福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯磨き剤、歯磨きジェルのフッ素濃度と使用量

2024-04-02 | むし歯予防の話

虫歯予防に最も効果的なのは、フッ化物の適切な使用なので、毎日の歯磨き剤や歯磨きジェルをどう使うかは重要です。
年齢に応じたフッ素濃度や使用量は、少し前に4学会合同でガイドラインが出されています。
日本は、諸外国と比べて歯磨き剤のフッ素濃度については、厳しめというか慎重でしたが、最近並んできました。
上限のフッ素濃度が1500ppmに引き上げられ、1450ppmの高濃度フッ素製品が登場しました。




フッ素の有効性は500ppm以上なので、それ未満は有効性は期待できません。
ガイドラインでは就学前では1000、それ以上の年齢では1500ppmで、以前より高濃度に設定されています。
使用量は、年齢が上がるほど多くなってます。
この図の歯ブラシ長さは2cmで大人用の大きさなので、実際子どもでは小さめの歯ブラシになります。
低年齢で500ppm使用の場合は、倍量でOKと言うことになります。



上は当院指導用の歯ブラシで、小さい方が毛束の長さ1.5cmで就学前+小学校低学年、大きい方がそれ以上で2cmです。
ジェルは1000ppmですが、出口が小さいので同じ長さでも量は少なめになります。
使用量は厳密ではないので、3歳未満では小さい歯ブラシの半分弱、それ以上では毛束の長さ。
大きい歯ブラシを使う年齢では、もちろん毛束の長さ程が使用量として適切です。
できれば1500ppmですが、現在は市販歯科医院専売に関わらずミント味しかないので、味が不得意な人はブドウ味など1000ppmを多めに使うと良いでしょう。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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