F2後継機は新規開発

 毎日新聞によれば、防衛省が航空自衛隊のF2戦闘機の後継機を新規に開発する方針を固めたとのこと。

 F2は2000年から部隊配備が始まった戦闘機だが、2030年代からは退役が始まることから後継機の検討が進められてきた。これまで米国ロッキード・マーチン社がF22、同ボーイング社がF15、英BAE社がユーロファイター・タイフーンの既存機をベースにし能力を向上させる改修案を提示してきたが、機体の性能が日本側の要求水準に及ばないことなどから既存機の能力向上型の採用を見送り、新規開発する方向で検討が進んでいるとのこと。

 新規開発と聞くと、すぐに「独自開発=国産化」かと色めき立つ向きもあるかも知れないが、最新の戦闘機開発には数兆円の開発費が必要とも云われており、米国とロシア以外では単独の開発は不可能と考えるのが妥当である。だとすればどうなるのかと云うと、それは国際共同開発である。日本が主導権を握ることが出来れば良いのだが、これも経験がない事であり、先行きは多難である。

 「テンペスト」開発を目論むイギリス、ラファールの後継機開発が始まるであろうフランス、ユーロファイター・タイフーンを開発した欧州共同体もまた後継機開発が俎上に載って来る訳で、これらの開発主体はF2後継機の共同開発の相手となって来る可能性がある訳だな。そう、欧州との共同開発だね、それが良い。そろそろ米国の云いなりは卒業だよ、安倍くん。


 と云うわけで今日の一枚は、7/17付け日本経済新聞Web版に掲載の「テンペスト」のイメージ模型。イギリスと日本とは、洋の東西の違いはあれども共に大陸から離れた島国であり、長い歴史と独自の文化を持つ国。つい最近は、陸上自衛隊とイギイス陸軍とが富士演習場で共同訓練を行うなど、妙に近しい関係を醸してもいたりするのだな。次世代戦闘機の共同開発の相方としては似合いの国ではないかと思う郷秋<Gauche>なのであるぞ。

 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは8月27日に撮影した写真を6点掲載いたしております。厳しい残暑の森の様子をご覧いただければ幸いです。

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