唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
小林可夢偉7位入賞
2010年F1GP第9戦ヨーロッパGPで小林可夢偉が7位入賞。
見事だったのはその戦略であった。9周目に起こったマーク・ウェバーの大クラッシュによってセーフティーカーが導入され、各車一斉にピットインしタイヤ交換を行った中で小林はピットインせずそのまま走行し。セーフティーカーが戻った15周目にはベッテル、ハミルトンに次ぐ3位を走行。53周目にピットインするまで4位のバトンを押さえ込み38周にわたり堂々3位を走行。小林が立派と云うべきか、バトンが不甲斐無いと云うべきか。
ここで疑問なのは、小林が53周目までピットインを引っ張ったのが意図した作戦であったのか、怪我の功名であったのかと云うこと。つまり、ピットインのタイミングを逸してしまったことから思い切り引っ張る作戦に変更し、これがまんまと当たったのではないかと云うことである。
ところで、どこかのサイト(スポーツ新聞系のサイトだったな)には「日本人3人目となる表彰台は逃したが・・・」などと書かれていた。いくらレースの終盤に3位を走行していたとしても、ハード・ソフト両方のタイヤを使わなければならないルールがある以上「日本人3人目となる表彰台」などあるわけはない。スポーツ紙ならばルールに基づいた正確な記事を書いてもらいたいものである。
さて、53周目にピットイン後にコースに戻った時には9位のポジション。さすがに郷秋<Gauche>もこのままレースを終えるのだろうなと思ったのだが、昨日のバレンシア市街地コースにおける二番目に大きなドラマはこの後に起こることになったのはご存知の通り。
残り1周でアロンソを、最終周の最終コーナーでブエミをオーバーテイクしたのは、アロンソとブエミが40周走ったタイヤであったのに対して小林がフレッシュタイヤであった事を割り引いても、大殊勲。片山右京氏もF1の世界にもイチローや石川遼に匹敵する日本人ドライバーがついに現れたと、激賞していたなぁ。
大きな期待と共にフルシーズンドライバーとして登場した小林も、マシンの戦闘力の低さや自身の経験不足から期待はずれのままシーズン半ばに差し掛かり、ここで結果を出さなければ2011年のシートが危ないと云うところに来ての大アピール。国際映像が小林のピットインをヘリのカメラで捉えるなど注目度も抜群。更に二週間後のシルバーストンで、バレンシア市街地コースでの7位がフロックではなかったことを自ら証明することができれば、2011年のシートも安泰となることだろう。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、24日にもご覧頂いたすみよしの森の紫陽花。
見事だったのはその戦略であった。9周目に起こったマーク・ウェバーの大クラッシュによってセーフティーカーが導入され、各車一斉にピットインしタイヤ交換を行った中で小林はピットインせずそのまま走行し。セーフティーカーが戻った15周目にはベッテル、ハミルトンに次ぐ3位を走行。53周目にピットインするまで4位のバトンを押さえ込み38周にわたり堂々3位を走行。小林が立派と云うべきか、バトンが不甲斐無いと云うべきか。
ここで疑問なのは、小林が53周目までピットインを引っ張ったのが意図した作戦であったのか、怪我の功名であったのかと云うこと。つまり、ピットインのタイミングを逸してしまったことから思い切り引っ張る作戦に変更し、これがまんまと当たったのではないかと云うことである。
ところで、どこかのサイト(スポーツ新聞系のサイトだったな)には「日本人3人目となる表彰台は逃したが・・・」などと書かれていた。いくらレースの終盤に3位を走行していたとしても、ハード・ソフト両方のタイヤを使わなければならないルールがある以上「日本人3人目となる表彰台」などあるわけはない。スポーツ紙ならばルールに基づいた正確な記事を書いてもらいたいものである。
さて、53周目にピットイン後にコースに戻った時には9位のポジション。さすがに郷秋<Gauche>もこのままレースを終えるのだろうなと思ったのだが、昨日のバレンシア市街地コースにおける二番目に大きなドラマはこの後に起こることになったのはご存知の通り。
残り1周でアロンソを、最終周の最終コーナーでブエミをオーバーテイクしたのは、アロンソとブエミが40周走ったタイヤであったのに対して小林がフレッシュタイヤであった事を割り引いても、大殊勲。片山右京氏もF1の世界にもイチローや石川遼に匹敵する日本人ドライバーがついに現れたと、激賞していたなぁ。
大きな期待と共にフルシーズンドライバーとして登場した小林も、マシンの戦闘力の低さや自身の経験不足から期待はずれのままシーズン半ばに差し掛かり、ここで結果を出さなければ2011年のシートが危ないと云うところに来ての大アピール。国際映像が小林のピットインをヘリのカメラで捉えるなど注目度も抜群。更に二週間後のシルバーストンで、バレンシア市街地コースでの7位がフロックではなかったことを自ら証明することができれば、2011年のシートも安泰となることだろう。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、24日にもご覧頂いたすみよしの森の紫陽花。
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バリチェロは2011年も続投?
現役最多出走どころか、F1史上最多出走記録(292レース)更新中のルーベンス・バリチェロが、来年のシートも安泰らしいとの情報(正しくは「続投」じゃなくて「続走」だな)。
ウィリアムズのチーム代表、サー・フランク・ウィリアムズは「ルーベンスがいなければ、我々はどうしようもなかっただろう」と語り、2011年も若いニコ・ヒュルケンベルグとルーベンスのコンビで戦いたい様子。確かに老練なドライバーと若いけれど大いに将来が期待できるドライバーの組み合わせは悪くない。
しかしだ、もしルーベンスが2011年もウィリアムズのマシンをドライブするとなると2011年シーズン末には322レース出走と云う途方もない記録を打ちたてることになる。郷秋<Gauche>が「ルーベンスよ、早く引退せよ」と何度となく書いているのを記憶されている読者もおられることと思うが、どうやら郷秋<Gauche>の意に反してルーベンスはF1人生のページを更に書き続けることになるようである。
情報筋は今年のトップ4、つまりマクラーレン、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの各ドライバーは2011年も変わらないだろうとも伝えている。それはそれで面白いけれど、別の見方をすると、今シーズン序盤戦で非力なマシンながら非凡な走りを見せたドライバーも戦闘力のあるマシンには乗れないということである。それじゃまったくつまらんぞ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、14日にご覧頂いた郷秋<Gauche>の小さな写真展会場の写真その2。14日に、この左側にもう2点展示していますと書いた、その2点の展示スペース。なんだか酷い写真になってしまいましたが、これしかないので恥を忍んで掲載いたします(^^:
ウィリアムズのチーム代表、サー・フランク・ウィリアムズは「ルーベンスがいなければ、我々はどうしようもなかっただろう」と語り、2011年も若いニコ・ヒュルケンベルグとルーベンスのコンビで戦いたい様子。確かに老練なドライバーと若いけれど大いに将来が期待できるドライバーの組み合わせは悪くない。
しかしだ、もしルーベンスが2011年もウィリアムズのマシンをドライブするとなると2011年シーズン末には322レース出走と云う途方もない記録を打ちたてることになる。郷秋<Gauche>が「ルーベンスよ、早く引退せよ」と何度となく書いているのを記憶されている読者もおられることと思うが、どうやら郷秋<Gauche>の意に反してルーベンスはF1人生のページを更に書き続けることになるようである。
情報筋は今年のトップ4、つまりマクラーレン、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの各ドライバーは2011年も変わらないだろうとも伝えている。それはそれで面白いけれど、別の見方をすると、今シーズン序盤戦で非力なマシンながら非凡な走りを見せたドライバーも戦闘力のあるマシンには乗れないということである。それじゃまったくつまらんぞ。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、14日にご覧頂いた郷秋<Gauche>の小さな写真展会場の写真その2。14日に、この左側にもう2点展示していますと書いた、その2点の展示スペース。なんだか酷い写真になってしまいましたが、これしかないので恥を忍んで掲載いたします(^^:
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当たったこと、当たらなかったこと
2010年F1第8戦カナダGPの予選結果がわかった13日に、幾つかのポイントについて郷秋<Gauche>的感想を書いた。別に「予言」というつもりは無かったけれど、幾つかの事はハズレたが、幾つかの事は当たった。それらのことについて簡単に振り返りたい。なぜわざわざ振り返るのかと云えば、その振り返りは今シーズンのチャンピョンシップの行方を占なうことにもなるからである。
レッドブルの連続ポールポジション記録を止めたのはマクラーレンのハミルトン
優勝もハミルトン。2連勝したハミルトンはバトンに3ポイントの差を付けポイントランキングのトップとなり、トルコGP終了時点でトップだったウェバーはタイヤ戦略のしくじりから表彰台を逃し、イントランキングでも3位に後退した。が、レッドブルが不調であったりタイヤ戦略を失敗しただけではなく、マクラーレンのマシンの開発が進んできた結果であることを見逃すわけには行かない。それは2週間後のバレンシア市街地コースでより明快な形で確認する事が出来ることだろう。
アロンソの4位は殊勲賞もの。マッサが7位に留まったことを考えるとなおさら際立つ
カナダは小さなアクシデントの多いレースだった。ちょっとした不運から大きくポジションを落としたドライバーが少なくないレースだったが、それとはまったく無縁に70周を走りきったドライバーもいるわけだから「運が悪かった」以外の要素が必ず存在するわけで、その辺りがF1ドライバーとして重要なスキルと云える。速いだけではなく、速くて強くなければチャンピョンにはなれないのである。
驚くべきはリウッツィ6位、スーティル9位のフォースインディアの大躍進
結果としては周回遅れの9位、10位ではあったが、マクラーレン、レッドブル、フェラーリの各2台、メルセデス、ルノーの各1台が上位に来るとすると、残りのポイントを獲得できるのは二枠しかないわけだから、ここに2台揃って滑り込むだけの実力を身につけたフォースインディアは大したものである。
ウィリアムズは11-12位とまずまずのところに付けて来た。後半戦でのQ3進出に向けてカナダで弾みを付けたい
ダメだったなぁ。以上。
ザウバーの二人、この位置からのスタートはアクシデントに見舞われる可能性が大きいから要注意である。って、これくらい後ろだと問題ないか?
小林可夢偉はスタートでのジャンプアップにより一番アクシデントの可能性の高いポジションに「いてしまった」のが不運だったか。18位のまま最初の数周を過ごしていれば違った展開もあったかも知れないが、結局はデ・ラ・ロサ同様エンジントラブルでリタイヤだっかもね。
レースの展開を思い出すのも大変なほどいろんな事があったレースだったけれど、面白いと云えば面白いレースであった。繰り返さないが、上に書いた幾つかのポイントを踏まえてヨーロッパGP以降の数戦を見れば今年のチャンピョンが、来シーズン躍進するチームとドライバーが見えてくることだろな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、柏葉紫陽花(かしわばあじさい)。葉が柏のように分裂していることからの命名です。花も普通の紫陽花のようはボール状ではなく、ソフトクリームのような形の房状となります。これから暫く度々紫陽花が登場することと思いますが、どうぞお付き合いください。
レッドブルの連続ポールポジション記録を止めたのはマクラーレンのハミルトン
優勝もハミルトン。2連勝したハミルトンはバトンに3ポイントの差を付けポイントランキングのトップとなり、トルコGP終了時点でトップだったウェバーはタイヤ戦略のしくじりから表彰台を逃し、イントランキングでも3位に後退した。が、レッドブルが不調であったりタイヤ戦略を失敗しただけではなく、マクラーレンのマシンの開発が進んできた結果であることを見逃すわけには行かない。それは2週間後のバレンシア市街地コースでより明快な形で確認する事が出来ることだろう。
アロンソの4位は殊勲賞もの。マッサが7位に留まったことを考えるとなおさら際立つ
カナダは小さなアクシデントの多いレースだった。ちょっとした不運から大きくポジションを落としたドライバーが少なくないレースだったが、それとはまったく無縁に70周を走りきったドライバーもいるわけだから「運が悪かった」以外の要素が必ず存在するわけで、その辺りがF1ドライバーとして重要なスキルと云える。速いだけではなく、速くて強くなければチャンピョンにはなれないのである。
驚くべきはリウッツィ6位、スーティル9位のフォースインディアの大躍進
結果としては周回遅れの9位、10位ではあったが、マクラーレン、レッドブル、フェラーリの各2台、メルセデス、ルノーの各1台が上位に来るとすると、残りのポイントを獲得できるのは二枠しかないわけだから、ここに2台揃って滑り込むだけの実力を身につけたフォースインディアは大したものである。
ウィリアムズは11-12位とまずまずのところに付けて来た。後半戦でのQ3進出に向けてカナダで弾みを付けたい
ダメだったなぁ。以上。
ザウバーの二人、この位置からのスタートはアクシデントに見舞われる可能性が大きいから要注意である。って、これくらい後ろだと問題ないか?
小林可夢偉はスタートでのジャンプアップにより一番アクシデントの可能性の高いポジションに「いてしまった」のが不運だったか。18位のまま最初の数周を過ごしていれば違った展開もあったかも知れないが、結局はデ・ラ・ロサ同様エンジントラブルでリタイヤだっかもね。
レースの展開を思い出すのも大変なほどいろんな事があったレースだったけれど、面白いと云えば面白いレースであった。繰り返さないが、上に書いた幾つかのポイントを踏まえてヨーロッパGP以降の数戦を見れば今年のチャンピョンが、来シーズン躍進するチームとドライバーが見えてくることだろな。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、柏葉紫陽花(かしわばあじさい)。葉が柏のように分裂していることからの命名です。花も普通の紫陽花のようはボール状ではなく、ソフトクリームのような形の房状となります。これから暫く度々紫陽花が登場することと思いますが、どうぞお付き合いください。
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レッドブルを止めたのはハミルトン
2010年F1第8戦、カナダGPの予選が終わった。レッドブルの連続ポールポジション記録がストップした事が最大のニュースかな。その記録を止めたのはやっぱりマクラーレンのハミルトン。ここ数戦のタイムを見るといつかは来るだろうと思っていたけれど、郷秋<Gauche>の予想より2、3戦早かった。
アロンソの4位は殊勲賞ものだな。マッサが7位に留まったことを考えるとなおさらアロンソの速さが際立つ。同様にチームメイトに置いて行かれたバトンはアロンソの後ろの5位だが、タイヤに厳しいハミルトンと優しいバトンとを考えると、決勝レースでの差は予選ほどは無いかも知れないな。
驚くべきはリウッツィ6位、スーティル9位とメルセデスの上を行くフォースインディアの大躍進だ。ここまで来るとは思わなかった嬉しい誤算。そのフォースインディアの後塵を拝すことになったがウィリアムズは11-12位とまずまずのところに付けて来た。後半戦でのQ3進出に向けてカナダで弾みを付けることが出来るか。
ザウバーの二人はデ・ラ・ロサ17位、小林可夢偉18位と冴えない結果。ロータスに先行されなかったのは不幸中の幸いだが、この位置からのスタートはアクシデントに見舞われる可能性が大きいから要注意である。って、これくらい後ろだと問題ないか?
