福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

家庭でのフッ素 裏ワザ編

2006-12-20 | フッ素について

裏ワザといっても、怪しいとか危険とかいうものではありません。
歯に対するフッ素の効果は、ご存知の通り、歯の質を強くし初期むし歯の再石灰化を促進するものです。歯科医院での高濃度フッ素の塗布は、もちろんいちばん効率的なのですが、低濃度のフッ素を家庭で毎日使用することも充分効果が期待できます。
むし歯予防が難しい部分のひとつに歯間があります。ここは物理的にはデンタルフロス(糸ようじ)を使用するのが予防効果が高いのですが、さらに効果を高めたい、または初期むし歯があるが何とかストップできないかな~という場合、家庭用のフッ素ジェルをフロスに付けるとさらに効果的です(裏ワザその1)。
また、日常的な家庭でのフッ素というと歯みがき剤があるのですが、乳幼児で味をいやがる場合など、水溶液状のフッ素を使用するのが良いでしょう。大型薬局などにも市販されているスプレー状フッ素もあり、味もマイルドで結構皆受け入れてくれます。歯ブラシにスプレーして仕上げミガキをする、直接口の中にシュッシュッとかけてあげてもOKです。実はこの製品若干割高です。
そこで、裏ワザというか安くあげる方法ですが、実際は小学生以上くらいが対象の、フッ素洗口液といってブクブクうがいをする製品があります。乳幼児ではこれをちょっと歯ブラシにかけて、磨いてあげると効果が期待できます(裏ワザその2)。以前、色々なフッ素製品がない頃にはよくこの方法を奨めていました。ポイントは使用後、水でうがいをさせない、しないということです。あまり味がついていないし発泡性もないので、乳幼児にも受け入れやすいという利点があります。


容器をつまんでフッ素水溶液(濃度は225PPMで歯みがき剤の約4分の1)を歯ブラシにちょっとかけて、磨くという要領。
ちなみに小学生以上くらいで、このフッ素ブクブクうがいを毎日続ければ、最も効果的です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする