唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
管楽器にあって弦楽器にはないもの
このところ訳あって、仕事(本業)でコルネットを16本も発注したり、そんなことをしている中で気づいたことがありました。それは「管楽器にあって弦楽器に無いもの」。
管楽器にあって弦楽器には無いものと云えば、マウスピース、リード、ピストン、キー・・・。管楽器のことなどほとんで何も知らないのですが、今日気づいた「管楽器にあって弦楽器に無いもの」。それはシリアル番号(製造番号)。
郷秋<Gauche>が仕事で取り扱ったコルネットと愛奏するチェロからの類推でしか無いのですが、管楽器にはシリアルナンバーが刻印されているけれど、弦楽器にはそれが無い。思うに、限りなく工業製品に近い管楽器やピアノには製造番号が振られるけれど、基本的には手工芸品であるヴァイオリンやチェロには、たとえそれが量産の普及品(安物)であったとしても、製作者の名前と製作年が記されることはあっても、シリアルナンバーが刻印されることは無いようです。
いや、あるいはヤマハが作る、ほとんど工業製品のようなヴァイオリンやチェロにはシリアルナンバーが記されているかも知れませんが、自分のチェロ以外の楽器を知らない郷秋<Gauche>には知る由もありません。あっ、愛用のギターには「T-80」(45年前に8000円で買った)と云うモデル名は記されていますが、シリアルナンバーはありません。ギターはともかくとして、コルネットとチェロの最大の違い、シリアルナンバーの有無にそれぞれの楽器の歴史が凝縮されているようで面白いものだと感心した今日の郷秋<Gauche>でありました。
と云う訳で今日の一枚は、郷秋<Gauche>愛用のチェロのf字孔から裏板の内側に貼られた銘票?を見た図。名器ストラディヴァリウスを摸して(この安物にはちょっと大袈裟に過ぎるとは思いますが)1992年にドイツで作作られたチェロであることが読み取れます。
横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影し掲載している「恩田の森Now」に3月26日撮影の写真を4点掲載いたしております。早春から欄春へと移りゆく森の様子をどうぞご覧ください。
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