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モントリオールで今季7人目の勝者登場か?!

 F1史上初の6戦目にして6人目の勝者が登場した今年のF1だが、カナダ・モントリオールで行われる第7戦では7人目の勝者が登場する可能性が大である。その勝者とは、2008年のワールドチャンピョン、マクラーレンMP4-27を駆るルイス・ハミルトン。

 2012年シーズンのハミルトンは、フリー走行、予選では良い所を見せながらも優勝には至らず。とは云いながら毎レース着実にポイントを積み上げ、第6戦終了時点でトップのアロンソとは13ポイント差の63ポイントでランキング4位をキープしている。

 一発逆転の可能性大ありのハミルトンが、昨日行われたフリーでは1、2共にトップタイムをマークし、好調ぶりをアピール。この好調を決勝レースまで維持して7人目の勝者となればF1の記録更新となり、面白い。

 ハミルトンが優勝するだろと云う確実な材料があるわけではなく、単に面白いからハミルトンが勝つと良いなと云う無責任な話である。この路線でバレンシアはミヒャエル、シルバーストンはマッサ、ホッケンハイムでライッコネンが勝てば、10レースで10人の勝者と云う、前代未聞の珍記録となる(^^)。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日Facebookに掲載した黄色いコスモスと同じ畑のフツーのコスモス。コスモスは漢字だと「秋桜」と書くが、今頃咲いているとなると「初夏桜」だな。

 ところでこの構図、「日の丸弁当」「日の丸構図」と呼ばれる、好ましくないと云われる構図の代表格であるが、上の場合には倒れ防止のイボダケを避けかつバックをぼんやりと見せるためにはこの構図しかなかったし、これはこれでそれほど悪くはないだろうと思う。「悪い」と云われる構図をあえて選ぶことも選択肢の一つであると云う作例として、ご覧いただければ幸いである。

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6人目の勝者

 20日に、モナコはアロンソ、バトン、小林だろうなどと勝手なことを書いたが、大外れの結果であった。可能性のあるドライバーとして郷秋<Gauche>はハミルトン、シューマッハ、ウェバー、グロジャン、小林の5名をあげていたが、その中からウェバーが2012年シーズン6戦目にして6人目の勝者となった。チームとしてはベッテルが勝ったバーレーンに次いでレッドブルが今シーズン初めて2勝目をものにしたチームとなった。

 ウェバーの同僚、ベッテルが4位に入ったこともありレッドブルはモナコで37拮抗するドライバーズランキングとは裏腹にレッドブルは37ポイントを積み増しし、マクラーレンに38ポイントの差をつけ1位をキープしている。

 しかしだ、やっぱりしぶといのはアロンソだ。モナコでも3位表彰台をものにし15ポイントを獲得し、ドライバーズランキング1位に君臨している。とは云え、カナダカナダGPで逆転可能なドライバーは51ポイントのロズベルクまででも4人、同ポイントに並びかける可能性のあるライッコネンまで入れれば直接のライバルは5人もいると云う接戦だ。ますます目を離せない2012年F1である。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、あかねの森南麓の農家の石垣に蔓延るイモカタバミ。同類には、花弁の色の薄い順、ムラサキカタバ、イモカタバミ、ムラサキカタバミがあるが、これはその色からするとイモカタバミのようである。いずれも南米原産とされているが、今では日本のあちらこちらで我が物顔でその勢力を広げている「雑草」である。

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今週末の天気が面白そうだ

 今週末の天気は木曜日が雨、金曜日はどうでも良くて、土曜日が晴れのち雨、そして日曜日が晴れの予報だ。どこの?って、勿論モナコのだ。そう、今週末に伝統のモナコGPが行われる、あのモナコの天気予報だ。

 金曜日がどうでも良いのは、通常のレースとは違い、モナコGPでは木曜日からグランプリウイークがスタートし、金曜日はサポートレースが行われるためにF1はお休みだから。そして土曜日に予選があって日曜日に決勝レースと云ういつものパターンに戻る。さて、先に書いた天気予報が何故面白いのかと云えば、こういう事である。

 決勝レースは晴れの予報だが木曜日のフリープラクティスは雨だから、決勝レース用のセッティングを試すことが出来ない。土曜日の予選も晴れなんだか雨なんだか判らないからセッティングが決まらないまま木曜日と金曜日が過ぎていく。そして土曜日の予選。晴れるのか雨なのか、神のみぞ知ることだが、とにかく予選を走らないといけないわけで、どのチームも混乱する。思いがけないチームがグリッド上位に並ぶ可能性も大ありだ。そして日曜日の決勝レースは晴れ。

