取り外しができる歯科矯正装置にはいわゆるマウスピース矯正といわれるもの、床矯正装置、機能的装置などがあります。
小児の反対咬合でしばしば使われるムーシールドは機能的装置ではありますが、マウスピースタイプと説明した方が分かりやすいかも知れません。
取り外しタイプの装置はブラケット装置と比べて細かい歯の移動はできなかったり、時間が必要だったりします。
当院の矯正患者さんは多分8割はブラケットを使用していますが、乳歯の時期の反対咬合、小学生中ごろの永久歯の出っ歯症例などの初期治療では機能的な装置とか床矯正装置を使用することがあります。
それだけで終了することもありますが、永久歯が生え揃ってからブラケットでの仕上げが必要になることもあります。
最近メイドインジャパンの機能的装置でプレオルソという装置が注目されています。形態はムーシールドに似ていますが、いくつかタイプがあって、様々なパターンに対応できます。使用時期も様々です。
このような機能的装置は、成長発育期の歯並び噛み合わせのマイナスパターンを改善する予防的機能もありますので、適切に使用すれば成長期だからこそできることがあります。
当院でも近々取り入れる予定です。適応症、適応時期をきちんとして、治療範囲を拡大解釈しなければ有効ですね。
その診断が重要です。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam