福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

ノーヒット・ノーラン的な

2015-06-20 | できごと

週末の土曜は、当院の規模としては患者さん多めで、先週と同じくらいの40名ほどを診療致しました。
そして、歯を削るいわゆる虫歯治療はゼロ。
やった~、予防歯科だよ~。野球で言えばノーヒット・ノーラン。
20世紀的には、小児歯科と言えば特に乳歯虫歯治療の連続で、それに始まりそれに終わっていたことを思い出します。本当に年齢的にも、歯科的にも狭い範囲であくせくしていたんですね。
虫歯治療が無いと言っても、歯並び噛み合わせの治療や経過観察、初期虫歯や歯肉炎に対する予防処置や予防指導など、少なくとも0歳から成人まで、いくらでも歯科医としてすべきことがあります。
また、患者さんも予防を求めて定期的に来院してくれ、21世紀型の歯科医院になりつつあると感じています。
削る虫歯がほとんど無くなって、やっと私たちのやりたいことができつつあると、ある種確信を持って言えます。









 ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

床矯正装置も使いよう

2015-06-20 | 歯並び、矯正の話

最近早期治療である種の流行(?)の床矯正ですが、主として歯並びの幅を拡大するのに使用されていると思います。
私の場合、歯並びを広げるのみの場合は、裏側からのワイヤーの装置を使用しています。かさ張らず、外せないので効果が確実です。
ただし、以下の患者さんでは上の歯並びのみ床装置を使用することにしました。









噛み合わせが深く、上の前歯が出っ張っています。ただし奥歯の噛み合わせは出っ歯系ではなく、ズレてはいません。





下の前歯は上の前歯から押し込まれたように内側に傾斜してデコボコが見られます。
下の前歯が内側にあるので、余計出っ歯感があります。





この患者さんも上の前歯が出っ張っていて、バラけてスペースがあります。










噛み合わせのズレがないこと、下の前歯のデコボコがあることは、最初の患者さんと同様です。
二人とも、上の前歯の出っ張りで口を閉じるのが困難で、通常は口が開いた状態です。
お二人とも小学校中頃で、早期治療を開始して前歯の状態を改善することにしました。




上の歯並びに床矯正装置を付けて、噛みあわせを浅くする、歯並びの幅を広げる、前歯を内側に移動する、ということを同時に行います。
この時期にはこの装置がタイムリーです。
床の中央部にあるのが拡大ネジで、これを少しずつ回転することで、歯並びの幅が広がりつつ外側のワイヤーで前歯を内側に移動します。
ちなみに下は内側のワイヤー装置で歯並びの幅や前後径を広げて、前歯のデコボコを改善します。
骨の構造の違いで、上と比べて下の歯並びの幅の拡大はあまりできません。
奥歯前歯とも内側に傾斜して狭い場合は効果がありますので、そこの判別が重要です。
以上のように、時期、どのような問題があるかによって床矯正装置が有効な場合もあります。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする