唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
名古屋の天気が気になる
明日は曇りのち晴れですが、風がやや強いようです。今日発表されていないと云うことは、明日も飛ばないということなのでしょう。待ち遠しいですね。
http://www.flythemrj.com/j/
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、咲き始めた皇帝ダリア。真っ青な空をバックに撮りたいところですが、今日はかないませんでした。
横浜市青葉区の里山「恩田の森」の四季の移ろいを毎週ご紹介する「恩田の森Now」に、本日撮影した写真を4点掲載いたしましたので是非ご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori
MRJ、初飛行へ
10月末に予定されていた初飛行が操舵ペダル改修のために延期されていましたが、いよいよ来週に実施される模様。すでにJCAB(国土交通省航空局)からは飛行許可を取得しており、1日には離陸直前の速度となる180km/hでの走行試験も実施しています。
試験飛行は11月9日から13日の期間に予定されていおり、実施日は初飛行の前日に発表されます。この間小牧空港の展望デッキを閉鎖されますが、初飛行の模様は昨年10月のロールアウト同様、USTREAM(ユーストリーム)で配信されます。
http://www.ustream.tv/channel/NtahYVsFWxG
いつの間にか、MRJの美しい機体CGで見ることが出来るサイトもできておりました。
http://www.flythemrj.com/j/
いよいよ初飛行の時が近づいてきました。ワクワクしますね!
MRJ、今月末に初飛行
三菱重工業と三菱航空機が、国産初のジェット旅客機、MRJの初飛行を10月26日から30日の間に実施すると発表した。機体を製造する小牧南工場に隣接する県営名古屋空港(小牧空港)を出発し、1時間程度飛行するという。
小牧空港を離陸後は、静岡県御前崎から愛知県伊良湖岬にかけての遠州灘沖の太平洋上と、石川県能登半島沖の日本海上の2つ空域での試験を検討しているようだが、実施日は初飛行の前日に発表するとのこと。当日の気象状況によって判断すると云うことなのだろう。
ロールアウトが昨年の10月18日だったから約1年を経ての初飛行となるMRJ。夢の実現にまた一歩近づくことになる。楽しみだなぁ。
MV-22オスプレイ
今日、所用のために小田急線の中央林間駅のホームで上りの電車を待っていたら、米軍の艦載機でも、ヘリでもフツーの固定翼機でもない、さほど大きくもない、でも聞き慣れないヒコーキの音が聞こえてきた。
ホームの屋根と屋根の隙間に姿を現したのは、なんとMV-22オスプレイ。初めて本物をみました。厚木飛行場のランウェイに向かっての固定翼航空機モードで降下中。プロペラのブレードが長いためになんだか奇妙な飛行物体だなというのが第一印象。通常の固定翼機よりもプロペラの回転数低いからなのか、厚木基地に向かって降下中のP3C等と比べると聞こえてくる音の周波数は低く、耳に触る感じはなかったように思った。
オスプレイの日本国内への導入について反対する意見があることは承知しているが、日本の国土の地勢と安全保証を考えた時には、やはり必要な装備だろうというのが郷秋<Gauche>の考えだ。少なくとも騒音に関しては通常の回転翼機よりも問題が少ないようには思えたが、今後は事故が無いよう整備・運用体制を確立してもらいたいものである。
タケコプター
GIZMODOに「私はタケコプターの原点を見たような気がします。」と云う記事。
https://www.youtube.com/watch?v=sDC8Cs5gmqc
でもね、タケコプターと云うのなら、こちらが元祖タケコプターだと郷秋<Gauche>は思うな。
http://www.gizmodo.jp/2015/09/post_18249.html
🌟毎週末に撮影しUpする、横浜市青葉区の自然あふれる森、里地と里山の今を伝える「恩田の森Now」も是非ご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/ondanomori
MRJ、10月に初飛行
当初の予定では、ローンチカスタマーであるANAに量産初号機が既に納入されているはずであったMRJだが、開発は遅れに遅れて現時点でのANAへの引き渡し予定は2017年4-6月が見込まれているが、それに先立つ試験飛行がいよいよ今年の10月後半から開始されることが発表となった。
10月からの県営名古屋空港、北九州空港を中心とした国内での試験飛行を経て、2016年夏からは米国米ワシントン州モーゼスレイク空港を拠点に試験飛行を実施して型式証明取得を目指すと云う。5機製造した飛行試験機を全て持ちこんでのテストも視野に入れていると云う事だが、これは自力でワシントン州まで飛んでいくことを意味しているのか。
