福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

乳歯のむし歯

2006-12-16 | 虫歯治療の話
「乳歯のむし歯で、永久歯に悪影響が出るんですよね?」という保護者の方々からの質問はよく受けます。
答えは「むし歯が小さければ影響はありませんし、初期のむし歯でしたらストップする、若干元に戻るのも可能です。ところが乳歯の場合、小さい虫歯が進行して大きくなるのが非常に早い。歯間の虫歯が大きいと隣の歯が寄ってきて、将来の永久歯が出るスペースが無くなります。また、神経のところまで感染すると、根の部分の炎症が永久歯に影響を与え、永久歯が出にくくなったり、永久歯の表面に形成不全と呼ばれる着色や欠損が出来てくることがあります。」
乳歯のむし歯の特徴というか厄介なのは、むし歯が悪くなっているにも関わらず、子ども達が明らかな痛みを訴えることが少ないことです。


この患者さんは奥歯の詰め物が外れたとのことで来院しましたが、むし歯部分が深かったのでX線を撮ったところ、悪い予感が当たりました。写真のいちばん左側の歯ですが、歯間のむし歯が深かったせいか、歯の神経が死んで、根が短くなり周囲の骨が溶けて来ています(黒く見えるところです)。幸いに病巣は下の永久歯部分まで及んでいませんので、何とか根の治療をトライします。
乳歯の場合は、永久歯と違って、炎症で根が溶けてしまうということは珍しくありませんし、歯のグラグラ、歯茎の腫れ、痛み等はまったくないことも多々あります。 じわっと静かに進行するわけで、やはり治療後でも予防やチェックを兼ねた定期健診は重要ですよね。
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鍋の季節

2006-12-15 | 食のこと
昨日は休診でしたので、夕食は鍋にしようと思って、アイデア仕入れに書店に立ち寄ったところ、さすがに季節柄、月刊誌なども鍋の特集などをやっています。DANCHUもそのような特集でしたが、若干内容が凝っているのでやめて、「人気の鍋もの102」という本を仕入れました(世界文化社 1200円)。



鍋といっても色々あるな~と思いつつ、結局は本に掲載されていないちゃんこ鍋にしようと思って具材やスープを仕入れました。鶏を使おうと買った後で、「たら」に目が行って、こちらもゲット。ちゃんこ鍋はおいしく出来たのですが、鶏は鶏だんごのみで、たらを使ったので結局鶏肉が余ってしまいました。じゃあ今度は水炊きかな~と思いつつ、たらは「たらちり」が良かったかも? 


いずれにしても、簡単、暖まる、おいしい、片付けが簡単というわけで、この冬は「鍋奉行」の修行予定です。
ちなみに博多の水炊きといえば大名1丁目の「岩戸屋」が安くて美味しいですよね。年中忙しいお店で予約がなかなかですが、年明けでもトライしたいと思います。

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ホームページのアップデート

2006-12-14 | できごと
火曜日に中央区子ども会育成連合会の会議と忘年会があって、中央区各校区の育成会会長さんや、市の事務局の方々といつもより色々お話をする機会が持てました。場所も大名1丁目の中華「一宝軒」で、名物のカリカリ餃子やホルモン鉄板焼きを食べながらの話だったのですが、同じ中央区でも校区によって子ども会活動やPTAの様子も違う部分があって、なかなか興味深い話が聞けました。
なりゆきで、福岡市子ども会育成連合会のホームページの話になったのですが、当院のホームページは「ホームページビルダーで簡単にできたよ。ブログも簡単だし、やったらどうですか。」などと言ってしまったものですから、事務局のOさんが、「育成連合のホームページを作ってもらったけど、アップデートが良く分からなくて新しい写真とかが貼り付けられないのよね~。データはあるんだけど。ちょっと手伝ってくれんかいな。」と墓穴を掘ってしまいました。
そういうわけで、休診の木曜に市役所の事務局に伺うことに。今日、午後3時過ぎに伺って、早速作業開始。HPのほぼ専門家が作ってくれたものですから、いわゆる私たちのような素人が中身をいじるのは若干難しい、ということで意見が一致しました。
時間もありませんでしたので、とりあえずトップページの写真入れ替えと行事報告のレイアウトは変更しました。
当院HPのような簡単バージョンが事務局レベルでも修正が簡単ということで、また後日リニューアルをお手伝いすることになりそうです。現在のコンテンツは正直言ってちょっと事務的ですので、少しずつでも楽しいものになるといいなと思いました。
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とりあえず1周年

