休憩:椎名家 再訪

2010-01-17 21:36:58 | 日本の建築技術
風もなく穏やかですが寒い一日。
図版づくりを休憩して、晴れ上がった空の下、「椎名家」へ行ってきました。
久しぶりです。

直線距離ではすぐそこなのですが、いつも道に迷います。同じような林と畑が続き、目印もなく、道は地物にしたがって曲がりくねり、頼りは陽射しだけ。
多分あっちの方向、とばかりに細い道に入ったら、進む以外ないほど狭くなり、こんなところで道を踏み外して畑に落ちてたまるかと思いながら、生垣をこすりつつ、やっと広い道に出て、予想をはるかに上回る時間を要して到着。

大変静かな佇まい。ほっとします。
部分的に茅の葺き代えを行なっている様子です。写真の右側(東側)。
管理は大変です。
屋根の右上の電柱のようなポールは、避雷針。建物の裏側に建物とは別に立っています。近くに防火用の地下水槽もあります。

重要文化財。部材に1674年の墨書が見付かり、東日本では、現存最古の住居遺構です。近くには、土壕や土塁が残っているそうです。

現在の椎名さんのお宅は、この建物の奥にあります。



記帳の様子では、最近、以前よりも訪れる方が増えたようです。
よく晴れていたため、室内も思った以上に明るい。



いつ見ても、この架構は素晴らしい。簡にして要を得たつくり。

所在:茨城県かすみがうら市加茂4148。土浦からは比較的分りやすい場所です。

本題の方は、もう少しの準備が要りそうです。

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