航続距離がさほど長くないリージョナルジェットたるMRJだから、北海道から千島列島、アリューシャン列島を島伝いにアラスカに飛び、その先はカナダ西海岸に沿って南下しモーゼスレイクへ向かうものと思われるが、考えてもみれば型式証明も取得していない航空機で北米大陸まで飛んでいくと云うのは、勿論飛んで行けると云うデータに裏付けられた自身があってのことだとは思うけれど、それにしても大冒険であるなあ。
H2B打ち上げ成功
ISSへ物資を運ぶ米露のロケットの打ち上げが立て続けに失敗したことから、期待とプレッシャーが高まる中で「こうのとり」を搭載したH2Bロケット5号機の打ち上げが成功した。1号機からすべての打ち上げに成功し、やや搭載量が小さい主力機H2Aから通算すると33機打ち上げて32機成功、成功率97%と、高い信頼性を誇るわが国のロケット技術である。
大気圏内を飛ぶ航空機技術では、カナダ、ブラジル、欧州各国に若干の遅れを取る日本だが、宇宙へと飛び出すロケット・人工衛星の打ち上げ技術では米露に次ぐ地歩を固めつつある感じであるなぁ。搭載能力を高めながらも低コストでの打ち上げが可能となるH3の開発・打ち上げが軌道に乗ればアジア諸国のみならず欧米からの人工衛星打ち上げ受注も増大するものと思われる。
航空・宇宙技術・産業の発展はそれ自体が大きなビジネスチャンスであるがそれにとどまらず、取り分け裾野の広い産業だけに日本の経済・産業界全体への波及効果も大きく国内景気の回復、同時に世界における日本の地位向上も大いに期待できるのである。頑張れ、日の丸ロケット!
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、久し振りに餌をやったら、わっと集まって来た可愛いメダカ。いささかの前ピンはメダカの可愛さに免じてお許し頂きたい(^^;
またまた事故のATR
天草エアラインが、発注していた(正確にはリース会社が)ATR42-600を8月13日にトゥールーズで受領したと発表。日本のエアラインでATR機を導入するのは天草エアラインが初めて。同機は既にトゥールーズを出発して只今フェリー中。バーレーン、コロンボ、バンコク、台北などを経由して21日12時頃に阿蘇くまもと空港に到着予定とか。その後は訓練飛行を経て来年1月末には現在のボンバルデアQ100(DHC-8-Q100)に取って代わって営業運航開始の予定のようです。
日本では初めてのATR導入ですから楽しみですね。でも、昨年7月に台湾馬公空港での着陸失敗、今年の2月に同じく台湾で墜落したのもATR(ストレッチタイプの72型)、そして一昨日にインドネシアで墜落したのがATR42。これまで日本では見ることができなかったATRがやって来るのは嬉しいけれど、なんだかタイミングの悪い天草エアラインのATR42-600の日本到着であるなぁ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、生きて鳴いている蝉以上に存在感のある、そして、見つめているとどこか知らない遠くの世界に引き込まれていきそうになる、空蝉。
震電
愛読している神奈川新聞に、「終戦まであと○○日」と云う記事が連日掲載されています(大変良い企画です)。で、8月3日にあと13日として掲載されたのがこの「新型戦闘機が初飛行」です。そう、戦時中の日本の航空技術の粋を集めた「震電」です。
機首付近に小翼を配した前翼形式、プロペラが機体の後ろにある推進式(ジェットエンジンの搭載も視野に入れていた)で、しかも現代のターボプロップ機のような6翅(6枚羽のプロペラ)です。超革新的な飛行機ですが、750km/h以上と云う最高速度を活かし高度12,000mで米軍のB-29の前方に展開し30mm機銃4門斉射で打ち落とす、本土防衛の切り札として設計された局地戦闘機なのです。もっとも8月3日の初飛行には成功したものの、三菱重工製星形複列18気筒エンジンに不具合が生じそのまま終戦を迎え、二度と大空を飛ぶことはありませんでした。
当時の日本の航空機技術・産業が世界一等であったことを示す好例ともいえる震電でしたが、終戦後は連合軍によって航空機の研究開発が禁止されたために、その後の技術革新からは「置いてけ堀」を食らうことになります。1952年のサンフランシスコ講和条約発効後に再開し、ようやく作り上げたYS-11も商業的には成功することができず、そして50年後のMRJです。ホンダジェットが飛び、哨戒機P-1も実用化され、Jaxaの超音速試験機(S3CM)による低ソニックブーム実験成功、HIIA、Bロケットの打ち上げで確実に実績を積み上げてきている日本ですから、今後は自前のジェット戦闘機「心神」で更に技術を磨き上げ、航空宇宙技術先進国の仲間入りを果たし確固たる地歩を固めたいものですね。
ボーイング、太っ腹!