 天候とセッティングの偶然が重なって、たまたま上位グリッドに並んだマシンが24台のパレードを抑え気味にレースは始まる。後からベテランにプッシュされて血迷った若いドライバーが「壁にキス」をする。コース上にマシンの破片が飛び散りペースカーが入る。

 ペースカーの入るタイミングとタイヤ交換のタイミングが合ったチーム、マシン、ドライバーが上位に躍り出る。躍り出たのが上位チームのドラーバーなら良いが、たまたま中・下位チームのマシンだったりすると、またまたパレードになる。同じことが何度でも繰り返されることになる訳だが、こういう荒れたレースではいつもそうなのだが、結局は沈着冷静なベテランドライバーが上位でフィニッシュすることになる。ほらね、どういう思考回路を通ってもやっぱり昨日の予想と同じ結果になる。

 レースのあやで、下位チームの若いドライバーが表彰台に上がる可能性もないではないけれど(それはそれで良い事なのだが)、もしそういう事があるとすれば、彼は実に運が良いと、ついていると云うべきで、そのツキに更なる期待をしてレース終了後すぐにドリームジャンボを買いに走るべきである。当たれば当せん金をつぎ込んで来季のシートを手に入れることが出来るかも知れないからね(^^)


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、これ。なんだかお判りだろう。竹林に「ゴミ」ではない。年配の方はすぐにお気づきのことと思うが、筍(竹の子)から竹への成長する過程で剥げ落ちた竹の皮である。郷秋<Gauche>が子どもの頃には見かけることの多かった、食品の包装材として使われた筍の皮だが、最近見かけるのは粽(ちまき)くらいのものだろうか。おそらくは石油由来のトレイやパックよりもコスト高になっていることとは思うが、風情があり、かつ一年で再生可能な天然素材なだけに、もっと使われて良いのではないかと思う郷秋<Gauche>である。

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6人目の勝者はだれ?

 今年のF1第6戦モナコGPは来週。レースもないのに今日は珍しくF1の話題である。
 2012年のF1は、先週末のスペインGPまで毎回違う顔が表彰台の一番高い所に上がると云う、近年まれにみる混戦となっているのはご存じの通りだが、ここまで毎レース勝者が違うのなら、いっそのことどこまで違う勝者が続くのか、珍記録更新も面白いのではないかと思う郷秋<Gauche>である。

 これまでの勝者は初戦から順にバトン、アロンソ、ロズベルク、ベッテル、マルドナード。惜しくも勝利を逃したドライバー、つまり2位フィニッシュのドライバーにはペレスとライッコネンがいる。優勝もしくは2位となったチームのもう一人のドライバーとしてはハミルトン、マッサ、シューマッハ、ウェバー、セナ、グロジャン、小林がいる。

 この辺りがレース展開によっては優勝も有り得るマシンを駆るドライバーと云っても良いだろう。ハミルトンは2008年モナコを制しているなど勝者候補の筆頭とも云える存在だが、2008年のレースでもマシンをガードレールにヒットさせて一時は大きく後退しているし、モナコのみならずレース中他車との接触も多く、期待して良いものかどうか悩むところだ。

 マッサとセナは今シーズンこれまでのパフォーマンスを考えるとモナコ勝利の芽はない。とすると今シーズン未勝利者の中で一番期待できるのはライッコネンだろうか。モナコマイスター、ミヒャエル・シューマッハも突然往年の走りが蘇るかも知れないし、マルドナードが優勝したことを考えれば、レースのあやで小林が優勝と云う可能性も無くはない。

 あれこれ考えるとますます楽しみなモナコだが、マシンのポテンシャルでは劣るもの、ドライバーのモチベーションと抜けないモナコのコースの特殊性を考えると、一番近いところにいるのは、6人目の勝者とはならないが、やはりアロンソじゃないかな。2位にはステディな走りのバトン、次いで小林の初表彰台というのが郷秋<Gauche>の予想。果たしてこの予想が当たるかどうかは別にしても、待ち遠しいモナコGPである。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、今が盛りのジャガイモの花。

