さようなら、アストラ

 今日、12年、80,000kmを供にしたOpel Astra Wagon Club(オペル アストラ ワゴン クラブ)が我が家を去っていった。車齢の割りに距離が進んでいないのは、その大部分がPeugeot 306 Xsiとの2台体制であったから。

 12年を供にしたと書いたが実はその前の3年間、まったく同じ色と形のアストラに3年間乗っていた。「初代」アストラは初回の車検直前に全損扱いの不幸な事故の為に早々と去っていったが、代替としてやって来たのはエンジンこそ新世代アルミブロックの1800cc(初代は鋳鉄ブロック2000cc)に進化していたが、形も色もまったく同じアストラ。だから都合15年間我が家に仕えてくれたアストラなのである。

 アストラが我が家にやってきた時には中学生であった長男が結婚しよう云う歳になった。15年と云うのはクルマにとっても長い年月だけれど、それを利用する人や家庭にとっても随分と長い年月。郷秋もアストラと供に15年歳を取ったと云うことである。

 Peugeot 306は写真展でご覧いただけるような写真のモデルにもなってくれたが、アストラはと云えばまったく被写体とした事がなかったことに気付き、今朝、我が家の駐車スペースに収まるその姿を撮影した。春にワックスをかけたきりの汚れたボディだけれど、写真で見る限りではそこそこ綺麗に見えるし、実用車、道具としてのクルマはこの方が似合いかも知れないな。慣れ親しんだアストラの最初で最後の写真となったのが今日の一枚である。アストラくん、15年間、ありがとう。

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コメント
 
 
 
お疲れさまでした (es206)
2010-08-01 07:06:45
郷秋さん、おはようございます。
アストラといえば、ドイツの優れた実用車ですね。のべ15年の月日といえば、過ぎてしまえばあっという間ですが、本当はかなりの年月です。
あまり写真が載らないのは、きっと優れた執事さんの様な存在だったからではないでしょうか。
「ご主人様、今日はどちらへ行かれますか?」という雰囲気が感じられそうです。
ちょっと遠いところからで申し訳ないのですが、お疲れさまでした、と言ってあげたいです。
 
 
 
ヤナセ13年、郷秋15年 (郷秋)
2010-08-01 11:22:01
es206さん、こんにちは。
たかがクルマと云えども長年愛用したモノが手元を去っていくのは寂しいですね。
>アストラといえば、ドイツの優れた実用車
GMのヨーロッパ子会社たるオペルですが、ボンネットを開けると「GM」と書かれた部品が多く驚いたものでした。
ヤナセがVWからオペルにスイッチしたのが1993年。13年後にオペルが日本から撤退していますから日本におけるオペルの歴史は13年(ヤナセ以前を除く)。その13年よりも長く乗ったことになりますから、郷秋<Gauche>は日本におけるもっとも優良なオペルユーザーの一人であったと云えるかも知れませんね。
 
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