BowingではなくBoeingのお話し。 787の試験初号機がセントレア(中部空港)に寄贈されるというニュースは目にしていたけれど、現地時間6月21日(日本時間22日)シアトルのキング郡国際空港を出発し、セントレアには、日本時間22日13時頃に到着したとの事。
もちろん自力で太平洋を渡ってくるわけです。と云うことはお客さんを乗せて飛ぶ事だって出来るちゃんとした旅客機だと思うのですが、これを気前良くプレゼントして、もらう方も旅客輸送や部品取りに使うのではなく1/1モデルとして展示するのだと。200億円近いヒコーキをプレゼントしちゃうボーイング、太っ腹ですね。こう云うのがヒコーキ業界の常識なのでしょか。
MRJ、売れませんでした
一週間前に郷秋<Gauche>は、パリ航空ショーで10機でも20機でも受注したいところでしょうね、と書きました。ひょっとしたら、どっと50機位の受注もあるのかと思いながらも控えめに10機か20機と書いたのでしたが、どうやら「取らぬ狸の皮算用」であったようです。
http://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/82e5cac29edde2e80594050053a029c8
そんな中でも三菱航空機の森本浩通社長は、「お客様は結果を見たいとおっしゃっている。時間の問題であり解決できる」(テストで飛んだ後にはどっと注文が来る)と強気の発言。そうでしょう。涼しい顔でこのくらいのことを云えるくらいじゃないと社長は務まりませんね。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、我が家の庭の所々に顔を出しているネジバナ。
フジドリームエアラインズがMRJにスイッチか
三菱航空機の森本浩通社長が、ヨーロッパでの販売を強化することと共に、国内のフジドリームエアラインズ(FDA/JH)がMRJの導入を検討していることを明らかにしたとの報道。いまだに欧州のエアラインからは注文が入っていませんから一日でも早く欧州での受注実施が欲しい訳で、15日に開幕するパリ航空ショーを前にその意気込みを語ったということでしょう。まだ飛んではいませんが2年前には完成予想図と客席のモックアップしかなかったMRJも既に5機目の組み立てが進み、タキシング試験が始まりましたので、パリ航空ショーで10機でも20機でも受注したいところでしょうね。
国内においてはローンチカスタマーであるANAから25機(オプションを含む)、JALから32機受注していますが他の中小エアラインからはまったく受注が無い状況です。とは云ってもMRJと同クラスの機材を運行している国内のエアラインはCRJ(9機)を運行しているアイベックスエアラインズ(IBEX)と、ERJ(現在9機、2機納入待ち)のFDAくらいでしょうか。この2社の中でFDAが三菱航空機と商談中と云う事なんですね。
国内で唯一ERJを運行しているFDAですが、国家プロジェクトとして開発が進んでいるMRJですから、国土交通省からの何がしかの働きかけがあったのかも知れませんが、燃費その他の運行経費の面でMRJが有利であればリプレイスの可能性も高いでしょう。リプレイスにかかる費用についても静岡県から無利子で融資を受けられる可能性もありますからね。
森本社長は、「歩いて5分でパーツを届けられる(小牧がベースの)FDAに、MRJを導入してもらわないと格好がつかない」などと云っているようですが、本音はおひざもとの県営名古屋空港(小牧)でERJにちょろちょろされるのは目障りなのでしょう。お気持ちは良くわかります。同クラスのCRJを運行しているIBEXに対しても営業攻勢を掛けていることはまず間違いないでしょうから、10年後には日本のリージョナルジェットはすべてMRJと云う可能性もありますね。
しか~し、ヒコーキファンとしてはMRJばかりになってしまうのはやっぱりさびしい。MRJ、CRJ、ERJがエプロンで仲良く並んでいる様子も見てみたいものです。リプレイスが進むある時期には見られるでしょうかね。
MRJが自力走行
国産初のジェット旅客機、MRJの地上試験走行が始まった模様。
http://www.mrj-japan.com/j/
http://youtu.be/PDZPKjqjK0c
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150608/k10010106781000.html
今年の秋に予定されている試験飛行に向けての「実働試験」が始まりました。今月15日から開催されるパリ航空ショーの前には試験飛行を済ませて商談に弾みを付けたかったところだったが止む無し。地上試験飛行でその美しい機体を見せることができたことを持って良しとすべきだろう。