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ウィリアムズは復活したのか

 2012年F1第5戦スペインGP。誰もが予想だにしなかった、ウィリアムズFW34を駆るパストール・マルドナードがPole to Finishで優勝。スタートでこそアロンソに先行されるが、落ち着いたレース運びとチームの戦略は見事で、ウィリアムズのそしてマルドナードの優勝はフロックではなく、まさに賞賛に値いする一勝である。

 それにしても、ウィリアムズの勝利は2004年最終戦(エンジンはBMW、ドライバーはファン・パブロ・モントーヤ)以来だと云うから、1980年代後半の「常勝ウィリアムズ」を知る身には、めでたいとは云いながらもいささか複雑な思いである。

 2011年は絶不調をかこったウィリアムズ。今シーズンは開幕前のテストから好調ぶりが伝えられ、ついに第5戦にして8年振りの勝利の美酒を味わった訳だが、果たしてこれがウィリアムズ復活の嚆矢かと問われれば、郷秋<Gauche>は「否」と答える。

 先にも書いたようにカタロニアでの、ウィリアムズのそしてマルドナードの戦いぶりは見事であったが、果たして次戦モナコでも同様の結果を導き出せるかと云えば、間違いない否。ウィリアムズは勝てない。勝てないどころかポイント獲得もおぼつかない事だろう。

 それは何よりも、今シーズン5戦を経て勝者がすべて違うことが既に証明してくれている。中・上位のマシンのポテンシャルは拮抗し、僅かなタイヤ戦略が結果を左右するのが今年の今年のF1である。初戦優勝のバトンはセパンでは14位、セパン優勝のアロンソは上海では9位、上海優勝のロズベルクがバーレーンで辛うじて5位。バーレーン優勝のベッテルがカタロニアでは健闘空しく6位。優勝できてもそれが速さの証明とはならず、単に上手くいった結果でしかないのが2012年年のF1なのである。

 ところでウィリアムズに8年振りの優勝をもたらしたマルドナードはベネズエラ人(ちゃんと国歌が用意されていた!)。8年前に「最後の」優勝をプレゼントしたのも南米・コロンビア出身のモントーヤ。常勝時代にはブラジル人のネルソン・ピケが在籍していたし、かのアイルトン・センナ・ダ・シルバが事故死したのもウィリアムズである。なんだかやたらと南米とは関係の深いウィリアムズであるが、昨シーズン、ウィリアムズを最後にF1から去って行ったブラジル人、ルーベンス・バリチェロはマルドナードの初優勝をどんな思いで見ていたことだろうか。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は。最近めっきり見る機会が少なくなった尺取虫。見かけないから尺を取るのを止めたのかと云うとそうではなく、ご覧のように相変わらず一所懸命尺を取りながら歩いておりました。お顔にピントが合っていないのはご愛嬌(^^;。

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4戦で4人の勝者

 ディフェンディングチャンピョン、セバスチャン・ベッテルが2012年第4戦目にして初の表彰台、しかも一番高い所をものにした。PPからスタートし、FLを記録しての優勝。文字面だけを追えば完璧な勝利のようではあるけれど、一時はキミ・ライッコネンに追い回されているから、薄氷を踏む思いでの勝利とも云えよう。

 ここまで4レースを消化して毎回違う勝者。その勝者はニコ・ロズベルグを除く3人はチャンピョン経験者である。元チャンピョンでまだ勝てていないのはルイス・ハミルトン、ミヒャエル・シューマッハそしてキミ・ライッコネンの3人。キミは日曜日にセバスチャンを追い回したことでもわかる通り、遠からず表彰台の一番高い所に登ろうかと云う勢いだが、かつて皇帝と呼ばれたミヒャエルはカムバックから3シーズン目となってもいまだに表彰台にさえ上がることが出来ないでいるどころか、チームメイトのニコの1勝35ポイントに対して、10位2回の2ポイントと、やっぱり昨シーズンで引退した方がよかったんじゃないかと云う、まったく精彩を欠く戦績。

 残るもう一人のチャンピョン、ルイス・ハミルトンはと云えば、3戦で3位表彰台をものにしたものの、バーレーンでは8位と冴えないレース。見過ごし勝ちだが意外に健闘しているのがマーク・ウェバー。なんと4戦連続4位と地味にポイントを稼いでポイントランキングでは3位につけている。残念ながら、悪くはないけれど結局はチャンピョンにはなれない典型的な脇役ドライバーを地で云っている感じだな。