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、石榴(ざくろ)の花。原産地には諸説あるがいずれにしても地中海を取り囲む地域。日本へは923年に中国から渡来したとされている。日本に住み着いて10世紀を経ていることになるがやはり在来種とは違った趣を感じる花である。
アロンソの4位は殊勲賞ものだな。マッサが7位に留まったことを考えるとなおさらアロンソの速さが際立つ。同様にチームメイトに置いて行かれたバトンはアロンソの後ろの5位だが、タイヤに厳しいハミルトンと優しいバトンとを考えると、決勝レースでの差は予選ほどは無いかも知れないな。
驚くべきはリウッツィ6位、スーティル9位とメルセデスの上を行くフォースインディアの大躍進だ。ここまで来るとは思わなかった嬉しい誤算。そのフォースインディアの後塵を拝すことになったがウィリアムズは11-12位とまずまずのところに付けて来た。後半戦でのQ3進出に向けてカナダで弾みを付けることが出来るか。
ザウバーの二人はデ・ラ・ロサ17位、小林可夢偉18位と冴えない結果。ロータスに先行されなかったのは不幸中の幸いだが、この位置からのスタートはアクシデントに見舞われる可能性が大きいから要注意である。って、これくらい後ろだと問題ないか?
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、石榴(ざくろ)の花。原産地には諸説あるがいずれにしても地中海を取り囲む地域。日本へは923年に中国から渡来したとされている。日本に住み着いて10世紀を経ていることになるがやはり在来種とは違った趣を感じる花である。
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魔の手がウェバーに
先週土曜日(5月29日)に、トルコGPの予選結果を踏まえて魔の手が今度はウェバーに と云う小文を書いた。これまでベッテルのマシンにだけ出ていたトラブルが、今度はウェバーのマシンに出るのではないかと云う意味で書いたのだが、魔の手が同士討ちという最も酷い形で襲い掛かることとなったのはご存知の通り。
トップクラスのドライバーが同じマシンをドライブすれば、当然ランデブー走行となり、先行車に一瞬でも隙があれば後続車はインに付けて来る。しかし、1989年の鈴鹿における「教授」のように確信犯的なドライブをしない限り、ホイルtoホイルになったとしても「当てない」のが超一流のドライバー。その意味ではバトンとハミルトンこそが「超」一流であって、日曜日のウェバーとベッテルは「並」の一流と評されても仕方あるまい。
また郷秋<Gauche>は「ここイスタンブールパークのコースはマクラーレンのマシンに合っているのかも知れない」「バトンだが、(中略)決勝レースの戦略次第では表彰台にも手の届く位置ではある」と書いたが、見事2位フィニッシュしポイントランキングでも2位に浮上している。ジェシカに取られていた分のパワーをもレースに注ぎ込んだ結果が吉と出たと云うことであるな。
更に郷秋<Gauche>はメルセデスGPの二人について「常に前後している」「MGP W01のポテンシャルが両ドライバーの力量に追いついていない」とも書いた。二人は仲良く(かどうかは知らないが)4位、5位でフィニッシュしているが、レッドブルとマクラーレンのペースには遠く及ばず。せめてもの救いはフェラーリよりは速かったと云うことか。
さて、次戦は2週間後のカナダだが、トルコで起こった幾つかのこと、つまり、ウェバーとベッテルの確執(少なくともわだかまり)、速さを得たマクラーレン、低迷するフェラーリと云った要素が2010年のチャンピョンシップを考える上での重要なポイントとなることだろう。勿論カナダでもこの三つのポイントには要注目である。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、なるせの森の小さな畑を耕す図。
トップクラスのドライバーが同じマシンをドライブすれば、当然ランデブー走行となり、先行車に一瞬でも隙があれば後続車はインに付けて来る。しかし、1989年の鈴鹿における「教授」のように確信犯的なドライブをしない限り、ホイルtoホイルになったとしても「当てない」のが超一流のドライバー。その意味ではバトンとハミルトンこそが「超」一流であって、日曜日のウェバーとベッテルは「並」の一流と評されても仕方あるまい。
また郷秋<Gauche>は「ここイスタンブールパークのコースはマクラーレンのマシンに合っているのかも知れない」「バトンだが、(中略)決勝レースの戦略次第では表彰台にも手の届く位置ではある」と書いたが、見事2位フィニッシュしポイントランキングでも2位に浮上している。ジェシカに取られていた分のパワーをもレースに注ぎ込んだ結果が吉と出たと云うことであるな。
更に郷秋<Gauche>はメルセデスGPの二人について「常に前後している」「MGP W01のポテンシャルが両ドライバーの力量に追いついていない」とも書いた。二人は仲良く(かどうかは知らないが)4位、5位でフィニッシュしているが、レッドブルとマクラーレンのペースには遠く及ばず。せめてもの救いはフェラーリよりは速かったと云うことか。
さて、次戦は2週間後のカナダだが、トルコで起こった幾つかのこと、つまり、ウェバーとベッテルの確執(少なくともわだかまり)、速さを得たマクラーレン、低迷するフェラーリと云った要素が2010年のチャンピョンシップを考える上での重要なポイントとなることだろう。勿論カナダでもこの三つのポイントには要注目である。
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魔の手が今度はウェバーに
フリープラクティス2で好タイムを出していたウェバーだが、残り5分、最後のアタックに入る前にマシンをコース脇に止めている。今シーズン序盤戦で、速さがありながら度重なるトラブルの為に幾度も悔しい思いをしているセバスチャン・ベッテルだが、そのベッテルのマシンにとり付いていた「トラブル」と云う名の悪魔は彼の新しいシャーシ「ランディ・マンディ」を嫌い、今度はチームメイトであるマーク・ウェバーのマシンにとり付いたのかも知れない。予選で悪さをすることはなかったようだが、3戦連続最前列から発進する決勝レースでもおとなしくしているという保証は、まったくない。
ここイスタンブールパークのコースはマクラーレンのマシンに合っているのかも知れない。最初のフリープラクティスでルイス・ハミルトンがトップタイムをたたき出したあと、2回目のトップはジェンソン・バトンである。2勝するもモナコの0ポイントが祟ってランキング4位に甘んじているバトンだが、あるいは、ジェシカに取られていた分のパワーをもレースに注ぎ込んだ結果のトップタイムか。予選ではトップ、ウェバーからコンマ486遅れの4位となったが、決勝レースの戦略次第では表彰台にも手の届く位置ではある。
近年のテスト(開発)ドライバーは、次世代のレースドライバーを発掘するためのポストのようになっているけれど、本来は経験豊かなドライバーがなるもの。だから山本左近がヒスパニア・レーシングのテストドライバーのシートを得たとのニュースを目にして郷秋<Gauche>はびっくり驚いた。なぜなら、山本左近は次世代のレースドライバーにもなり得ないし、経験豊かなドライバーでもないからである。しかしだ、考えても見れば開発ドライバーが必ずしもフリープラクティスで好タイムを出す必要はなく、そのフィードバックにより開発が進められたマシンでレースドライバーが予選・決勝で好成績を残す事が出来ればよいわけである。22-24位はその成果と云うことである。
2010年シーズン序盤戦、終始若いチームメイトの後塵を拝したミヒャル・シューマッハだが、やはり不調の元凶はそのシャーシにあったということなのか、ここに来てニコと互角の予選結果を出している。そうは云っても二人が常に前後している事を考えると二人ともマシンのパフォーマンスを最大限まで引き出した結果であり、現時点では両ドライバーがマシンのポテンシャルを上回るドライビング能力を持っている、逆に云えばMGP W01のポテンシャルがミヒャエル、ニコ両ドライバーの力量に追いついていないと云う事の証明でもある。
