日本人ドライバーが3人

 F1 2007年シーズン最終戦。今週末、3人の日本人ドライバーがアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェを走る。佐藤琢磨(SAF1)、山本左近(スパイカー)、そしてF1デビュー戦となる中嶋一貴(ウィリアムズ)の3人である。3人それぞれに、おかれた環境の中で力いっぱい走ってもらいたいのは勿論だけれど、22人の中で3人もの日本人ドライバーが走るレースを見られるのかと思うだけで、胸が高鳴るというものである。

 で、ふと思った。1987年の中嶋悟以来、F1をフルシーズン走った日本人ドライバーは7人のはずだが、1度に3人もの日本人がF1のコースを走るのは初めてではないのかと。

 しかし、答えは、否。調べてみると、意外なことに1995年に3人のドライバーがシーズンを通して走っていた事がわかった。鈴木亜久里(リジェ・無限)、片山右京(ティレル・ヤマハ)、そして、知る人ぞ知るというべきか、知る人などいないというべきか迷うところの、井上隆智穂(アロウズ・ハート)である。

 日本のF1ファンなら知らぬ人のいない鈴木亜久里と片山右京であるが、井上隆智穂となると、今の若いファンにはまず無名。この人の名を問うのは、まさにカルト・クイズである。何を隠そう、私自身が彼のことはほとんど知らないのである。

 ともあれ、今週末には12年ぶりに3人の日本人ドライバーが同じサーキットを走るのである。山本は完走狙いとしても、新しい空力デバイスを持ち込むという琢磨には、少々期待もしたくなるところであるが、期待の星は何と言ってもデビューレースとなる中嶋一貴である。初めてのレースとはいえ、操るマシンは今シーズン、コンストラクターズランキング4位のウィルアムズ・トヨタなのであるから。

 一昨日にも書いたが、父、悟のデビュー戦(奇しくも同じブラジルGPだ。ただし、コースはハカラパグア)は7位完走(ロータス・ホンダ)。果たして一貴は父のリザルトを超える事ができるのか。

今日の1枚は、あかねの森のコスモス。
コメント ( 2 ) | Trackback (  )