 いずれにしても今年のF1はどのレースも、予選も決勝レースも接戦で、僅かなミスで予選グリッドは大きく後退するし、決勝レースでもタイヤの使い方を間違えればあっという間にポイント圏外へ。去年のベッテルのように大差を着けての一等賞と云うのもないのが2012年のF1だ。それだけに毎レース目が離せないのだが、BSに移行してからフジテレビ独自の順位表示がなくなり、国際映像の順位表示だけでは小さ過ぎて(実は、デジタル-アナログ変換画像をブラウン管で見ている。トホホ)、今ひとつレースの展開が判り辛くて困っている郷秋であるぞ。

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小林可夢偉、FLを記録

 中国GPの予選があった日、郷秋<Gauche>は「おめでとう、ニコ」と題する小文を書いた(see here)。おそらく多くの「F1ブログ」では小林可夢偉の予選4位について、また、翌日の決勝レースでの小林の表彰台、あろうことか「優勝」さえも夢想した記事が溢れていたものと思われるが、郷秋<Gauche>は小文の最後に「今回は、結果以上に、頂点に輝くドライバーたちの走りを学び、彼らに伍して走ることの出来るテクニックと精神の強さを学んでもらいたいと思う郷秋<Gauche>であるぞ。」と書くに留めた。

 だってそうだろう。いくら前戦でチームメイトのセルジオ・ペレスが2位表彰台を獲得したとは云え、あれば天候の変化がなせる業であって、ザウバーチームが真の実力でものにした表彰台ではない。勿論ペレスの落ち着いたドライビングは賞賛に値するし、今年のマシン、Sauber C31の素性が良いことを否定するつもりはないけれど、郷秋<Gauche>に云わせればあれはフロック。マシンとドライバー、そしてチームの総合力、真の実力で得た2位ではない。

 マシンは悪くない。ドライバーだって悪くない。でも、今のザウバーチームには、表彰台を自力でものにするだけの力がない。だから郷秋<Gauche>は一昨日、「彼らに伍して走ることの出来るテクニックと精神の強さを学んでもらいたい」と書いたのだし、それは小林一人に云った言葉ではなく、ザウバーチームのメンバーすべてに対してのものであった。5グリッド降格のペナルティを受けたハミルトンは表彰台をものにしているし、予選で失敗したベッテルは5位でフィニッシュしている。それが勝てるチームの実力なのである。

 チームの戦略が拙過ぎたと云うことは簡単だ。しかし、云ったからといってすぐには身に付かないのが、置かれた状況を的確に把握・判断してその時点での最良の指示を出すこと出来るチームとしての総合力である。ロス・ブラウン、名将と呼ばれるだけのことはある。クリスチャン・ホーナー、さすが「腐っても鯛」のチーム代表だ。マクラーレンはと云えば、ロン・デニス時代からの伝統の深み、厚みがものを云っているではないか。

 さて、最後にちょっとは褒めておこう。あるいはいまだにお気づきではない方もおられるかも知れないが、2012年中国GPのFL、つまりレース中一番早く周回したのは誰あろう、ザウバーの我らが小林可夢偉である。日本人F1ドライバーの中でFLを記録したのは小林の前には中嶋悟ただ一人。あれは1989年、雨のアデレード。「(前のパトレーゼ(3位、パスできれば中嶋が表彰台)は抜けそうだったんだけど、近づくとエンジンが雨を吸い込んでバラついちゃってだめだったのよ)とかなんとか、淡々と、たいて悔しそうでもなくコメントする中嶋が印象的だったなぁ。

 と云う訳で、小林くん、次のレースを楽しみにしているよ


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、ちょっと日本画に似せて作ってみた枝垂れ桜。昨日の恩田の森Nowには同じ趣向の写真を4枚掲載しているのでご覧いただければ幸いである。

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おめでとう、ニコ

 現在F1ドライバーには二人のニコがいるのでちょっと紛らわしいが、勿論ニコ・ロズベルグの話しである。そのニコが、今日行われた中国GPの予選で見事ポール・ポジションを獲得した。

