号外-復刊 「在来工法はなぜ生まれたか」:補足

2011-02-10 10:30:07 | 日本の建築技術
[註記追加 16日 9.34]

号外の補足を追加します。

簡単な日本の建築の歴史年表。以前にも載せたと思います(下註)。

  註 http://blog.goo.ne.jp/gooogami/e/204452a7d2d6f4e9b3c8d4df1f7a65b1 
    [註記追加 16日 9.34]

特に技術の面で画期をなしたもの、と私が思った事例を載せています。もちろん、全部ではありません。

元版の字が小さいので、読みにくいかと思いますが、ご容赦。



融資以前の部分以外は、年代欄の幅(縦方向)を年数に応じて決めています。

下の方のグレーに着色した部分が、1950年以降です。
住居の欄の何もない白い部分は、資料が遺されていない時代、つまり、研究者が住居に関心を持たなかった時代、研究をサボったため資料が消えてしまっている時代です。

それはともかく、この年表のグレーゾーンの「幅」に注目してください。
このゾーンこそ、「在来工法」なる《概念》、それを支える《理論》《理論家》横行の時代、つまり、「現代」です。

そして、それ以前に広がる広大な時間。
そこは、《理論家》たちが《科学的思考がない非科学的な時代だった》として見たがらない、しかしながら、長きにわたり地震にも堪えてきた事例が多数つくられた時代(それらは、現在も健在です)。
それはまた、人びとが、そして実業者たちが、自由奔放に考えることができた時代。
グレーゾーンは、人びとが思考を止めさせられた時代。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 号外-復刊 「在来工法はな... | トップ | 号外-再集:日本の建物づく... »
最新の画像もっと見る

日本の建築技術」カテゴリの最新記事