空気よりも重いのに空を飛ぶヒコーキにとって、機体の不具合は時に墜落と云う最悪の事態を招くことになるからいやが上にも慎重に慎重を重ねることになる。ボーイング787やF35の例を引くまでも無く、航空機の開発は遅れるのが常なのである。
完成予想図よりも実機、動かぬ実機よりもたとえタキシングでも自力で動いているとなるとますます期待が大きくなりワクワクして来ます。2015年はホンダジェットの販売開始とMRJの初飛行と、日本の航空産業にとっては記念すべき年になりますね。
YS-11、再び空へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150527-00050123-yom-soci
日本機械学会により「機械遺産」にも指定している戦後初の国産旅客機YS-11が再び空を飛んだ。エアラインからはとうの昔に引退し、海上自衛隊、海上保安庁、国交省の機体も引退し、今では航空自衛隊が僅かに運用しているだけとなったYS-11。国土交通省が払下げた機体が民間企業で整備され羽田から高松まで飛んだとのニュース。
差し当たり高松空港で保管されるようですが、機械の類は動態保存されてこそ価値があるものです。多額の経費が必要ともなりますが、是非とも末長く動態保存され航空ショーなどでその雄姿を披露してもらいたいものです。こういう事にお金を使えると云う事が、ある意味で真の文化国家と云う事が出来るのだと思います。民間企業に頼るのではなく、国の予算を当てるくらいの英断が欲しいものです。
注:初出時、「海上保安庁」が払下げ、と書いたのは誤りで、正しくは「国土交通省」です。お詫びと共にと訂正いたします。
ホンダジェット、主翼の謎
この連休中に日本各地の空港でお披露目が行われているホンダジェット。最新の技術を投入し、既存の同クラスビジネスジェットに比べて高い動力性能と燃費性能を実現したとホンダは謳っている。独自に開発したエンジンが軽量コンパクトで燃費が良いのと、主翼の上に配置したエンジンン、コックピット周りの空力特性を最適化した結果だとホンダは云うのだが、郷秋<Gauche>にはどうしても解せない点が一つある。
それは余りにも直線的な、直線定規だけで線を引いたような主翼である。最新鋭の旅客機であるボーイング787の優雅な弧を描いた主翼を思い出して欲しい。最新の空気力学研究の成果を取り入れた最も優れた翼とは、今日のF1マシンのフロントウイングしかり、787しかり、このような曲線で構成されているのではないのか。ホンダジェットの主翼は、ホンダエンジンを搭載したウィリアムズやマクラーレンが勝ちまくった1980年代後半のF1マシンのフロントウイングにそっくりなのである。
直線定規だけで書かれたフロントウイング全盛のF1の世界に美しい曲線でをもったウイングを持ちこんだのが1991年のジョーダン191である。フロントウイングだけではなくボディの随所に空力を意識した曲線が使われ、更にグリーンとブルーのセンスの良いカラーをまとった美しいマシンであった。リザルトはともかく、長いF1の歴史においても最も美しいマシンの一つであることは間違いない。
話が逸れたが、云いたいのは直線定規だけで描かれた翼よりも、787のような翼全体がスムーズな曲線で描かれた翼の方が空力性能が良いのではないかと云うことなのだ。F1のウイング、ヒコーキの翼がそのような歴史を辿っているのだから間違いはないはずだ。なのにだ、ホンダジェットの主翼は余りにも一直線なのだ。
郷秋<Gauche>が思う理由はただ一つ、コストの問題だ。787の主翼は日本の三菱重工業が、これまた日本の東レの素材を使って製造している。大きな「しなり」を許容しながら高い強度を持ちそれでいて軽量と云う、優れものの主翼なのである。このタイプの主翼が今後は787以外の旅客機にも採用されていくことと思われるのだが、問題はコストだ。
余りにも高価すぎで、高性能で高燃費だけれど同時に低価格も目指さなければならなかったホンダジェットには、この炭素繊維複合素材の主翼は採用出来なかったのだろうと郷秋<Gauche>は想像するのだ。しかしだ、ヒコーキはクルマと違って4年ごとにモデルチェンジするのではなく20~30年と云う長い年月をかけて進化しつつ製造が続けられるものだ。
ホンダジェットも販売が軌道に乗り製造コストの低減と更なる先行投資が可能になれば、2025年辺りからは炭素繊維複合素材の美しい曲線をまとった主翼が採用されるかも知れない。果たしてより美しく変身したホンダジェットを見ることが出来るだろうか。
(たくさんあったミスタイプを修正、推敲しました。2015/05/05 12:50:00)
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