 思えはF1チャンピョン、ケケ・ロズベルクを父に持つF1界のサラブレッド、ニコ・ロズベルグがデビューしたのはもう6年も前の事であった。父も在籍しチャンピョンともなった名門ウィリアムズからデビューするも、ウィリアムズの黄金期は既に過ぎ去っていた。ニコの卓越したドライビングにより予選では度々上位グリッドを獲得し、その才能の片りんを見せることはあったが上位入賞は難しかった。
注:父、ケケ・ロズベルクは1982年にわずか1勝、44ポイントでチャンピョンになっている。息子ニコはドイツ国籍のようだが、ケケはフィンランド人でF1における元祖「フライング・フィン」。

 2010年にブロウンGP改めメルセデスGPに移籍するとともに予選での2位獲得をはじめ、コンスタントにポイントを獲得し、かつて皇帝と呼ばれたチームメイト、ミヒャエル・シューマッハよりも速いところを見せ付けていたニコであるが、ここに来てようやくPPを獲得。しかも今日のPPは2位ハミルトンにコンマ5秒もの大差をつけての圧倒的PP。明日の決勝レースが楽しみである。

 さて、ニコ以下ノ予選結果についてもおさらいをしておこう。2番手は既に書いた通りハミルトンだが、ギアボックスを交換していることから5番グリッド降格が確定している。予選3番手にはニコの同僚、ミヒャエルがつけたがハミルトンの降格によりメルセデスの2台がフロントローからスタートすることになる。ニコの初優勝の行方は、ひとえにミヒャエルの走り次第と郷秋<Gauche>は読むが、さて如何に。

 スターティングリッド3番目には何と我らが小林可夢偉である。予選4番手タイムは自己最高であることは云うに及ばず、これまでの日本人ドライバーの予選最上位である5番手(片山右京、佐藤琢磨)を上回り、小林は繰り上げとは云えセカンドローからレースを開始する初めての日本人F1ドライバーと云う事になる。小林の隣にはロータスの「3代目フライング・フィン」キミ・ライッコネン。後にはバトン、ウェバーと云う、錚々たるドライバーが並ぶ。

 小林の決勝レースでの速さ、上手さは既に証明されており「もう少し上位からスタートしていれば」と云うレースが多かったことはご存じの通り。二列目からの発進となればスタート直後のアクシデントに巻き込まれる心配もないし、マシンの調子も上々の様子であることを考えれば最良の結果も十二分に期待もできるが、今回は、結果以上に頂点に輝くドライバーたちの走りを学び、彼らに伍して走ることの出来るテクニックと精神の強さを学んでもらいたいと思う郷秋<Gauche>であるぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、山肌を彩る数種の桜。美しい日本の春の一コマだが、これが川崎市内で撮影したものだと云えば、驚く方も少なくないだろう。川崎市麻生区の飛び地、岡上で昨日撮影したものである。

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マレーシアGP終了 ~少しだけ見えてきた2012年の勢力図~

 既に承知の通りの結果であるから、これを繰り返すことはしない。
 しかし、まったく驚きの展開と結果となった2012年F1第2戦マレーシアGPであるが、まっ、これもレース。レースには「たら」も「れば」もない。結果がすべてなのである。しかしだ、シーズン序盤で天候による荒れたレースを用意してくれるとは、神様もなかなかモータースポーツに対する造詣が深いようである。

 当たり前の話だが、ドライ状態のコースを走れば、マシンとドライバーの性能と技量はすぐに見極めが付く。また、ウエットになったとしても、同じコンディションが続けば、マシンの性能差はほとんどと云って良い程に帳消しとなり、ドライバーの技量があからさまになる。非力なマシンの弱小チームからF1にデビューした若いドライバーが、次のステップへのチケットを掴み取るのはこういうレースにおいてである。非力なトルーマンを駆りながら、己の技量を最大限に見せつけた、故アイルトン・セナの例を出すまでの事もないだろう。

 そう云う意味では、今回のセルジオ・ペレスの2位表彰台を過大評価するべきではない。雨の降り方と止み方、それとペレスのタイヤ交換のタイミングが、たまたまどんピシャリトと合っただけの事である。レースの間中、同じペースで雨が降り続けていたとしたら、ペレスの2位表彰台は無かったのである。

 しかしだ、一つだけ確実なのは、同じフェーラーリエンジンを積むフェラーリF2012とザウバーC31の性能がほぼ同じか、C31に若干のアドバンテージがあると云う事。先に同じフェーラーリエンジンとは書いたが、厳密に云えば、ザウバーに供給されるフェラーリ056エンジンはカスタマー仕様だから、F2012に積まれる056よりも若干パワーが落ちるはず。それなのに同等以上の速さを示したと云う事は、C31が速いのではなく、F2012が遅い、駄作だと云う事である。

 そんなF2012を駆っても、名手アロンソは次々にツキを我が物とし、追いすがる若いペレスにプレッシャーをかけ続け、追撃を振り切り、初戦の結果からは不可能とも思われた表彰台、しかも一番高い所をものにしたのである。さすがアロンソ、あっぱれアロンソである。

 キミ・ライッコネン(フィンランド人の知人が「ライコネン」ではなく「ライッコネン」だと教えてくれたたことから、郷秋<Gauche>は以前から「ライッコネン」と表記している)は、5グリッド降格の10番手からのスタートではあったが、一昨日書いた通り表彰台のすぐ下、5位でフィニッシュしている。今年のルノーのマシンは良くできているようだ。そのロータスE-20をキミがドライブするのだから遅い訳がない。

 僅か2戦を終えたところでの判定は少々強引な気もするけれど、2012年の各チームのマシンの出来具合は次の通りだと、郷秋<Gauche>は考えている。

マクラーレン > メルセデス >= ルノー = レッドブル > フェラーリ = ウィリアムズ = ザウバー > フォースインディア

 断っておくが、これはあくまでも現時点での勢力順である。つまりだ、潤沢な資金を持つチームはシーズン中であってもマシンの開発が進む。例えばレッドブルは、序盤戦は苦しむが、その内にマシンの開発が進み本来の力を発揮するようになる。

 フェラーリは、豊富な資金に物を云わせても、素性の悪いF2012はいかんともしがたく、シーズンを通して雨のレース以外では中団に沈む。資金の乏しいウィリアムズとザウバーは開発が進まず中団から脱落。替わって(何故か)資金豊富なフォースインディアが三強の次を狙いに来る。

 とまぁ、これが郷秋<Gauche>の読みであるが「当たるも八卦、当たらぬも八卦」。勝手に予想して2012年F1を大いに楽しもうではありませんか(^^)


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は「梅、寸景」。首都圏では、梅の見頃もそろそろお終いだが、今シーズンに撮った梅を数日(分、あればの話だが)続けてご覧いただく予定である。

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マレーシアGP予選終了

 きわどい予選結果である。だってそうだろう。Q1のタイムを見るとトップタイムがウェバーの1'37''81トップ1'38''151のアロンソまで、1秒以内に11台が犇(ひし)めいているのである。今年のピレリタイヤがそうさせている訳だが、それにしても近年稀に見る接戦であることは確かだ。裏を返せばほんの僅かなセッティング能力の違いが微妙なタイム差に表れると云う事でもある。

 そんな中での予選、小林可夢偉は同僚のセルジオ・ペレスに、Q1、Q2共にコンマ5秒以上の遅れを取っている。レースとなれば勿論可夢偉の方が速いのは周知の通りだが、エースドラーバーたる者、予選においても常にセカンドドライバーを凌駕するようでなければならない。私の友人が「可夢偉が予選では良さを出せないでいる」と云っていたが、郷秋<Gauche>はそうではないと思うのだ。予選で良さを出せないのではなく、今の可夢偉には予選で速く走る力がないのである。

 これは由々しき問題である。一流のドライバーになるためには、決勝レースの結果だけではなく、予選での一発の速さを見せつけることが求められる。かつて「教授」呼ばれたアラン・プロストが、予選では沈んでも、気が付けば表彰台に上がっているレース巧者であると、良く云われたものだけれど、彼が予選で沈んだと云うのは、せいぜい3列目辺りまでの話しである。常にポイント圏内フィニッシュを目標とする今年の小林であるならば、仮に予選Q2敗退となったとしても、せめて6列目確保は必須である。

 さて、マレーシアGP予選の結果概観。郷秋<Gauche>の読み通りセパンでもフロントローにマクラーレンの2台、2列目にメルセデスとレッドブルとは、シーズンを通してのスタンダードになりそうな並び順である。トップ4の次に来たのはライッコネンだが、トランスミッション交換によるペナルティで明日は10番グリッドからスタート。5グリッド降格のペナルティがあったからこその予選タイムであったとも云えるだろうか。決勝レースでも表彰台のすぐ下あたりまで上がって来ることは違いない。