チャンピョンシップ獲得のためにはもっとも重要なシーズン中盤戦、2010年F1第7戦決勝レーススタートまで23時間。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、雨催いの横浜港。
ここイスタンブールパークのコースはマクラーレンのマシンに合っているのかも知れない。最初のフリープラクティスでルイス・ハミルトンがトップタイムをたたき出したあと、2回目のトップはジェンソン・バトンである。2勝するもモナコの0ポイントが祟ってランキング4位に甘んじているバトンだが、あるいは、ジェシカに取られていた分のパワーをもレースに注ぎ込んだ結果のトップタイムか。予選ではトップ、ウェバーからコンマ486遅れの4位となったが、決勝レースの戦略次第では表彰台にも手の届く位置ではある。
近年のテスト(開発)ドライバーは、次世代のレースドライバーを発掘するためのポストのようになっているけれど、本来は経験豊かなドライバーがなるもの。だから山本左近がヒスパニア・レーシングのテストドライバーのシートを得たとのニュースを目にして郷秋<Gauche>はびっくり驚いた。なぜなら、山本左近は次世代のレースドライバーにもなり得ないし、経験豊かなドライバーでもないからである。しかしだ、考えても見れば開発ドライバーが必ずしもフリープラクティスで好タイムを出す必要はなく、そのフィードバックにより開発が進められたマシンでレースドライバーが予選・決勝で好成績を残す事が出来ればよいわけである。22-24位はその成果と云うことである。
2010年シーズン序盤戦、終始若いチームメイトの後塵を拝したミヒャル・シューマッハだが、やはり不調の元凶はそのシャーシにあったということなのか、ここに来てニコと互角の予選結果を出している。そうは云っても二人が常に前後している事を考えると二人ともマシンのパフォーマンスを最大限まで引き出した結果であり、現時点では両ドライバーがマシンのポテンシャルを上回るドライビング能力を持っている、逆に云えばMGP W01のポテンシャルがミヒャエル、ニコ両ドライバーの力量に追いついていないと云う事の証明でもある。
チャンピョンシップ獲得のためにはもっとも重要なシーズン中盤戦、2010年F1第7戦決勝レーススタートまで23時間。
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誰も知らなかった「競技規則第40条14項」
2010年モナコGP最大の見所は、最終周の最終コーナーからフィニッシュラインまでの僅か数百メートルの間で起こった。
2010年のレギュレーションの内、それが第何条の何項に書かれているのかは判らないが、セーフティーカーの出動・退場そしてその退場時の追い越し禁止解除のタイミングについて「セーフティーカーが本線からピットロードに入ったら追い越しが可能となる」と書かれていたらしい。それはつまり2009年までのレギュレーションで「セーフティーカーが本線からピットロードに入った後、フィニッシュラインを通過後、追い越しが可能となる」から変更された点であるはずである。
CX(地上波)の解説を聞く限りでは片山右京氏も「今年からセーフティーカーが本線からピットロードに入ったと同時に(フィニッシュライン通過を待たずに)追い越しが可能になっているから、誰かやるんじゃないか」「ミヒャエルがやりましたね」と云っていた。なるほど、ミヒャエルの「勝ち」への執念は大したものだと郷秋<Gauche>は大いに関心していたのだが、どうやらそれば間違いであったようである。
つまり、2010年の「競技規則第40条14項」には「セーフティーカーが出動し、最終周回の終わりにピットレーンに入ってレースが終了する場合、マシンは追い越しすることなしに通常通りチェッカー・フラッグを受けるものとする」と書かれているらしいのである。つまりだ、「追い越しすることなしに通常通りチェッカー・フラッグを受けるものとする」と云う規程にミヒャエルは違反したのだな。追い越しに関する「最終周の特例」を見逃していたと云う訳である。
片山氏も、多分近藤氏も、レース直後のアロンソもそしてミヒャエル自身も、各々のコメントを聞く限り誰一人として「最終周の特例」を知らなかったように思われるぞ。ミヒャエルに至っては「チームの指示に基づいての行為だ」とコメントしていることからすると、メルセデスのチーム側でも「最終周の特例」を知らなかった可能性があるな。しかし、最終周にセーフティーカーが先導したままレースを終えることをいったい誰が想定したのだろうか。まっ、そう云う事が起こる可能性はあるはずだし現に起こったわけだけどね。
本件から得る教訓:いま流行の言葉で云えば「コンプライアンス」だ。法令を順守しないことは、結局は回りまわって自分の不利益となる。「損して得取れ」とは、昔の人はよく云ったものである。
重要事項:初出時にタイトルなどに「競技規則第40条13項」と書いたが、「競技規則第40条14項」が正しいようなのでそのように訂正した(詳細はこちらを参照されたい)。確かに「セーフティーカーが出動している間に、レースが終了する場合は、最終ラップの終了時点でセーフティーカーはピットレーンへ入り、競技車両は追い越しすることなく通常通りチェッカーフラッグを受ける。」と書かれている。40条7項においてセーフティーカー導入中の追い越しについて規定されているが、14条はレースの最終周までセーフティーカー導入された場合の追い越しに関する特例事項である。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、これ。何の花かお判りでしょうか。「ミカン」と思われた方は鋭い。そう、柑橘系ですがミカンではありません。レモンの花なんです。5月の連休中に何故か我が家の庭にやってきたレモンの木には沢山の蕾がついていたのですが、先週末あたりからようやく咲き出したのがこの花です。レモンと云うともっと温かい所のものかと思っていたのですが、これは関東南部ならば路地でも越年し実も付ける品種なのだそうです。今から収穫が楽しみです(^^)。
2010年のレギュレーションの内、それが第何条の何項に書かれているのかは判らないが、セーフティーカーの出動・退場そしてその退場時の追い越し禁止解除のタイミングについて「セーフティーカーが本線からピットロードに入ったら追い越しが可能となる」と書かれていたらしい。それはつまり2009年までのレギュレーションで「セーフティーカーが本線からピットロードに入った後、フィニッシュラインを通過後、追い越しが可能となる」から変更された点であるはずである。
CX(地上波)の解説を聞く限りでは片山右京氏も「今年からセーフティーカーが本線からピットロードに入ったと同時に(フィニッシュライン通過を待たずに)追い越しが可能になっているから、誰かやるんじゃないか」「ミヒャエルがやりましたね」と云っていた。なるほど、ミヒャエルの「勝ち」への執念は大したものだと郷秋<Gauche>は大いに関心していたのだが、どうやらそれば間違いであったようである。
つまり、2010年の「競技規則第40条14項」には「セーフティーカーが出動し、最終周回の終わりにピットレーンに入ってレースが終了する場合、マシンは追い越しすることなしに通常通りチェッカー・フラッグを受けるものとする」と書かれているらしいのである。つまりだ、「追い越しすることなしに通常通りチェッカー・フラッグを受けるものとする」と云う規程にミヒャエルは違反したのだな。追い越しに関する「最終周の特例」を見逃していたと云う訳である。
片山氏も、多分近藤氏も、レース直後のアロンソもそしてミヒャエル自身も、各々のコメントを聞く限り誰一人として「最終周の特例」を知らなかったように思われるぞ。ミヒャエルに至っては「チームの指示に基づいての行為だ」とコメントしていることからすると、メルセデスのチーム側でも「最終周の特例」を知らなかった可能性があるな。しかし、最終周にセーフティーカーが先導したままレースを終えることをいったい誰が想定したのだろうか。まっ、そう云う事が起こる可能性はあるはずだし現に起こったわけだけどね。
本件から得る教訓:いま流行の言葉で云えば「コンプライアンス」だ。法令を順守しないことは、結局は回りまわって自分の不利益となる。「損して得取れ」とは、昔の人はよく云ったものである。
