福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯並びと噛み合わせ、その2

2015-06-01 | 歯並び、矯正の話

前回のブログに次いで、歯並びもですが噛み合わせが良くない患者さん。中学生です。
この患者さんは左上の第2小臼歯が先天欠如、右上の第2小臼歯も形成が遅く、生え変わりも遅れている状況です。













この患者さんも噛み合ってませんね~。





治療はほぼスムーズに進み、1年数か月で終了。
上下の真ん中がズレているのは、左上のみ、永久歯が欠如している1本分奥歯を前に移動したときの反作用、右上の残っている乳歯によってやや噛み合わせが不安定という要因があります。要経過観察です。









ずいぶん口を閉じやすく、そして噛みやすくなったのではないでしょうか。
審美的にはもちろん改善されていますが、矯正治療によって前歯でも奥歯でもよく噛めるようになる、というのは重要ですし、治療する側はこだわる部分でしょう。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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歯並びと噛み合わせ

2015-06-01 | 歯並び、矯正の話

この患者さんはほぼ永久歯になった状況ですが、歯並びがで凸凹なのはご覧の通り。









それにも増して気になるのが、前歯がほとんど噛み合っていないということ。





上の前歯が出っ張っていて、上下の歯は奥歯を除いて噛み合ってません。お口もポカンと開いたままで、しゃべると舌が突出して滑舌が良くないのはもちろん。
この患者さん、下の第2小臼歯が左右とも先天的に欠如しています。歯が大きすぎて永久歯を抜く必要がある場合には、通常の第1小臼歯を抜かず、後の永久歯がない第2乳臼歯を抜きますが、この患者さんはその必要はありません。乳歯をそのまま将来的にも使うということです。





こちらが治療終了時。開始後1年半ちょっとです。真ん中のズレが見られますが。これは写真撮影時のエラーでしょう。
でも、若干噛み合わせが不安定な可能性もありますので、再確認は必要でしょう。








下の乳歯はできるだけ力を加えたくなかったので、若干妥協的な結果。噛み合っている上の第2小臼歯が、やや高さが低い状況です。
この患者さん、噛み合わせも含め良くなりましたが、まだ口は開いた状態がよく見られます。お口を閉じること、前歯でもしっかり噛むことのトレーニングが今後必要です。



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