 フェラーリはアロンソ9番手、マッサ12番手確保がやっとと云う厳しい状況。今シーズンの早い時期にシャーシの見直しを含めた大幅なアップデートがなされなければシーズン最後までこのペースが続きかねない危機的状況である。アロンソが当代きってのドライバーであることに異論を唱える人は少ないだろうけが、だとすればフェラーリで5連勝(コンストラクターズタイトルでは6連勝)した時のドライバー、云わずと知れたミヒャエル・シューマッハが、ドライバーとして優れているだけではなく、速いマシンと速いチームを作ることの出来るカリスマ的存在であったのかが知れようと云うものである。

注:初出時に、Q1タイム誤認に基づく既述がありましたので、訂正いたしました。


 例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、20日に満開となっていたすみよしの森の枝垂れ梅。明日はどうだろうか・・・。

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マレーシアGP開幕

 今年のF1は、開幕するや否やの2連戦である。どのチームもマシンのアップデートのひまはない、つまり、アルバート・パーク・サーキットでアドバンテージのあったチームがセパンでもやはり速いと云う事になる訳であるが、案の定、フリー走行2回目はマクラーレン、メルセデス、マクラーレン、メルセデスと来たものだ。

 まさかの失速はルノーのライッコネンだが、明日の予選では上位に食い込むことだろうし、日曜の決勝レースでは、一週間前のアルバート・パーク同様必ずやポイント圏内、それも前半分でのフィニッシュは間違いない。

 もう一人の失速はフェラーリ・マッサだが、残念ながらと云うべきか、こちらはライッコネンのように「終わりよければ」とはならないだろうと云うのが郷秋<Gauche>の見立てである。

 しかしだ、初戦が終わったばかりとは云え、ザウバーがマクラーレン、レッドブルに次ぐ3位と云うのは俄かに信じがたいものがある。長いシーズンの中で少しずつ後退していくのは止むを得ないものとしても、今だけのことだとしてもだ、ザウバーがフェラーリの上に位置していると云うのは、たいしたものであるぞ。


 例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、満開の時を迎えたなるせの森の谷戸奥(尾根道下)の一本梅。

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2012年F1初戦結果を読む

 しつこいようだが、やはり美しいマシンは速かった。昨シーズン終盤に速さを見せてきたマクラーレンが、その勢いのままに2012年シーズンに突入。追いすがるディフェンディングチャンピョン、レッドブルを蹴落としジェンソン・バトンが今季最初の勝者に輝いた。

 昨シーズンのレッドブル独走から、今年のマクラーレン対レッドブルの図式が見えてきた今日のレースであった。三番手に来て欲しかったフェラーリは、マシンセッティングが決まらず予選からまさかの苦戦。決勝レースではアロンソが何とか5位に滑り込んで見せたがマシンのポテンシャル不足は明白。来季のフェラーリにマッサのシートがないこともまた明白だな。

 今シーズンの中断をかき回し、時に上位陣をも脅かしそうなのが、昨シーズンは絶不調だったウィリアムズ。エンジンをルノーにスイッチしたのが功をそうしたと云うべきか。今日のレースでは結果を残すことが出来なかったが、来週末のセパンでは必ずや上位でフィニッシュすることだろう。

 同じく今日は結果を残すことが出来なかったが、次戦が楽しみなのがメルセデスだ。ミヒャエルとニコ、二人のドライバーに不足がないのは云うまでもないが、今年のメルセデスF1 W03が、この二人の力に見合うマシンであることは間違いなさそうである。

 今日のレースでは十分な結果を残すことが出来なかったが、ロータスE20とキミ・ライッコネンが今日見せてくれたパフォーマンスは、今シーズンが面白くなることを予感させるのには十分なものであった。カムバックした直後のミヒャエルのパフォーマンスにはがっかりさせられたものだが、キミの順応性の高さには驚かさられた。

 さて、我らが小林可夢偉。可夢偉が駆るザウバーC31も、今日の所はまずまずのポテンシャルを発揮したようだが弱小チームの悲哀、シーズン中の開発が進まないとなると、昨シーズン同様後半戦での失速も大いに有り得る。前半戦での速さを見せつけスポンサーを獲得する事が、ザウバーの最重要課題と云えるだろう。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、今日、恩田の森で撮影した優しい春の雨に濡れる梅の花。

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BSフジで2012年F1開幕戦、予選を見る

 中嶋悟のF1デビュー以来、24年続いたフジテレビでのF1全レースの放送だが、小林可夢偉が孤軍奮闘はするけれど、震災、景気後退、若人のクルマ離れなどから視聴率が低迷していたことから、地上波での放送が終了し今シーズンからBSに移行した。そのBSフジでF1の中継(予選)を見た。