重要事項:初出時にタイトルなどに「競技規則第40条13項」と書いたが、「競技規則第40条14項」が正しいようなのでそのように訂正した(詳細はこちらを参照されたい)。確かに「セーフティーカーが出動している間に、レースが終了する場合は、最終ラップの終了時点でセーフティーカーはピットレーンへ入り、競技車両は追い越しすることなく通常通りチェッカーフラッグを受ける。」と書かれている。40条7項においてセーフティーカー導入中の追い越しについて規定されているが、14条はレースの最終周までセーフティーカー導入された場合の追い越しに関する特例事項である。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、これ。何の花かお判りでしょうか。「ミカン」と思われた方は鋭い。そう、柑橘系ですがミカンではありません。レモンの花なんです。5月の連休中に何故か我が家の庭にやってきたレモンの木には沢山の蕾がついていたのですが、先週末あたりからようやく咲き出したのがこの花です。レモンと云うともっと温かい所のものかと思っていたのですが、これは関東南部ならば路地でも越年し実も付ける品種なのだそうです。今から収穫が楽しみです(^^)。
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モナコは木曜日から
いつものF1ウイークは金曜日に始まるが、モナコは木曜日から始まるのをすっかり忘れておったぞ。
フリー走行1回目のトップタイムはアロンソ。今年のフェラーリはマシンがいまひとつ(いま二か)だが、ドライバーの力量としてはアロンソがトップクラスであることが、今年のモナコでも証明されたと云ってもいい。アロンソがモナコで速いことは2006年の「事件」でも証明済みなのだ。
その「事件」の張本人、ミヒャエル・シューマッハはと云えば6番手のタイム。11番手の同僚のずっと前である。まっ、初日のセッションの結果で本選結果を予想するのは難しいけれど、ニコがプレッシャーを感じていることは間違いないだろうな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、雪村庵(せっそんあん)の枝垂桜。ご覧いただけそうな手持ちの写真がなくなってしまったので、苦し紛れに10日前の写真を引っ張りだしました(^^;。
フリー走行1回目のトップタイムはアロンソ。今年のフェラーリはマシンがいまひとつ(いま二か)だが、ドライバーの力量としてはアロンソがトップクラスであることが、今年のモナコでも証明されたと云ってもいい。アロンソがモナコで速いことは2006年の「事件」でも証明済みなのだ。
その「事件」の張本人、ミヒャエル・シューマッハはと云えば6番手のタイム。11番手の同僚のずっと前である。まっ、初日のセッションの結果で本選結果を予想するのは難しいけれど、ニコがプレッシャーを感じていることは間違いないだろうな。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、雪村庵(せっそんあん)の枝垂桜。ご覧いただけそうな手持ちの写真がなくなってしまったので、苦し紛れに10日前の写真を引っ張りだしました(^^;。
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老練ミヒャエル対忍従ジェンソン、老練の勝ち
ホイルベースを伸ばしたニューシャーシ(とは云っても、サスペンションアームの形状変更で僅かに伸びた程度らしいが)を得てこれまでにないパフォーマンスを発揮したミヒャエルだが、さすがにマクラーレン・メルセデスを上回る速さはない。それでも自分の速いところ遅いところ、ジェンソン・バトンの速いところ遅いところを完璧に把握しジェンソンとの間隔を常に意識し、コーナー手前での「一度だけ」の緩やかな進路変更でジェンソンにインをつく隙を与えない。レースのほぼ半分の周回でバトンを封じ込めてしまったのはさすがとしか云いようがない。
苦節10年にして念願のタイトルを獲得したジェンソンもまたミヒャエルとの鍔迫り合いを演ずる絶好の役者。2009年シーズン前半での貯金を守りきったディフェンディング・チャンピョンは1ポイントの大切さ十二分に承知しているから絶対に無理をしない。
サーキット走行の経験がある方ならお判りだが、追い越すクルマと追い越されるクルマの速度差が大きければストレートで楽々とパスする事が出来るが、速度差が少ないとコーナーで内側に飛び込んでパスすることになる。この場合、先行車がコーナーのイン側を空けていれば可能だが、ぴたりと閉ざされるとどうしようもないから、いきおいブレーキを遅らせて一足先にコーナーに鼻先を突っ込むことになる。所謂ブレーキング勝負だが、止まりきれない、最悪スピンを喫する覚悟が必要である。
クランク状やきついS字コーナーの場合には最初のコーナーでアウトから仕掛けて次のコーナーのイン側に付けることでパスすることも出来るが、これとて先行車に意図的にブロックされればパスは難しくなる。まっ、そんな攻防を何十周も続けてどちらもミスを犯さないのだから、ミヒャエルもジェンソンもたいしたドライバーである。そうは云っても今回は、結局差を広げてフィニッシュラインを通過した「ミヒャエルの勝ち」である。さすが、ミヒャエル。
さて来週は、タイトなモンテカルロ市街地コースが舞台だ。もしミヒャエルが予選で2列目を確保できるとすれば、あるいは3列目でもあっても上位車自滅の可能性を考えれば表彰台も大いに期待できることだろうな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一昨日出会うことの出来た金蘭(きんらん)。雑木が上空で葉を広げる頃にその林床でひっそりと顔を出す金蘭ですが、週に一度の森歩きではお目にかかる機会がなかなかありません。次に出会う事が出来るのは何年後でしょうか。
苦節10年にして念願のタイトルを獲得したジェンソンもまたミヒャエルとの鍔迫り合いを演ずる絶好の役者。2009年シーズン前半での貯金を守りきったディフェンディング・チャンピョンは1ポイントの大切さ十二分に承知しているから絶対に無理をしない。
サーキット走行の経験がある方ならお判りだが、追い越すクルマと追い越されるクルマの速度差が大きければストレートで楽々とパスする事が出来るが、速度差が少ないとコーナーで内側に飛び込んでパスすることになる。この場合、先行車がコーナーのイン側を空けていれば可能だが、ぴたりと閉ざされるとどうしようもないから、いきおいブレーキを遅らせて一足先にコーナーに鼻先を突っ込むことになる。所謂ブレーキング勝負だが、止まりきれない、最悪スピンを喫する覚悟が必要である。
クランク状やきついS字コーナーの場合には最初のコーナーでアウトから仕掛けて次のコーナーのイン側に付けることでパスすることも出来るが、これとて先行車に意図的にブロックされればパスは難しくなる。まっ、そんな攻防を何十周も続けてどちらもミスを犯さないのだから、ミヒャエルもジェンソンもたいしたドライバーである。そうは云っても今回は、結局差を広げてフィニッシュラインを通過した「ミヒャエルの勝ち」である。さすが、ミヒャエル。
さて来週は、タイトなモンテカルロ市街地コースが舞台だ。もしミヒャエルが予選で2列目を確保できるとすれば、あるいは3列目でもあっても上位車自滅の可能性を考えれば表彰台も大いに期待できることだろうな。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一昨日出会うことの出来た金蘭(きんらん)。雑木が上空で葉を広げる頃にその林床でひっそりと顔を出す金蘭ですが、週に一度の森歩きではお目にかかる機会がなかなかありません。次に出会う事が出来るのは何年後でしょうか。
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ミヒャエルの逆襲
開幕戦から第4戦まで、ことごとくチームメイトのニコ・ロズベルクの後塵を拝してきたミヒャエル・シューマッハがヨーロッパラウンドで反撃に転じた模様。
これまで予選・決勝共にすべてニコに遅れを取っていたミヒャエルだが、ホールベースを延長した新たなシャーシを得たミヒャエルは、バルセロナではすべてのセッションでニコの前に立ち、予選6位のポジションを獲得。いよいよミヒャエルの逆襲が始まる!
