九大小児歯科に在職時、20世紀終わりころは咬合誘導という言葉が多々使用されました。
九大ではその時代の教授の方針もあって、咬合誘導や歯列咬合に伴う機能の問題にいち早く注目していて、現在やっとそれらが一般化して来ていると感じます。
全部永久歯になる前位の年齢で、健全な永久歯列になるようサポートするのが概念的には咬合誘導です。
なので各論的には、矯正第1期治療とオーバーラップする部分はあります。
私たちの時代、咬合誘導はまだ新しく、先輩の先生方の知識や技術も未成熟な状況でした。
なので、同期や後輩とか矯正科の先生と勉強会をして学びました。
勉強するほど、矯正の専門的知識技術も必要と感じ、開業矯正医の先生方の診療室にも行ったりして学び、さらに深めて現在に至ります。
咬合誘導では生え変わり期までは、ほどほどマネージできますが、永久歯列さらにその先の年齢になると、あやふやになって来ます。
一般的矯正診断と知識技術を得たうえで、咬合誘導(小児矯正も含む)を考えると、過不足ない介入ができると考えています。
先を考えたうえで、あえて経過を観るとか、今第1期治療を行って次を考えるとか、いずれにしてもより長期にケアするということです。
患者さん側は、現在ある問題が気になるのはもちろんです。
そこで治療して永久歯になるまでどうするか?、また経過を観る場合はなぜか?いつまで?など、先まで納得できる説明ができる歯科医をお勧めします。
写真は小児歯科教授の講演ですが、その辺の部分がしっかり説明されるかは興味のあるところです。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net