「Ⅲ-1 参考 東大寺南大門」

2019-05-01 11:34:11 | 日本の木造建築工法の展開

(Ⅲ-1 より続きます。)

 

参考 東大寺 鎌倉再建 南大門

 

 垂木先端には、鼻隠しを取付け。鼻隠しは、垂木先端に数本おきに刻まれた蟻型で取付けられている。図・写真共に奈良六大寺大観 東大寺より

 

   

 同面で納まる仕口は下図)                 挿肘木に架かる通肘木仕口は下図)

 

 

文化財建造物伝統技法集成(文化財建造物保存技術協会)所載の図版を基に作図

 

 は柱の内部で継がれ、同一高さで交叉している。 継手は、材端部を縦に二分し、鉤型(かぎがた)の付いた相欠きに刻み、直交交差する鉤型を引っ掛ける方法で継がれている。つまり、直交する材を介して継がれている。その結果、柱、直交する2本が、立体的に編まれることになる。

 通肘木は、突き出た肘木群の振れ止めで、下方への動きはで受け、挿肘木大入れ蟻掛け(全蟻で架けている。

 

 

参考 東大寺 鎌倉再建 大仏殿 想定図

 

:貫先端肘木  赤:挿肘木(両側) 白:挿肘木(片側)

 

 

参考 東大寺寺域内に現存する大仏様建築

 

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