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、これ。ところでこの花、何と云う名前でしたっけ。最近、物の名前が思い出せずに困ることの多い郷秋<Gauche>です(^^;.
これまで予選・決勝共にすべてニコに遅れを取っていたミヒャエルだが、ホールベースを延長した新たなシャーシを得たミヒャエルは、バルセロナではすべてのセッションでニコの前に立ち、予選6位のポジションを獲得。いよいよミヒャエルの逆襲が始まる!
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、これ。ところでこの花、何と云う名前でしたっけ。最近、物の名前が思い出せずに困ることの多い郷秋<Gauche>です(^^;.
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1.5Lターボが復活?
現行のF1のエンジンはレギュレーションでV8自然吸気の2.4Lと定められている。これは2012年までの決まりであり2013年以降のレギュレーションは現在策定作業中のはずなのであるが、既に1.5Lターボに決まったとの情報も。この情報が正しければ、かつてホンダが無敵を誇った1.5Lターボが復活することになるのだが、当時のV6に対してL4(直列4気筒)でターボチャージャーは2つ付くらしい。しかし、L4にツインターボって、なんか良く判らない。
この情報を聞いて喜んでいるのはホンダの社員だったりして。「よし、もう一度POWERED by HONDAの凄さを見せてやる」ってね。だったら楽しいぞ!
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、蜜蜂たちの為に種が蒔かれた蓮華草(れんげそう)。
この情報を聞いて喜んでいるのはホンダの社員だったりして。「よし、もう一度POWERED by HONDAの凄さを見せてやる」ってね。だったら楽しいぞ!
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、蜜蜂たちの為に種が蒔かれた蓮華草(れんげそう)。
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1位はやっぱりマクラーレン
今シーズンF1に参戦している全12チームのうち、一番効率よくポイントを獲得しているのはポイントランキングでもトップをとなったマクラーレンであった。随分前にもF1における費用対効果、つまり1ポイント獲得するためにどれだけの資金を投入したのかを計算した事があったが、今日はその2010年版である。
マクラーレンは今年1年間のレースのために195億円を投入すると云われているが第4戦が終了した時点でマクラーレンが獲得したポイントが109なので、1.8億円で1ポイントを獲得したことになる(本来はシーズン終了時点のポイントで計算すべきであるが、ここでは現時点の獲得ポイントで計算している)。
この1ポイント1.8億円という数字は、現時点でポイントを獲得している全8チームの中では抜群のコストパフォーマンスなのである。最も効率が悪いのは117億円を注ぎ込んで僅か2ポイントしか獲得できていないトロ・ロッソ(1ポイント当たり58億円)。もし、マシンの速さ、信頼性、チームの作戦能力、ドライバーの力量そして勝利の女神の微笑み度がマクラーレンとその二人のドライバーと同じであるならば、トロ・ロッソは65ポイントを獲得しいなければならないことになる。
さて、2番目に効率よくポイントを獲得しているのは、191億円とマクラーレンとほぼ同予算で戦い73ポイントを獲得しているレッドブル(1ポイント2.6億円)、3位は371億円で90ポイントのフェラーリ、247億円で60ポイントのメルセデスGP、191億円で46ポイントのルノーの3チームが共に1ポイント当たり4.1億円で並んでいる。
更に続ければ6位が111億円で18ポイントのフォース・インディア(1ポイント当たり6.2億円)、7位に121億円で6ポイントのウィリアムズ(1ポイント当たり20億円)そして最下位が先にも書いた117億円かけて僅か2ポイントしか取れていないトロ・ロッソ(1ポイント当たりなんと58億円!)と云う順番となっている。
1位:マクラーレン 1.8億円
2位:レッドブル 2.6億円
3位:メルセデスGP 4.1億円
3位:フェラーリ 4.1億円
3位:ルノー 4.1億円
6位:フォース・インディア 6.2億円
7位:ウィリアムズ 20億円
8位:トロ・ロッソ 58億円
こうしてみるとルノーとフォース・インディアが良い仕事をしていること、ウィリアムズ とトロ・ロッソがまったく期待はずれであることが良く判る。第4戦まででポイントを獲得していないザウバー、ロータス、ヴァージン、HRTの4チームは2010年の予算が一番多いロータスでも70億円程度とみられているが、もし、これらのチームが数ポイントでも獲得できればあっという間にウィリアムズより上位にランクされることになるが、あるいは、100億円以下の予算ではポイント獲得は難しいと考えるべきなのかも知れないな。
注:各チームの予算額はこちらを参考にした。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、緑滴るなるせの森の二輪草の谷を崖上の杉林から見下ろした図。林床に白い二輪草の花が一面に咲いているのがお判りになるだろうか。
マクラーレンは今年1年間のレースのために195億円を投入すると云われているが第4戦が終了した時点でマクラーレンが獲得したポイントが109なので、1.8億円で1ポイントを獲得したことになる(本来はシーズン終了時点のポイントで計算すべきであるが、ここでは現時点の獲得ポイントで計算している)。
この1ポイント1.8億円という数字は、現時点でポイントを獲得している全8チームの中では抜群のコストパフォーマンスなのである。最も効率が悪いのは117億円を注ぎ込んで僅か2ポイントしか獲得できていないトロ・ロッソ(1ポイント当たり58億円)。もし、マシンの速さ、信頼性、チームの作戦能力、ドライバーの力量そして勝利の女神の微笑み度がマクラーレンとその二人のドライバーと同じであるならば、トロ・ロッソは65ポイントを獲得しいなければならないことになる。
さて、2番目に効率よくポイントを獲得しているのは、191億円とマクラーレンとほぼ同予算で戦い73ポイントを獲得しているレッドブル(1ポイント2.6億円)、3位は371億円で90ポイントのフェラーリ、247億円で60ポイントのメルセデスGP、191億円で46ポイントのルノーの3チームが共に1ポイント当たり4.1億円で並んでいる。
更に続ければ6位が111億円で18ポイントのフォース・インディア(1ポイント当たり6.2億円)、7位に121億円で6ポイントのウィリアムズ(1ポイント当たり20億円)そして最下位が先にも書いた117億円かけて僅か2ポイントしか取れていないトロ・ロッソ(1ポイント当たりなんと58億円!)と云う順番となっている。
1位:マクラーレン 1.8億円
2位:レッドブル 2.6億円
3位:メルセデスGP 4.1億円
3位:フェラーリ 4.1億円
3位:ルノー 4.1億円
6位:フォース・インディア 6.2億円
7位:ウィリアムズ 20億円
8位:トロ・ロッソ 58億円
こうしてみるとルノーとフォース・インディアが良い仕事をしていること、ウィリアムズ とトロ・ロッソがまったく期待はずれであることが良く判る。第4戦まででポイントを獲得していないザウバー、ロータス、ヴァージン、HRTの4チームは2010年の予算が一番多いロータスでも70億円程度とみられているが、もし、これらのチームが数ポイントでも獲得できればあっという間にウィリアムズより上位にランクされることになるが、あるいは、100億円以下の予算ではポイント獲得は難しいと考えるべきなのかも知れないな。
注:各チームの予算額はこちらを参考にした。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、緑滴るなるせの森の二輪草の谷を崖上の杉林から見下ろした図。林床に白い二輪草の花が一面に咲いているのがお判りになるだろうか。
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ミヒャエルの不振はシャーシが原因?
上海GPのリザルトは既にご存知の通り。マクラーレンのディフェンディング・チャンピョン、ジェンソン・バトンが2勝目をあげポイントを60とし、2番手のニコ・ロズベルクに10ポイントの差を付けてトップに立ったのは同慶に至りであるが、郷秋<Gauche>としてはやはりミヒャエル・シューマッハの動向に注目したい。
郷秋<Gauche>は、あのミヒャエルならば今シーズ初戦からチームメイト、ニコ・ロズベルクを上回る速さを見せ付けるのではないかと思っていたが、残念ながらここまでの成績は4戦4敗。初戦こそ僅差であった二人の差は回を重ねるごとに大きなものとなり第4戦終了の現時点でロズベルクの50ポイント、ランキング2位に対してミヒャエルは10ポイント、10位である。
郷秋<Gauche>は2010年開幕戦、バーレーンGP終了後にニコとミヒャエル、どっちが偉い?と題する小文を書いた。郷秋<Gauche>としては、4年振りにレースをするミヒャエルの一つ前でのフィニッシュとは、現役ドライバーとしては情けないではないか。4年振りのレースでもさすがミヒャエル、ニコのすぐ後ろでフィニッシュ。これなら第2戦はミヒャエルが上だなと信じて書いた記事であったが、その後の体たらくはご存知のお通り。
しかしだ、ここに来てメルセデスGPのノルベルト・ハウグが、「シューマッハのシャーシは本質的な問題がある」と発言。次戦ではミヒャエルのシャーシを新しいものに取り替えるのだという。確かに上海GPでもミヒャエルはマシンセッティングに苦労し「コーナーからの立ち上がりでトラクションがかからない」とコメントしていた。
もしその原因が本当にシャーシにあるのだとすれば、ミヒャエルに落第点を与えるのはスペインGP終了後まで待たなければならないことになる。確かに上海での二人のレース中のラップタイムには1秒053もの差がある。雨による荒れたレースとなった為に、タイヤ交換のタイミングによって順位は大きく変わる仕方のない事としても、問題はこの1秒053の差である。
ノルベルト・ハウグはこの1秒053の差の原因の多くはミヒャエルが駆るW01のシャーシにあると云うのだろうか。確かにシャーシに問題があるのかも知れないが、マシンの優劣によるタイム差が縮まるはずのウエットレースにおいて1秒以上の差があるとなると、シャーシだけのせいにするのは難しいような気がする郷秋<Gauche>である。しかしだ、ハウグがそう云うのであれば、その判定をスペインGPまで伸ばすことに反対する理由は何もない。ハウグが、チームが、ミヒャエルが、言い訳のできない状態でのレースの結果を見てみようではないか。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の春の一コマ。さて、この写真の何が主役かと云うと、一見しても二見してもわからない。撮ったときには柿の木に絡まる蔦のつもりだったが、右側の菜の花も自己主張しているし、前ボケとして配した(つもりの)紅白の箒桃も煩いだけ。主役(何を撮ったのか)がはっきりしない、悪い写真の見本である(^^;。
郷秋<Gauche>は、あのミヒャエルならば今シーズ初戦からチームメイト、ニコ・ロズベルクを上回る速さを見せ付けるのではないかと思っていたが、残念ながらここまでの成績は4戦4敗。初戦こそ僅差であった二人の差は回を重ねるごとに大きなものとなり第4戦終了の現時点でロズベルクの50ポイント、ランキング2位に対してミヒャエルは10ポイント、10位である。
郷秋<Gauche>は2010年開幕戦、バーレーンGP終了後にニコとミヒャエル、どっちが偉い?と題する小文を書いた。郷秋<Gauche>としては、4年振りにレースをするミヒャエルの一つ前でのフィニッシュとは、現役ドライバーとしては情けないではないか。4年振りのレースでもさすがミヒャエル、ニコのすぐ後ろでフィニッシュ。これなら第2戦はミヒャエルが上だなと信じて書いた記事であったが、その後の体たらくはご存知のお通り。
しかしだ、ここに来てメルセデスGPのノルベルト・ハウグが、「シューマッハのシャーシは本質的な問題がある」と発言。次戦ではミヒャエルのシャーシを新しいものに取り替えるのだという。確かに上海GPでもミヒャエルはマシンセッティングに苦労し「コーナーからの立ち上がりでトラクションがかからない」とコメントしていた。
もしその原因が本当にシャーシにあるのだとすれば、ミヒャエルに落第点を与えるのはスペインGP終了後まで待たなければならないことになる。確かに上海での二人のレース中のラップタイムには1秒053もの差がある。雨による荒れたレースとなった為に、タイヤ交換のタイミングによって順位は大きく変わる仕方のない事としても、問題はこの1秒053の差である。
ノルベルト・ハウグはこの1秒053の差の原因の多くはミヒャエルが駆るW01のシャーシにあると云うのだろうか。確かにシャーシに問題があるのかも知れないが、マシンの優劣によるタイム差が縮まるはずのウエットレースにおいて1秒以上の差があるとなると、シャーシだけのせいにするのは難しいような気がする郷秋<Gauche>である。しかしだ、ハウグがそう云うのであれば、その判定をスペインGPまで伸ばすことに反対する理由は何もない。ハウグが、チームが、ミヒャエルが、言い訳のできない状態でのレースの結果を見てみようではないか。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の春の一コマ。さて、この写真の何が主役かと云うと、一見しても二見してもわからない。撮ったときには柿の木に絡まる蔦のつもりだったが、右側の菜の花も自己主張しているし、前ボケとして配した(つもりの)紅白の箒桃も煩いだけ。主役(何を撮ったのか)がはっきりしない、悪い写真の見本である(^^;。
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開幕3戦の結果からシーズンを読む3つのポイント
全19戦で戦われる今年のF1だが、気がつけばもう3戦が終了。1レースだけでは見えない今年の行方も3戦が終わってみれば、少しずつ見えてくる。
ポイントその1:レッドブルのマシンの信頼性は本物か
バーレーン、オーストラリア両GPで圧倒的な速さを見せつけながらマシントラブルで涙を呑んだレッドブルのマシンが第3戦でようやくトラブルフリーの1-2フィニッシュ。たとえポールポジションを獲得しても本選で300kmを走り切れないのでは何の意味も無い。初戦、第2戦とリタイヤの原因は違うとは云え、その原因を見過ごして本選に臨んでいたのは事実。同じ過ちを繰り返さないチーム内のチェック体制が構築されたか否や。
ポイントその2:41歳ミヒャエルの実力はあの程度か
あの名手のカムバックである。初戦は無理としても、第2戦、3戦と回を重ねると共にロズベルクを追い詰めそして追い越していくものと郷秋<Gauche>は疑っていなかったが、結果はと云えば回を重ねる毎にそのポイント差は開くばかり。セパンではホイルナットのトラブルによるリタイヤであったが、だからと云ってその結果が正当化されるわけではない。もしもあと数戦の内にロズベルクに追いつくことができないのであれば、潔い引退もその選択肢となることだろう。
ポイントその3:第5のチームはフォースインディア?
