出っ歯系の患者さんの矯正治療

中学生の患者さんで、上の前歯の出っ張りとデコボコが気になるとのこと。



下の前歯も若干デコボコですが、上の前歯は向かって右側がデコボコなので、その方向にズレています。
上下真ん中が一致していませんね。






左右奥歯部分を見ると歯の大きさ半分、上が前方にある出っ歯系の噛み合わせです。
上前歯の出っ張り度は重症ではありませんが、デコボコで出っ張り度をカモフラージュしているとも言えます。
もしデコボコが無かったら、上の前歯は明らかに出っ張っていたでしょう。
歯並びかみ合わせの両方を改善するためには、上の両側第1小臼歯の抜歯矯正が一般的です。
このような例は、矯正治療後、いずれ上の親知らずが正常に出てくる例も多く、下の第２大臼歯と噛み合うので、小臼歯抜歯の分、親知らず抜歯は不要となります。
下は非抜歯なので、いずれ親しらず抜歯になるのが殆どです。
同じ出っ歯に見えても、原因やかみ合わせのパターンは様々で、奥歯の噛み合わせがどうか？　が重要な治療方針のポイントになります。



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