以前のブログにも書いていますが、指しゃぶりの癖がなかなか止められず、特に前歯の噛み合わせに影響が出ていることがあります。
単に見た目だけでなく、前歯で食べ物をよく噛めない、しゃべる時に舌が前方に出てきて何だか発音がおかしい、唇の緊張が弱く口が半開きで習慣的口呼吸をしているなど、永久歯前歯が出てくる時期までなると、問題がだんだん明確になってきます。
この患者さんは小学校高学年なのですが、指しゃぶりをやめる装置を使って、やっと止めることが出来ました。やはり年齢があがる程、癖もしつこくなるのでしょうね。
次第に前歯の噛み合わせも良くなってきましたが、まだ前歯は噛みあっていません。
装置を外して約半年、先日来院してくれてチェックしたところ、かなり噛み合わせが改善しており、口元も引き締まった感じになっていました。保護者の方もこの変化を実感されていたようで、私が「結構よくなってますよ~。口元も引き締まっているし。」と言ったところ、「そうですよね。長くかかったけどほっとしました。」とのご返事。
成長発育が旺盛な時期なので、このようなダイナミックな変化が起こるわけです。
ちょっと当院の宣伝になるかも知れませんが、指しゃぶりが5歳以上くらいまで続いていたら小児歯科医や小児科医にご相談下さい。