子育て支援TV番組の小児歯科担当を任されていて、予定されているトピックの一つが、虫歯菌の感染です。
虫歯菌が虫歯原因というのは、以前から分かっていましたが、これが母親や周囲の人から感染する感染症と分かったのは20世紀終わりです。
この図のように、感染時期は限定されています。最初の研究発表者が「感染の窓」と命名し、最近も使われています。
上記の時期に窓が開き、虫歯菌感染期となるわけです。
当初は分かっていませんでしたが、歯の出る時期と一致しており、第1乳臼歯が出てくる頃感染が始まり、第2乳臼歯が出て乳歯列完成で感染期は終了します。
因みに、TVシナリオの検討で、内容的に最新バージョンにアップトゥーデイトが必要です。
いくつかの最新刊の一つに、感染の窓は6歳頃にもある、と記載があって、はて?
著者に聞きたいところですが、その根拠となる論文は不明です。
6歳頃といえば、永久歯前歯や第1大臼歯が出てくる時期で、永久歯の虫歯リスクが高まります。
虫歯リスクの窓と言い換えれば、当てはまるとは思います。
なので、この時期感染云々より、リスク減少につながる日常を意識していただけるとOKと思います。
それは、食生活、歯磨きやフロス、フッ化物の適切な使用など、特別なことではありません。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net