2006-12-13 | できごと

昨年末、12月12日(月)にふたつき子ども歯科が開院しましたので、昨日で丁度1年になりました。
この場所で開院すると決めたのが9月末でしたので年内には開院できるだろうということで、1212と調子がいいのと、丁度月曜日でしたので12月12日を開院日に決めた次第です。昨年は今年と違って、この時期雪が降って寒い日々が続いていましたね~。
私も九州大学病院小児歯科に長年勤務していましたので小児歯科臨床は問題なく行えると思っていましたが、実際個人で開業してみると、診療をスムーズに行えるまでのスタッフ教育を含めた診療システムつくりがかなりボリュームがありました。開院してから、今でも様々な新発見が多く、大変というよりは「ああそうなんだ~」とか「なるほど~」とか興味深く勉強になります。
こう書くと「ふたつき子ども歯科って大丈夫~??」とか言われそうですが、大丈夫です。実は今年の5月くらいに開院したいと考えていましたので、開院が早まって心の準備ができていなかったというか、のんびりしていたのは事実です。
小児歯科は定期健診をベースにした予防で長いお付き合いになることも多いので、患者さんや保護者の方々との新しい出会いというのもいいものです。自画自賛ですがスタッフにも恵まれ、皆で楽しく進化中です。


メリークリスマス&ハッピーアニバーサリー。知り合いが持ってきてくれました。

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永久歯が出て来ない時

2006-12-12 | 口の中の問題

5歳後半くらいから、通常下の前歯がグラグラし始め、乳歯から永久歯との交換の時期が始まります。これには生え変わりのみではなく6歳臼歯、12歳臼歯が乳歯の奥のほうに新たに生えてくるのを含みます。生え変わりは小学生の間に徐々に進んでいきます。
この時期、乳歯は脱落したのにその後の永久歯がなかなか生えて来ないとか、片方の永久歯が生えてきて暫くなるのに反対側が出てこないとかあって、保護者の方も心配で相談においでになります。一方で、問題が起こっているのに気づかず放置している場合もあります。原因も様々なのですが、6歳臼歯が出て来ない(出にくい状態)例を少しご紹介します。
ひとつは6歳臼歯が前に傾斜して出てこようとするため、前の乳歯(第2乳臼歯)にひっかかって出にくい、ないしは前の乳歯の根の部分にもぐりこんで、乳歯の根が溶けてしまう現象です。これはectopic eruption と呼ばれています。著しい場合は、むし歯も何もない乳歯奥歯が、6歳臼歯に押されて割れてしまったり、早々と脱落してしまいます。そうなるとその後に生えてくる永久歯(第2小臼歯)の出るスペースが無くなってしまいます。近未来的に歯ならびかみ合わせへの悪影響が予測されます。


乳歯のいちばん奥歯が割れて、その下から6歳臼歯が顔を出しています。



別の患者さんですが、6歳臼歯が乳歯の下に潜り込んで、乳歯の根が無くなってしまっています。

また、下のX線写真のように6歳臼歯を包む歯の袋(歯嚢といいます)が拡大すると嚢胞化といって出にくい状態が発生します。また、この写真ではその袋の中にわずかに白っぽいものが見えます。これは歯牙腫という歯の組織と同様の塊状のものかと思われます。しっかり歯の形をした過剰歯と同じで、正常な永久歯が出るのを妨げることがあります。この患者さんは6歳で反対側の6歳臼歯は出ていますので、明らかに出るのが遅くなっていると判断されます。


このようなことは、早めに発見できれば適時に歯科的に介入することで、うまく出るように誘導できます。場合によっては外科的処置や部分的矯正治療が必要になることもありますが、このような問題への対応を、専門用語では咬合誘導と称しています。

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もちつき

2006-12-11 | できごと
12月も中旬に近づき、地域や幼稚園、保育園などでもちつきが催される時期になりましたね。昨日は(福岡市中央区)大名校区のもちつきでした。土曜の天気がくもり~雨でしたので天候が気になっていたのですが、日曜は晴れベースでほっとしました。
午前8時から、大名小学校校庭にて男手で準備設営開始。9時前からは女性陣で食材の準備が始まり、予定の10時には準備OK。


あんこ餅のあんとぜんざいの小豆は、校区の紺屋町の老舗団子屋「駒屋」から仕入れていますので、他とちょっと違うよ~~。


小学校の先生方も全員参加で、餅つきを頑張っている先生に3年生のSくんが「教頭先生もまだまだ若いですね~」などと声をかけ、周りからドッと笑いが出ていました。


地域の郵便局、消防団の方々なども例年参加いただいているのですが、毎年、消防団グループはさすがの迫力です。

つき手が若干不足気味でしたので、小学校の保護者、お父さん達の参加がもっと欲しかったところです。次の地域行事は、新年の警固神社の「どんど焼き」です。
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博多担々麺

2006-12-09 | おすすめの店

先日テレビのローカル番組を見ていましたら、当院のある薬院は最近は「ラーメンタウン」だそうです。グルメ雑誌などを見ても、薬院にはちょっと隠れ家的、ちょっとこだわりみたいな飲み食い処が多いようです。テレビでもコメントしていましたが、薬院は「わざわざ出かける処」というのは何となく分かりますね。
今日は、担々麺が食べられるお店、博多担々麺と看板に書いてあるのですが、屋号もどうも「博多担々麺」です。直線距離でしたら当院に最も近い麺屋でしょう。
メニューは博多担々麺、味噌担々麺、ヘルシー担々麺がメインですが、まず博多担々麺を試してみました。担々麺は元来辛いのですが、さらに辛いのがお好みの方は1辛、2辛、3辛とあります。「博多」ということで、替玉ありです。ちなみに、お店の壁にはちょい有名人の色紙がいっぱい。コクがあって、辛いけれどもどこかマイルドさがある博多担々麺、毎日はNo Thank You ですが、時々は食べたくなりそうです。
我が家の子ども達も担々麺好きですので、「いいとこあったよ~」と話したら、早速「食べに行きたい~」とのリクエスト。


薬院大通四つ角から警固方面に向かって、最初の細い道を左折すると見えます。

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むし歯リスク検査

2006-12-08 | むし歯予防の話

当院に来院される患者さんで乳幼児の場合、フッ素塗布なども含め、むし歯予防という保護者のご希望が結構あります。
保護者の方とお話しすると、「自分が歯が弱いから」とか「むし歯になりやすいから」、子どもはそのような目に会わせたくないと言われます。さてそのような時、虫歯菌の母子感染を考えると、お母さんのむし歯リスクというか虫歯菌の多い少ないが気になりますね。また、子ども達がどの程度虫歯菌に感染していてリスクがあるかも、むし歯予防作戦を立てる時にかなり参考になります。
さて、お母さんのむし歯リスクですが、「むし歯が多いので…」と一言で言われる場合でも、本当に最近でも新しい虫歯ができるようなハイリスクなのか、過去に治療したところにむし歯が再発するようなミディアムハイリスクなのか、過去にむし歯治療を多く受けて治療歯は多いが最近はあまり問題が無いミディアムリスクなのかという違いが実はあります。
虫歯のできやすさは、食環境や歯並び、歯みがき習慣やフッ素の使用など多因子ですが、虫歯菌の多さや唾液の量、能力(緩衝能といいます)、pHなどが重要な要素です。最近は種々のむし歯リスク検査が出てきていますが、当院ではミュータンス菌をはじめとする酸産生菌を培養するCAT21テスト、唾液の緩衝能を調べるCAT21バフ、そして唾液のpHを調べるオーラルペーハーテストを組み合わせて親子の虫歯リスクを判定することができます。
この結果と他の生活習慣を総合的に評価して、より適切な予防処置とアドバイスができるというわけです。

歯垢を48時間培養して色変化でむし歯リスクが分かります。当院のスタックもややハイリスクがいました。


唾液緩衝能テスト。こちらの結果も、皆バラバラでしたね~。危険域の人もいます。


こちらは唾液のpHを検査するものです。数秒で結果がでますし、唾液を貯めなくてよいので、乳幼児でも検査OKです。

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乳幼児ふれあい教室

2006-12-07 | できごと

当院の患者さんの保護者Aさんから、公民館での子育てサークル対象に乳幼児の歯の話をお願いできませんかという依頼があって、日程が丁度休診の木曜でしたので引き受けました。
今日がその日で、福岡市博多区の美野島公民館に出かけました。あいにくの雨で、幼稚園前の子どもたちを連れてくるのはお母さんも大変だと思っていましたが、10数組の親子が集まってくれました。
このような場面では良くあるのですが、途中で子どもたちが走り回ったりこけたりして長くは持ちませんので、「お口と歯の健康」と題して、やや駆け足で、乳幼児のむし歯予防を中心にお話を致しました。その後、個別でいいですからということで質問タイムを設けたのですが、何と3分の2くらいの方々から次々と質問を頂きました。なかなか熱心だな~とも思いましたが、指しゃぶりと噛み合わせ、癒合歯、舌小帯、エナメル質形成不全、歯並び、フッ素塗布の時期、口臭、虫歯治療の要否に関するセカンドオピニオンなど、個別の子どもたちそれぞれに結構問題や悩み事があるのだな~と実感しました。お話に行った甲斐があったというものです。
当院のスタッフ(歯科衛生士)もひとり顔を出してくれて、実は予防のプロですので話を振ろうかなとも思いましたが、時間不足でできず少し残念でした。
今日はその後、大名小学校に行ってPTA理事会、役員会に出席、それから子どもを小児科に連れて行ってインフルエンザの予防接種(私もついでにお願いしました)。帰宅して夕食つくりという、さすがに師走の忙しさですかね~。



使ったスライド例です。今朝、自前の液晶プロジェクターをチェックしたらPCとの接続コードが消えていて、ビックカメラで開店直後に購入。10時30分公民館到着に何とか間に合いました。

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忘年会シーズン始まる

2006-12-06 | おすすめの店
昨日は、九州大学歯学部同窓会広報の忘年会でした。現在年3回同窓会誌なるものを発行していますが、10~11月に編集作業をしていたものが、近々発行されます。その納会も兼ねて、大名1丁目の「波乗り三太」という魚処に同窓会誌広報委員の10数名が集合しました。
九大歯学部も来年で40周年を迎え、同窓生数も1800名を超えました。同窓会などというのはボランティアで行っているものではありますが、ベテラン、中堅、若手と開業医、勤務医、大学勤務など様々な立場の同業者が10数名集まると、ミニ(最近はプチというんですかね)同窓会になって楽しいものです。
ちなみに「波乗り三太」は同じ1丁目の地鶏や「隆勝」と姉妹店で移転開店数か月です。靴のABCマートとオーナーは一緒だそうです。場所も福岡県歯科医師会館の通り、ABCマートがあるビルの4階です。
確かに魚三昧でおいしい。わたくし的にはおススメです。でも大名に出てきたら突出してここだ!というわけにはいかないかも。なかなかレベルが高いこの地域ですから。


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