福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

骨格と噛み合わせ#2

2024-07-26 | 歯並び、矯正の話

前回ブログと違って、今度は出っ歯系の骨格と噛み合わせ例です。
当院初診は随分前ですが、定期的来院が出来ない環境で現在に至り、大学生になって矯正治療スタートとなりました。





上の前歯が出っ張っているのが主訴ですが、奥歯部分もデコボコがあります。



骨格的に上の歯並びが前方で、かつ上奥歯も前方移動して、しっかり噛み合わせがズレてます。



上の左右小臼歯1本ずつ抜歯の矯正治療になります。
下の歯並びもデコボコですが、抜かずに前の歯並びを前傾しないと、上の前歯と良好に噛みあいません。
このように、骨格の個人差が噛み合わせに反映されますので、その要素を考慮するのが基本でマストです。
全体的矯正の時期は顎を大きくしたり小さくしたりできないので、アンバランスがある場合、抜歯や歯の移動である種つじつまを合せているとも言えます。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

骨格と噛み合わせ

2024-07-26 | 歯並び、矯正の話

矯正治療で言う骨格とは、上下顎の大きさや、上下のバランスのことを意味しています。
いつも言っていますが、歯並び改善は簡単なので、噛み合わせ不良の場合はその処置が優先されます。
いわゆる機能的ズレがある場合、その改善を先に行います。
ただし、その人が持っている成長期の顎発育は矯正治療の及ぶところではありません。
なので、全体的治療は成長期の顎発育が落ち着いてからが望ましく、特に反対咬合系はそうです。



高校生になった女子の患者さんで、反対咬合系で開咬です。
反対咬合ではかみ合わせが浅いことが多く、さらに悪化すれば開咬になります。
上の前歯部がデコボコが強く、早期治療の希望がありましたので、数年前に上のみ部分矯正を行って若干後戻りしています。
下顎成長がほぼ終わったと判断し、全体矯正をスタートです。
この段階で、噛み合わせのズレや開咬が重症な場合、抜歯矯正になります。





何とか抜歯なしの矯正可能と判断されます。
通常であれば何もせずにこの時期まで経過観察しますが、この患者さんでは、上だけの矯正は、結果オーライ的に多少は役立ったと思います。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする