福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

いつ頃から歯みがきを始めるの?

2006-04-03 | 歯みがきのこと
このような質問を、初めての子どもを持つ保護者(特に母親)から受けることがあります。他の知り合いの歯科医師や歯科衛生士に同じ質問をしてみると、歯が出てきたら始めるという人もいますが、こういう理由でこんなふうに考えるとか、このように話しているとか明確な答えを意外ともらえません。いわゆる不得意分野の素朴な質問のひとつと思います。
乳歯は7か月前後に下の前歯から出てくるのが平均的ですが、初めて出てきた歯を愛しみ、他の育児と同様に子どもをケアする気持ちで捉えると、歯が出てきたらガーゼでも歯ブラシでも良いのでみがいてあげるのは良いでしょう。
実質的に考えると、私は上の前歯4本が出揃う1歳2か月頃を歯みがきを始める時期とお話ししています。母親から子どもへ虫歯菌が感染する時期は1歳半位からといわれており、最近のむし歯が減少して来ている状況では、2歳半ば位までのむし歯は、上の前歯外側の歯の生え際か歯間に限られます。1歳半前後から特に上の前歯付近の虫歯リスクが次第に上がっていくわけですから、前歯が出揃ったところで、歯磨きのトレーニングを開始して仕上げ磨きに慣れていくという次第です。この時期に始めると1歳半頃にはおりこうに仕上げ磨きさせるのかな~とか思ったりしますが、子ども側はこの時期自我の発達途中ということもあって、おりこうにできるようになることはあまり期待できませんので、親のトレーニングと考えたほうが適切かも知れません。
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