された面もあると考えられ、基準の見直しにつながるものではない」としています。 ( 2009/10/28 19:52 更新)
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〇 記事を読んでの筆者の感想
記事がどこまで、発言内容を正確に伝えているか、分りませんが、
発言が事実だとすると、いずれも scientific ではなく、「研究者」の発言には思えません。
とりわけ、下記の発言は何だろう。いじましい。
《予想と違ったことは確かだが、両方の試験体ともに倒壊に近い状態になったと言える》
《データの上でも、長期優良住宅のほうが1割から2割ほど揺れに耐える力が強かったということ》
《倒壊はしたものの、時間的にはずいぶん遅れて倒壊》
唯一まともなのは「詳細にデータを解析し、結論を出したい・・・・」ぐらい。
《実験の条件に左右された面もあると考えられ、基準の見直しにつながるものではない》
「基準の見直しにつながらない」あたりまえです。
こんなのでやたらに基準を変えられてはたまらない!
もういい加減にせい!と言いたくなります。[感想文言追加 11月1日 15.39]
「速報」に於いて書きましたように、「試験体」の詳細(設計図など)を知るべく、「防災科技研」に「問合せ」を行いましたが、その進行状況・経過に付いて、明日あらためてお知らせいたします。
註 この記事へのコメントで触れている2007年1月23日の記事は下記です。[註記追加 11月3日 7.19]
「地震への対し方-2・・・・震災現場で見たこと、考えたこと」