福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

もうひとつビフォー・アフター、そしてその後

2010-10-18 | 歯並び、矯正の話
小児の歯科矯正治療というと、典型的には永久歯前歯の歯並び噛み合わせの治療があります。
歯のサイズが大きくて歯並びがデコボコになったり、上の前歯が前方に出っ張っている場合があります。前歯が大きい場合、その後に生え変わる奥歯も大きいということは分かっていることなので、前歯の治療後しばらく中休みで、乳歯がほぼ生え変わった段階で再評価して、仕上げの治療が必要になることは程々予測できます。
歯が大きくても歯並びがそれに見合った大きさであれば、ないしは大きさになればOKということになります。
上下の歯並び(特に左右幅)のバランスが良くないとき、または奥歯が内側に傾斜して幅が狭い時などは拡大が効果的です。
この患者さんは上の歯並びの幅を3か月拡大、その後4か月、前歯の歯並びを整える装置を使用して終了。その後1年10か月間ほど裏側から留めておく装置を使用して、残りの乳歯が生え変わるのを待ちました。
最後の写真はその後10か月の様子ですので、治療始めから3年数か月の様子です。上の前歯はもちろん良くなっていますが、下の歯並びが自力で良くなったのを同じくらい注目して欲しいと思います。
歯型を計測して、将来的歯並びがあまりデコボコならないだろうと予測される場合、あえて様子を観て、それでも問題が残る場合に仕上げ治療を始めても遅くありません。この患者さんの場合、上の歯並びを拡大したので、下も改善しやすくなったことは考えられますが、下の歯並びの早期治療は予測どおり必要ありませんでした。




噛み合わせも歯並びも問題がありますので、さすがに早期治療を勧めますね。





7か月後に歯を移動する処置が終了して、保定を開始しました。
下の前歯はまだまだ扇状に傾斜して、隣の乳歯とも重なった状態です。




すべて永久歯になって、歯ぐきのラインも落ち着いて来ました。下の前歯の不具合は自力でほぼ改善しました。
自然に改善したものは安定度が高いんです。




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                           http://www.futatsuki-dental.com/

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ビフォー・アフター

2010-10-18 | 歯並び、矯正の話
永久歯前歯の噛み合わせ、歯並びに問題があった患者さん。
犬歯より後ろはまだ乳歯ですが、早期の治療が望ましいと判断して、上の歯並びを、永久歯前歯4本と乳歯奥歯2本をつなぐ装置にて治療しました。途中数か月来院できなかった時期がありましたので、時間がかかってしまいましたが、4回の調整で終了しましたので、毎月来院していたら半年未満で終了したでしょう。
装置を外して裏側から留めておく、保定装置を付けました。丁度3、4番目の乳歯が生え変わる時期に来ましたので、この時期に、治療した部分の後戻りをできるだけ少なくするという意味があります。
よく見るとこの患者さん上下の真ん中が一致していませんよね。時々ありますが下の前歯1本が先天的に欠如しているんです。乳歯の前歯でも時々歯の数が少なかったり、2本の歯がくっついたような癒合歯というのがあって、後の永久歯数が少ないことがあります。将来的にその部分の矯正歯科治療が必要?という質問も受けますが、生え変わりに従って自然に歯間のスペースが閉じることも多く、あまり目立ちませんので、ほぼ永久歯に生え変わるまで経過観察、その後もそのままでOKのことが少なくないようです。










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