テーマミュージックが懐かしいT-SQUARE TRUTHだった。現地からのレポートもこれまた超懐かしいい今宮淳、川井一仁の両氏。これまたなんと懐かしいことか。

さて、肝心な予選結果はと云えば、郷秋<Gauche>の予想通りマクラーレンのフロントロウ独占。やはり美しいマシンは速いのだ。もっとも、予選で速いからと云って決勝レースで勝てると限らないのがレース。マシンの信頼性、転向、チーム戦略等多くの要素が複雑に絡み合うからレースは面白いのである。

 明日の決勝レースもBSフジで17時からの放送である。予選第1ピリオドではトップタームをマークしながら第2ピリオドで脱落した小林可夢偉、同じく第2ピリオドで脱落した、レース巧者のアロンソがどこまでリカバリで来るか、また、復帰初戦で第1ピリオドの脱落したライッコネンの走り、3列目に沈んだディフェンディングチャンピョンチーム、レッドブルの二人の戦いぶりに注目である。

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美しいマクラーレンMP4-27がトップタイム

 待ちにまった2012年F1開幕戦、オーストラリアGPがアルバート・パーク・サーキットを舞台にして始まったが、郷秋<Gauche>が2月13日に「美しいのはマクラーレンMP4-27だけ」と云う小文を書いたのを覚えておいでの方はおられるだろうか。覚えのない方は是非こちらをご覧頂きたい。

 郷秋<Gauche>はこの小文で、「いつの時代も、優れた物が美しい形を備えているのは間違いのない真実。逆もまた真なりで、美しい物は優れている。零式戦闘機、ルネ・エルスの自転車、Nikon(ニコン)F3、500系新幹線、そしてF1。美しい物は常に最高の速さ・性能を内に秘めているのだ」と書いた。更に、大胆にも「この論法から云えば、2012年F1で最も速いのはマクラーレンMP4-27だと云う事になる」とも書いた。

 ほら、今日のフリー走行の1、2位はマクラーレンだったでしょう!郷秋<Gauche>が云った通り、ノーズに醜い段差がない、美しいMP4-27がやっぱり一番速かった今日のアルバート・パーク・サーキットであった。もっともウエットからハーフウエットになったフリー2での最速はメルセデスのミヒャエル、2番手がフォース・インディアのヒュンケルベルグで、バトンとハミルトンは15-16番手に沈んでいる。

 だから2月13日に、「果たして美しいF1は本当に速いのか、それは9ヶ月後に明らかになる」とも書いたのだ。一つのレースでの速さはフリー走行や予選での速さではなく、決勝レースが終わらなければ判らないように、シーズン通しての速さは、やっぱりシーズンが終わってみなければ判らないのである。昨日、2012年シーズンの見どころをあれこれ書いたが、郷秋<Gauche>的一番のシナリオは、アロンソの3度目のチャンピョン獲得だが、今年のフェーラーリのマシンがその期待に応えてくれるかどうかは、現時点では判らない。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一昨日にご紹介した町田市、川崎市(麻生区の飛び地)、横浜市(青葉区)の分岐点からほど近い、川崎市麻生区の飛び地で咲いていた菜の花。

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2012年F1、明日開幕

 長かった冬休みが終わり、いよいよ明日、2012年F1の幕が切って落とされるが、2012年シーズンの見どころは、何と云っても前代未聞の6人ものワールドチャンピョンの戦いぶりである。

 ライッコネンとミヒャエル、どちらが先にF1復帰後初の勝利をあげることができるのか。ベッテルは3年連続のチャンピョンになれるのか。バトンとハミルトンは、過去に獲得したタイトルがフロックではないことを証明する必要に迫られているはずだ。アロンソは、自身が稀代のドラーバーであることを知らしめるため3度目のタイトルが何としても欲しいところ。

 見所満載の2012年F1がいよいよ明日、開幕である。ところで、開幕戦が行われるアルバート・パーク・サーキットは、南半球、オーストラリアのメルボルンにある。最初に「長かった冬休みが終わり」と書いたけれど、オーストラリアはこれから秋に向かう訳で、そのことを考えると、「長かった夏休みが終わり」と書くべきなのかも知れないな。

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