唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
月見草
月見草(ツキミソウ)
学名:Oenothera tetraptera
マツヨイグサ(オエノセラ)属
月見草(ツキミソウ)です。 「えっ?月見草は夏に咲く黄色い花ではないのですか?」とおっしゃる方も多いことかと思いますが、これが本当の月見草です。多くの方が、同じ時期に道端や荒地に咲く黄色い花、マツヨイグサあるいはオオマツヨイグサをツキミソウだと勘違いされており、一般的にツキミソウと言えばマツヨイグサあるいはオオマツヨイグサを指すことが多いようですが、これは誤りです。
太宰治が昭和13年の初秋、富士山麓に滞在したときの印象を「富嶽百景」として発表しましたが、その中で、おそらくマツヨイグサを見て月見草と勘違いし「富士には、月見草がよく似合ふ。」と書いたことにより、この勘違いが広まったようです。
月見草の原産地は北アメリカですが、日本には江戸時代末期の嘉永年間(1848-53)に渡来しています。草丈30センチ程の二年草で、花は6~9月の夕方に開花し朝には萎んでしまう一夜花です。花弁は4枚で白色ですが、萎むと赤紫色に変色します。
庭先では零れた種により群生することもありますが、雑草に駆逐されがちなために野生化はせず、毎年種を採取し栽培の努力を継続しなければ絶滅の可能性があると言われています。
外来種だといわれて忌み嫌われる動植物が少なくない中、これほどに日本人の心を惹きつける花も珍しいかも知れませんね。
以上、「本物の月見草を絶滅から守る会」の郷秋でした。
郷秋が書いた主な月見草関係の記事
(2011/4/8/)
師走の月見草(2010/12/19)
月見草(2010/07/10)
「太宰も筆の誤り」の現場を訪ねる(2009/09/06)
月見草(2006/05/20)
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