The Last of the Great Aisled Barns-2

2010-10-02 12:31:44 | 建物づくり一般
先回紹介した barn の詳細です。
“Silent Spaces:The Last of the Great Aisled Barns”からの転載です。



建っている場所はノルマンディ、下の地図の黄色の円で囲んだあたりにあるようです。
上の写真の説明に、地名が出ていますが、この地図には見当たりません。
蛇行している河はセーヌ川。地図は、昭文社刊「世界地図帳」より。



13世紀の Templar Barn とありますが、 Templar が何を意味するのか、よく分りません。
どなたかご存知でしたらご教示ください。

なお、 five-bay とは、「柱間」が5、つまり5間という意味です。「柱間」を bay と言います。

また、柱の説明もよく分りません。
説明文の字が小さくなってしまいました。
そこには、こう説明が書いてあります。
 Each arcade post carries double plates, one cantilevered inward above the other.

double plates とはどのことか分らないのです。
どなたかその解釈を・・・。

柱はオーク、樫のようです。
上まで一木で、方杖の足元を載せるための柱の突起部の刻み、感動します。まったく素直。何の衒いもない。

垂木は棟位置で相欠きで交叉しているように見えます。

いずれにしても、現在は(写真撮影時は)農業用の納屋に使われていた。
こういう事例は、つまり宗教施設が農業などの用に供されるなどということは、日本では、聞いたことがありません。
もしかしたら、昔はあったのかもしれませんね、廃寺などで。
もしご存知でしたら、お教えください。

なお、この書物は、一貫して、「ロマネスク建築」・・・という言い方で括ることをしていません。

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