フォースインディアが2009年シーズン後半から調子を上げてきていたのは承知していたが、よもやあれほどの走りを見せるとは驚き以外の何物でもない。一番驚いたのはずっかり押さえ込まれてしまったハミルトンだろうか。今年はフェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスの4チーム8台でトップ争いが繰り広げられるのは間違いのないことだが次に来るのは? 開幕3戦の結果とドライバーを考えればその正解は「ルノー」だが、面白さを考えればフォースインディアに来てもらいたいところである。シーズンが進むにつれてこの2チームの争いが激化するのは必至である。
今日の一枚は一昨日、昨日に続いて東京都下某所の桜です。
ポイントその1:レッドブルのマシンの信頼性は本物か
バーレーン、オーストラリア両GPで圧倒的な速さを見せつけながらマシントラブルで涙を呑んだレッドブルのマシンが第3戦でようやくトラブルフリーの1-2フィニッシュ。たとえポールポジションを獲得しても本選で300kmを走り切れないのでは何の意味も無い。初戦、第2戦とリタイヤの原因は違うとは云え、その原因を見過ごして本選に臨んでいたのは事実。同じ過ちを繰り返さないチーム内のチェック体制が構築されたか否や。
ポイントその2:41歳ミヒャエルの実力はあの程度か
あの名手のカムバックである。初戦は無理としても、第2戦、3戦と回を重ねると共にロズベルクを追い詰めそして追い越していくものと郷秋<Gauche>は疑っていなかったが、結果はと云えば回を重ねる毎にそのポイント差は開くばかり。セパンではホイルナットのトラブルによるリタイヤであったが、だからと云ってその結果が正当化されるわけではない。もしもあと数戦の内にロズベルクに追いつくことができないのであれば、潔い引退もその選択肢となることだろう。
ポイントその3:第5のチームはフォースインディア?
フォースインディアが2009年シーズン後半から調子を上げてきていたのは承知していたが、よもやあれほどの走りを見せるとは驚き以外の何物でもない。一番驚いたのはずっかり押さえ込まれてしまったハミルトンだろうか。今年はフェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスの4チーム8台でトップ争いが繰り広げられるのは間違いのないことだが次に来るのは? 開幕3戦の結果とドライバーを考えればその正解は「ルノー」だが、面白さを考えればフォースインディアに来てもらいたいところである。シーズンが進むにつれてこの2チームの争いが激化するのは必至である。
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今日の一枚は一昨日、昨日に続いて東京都下某所の桜です。
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ニコとミヒャエル、どっちが偉い?
2010年F1開幕戦、バーレーンGPが終わった。終わってみれば、走らぬルノーで2年間を過ごしたフェルナンド・アロンソがフェラーリ移籍の初戦を優勝で飾っていた。あるいはベッテル=レッドブルの失速による「たなぼた」ではないかと云う方もおられるかもしれないがさに非ず。速いだけではなく信頼性の高いマシンを作れるチームに移籍したアロンソの「勝ち」なのである。
昨年7月のレース中の事故による怪我から8ヶ月ぶりにレースに復帰したフェリッペ・マッサの2位も見事。長い治療とリハビリに耐え、モチベーションを高く持ち続けた結果の2位である。若いハミルトンの登場により翻弄された2008年の彼の走りを酷評した郷秋<Gauche>であったが、バーレーンでのレースを見てその評価は一気に高まったぞ。
開幕前から4強と云われたフェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスの4チーム8台(人)がしっかり上位8番手までを占める結果となった。チーム数が増えることから10位までにポイントが与えられることになった2010年F1だが、最後の二枠に食い込んだのがフォースインディアのリウッツィとウィルアムズのバリチェロ。最後の2ポイント、1ポイントを巡る戦いは今後も熾烈なものになりそうだ。
さて、2010年初戦の郷秋<Gauche>的ポイントは、なんと云ってもメルセデスGPの二人のドライバー、ニコ・ロズベルクとミヒャエル・シューマッハのチームメイト対決である。4年ぶりにF1復帰するビッグネーム、ミヒャエル・シューマッハの影に隠れしてまったニコとしては結果でアピールするしかなかったわけだが、予選から決勝まで、完璧にミヒャエルを押さえ込むことに成功した。偉いぞニコ!
一方ミヒャエルはと云えば、予選から終止ニコに先行され決勝もニコの5位に続く6位だったわけだが、考えてもみればニコはデビュー以来既に5シーズン目となる、もはや中堅。方やミヒャエルは4年ぶりのレース。もしニコが2位でミヒャエルが6位ならば「元」皇帝の不甲斐無さを声高に叫べばよいが、1時間39分20秒のレースを走り終わって僅か4秒差の4-5位となると「偉いぞニコ!」とばかりも云ってはおられぬだろうな。次戦ではニコ-ミヒャエルの順が逆転するだろうと、郷秋<Gauche>は予言しておく。
今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もないCP+2010のニコンブースで撮った一枚。ニコンのブースにはこんなものを験し撮りするためのコーナーまで用意されていた。「ヘ~~ッ!」である。ちなみに35mm換算で52mm、ISO1250、F5.6、1/100。
昨年7月のレース中の事故による怪我から8ヶ月ぶりにレースに復帰したフェリッペ・マッサの2位も見事。長い治療とリハビリに耐え、モチベーションを高く持ち続けた結果の2位である。若いハミルトンの登場により翻弄された2008年の彼の走りを酷評した郷秋<Gauche>であったが、バーレーンでのレースを見てその評価は一気に高まったぞ。
開幕前から4強と云われたフェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスの4チーム8台(人)がしっかり上位8番手までを占める結果となった。チーム数が増えることから10位までにポイントが与えられることになった2010年F1だが、最後の二枠に食い込んだのがフォースインディアのリウッツィとウィルアムズのバリチェロ。最後の2ポイント、1ポイントを巡る戦いは今後も熾烈なものになりそうだ。
さて、2010年初戦の郷秋<Gauche>的ポイントは、なんと云ってもメルセデスGPの二人のドライバー、ニコ・ロズベルクとミヒャエル・シューマッハのチームメイト対決である。4年ぶりにF1復帰するビッグネーム、ミヒャエル・シューマッハの影に隠れしてまったニコとしては結果でアピールするしかなかったわけだが、予選から決勝まで、完璧にミヒャエルを押さえ込むことに成功した。偉いぞニコ!
一方ミヒャエルはと云えば、予選から終止ニコに先行され決勝もニコの5位に続く6位だったわけだが、考えてもみればニコはデビュー以来既に5シーズン目となる、もはや中堅。方やミヒャエルは4年ぶりのレース。もしニコが2位でミヒャエルが6位ならば「元」皇帝の不甲斐無さを声高に叫べばよいが、1時間39分20秒のレースを走り終わって僅か4秒差の4-5位となると「偉いぞニコ!」とばかりも云ってはおられぬだろうな。次戦ではニコ-ミヒャエルの順が逆転するだろうと、郷秋<Gauche>は予言しておく。
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今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もないCP+2010のニコンブースで撮った一枚。ニコンのブースにはこんなものを験し撮りするためのコーナーまで用意されていた。「ヘ~~ッ!」である。ちなみに35mm換算で52mm、ISO1250、F5.6、1/100。
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