一番喜んだのはベッテル

 2011年のF111戦、ハンガリーGPが終わった。結果はご存じの通り、マクラーレンのジェンソン・バトンが今季2勝目をあげ、開きつつあったチームメイト、ルイス・ハミルトンとのポイント差を11ポイントまで詰めることに成功。これにより2011年のチャンピョンシップ2位争いに踏みとどまることが出来た格好である。この人のレースマネジメント能力の高さを思いださせたレースではあったが、トップ争いではなく2位争いであるところが何度も淋しい。

 

 多くのメディアは第11戦のハンガリーGPが終わったところで「前半終了」と云い・書いているが、2011年は全19戦だから、全戦、ドイツGPが中間地点でハンガリーGPは既に後半戦に入っている。まっ、ハンガリーの後に4週間の夏休みがあるからそう云いたい気持ちはわかるけれど、数の上からはハンガリーGPが後半戦のスタートであることは紛れもない事実である。

 

 さて、その後半戦第2戦を終えて、トップは6勝のベッテル、未勝利ながら手堅くポイントを重ねたウェバー(と云うかそういう走りしかできていない)、2勝のハミルトン、1勝のアロンソ、2勝のバトンと続いている。残り8戦で2位のウェバーとは85ポイント差と、イギリスGP以降失速したとは云え、断然ベッテルが断然有利であることに変わりはない。ベッテルは、優勝できなかったレースでも、ドイツGP4位を除けは、他のレースではすべて2位、18ポイントを獲得しているのである。

 

 ハンガリーGPでも手堅く218ポイントを積み上げる結果となったが、ベッテルとしては、18ポイントを獲得したことよりも何よりも、バトンが優勝したことが嬉しかったに違いない。だってそうだろう。もし優勝したのがウェバーであったら70ポイント、ハミルトンであったら75ポイント、アロンソだったら79ポイント差まで詰め寄られることになった訳だからな。

 

 次戦、高速サーキットのスパ・フランコルシャンで、あるいはレッドブルが息を吹き返すかも知れないが、もし地震が優勝できなくても、バトンが優勝、アロンソが2位なら、2番手争いをする4人がポイントを分け合ってくれることで自分とのポイント差がつまらない訳だから、それはそれで嬉しいベッテルだろう。

 

 しかしハンガロリンク、エンジンが目いっぱい回るのがメインストレートだけだから、エンジン音の冴えないことったらなかったぞ。ミスファイヤでも起こしているかのような冴えないエグゾーストノートじゃぁ、Formula Oneの名が廃ると云うものだぜ。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の畑の隅で咲き始めたミソハギ。漢字で書くと禊萩となる。(旧)盆の仏花として使われることから盆花(ぼんばな)、精霊花(しょうりょうばな)の別名も。調べてみると、萩に似て禊(みそぎ)につかったことからの命名とのことだが、花は全然萩には似ていないと思う。湿地や田んぼの畔などに生えるとあるが、この花は丘の南斜面、乾燥した畑の隅で咲いていた。

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